非常事態宣言から約1ヶ月半、サイバーエージェントでは全社員が原則リモートワークでしたが、その解除の方針を受けて6月1日から通常に戻すことを全社メールで社内に伝えました。
リモート期間は、働き方についてとても多くの発見と学びがありました。
まず、当社の場合、やろうと思えば大部分の仕事がリモートワークで遂行可能ということです。それはやってみて初めてよく分かりました。
リモートのメリットは、zoom会議の利便性、移動コストの削減、オフィス賃料の見直し、通勤ストレスの軽減など、並べればたくさんあります。
一方で、リモートでは一体感、チームワークは損なわれます。また、リモートではかなり極端に成果主義、個人主義に振らざるを得なくなり、それは当社の根本的なカルチャーと相性が悪いです。それらは数値には出来ないですが、当社にとっては強みが失われかねない由々しき問題です。
リモートのメリットデメリットについては、先日の役員合宿で、コロナ後の働き方の方針を決める際に皆で話しあったのですが、正直言って「カオス」です。
立場、仕事内容、時間軸、様々な視点から検討すればするほど、最適な答えを求めれば求めるほど混迷を深めます。
世の中的にも「これからの働き方」に対する考え方は各社、各人でそれぞれでしょう。
今日の産経新聞の報道によると、
リモートワークを続けたい人が6割、リモートワークで効率が下がった人が6割という、これだけ見れば自己矛盾を抱えたような調査結果が出ています。
そんな中で、我々はまずはコロナが終わっても引き続き活かしたいリモートの利点を2点に絞って働き方を変えていくことにしました。
1点目は、zoomなどのテレビ会議は増やすということです。
頻繁にビル間の移動を伴う社内会議や、必須ではない出張など、無駄な移動を伴う会議は社内であってもzoomで十分でしょう。
また9人以上の会議は原則zoomでお願いしました。これは3密対策ではなく、単純に大勢の会議は会議室で集まるよりもzoomの方が相性が良いことに気づいたからです。
2点めは、社員の心身ともにリフレッシュできる機会を増やすということです。
これは個人の環境差があるので難しいのですが、少なくとも週5日フルで会社に来れば良いというものではありません。
当社では、6月1日より毎週月曜日を「リモデイ」として、全社員原則リモートにすることにしました。
これは、このコロナの期間だけではなく、うまく機能すればこの先ずっと続けていくものです。
みんなで一斉にリモートにしてこそ効率が上がるという考えから、個別のフレックスタイム制のようなものではなく全社一斉にしています。
満員電車対策で午前を休みにした方が良いのではとか、もっと日数を増やしたらとか、いろんな意見が出ましたが、6月いっぱいまずは月曜でやってみます。その様子をみて、曜日、日数、時間などは柔軟に変えていくつもりです。
それ以外に、コロナが完全に収束するまでは下記に該当する方には強く在宅勤務を推奨しています。
・基礎疾患がある方(糖尿病や呼吸器疾患など)
・ご家族のサポートが必要な方(高齢者同居、学校休校、
・妊婦の方(妊活中の方なども)
3密に気をつけ、手洗い、アルコール消毒、うがいを徹底し、我々は元気に仕事をして経済に貢献して参りたいと思います。
新入社員のみなさんにも、6月以降やっとお会いできるのを楽しみにしています。