人間の体内時計は、もともと25時間です。
これはよく知られていますよね。
私たちは、朝日を浴びることや朝食を食べること、
学校に行く、会社に行くなどの日中活動の事情から
この25時間の体内時計をリセットして
24時間の周期に合わせて生活しています。
健康であれば、意識しなくても
自律神経の働きによって
このコントロールができるようになっています。
ところが、起立性調節障害では
自律神経の働きが悪くなるため
この25時間を24時間に合わせるリズムが
崩れてしまっています。
朝、なかなか活動モードにならず
昼頃までは休息モード。
午後になるとようやく活動モードに入りますが
今度はそのまま活動モードが抜けず
夜になっても目が冴えて寝つきにくい。
夕方まで活動モードがやって来ない重症さんでは、
昼夜逆転になってしまうことが
少なくありません。
昼夜逆転になると、
セロトニンというホルモンが少なくなってしまいます。
セロトニンは腸に存在する物質で
腸内環境にも関わっているのですが
実は脳内にも存在します。
セロトニンは、脳内で
気持ちを安定させたり
感情のコントロールを助ける働きがあります。
ストレスがかかるとお腹に症状が出るのは
セロトニンの働きを知ると
よく理解できますよね
脳とお腹はつながっているんですよ~
セロトニンが少なくなると、
気持ちが不安定になったりイライラしやすかったり
お腹の調子も悪くなってしまいます。
また、セロトニンは睡眠にも関与しており
セロトニンが減ることでまた眠りにくくなる。
という悪循環も起こってきます。
これが、起立性調節障害のお子さんが抱えているつらさ。
からだの不調により、悪循環になってしまうのですが
「ちゃんとしなさい」「リズムを整えなさい」と
言われてしまいがちです。
起立性調節障害は
自律神経の不調による身体疾患ですから
気力や根性で治りません。
起立性調節障害のお子さんに必要なのは
気力や根性ではなく、
理解者ですよ~!!!
どうやって子どもを理解すればいい?
寄り添うって難しい
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