子どもから「学校を休みたい」と言われたら。
そのときは、
あたたかく休ませてあげてほしい
と思います。
子どもは気まぐれで
「学校休みたい」とは口にしません。
「学校休みたい」という言葉を
口にすることの影響をよくわかっているからです。
親ががっかりするだろうな。
なんで?って聞かれるかも。
答えるのしんどいな。
学校は行くものって分かっているけれど。
休んだらずっと行けなくなっちゃうかな。
子どもの頭の中は、
このような考えが浮かんでいます。
一時の気の迷いや気まぐれで
「学校休みたい」と口にする子はいません。
悩んで悩んで、自分を奮い立たせて頑張って。
とうとう限界が来て口にするのが
「学校休みたい」の一言なのです。
学校の先生に
行き渋りがあったことを相談すると
「とにかく送り出してください。
来れば楽しそうにしてますよ。」
というアドバイスをいただくことがあります。
子どもは、大人が思う以上に
周囲に気を遣っています。
私の知る限り、
子どもは
天真爛漫な天使なんかではありません。
繊細で、大人に気を遣い、
まわりに合わせる生き物です。
それを大人に気付かれないように自然にやってのけるくらいの
天性の演技力も持っています。
子どもは
大人に守られなければ生きていけない
弱い存在。
自分を守るために
このような天性の能力を内蔵して
生まれてくるのだと思います。
学校で楽しそうにしていても、
それはまわりに合わせているだけ。
雰囲気をこわさないように。
友達に退屈だと思われないように。
先生に心配されないように。
学校で楽しそうにしていることと、
子どもの心の状態はイコールではありません。
子どもが「学校休みたい」と言うまでに、
実はいろいろなサインが出ていた
ということがよくあります。
よくよく思い返してみれば、
こんな様子が思い当たりませんか?
朝の準備にダラダラと時間がかかるようになった
イライラしていることが多い
ちょっとしたことで怒ったり、泣いたりする
ベタベタと甘えてくることが増えた
ゲームに没頭する時間が増えた
きょうだいへの対応がきつくなった
いつもできていたこと(宿題やお稽古ごとの予習など)ができない
これらは、「しんどい」のサインです。
子どもは、
「しんどい」をうまく言葉にできません。
小学生はもちろんですが、
中学生でもうまく話せる子のほうが少ないです。
子どもの「しんどい」は
言動に表れるので、
落ち着かない様子があるときは
「しんどい」のサインだと考えて
ほぼ間違いありません。
あたたかく休ませてあげましょう。
理由は聞いてもいいですが、
言えなくても自然なことです。
子ども自身も
はっきりした理由がわかっていないことも多く、
分かっていたとしても
上手に言葉になりません。
理由が言えなくても、
「学校休みたい」の意思表示ができたことは、
「気持ちを教えてくれてありがとう」と
伝えていいと思っています
大人の目に触れにくい
陰湿なイジメや嫌がらせも増えています。
子どもが「休みたい」と言うとき、
様子が落ち着かないとき。
子どもを守るためにも
いったんあたたかく休ませて、
様子をみましょう。
深刻な理由でなければ、
数日休んだだけで復帰できる子もたくさんいます。
逆に、お休みが続くようなら
それだけ心の修復に時間がかかっている
と解釈してください。
「休ませてしまったから行けなくなった」
「休みグセがついた」のではなく、
そのタイミングで休ませていなければ、
もっと深刻な事態になっていたということです。
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