先ほど、サイバーエージェントは第3四半期の決算と同時に、業績の上方修正を発表しました。
10月〜6月までに、すでに営業利益は233億円まで積み上がっています。
めでたい上方修正ではありますが、実は、
<半年前の下方修正>
300億円→200億円
<今回の上方修正>
200億円→290億円
ということなので、ほぼ期初の計画に戻しただけでです。
だからまるでたった半年の間のマッチポンプのように映るかも知れません。
しかしながら、今回の上方修正は前回のブログ(3ヶ月前)に書いた通り、下方修正を発表したことにより皆で危機感を持ってコストの適正化に取り組んだ成果によるものです。
半年前の段階で、スピード感を持って立て直すためにも、一度下方修正を出すことが我々にとっては必要不可欠であったことをご理解いただきたいと思います。
また、話は変わりますが、今回から決算説明会のやり方を変えました。
その理由についてご説明します。
第2、第4四半期は、今まで通り決算説明会を開催し、市場関係者の皆様を中心にお集まりいただき、私からのプレゼンを行ったあと、質疑応答の時間も設けます。
第1、第3四半期は、私の決算説明のプレゼンをライブ配信で行います。ただし、質疑応答の時間は設けません。個別の問い合わせはIR窓口で対応させていただきます。
サイバーエージェントは2000年に上場し、既に19年以上上場会社です。
私は19年間、ルーティンワークのように、3ヶ月毎に全ての決算説明会に出席し、自分で説明し、質疑にも答えてきました。
しかし、これにはずっと限界を感じていたのですが、3ヶ月毎というのは企業活動においてはとても短いスパンです。
毎回お客様を招いて、説明し、質問を受けていると、3ヶ月では大きな変化がないため、長い目でみればほとんど意味のない小さな変化にも注目が集まり、その議論に付き合っていることで投資家をミスリードしかねないと感じていました。
また、私も大したトピックスもないのにご足労頂いたお客様に何か新しい情報を持って帰ってもらおうと、つい喋べりすぎたりしてしまいます。
しかしながら、先の吉本興業の岡本社長の会見を見てもわかる通り、無制限で質問をつけつけるということは必ずしも得策ではないと思います。
質問者の理解に差があったり、よく聞いてない人が同じ質問を繰り返したり、それを聞かされる他の参加者が苛立ったり。
また、戦略上公表すべきではないことを答えなくてはならない状況に追い込まれることもあり、それは株主にとってもマイナスに作用する可能性があります。
本決算と、半期決算では、今まで通り質疑応答にも時間をかけた決算説明会を開催します。
また、今後何か説明すべき重大な変化が起きた場合は、第1、第3四半期でも説明会を開催してご説明します。
本日の上方修正は冒頭に書いた通り、簡単に説明がつくものなので、今日の第3四半期の決算説明は予定通り、ライブ中継で行います。
このあと16時からです。下記URLよりご覧ください。
https://www.cyberagent.co.jp/ir/