朝の食卓、少し眠そうなあなたの手に
すっとなじむ、木のスプーン。
それは、芸術品ではありません。
誰かに見せるためのものでも、飾っておくためのものでもない。
——日々の食卓で、何度も使ってほしい「道具」です。
幾度も試作を重ねて、使いやすさを追い求めてきました。
手になじみ、口あたりがよく、すくいやすい。
たったそれだけで、いつものごはんが ふっ と美味しくなる。
木だから、温もりがある。
木だから、乱暴に扱うと壊れる。
だからこそ、大切にしたくなる。
長く使えば使うほど、
あなたの手に、暮らしに、なじんでいく。
「美味しいね」が増えるほど、
その人の人生は、きっとやさしく、あたたかくなっていく。
そんな毎日のために、
今日も私は木を削ります。
「食事を豊かに、そして人生を豊かに」
木を活かして、一本一本キッチンの木工用品を手づくりしています。
川越の木工のクラフトマンが、「石賀木工」さん。
工房があるのが、川越市鯨井。
県道川越坂戸毛呂山線から川越市立鯨井中学校へ。
正門前にあるのが石賀木工さんの工房です。
「石賀木工」
川越市鯨井606-8
Instagram:
https://www.instagram.com/ishigamokkou/
HP:
https://ishigamokkou.base.shop/
『埼玉県川越市の木工家。
銘木を使って様々な木工品を製作しています。デザインの可愛さと機能性を両立させつつ、作品を通じて人の心が豊かになる逸品を作っております。見て癒されて、買って人生が豊かになるお客様が笑顔になる商品の製作を心がけています。』
石賀木工さんでは、スプーンやバターナイフ、しゃもじ、ケーキサーバーなど主にキッチン用品を木工で製作しています。
機能美を追求した木工品を手作りしています。
現在の販売は、関東各地の百貨店の催事出展をメインにして、あとはクラフト市などにも出店しています。
木工家では、家具やインテリアなど色々なジャンルがありますが、石賀木工さんでは、
「日常生活で気軽に使える物」
としてキッチン用品に特化して木工製作を行っています。
使用している木材は、ブラックチェリーやミズメザクラ、ウォールナット、メープル、栗、ブナなど硬い素材。
「職人」という存在の重み、強み。
「石賀木工」の石賀さんは、兼業ではなく専業の木工職人です。
川越に、家具職人がいること。
川越は近年になって様々な分野の専業の若い職人が集結しつつあり、工房を構え、新しい感性で発信しています。
服、靴、帽子、バッグ、眼鏡、陶器、時計、アクセサリー類などなど生活に欠かせないモノを手作りにこだわり製作している職人たち。
個人で工房を構え、お客さんと一対一の関係を大事にしてものづくりに携わっているのが特徴。
こうした職人たちが、川越の暮らしの豊かさを、成熟さを支えていることは言うまでもありません。
身に着けるモノを作る職人が多い中で、見逃せないのが、生活空間に必要なキッチン用品の存在。
川越に工房を構え、暮らしに寄り添うキッチン用品を提案しています。
食事は生きていく上で重要なものであり、誰しもが避けては通れない行為です。
人に寿命がある限り一生の食事の回数は決まっており、年齢を重ねる程1回の食事で食べられる量も減っていきます。
そんな限られた食事を楽しむことができれば、きっと人生も豊かになるはず。
「縁あって私に関わってくれた方々の人生を豊かにできる商品を作っていきたいのです」
石賀木工さんの代名詞としては、スプーン。
スプーンだけでも大人用・子供用、ジャム用、ヨーグルト用など用途に合わせて様々なものを作っています。
スプーン以外には、実はしゃもじも人気があるそう。
「石賀木工」
◆キッチン用品
・至福のスプーン(ブラックウォールナット)¥8,800
・左利き用バターナイフ¥2,310
・右利き用バターナイフ(ブラックウォールナット)¥2,310
・左利き用フィットしゃもじ¥3,080
・右利き用フィットしゃもじ¥3,080
などなど、他にも多種多様なキッチン用品を製作しています。
◎デザイン
『商品を作る上で、「こんな機能があったらいいな!」や「使う上での煩わしさを無くすにはどうすればいいか?」をまず考え、それらを落とし込んでデザインしています。
商品を大事に使ってもらうには?長年使ってもらうには?
そこには『つい使いたくなる良さや楽しさ』が必要だと思っています。
そういう意味で、石賀木工では機能美を追求しながらモノづくりをしているのです。』
石賀木工さんのスプーンを手に持つと、まず肌触りが気持ちいい。
スッとスベスベした触感でありながら、手にフィットする感覚があり、持っていること自体に気持ち良さがある。
実際に使ってみると、微妙に位置によって角度や薄さが考えられ調整されていることに気付く。
細部まで作り込まれ、しかし、それを感じさせない自然さで、
持ちやすさ、使いやすさ、食べやすさを徹底的に考えて作っています。
石賀木工さんは、もともとは家具職人からスタートし、そして、キッチン用品の小物職人へと進みました。
「木工ではずっと家具職人としてやってきたため、独立する時も家具屋としてやっていくつもりでした」
しかしある日、とある職人さんから、
「この木のスプーンを使うと食事が変わるよ」
「現役の時は評判も非常に良かった」
と言われ1本のスプーンを頂いたことは大きな転機となった。
この時は、
「スプーン1本で食事が変わるわけないし、ただの昔自慢かなと思っていたわけです」
そんな半信半疑の中、スプーンを口に運ぶと衝撃が走ります。
スプーンを咥え込んだ時の違和感のなさ、そしてスッと抜ける時の気持ち良さ。
思わず笑ってしまい、その後はスプーンだけをむしゃぶりつくしている自分がいた。
そこからスプーンの魅力に取り憑かれ、キッチン用品を作る職人道へと進んだのでした。
生活に自然と溶け込むような風合いが特徴。
そして、使っていくうちに真価が感じられることを大事にしている。
足して足していった美ではなく、余計なものは削ぎ落していった引き算の美学と言えばいいでしょうか。
見た目の派手さ分かりやすさよりも、家の中で使うことで分かる使い勝手の良さ。気持ち良さ。
際立った個性を出すのではなく、自然な形で生活の場にあり、ずっと前からそこにあったかのような佇まいで在り、いつしか、生活になくてはならないような確かな存在になっている、ような家具を目指している。
ゆえに、家に納品した瞬間から家具は生き生きとしだし、それはまるで既にそこに何十年も居たかのような佇まいを発し始める。
そう、家具はやはり家の中に置かれて生きる。
家具として、もっともしっくりと落ち着く場所に収まり、生き始めるのだ。
長く使い込むことで真価を発揮するような、それこそ、モノの本当の価値なのでは。
モノは愛着を持って接すると、モノの表情が変わっていく。
それは経年変化という言い方もできるし、いや、もっと違うようにも見える。
愛情を注がれたモノは、やはり、表情が変わっていくのだ。
モノと過ごし、モノを育て、モノと一緒に成長する。
肌触りや食感が変わると食事の味が変わる。
味が変われば食事の時間が変わる。
食事の時間が変われば生活が変わる。
生活が変われば人生が変わる。
自身の体験を通して、キッチン用品の木工家として、豊かな食事の時間を作りたいと、一本一本丁寧にものづくりをしています。
「海から、木工の世界へ」。
「津市から、川越市へ」。
石賀木工の石賀さんは、三重県津市出身。
もともとは会社員として働いていました。
海が好きで海にまつわることを学ぼうと、静岡県にある東海大学海洋学部に進学(海底地形などを研究)、卒業後、東京に本社がある「魚礁(ぎょしょう)」を製造するメーカーに勤めていました。
人工魚礁は、海中に沈められた人工物で、魚類の格好の住処(巣)や集まる場となるものであります。
人為的かつ意図的に沈められた人工物で、海洋資源としての生物保護などを目的としています。
3年ほどいましたが、年々事業縮小する中で、
「自分でできる、自分がやりたいことをやろう」
と、木工の道を選びました。
大学時代にものづくりのサークルを自分たちで立ち上げ、木工などを制作していたことから、楽しさに目覚めていました。
さらに遡れば、出身の三重県には大自然が広がり、小さい頃から「木」に親しんできたというバックボーンもありました。
木工を学ぶために職業訓練校を探して、埼玉県の学校を選択。
2018年に「川越技術専門学校 木工工芸科」に通い始めました。
それと同時に、埼玉県東松山市にある「遊樹工房」に弟子入りをして、3年ほど木工の腕を磨いていきました。
2021年に木工家のためのブログ「べしゃり系木工」を開設。
2022年には埼玉県飯能市にある「コサカクラフト」で1年ほど木工の応用技術を学びました。
そして、2023年に独立、埼玉県川越市で工房を構え「石賀木工」を開業しました。
石賀木工としては、各地の百貨店催事に出展することをメインにしつつ、川越のクラフト市にも出展。
2025年5月10日(土)ウニクス川越・ウェスタ川越で開催する川越発の一大クラフト市「KAWAGOE CRAFT」に出展します。
「BROCANTE」から「CRAFT」へ。
2025年5月10日(土)ウニクス川越・ウェスタ川越で開催するのが、「KAWAGOE CRAFT」。
「KAWAGOE CRAFT」
2025年5月10日(土曜)
10:30〜15:00
ウニクス川越にぎわい広場&ウェスタ川越交流広場
主催:川越farmer's market
共催: ウェスタ川越
後援: ウニクス川越
『「クラフトマンシップ」の想いを大事にする質の高い作家・職人たちが集結するクラフト市で、初開催となります。
「ものづくり」の大切さ、暮らしの豊かさを伝える内容です。
職人の街・川越。
蔵造りの町並みで知られる川越は、伝統の職人技が残る町でもあります。
この歴史深い街で、新進気鋭のクラフトマンたちに光を当て、各地のクラフトマンが集結する大々的な職人市・クラフト市を開催。
川越には「クラフト市」がないため、ファーマーズが立ち上げることになりました。
2025年5月が第一回開催となります。
川越の作家・職人たちを中心に、各地の作家・職人たちが集まります。
販売の他に、ワークショップを実施するブースもあり、作家・職人が技を教えてくれます。
また、普段の仕事の様子を実演するブースもあります。
出店はCRAFTの他に飲食もあり、総勢70店ほどの出店数となります。
川越Farmer's Marketでは、アンティークをテーマとした「KAWAGOE BROCANTE(ブロカント)」を開催していて、これに対となるようなCRAFTをテーマとしたのが、「KAWAGOE CRAFT」です。』
2025年1月25日にウニクス川越・ウェスタ川越にて開催したのが、「KAWAGOE BROCANT」。
6000人以上の来場者で賑わいました。
また、毎年12月にウェスタ川越・ウニクス川越で開催している「くらしをいろどるFarmer'sMarket」は、まさに「暮らし」をテーマにしているもので、暮らしの提案はファーマーズの根幹です。
2024年12月開催では、19,000人の来場者で賑わいました。
川越という地に根を張ったファーマーズマーケットが川越から送る、
ANTIQUEは、「KAWAGOE BROCANTE」
CRAFTは、「KAWAGOE CRAFT」
を今後も継続し発展させていきます。
「KAWAGOE BROCANT」の姉妹イベントが、「KAWAGOE CRAFT」です。
石賀木工さんがKAWAGOE CRAFT出展することで、地域の人にも川越のクラフトマンを知ってもらう機会になります。
「食事を豊かに、そして人生を豊かに」
木を活かして、一本一本キッチンの木工用品を手づくりしています。
「石賀木工」
川越市鯨井606-8
Instagram:
https://www.instagram.com/ishigamokkou/
HP:
https://ishigamokkou.base.shop/