こんにちは。
フランス・ドイツ・日本と
引っ越しながら
日仏バイリンガルの
子ども二人を育てた
日本語教師
海外での日本語教育サポーター
【KOTOHOGU日本語】主催の
聰子です。
先日は
「「うちの子に合う勉強法」を
探す前にやるべきこと」
というテーマで
「日本人である自分って素敵だ」
という気持ちを
子どもが持てるような働きかけを
親がしていくことが大切だ
ということをお話しました。
そのためには
どういうことをすればいいか
なにか考えて
ごらんになったでしょうか。
今日はそのヒントとして
子どもの日本語学習の
やる気を引き出すもの
について
お話したいと思います。
「日本人である自分って
素敵だ」
という気持ちがあれば
「日本語を何らかの方法で
続けるべきだ」という自覚が
できるということを書きましたが
つまり、それは
自分にとって何が大切かが
分かっていて
どうなっていきたいかが
分かっているということですよね。
つまり将来を考える力が
あるということです。
最近、ある高校生の女の子と
話す機会があったんですが
彼女は両親が日本人ではあるけれど
フランス語を勉強していて
フランスで進学したい
という考えを
持っているんですね。
それで、お話しているうちに
彼女の口から
「おじいちゃんやお父さん
親戚がやっている
家業をしたい」から
フランスで進学したい
という言葉が出てきたんですね。
これは、まさに
自分のルーツの中に
自分の将来を見つける
ということなんです。
彼女に限らず
私も日本語を教えている
生徒さんと接する中で
感じるんですが
家業という仕事に限らず
何か自分のルーツに
信頼がある子どもというのは
将来について信頼がある
というか
軸があると感じることが
多いんです。
そういうと
「うちは立派な家ではないから」
「うちには家業と
言えるようなものがないから」
と思われる方が
いるかもしれないんですが
実はそれは
立派な家系とか家業とか
そういうことじゃないんです。
それは、ほんの些細な
例えば
「おじいちゃんが
数学が得意だったから
僕もできるはずだ」
とか
「おばあちゃんが
ピアノが上手だったから
私もピアノが好きなんだ」
とか
「いとこはみんな
スポーツをやっているから
僕もスポーツが得意なんだ」
とか
そういうことでもあるんです。
また、もっと大きく考えれば
「日本人は、人に対して
気を遣うから、私もそうなんだ」
とか
「日本には、武士道があるから
私もまっすぐなことが好きなんだ」
とか
「日本にはこんな立派な
歴史上の人物がいて
困難を乗り越えたから
僕にもできるはずだ」
とか
そういうことも含まれるわけです。
つまり
「日本人である自分って素敵だ」
と思ってもらえる働きかけとは
自分たちのルーツを話すこと
それは家族のことでも
日本全体のことでもいいんです。
そういったことの積み重ねが
日本人である自覚を生み
そして、将来への信頼
自分自身を頼む気持ちへと
つながっていくと思うんですね。
是非、お子さまに
日本の家族はどんな人たちなのか
日本という国はどういう国なのか
どんな歴史があるのかなどを
折に触れて
話してあげてくださいね。
それが自分のルーツへの
信頼をうみ
その信頼が
「日本人でよかった」
「だから日本語を話せる
自分でありたい」
という気持ちに
つながっていくのです。
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なぜ、あなたは
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