当たり前の話なんだけど

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私はサイバーエージェントの社長です。

新経済連盟の副代表理事やMリーグチェアマンのようなもっと社会的な立場もあるけど、本職はあくまでサイバーエージェント社長です。

 

その私の立場からいえば、現役で活躍してる社員に、起業したらどうかと外から煽ってくる人は、当たり前なんだけど迷惑です。(既に辞めている社員や、活躍しきれてない人は全く構いません)

声をかけられただけで浮き足立つ人もいるし、

育てた人材に辞められて戦力ダウンだし、

将来競合になる可能性もあるし、

私にとって良いことは一個もありません。

先ほど、そのことについて語っている記事がPRESIDENT Onlineに掲載されました

以下抜粋

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社員に「起業しろ」とあおる投資家は迷惑

藤田社長がいま発信したいのは、ベンチャーキャピタルが自社の社員に起業を促すことについてだ。

「よく社員に『起業しろ』とあおってくるベンチャーキャピタルがいるのですが、これは迷惑です。われわれからしてみると、育てた社員が辞める上、競合が生まれるかもしれないので、マイナスでしかありません。起業すること自体は良いことだと思いますが、VCは商売です。社員を辞めさせて、起業させて……そういう人間が増えたら彼らに(資金を)突っ込んで稼ぐわけです」

「最近はうちの会社を辞めた人間がやっているファンドも増えてきました。『自分も元々社員だった』というつながりで声を掛けてくるので、私が『迷惑だ』と公言しないと社員も判断しかねます。こういうことは社員を集めて話しても姑息な感じがするので、外部に発信したほうが早いと思いました」(藤田社長)

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もちろん、優秀な人材がどんどん起業していく社会は良いことです。

だからでしょうか。先輩起業家は応援すべしという風潮がありますが、残念ながら私はそんなにお人好しではありません。

 

それを止める権利はが私にないこともよく分かってますが、すごく迷惑なので、こうやってブログを書くとか出来うる対抗措置をとるしかありません。

 

育てた優秀な人材が辞めて起業する際、我々も投資できるなら多少競合しても応援できるのですが、不思議と辞める際に出資の話を持ちかけてくる人はほとんどいません。

 

もしかしたら、対象にならないと最初から諦めているのかも知れません。

 

それでふと思い出したのですが、昔、「CAエグジット」というコンセプト投資で、サイバーエージェントグループを辞める人にマイナー出資をして応援し、ベンチャーキャピタルとして稼ごうというアイデアがありました。その時はなぜか社内の同意を得られずお蔵入りになっていました。

ちょうどAbemaTVの立ち上げの忙しさなどで休止していた「藤田ファンド」を再開するところでもあるので、CAエグジットをちゃんとやろうかな。

これから辞めて起業する人や、既に辞めている人でも良いのでお気軽にご相談を。

検討した結果、投資は断る場合でも、ラブコールをくれただけでも古巣との関係性はよくなりますよ。

 

 

 

 

 

 

 

✳︎社内向けです。昨日話した内容をブログにも書いておきます

 

 

 昨日、半年に一度の社員総会があり、その場でCA8とCA18の制度を廃止することを発表しました。CA8とは、

・役員会の人数を8名とする。

・2年に一度、2名を交代する。

 

というシンプルな制度ですが、社外からも注目を浴び、画期的な人事制度として賞を受賞したこともありました。

 2008年に初めて役員会の改選を行い、2年ごとに過去5回、10名が入れ替わったことになります。毎回、新しく選ばれる役員には本人にも事前に伝えず、社員総会の場でいきなり発表していました。 

 CA8の効果は大きく、何より役員のポストが安泰ではなくなったことで、みんな非常によく働くようになりました。また、当初の狙いであった次のポストを狙う層にも十分な活性化に繋がったと思います。

 

 それでも廃止する理由は、制度の限界です。社長である私を始め、中枢となっているポストではそう簡単に人の入れ替えが効きません。主要ポストも入れ替え可能な組織を目指したいところですが、横ばいで規模が確定している時期ならともかく、全速力で会社を拡大している最中では実質不可能です。

 そうなるとここ数年は、ギリギリなんとか換えられそうな2〜3名の役員を交互に入れ替えざるをえないという状況が続きました。育成目的で抜擢した若手役員も、わずか2年で交代していては十分な経験が積めたとは言い切れません。

CA18も同様に、当社の完全な主力級10名を選んで毎年入れ替えていくのには限界があります。

 

そんな訳で、CA8、10年の歴史に幕を下ろすことにしました。
私自身も、知り合いの経営者から、「CA8という制度について教えて欲しい」と質問を受けることが多かったのですが、その場合、大体その会社に働いてない役員がいて、なんとか替えるきっかけにしたいと思っているからでした。

もううちの会社には働いてない役員はいません。

 

 CA8は廃止しますが、もともとこの制度をはじめるきっかけになった、「若手にポストを空けて、それを目指して頑張ってもらう」という目的はなんとかしなくてはいけません。

 またそれと同時に、人数が多すぎて、会議中に何人か寝ているというような役員会になることも避けなければなりません。

 

 悩んだ挙句、向こう6年くらい(期間の公約はできないけど大体それくらい)は、取締役、執行役員の数を増やしていく政策をとることにしました。

 2年に一度、今までのように社員総会で新たな役員を発表します。

 これを続けていると、役員会の数がかなり多い状態になってしまうのですが、この期間を弊社では、

 

「バルクアップ期間」と呼ぶことにします。

 

 

 

 

 バルクアップとは、筋トレをはじめる前に、たくさん食べて体を大きくし、そのあと筋トレをして太く、大きな筋肉をつけることです。

 

 役員会の数が多すぎるという状態になった時点で、ホールディングス会社と事業会社のような形にして絞り込むのか、単純に一気に数を絞り込むのか、シェイプアップしたいと思います。

 この間に増えた役員の数は、無駄ではなく十分にグループ内の経営人材育成につながるはずです。

 

 もうひとつの問題、会議の人数が増えて議論にならない問題に関しては、毎週の役員会に出るのは私と全社機能の中山、人事の曽山だけで、あとの役員は隔週で参加することで8名以下を保ちたいと思います。

 また、3ヶ月に一度の役員合宿は常務以上で行うものとします。

 

 CA8の制度は、弊社の人事制度の中でも、素晴らしい功績を残してくれた、最もうまくいったもののひとつですが、いつまでも機能する訳ではありません。会社は常に変化し成長しているのです。

 また新しい体制でサイバーエージェントを引っ張っていきたいと思います。

 

 最後に今回新たに役員に昇格したのは、再任の内藤含め、この3名です。

 

 

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今日発売の私の本について

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今日は私の新刊「仕事が麻雀で麻雀が仕事」の発売日です。
 
よく聞かれるので最初にお答えしておくと、
麻雀のことをよく知らなくても読めます。
 
漫画雑誌「近代麻雀」の誌上で、2015年から約3年半
書いてきた連載をまとめたものですが、
この本の文章に費やした時間は100時間は優に超えると思います。
1時間づつ非常に集中して、100回という感じでしょうか。

この間、長年続けていた日経アソシエの連載をやめ、
日経電子版の連載をやめ、その他経済誌での執筆もやめ、
見ての通りブログも滞り、
「近代麻雀」の連載1本に絞って、
異様なほど力を入れて書いてきたので、
社員の皆さんは社長がどこに向かっているのか
不安に感じたかもしれません。
 
もちろん、当初はこの連載を本にするつもりなどなく、
比較的マイナースペースであることと
麻雀に例えたということで、
不思議と本音がすらすら書けました。
会社で話題になったこ出来事への私の答えも、
この連載だけでひっそりと書いたこともありました。
 
毎回、たった950字に原稿をまとめる作業は大変ですが、
それだけに短い文章で大事なことを
端的に伝えられたのではないかと思います。
 
コラムの内容は人生や仕事で大事なことを書いてきたつもりですが、
麻雀を絡めると不思議と重さが取れ、
押し付けがましさが薄れたりします。
 
また、毎回、自分の原稿を入稿した後、
編集部からは何も音沙汰なく、
発売になって初めて私の原稿についてる
柘植文先生のイラストを見るのですが、
想像もつかない角度から描かれたイラストには
なんとも癒されます。
 
こんな感じですね。
 
 
「戦う前に、絶好調の自分を想像するな」は、
調子の良い自分が本来の自分だと思うと、
過信したり、嘆きたくなったり、ろくなことがない。
金持ちが不幸になる構図と同じと書きました。

すると、

 

 
確かに謙虚さがむかつく人もいますね笑

 

 

 
「キレたらそこでゲームオーバー」は、
最後にゲームを制している人はいつも、
我慢強く、忍耐強い人ですよ、という風なことを
書きました。すると、
 

 

 
おみかんの白いのは想像できないです笑

漫画雑誌の中で連載していたからか、
不思議と漫画のようにすらすら読めます。
 
まだアマゾンレビューもついてないので、
読者からの本当の反響は分かりませんが、
個人的には今まで出した本で一番読みやすい
のではないかと思います。
 

自己啓発本の類になるのかも知れませんが、

気軽に読んでみてください。