★★☆☆☆
ソフトバンク・孫正義氏、ユニクロ・柳井正氏に通じる藤田商法。
商魂たくましいな。
大水が出る前にアリは逃げるという。大火の前にネズミがいなくなるともいう。彼らは理屈で逃げるのではなく、文字通り動物的なカンで危険を嗅ぎわけて安全なところへ逃げ出すのだ。
事業にしろ金儲けにしろ、大切なのはこの動物的なカンである。P.35
オール・オア・ナッシング---全勝か全敗か、である。「五分五分」などという引き分けは、商法にはない。P.78
彼ら(欧米人)の考え方の基本には常に『危機意識』がある。長い間征服し、征服されてきた歴史が、彼らの心に、いつ殺されるかもしれない、という危機意識を植えつけたのである。(中略)
危機意識を持つようになれば、日本人にも、もっといい知恵が出てくるはずだ。P.98-99
頭のいい奴は儲かり、頭の回転の悪い奴は損をする。これは商売の定理である。頭は使わなければさびつくし、悪い頭でも使っているうちに回転はよくなるものだ。P.158
相手が人間(自由意志を持った高等生物)だと思うから儲からない。相手は動物だと思わなければならないのだ。動物であるから金欲もあれば性欲もある。さまざまな欲望があり本能がある。それを攻撃するのが商売のコツだ。P.164
儲かる奴は決して返事をのばさない。即決、即決で富に近づいているのだ。「前向きに考える」だけ時間のロスだ P.186
自分の即決がすべて正しいとは思っていない(中略)。中には間違っているものもあるだろう。しかし、間違っていることが判ったら、その時点で直ちに修正すればいいのだ。(中略)間違いは修正できるのだ、と考えるならば即決をこわがる必要はまったくない。P.187
日本人の商売を見ていると(中略)"へたな鉄砲数撃ちゃ当たる"よいうコトワザがあっても、当たるわけはない。(中略)
(私は)狩猟でいえば鳥が集まっているところを狙いすまして強力な散弾銃をたて続けにブッ放してきたようなものだ。だから当たった。P.218-219
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