どうも、甲楽わんです。ひさしぶりに歌わせるテクニックについての紹介です。
今回は、歌詞にはない音素「微音素」についてです。
微音素
たとえば、ONEでカバーしたsister's noise の本家さんは、「く り か え さ れ て た」を「く り か ぃ え さ れ て た」のように歌っています。ですので、ONEちゃんもこのように歌わせています(下図)。このように、人が歌うと歌詞にはない音素が混ざることがあります。これを僕は「微音素」と呼んでいます。
図 「くりかえされてた」の打ち込み。参考 【ONE】sister’s noise 【カバー】
人が歌うとよく観られる微音素を紹介しますね。
◆「お」の発音の前に「う(またはw)」が入る。
<例>笑顔「え が w お」
*「w」ワ行子音
◆「え」の発音の前に発音の「い(またはy)」が入る。
<例>会えた「あ ぃ え た」、「あ y え た」
*「y」ヤ行子音
◆「おえ」の発音の間に「う」が挟まる。
<例>声「こ ぅ え」
◆「あい」(2重母音も含む)の発音の間に「え」が挟まる。
<例>会い「あ ぇ い」
◆舌を上あごに付けて発音する子音「ラ行、タ行、ダ行、ナ行」の前に「う」が入る。
<例>嫌なの「い や な ぅ の」
◆舌を上あごに付けて発音する子音「ラ行、タ行、ダ行」の前に「n」が入る。
<例>誰より「だ n れ よ り」
◆「バ行、パ行」の発音の前に「m」が入る。
<例>日々「ひ m び」
*「m」マ行子音=唇を閉じて言う「ん」
◆母音と母音がつながるとき、間に「h」が入る。
<例>ウー「う h う」
*「h」ハ行子音
他にもいろいろありそうですが、こんなところでしょうか。
この微音素は、子音を長く発音する「タメ」としても使えます。ですので、力感を出すときに使ってみても良いです。
また、快活なボーカル(アイドルや声優歌手)にはあまり合わないかなと思います。あまり綺麗な発音ではないからです。
すこし癖のある発音になるので、少しダークな感じや雑な感じを出すときには、たくさん入れると良いと思います。
【OИE】名前のない怪物を歌ってもらった【オリジナルMV】
このカバーは微音素が多めです。
ではでは、また。