どうも甲楽わんです。

 

【さとうささら】Los! Los! Los!を歌ってもらった【幼女戦記ED】を公開しました。

■Vocal arrange: 甲楽わん
■Vocal mix: raptan
■Illustration: ヤマガラ 
 
本家さんのような、可愛い声ながらも、荒々しいボーカルをどうやって作るか考えました。
音高の変化をきっちり聞き取れてるわけではないので、ほぼ僕のアレンジです。
 
◆力強さや重さを出すために、深めのしゃくりを使う。
◆オーバーシュート・プレパレ―ションを頻繁に入れて、いい意味で粗さのある感じを出す。
◆短い音符には、周期短めのビブラートを入れ、力強さを出す。
◆ロングトーンは、ビブラートなしのストレート。普通にビブラートを入れると柔らかい印象になってしまうのと、幼女らしい幼さを出したかった。
 
 
本家さんを一番参考にしたのは、子音のタメやニュアンスですね。

 

子音のタメでアタック感を強調する

 
本家さんの一番のサビ「覚悟を示せよ(かくごをしめせよ)」を聞くと「かっくっごをしめせよ」のように歌ってます。カ行やガ行など、強いニュアンスの子音でタメを作ることで、ガツンとアタックをかけた荒々しい印象になっているなと感じました。ささらちゃんにもそんな感じに歌ってもらってます。CeVIOの場合は、子音音素の最初の領域を前の方に移動させたり、ノートノートの間を開けたりしてタメを作ります(下図)。
 
 
 
 
 

激しいニュアンスのタ行ダ行

本家さんをよく聞くと、「た」を「つぁ」だったり「だ」を「づぁ」「つぁ」のように歌っています。
これは、しっかり息を吐いて「た」を言うとS成分が混じるので、こんなニュアンスになるんです。英語の「t」は「つぁ」に近い発音ですね。実際人が歌う場合には、英語の「t」のように、かなりS成分が強く出ます。
ささらちゃんにも「つぁ」「づぁ」と歌ってもらいました。打ち込むだけだとS成分が強すぎるように感じたので、VOLを描いて「つぁ」の頭の方にあるS成分を抑えています(下図)。

 

ソングの力強い声でセリフ

「Los! Los! Los!」には2カ所セリフがあります。さとうささらには歌わせる機能に加えてしゃべらせる機能(トーク機能)があります。なので、セリフを打ち込めば、アクセントイントネーションなど無難にセリフを言ってくれます。
ですが、ささらちゃんのトークの声色には張りがなかったので、張りのあるソングでしゃべらせることにしました(下図)。打ち込んだ後、音高やタイミングを調整しています。
 
 
といっても、本家さんのを聞けばtしゃべらせられるほど耳が良いわけではないので。自分でセリフを言ってみて、それを録音し、音高を解析して作りました。笑
 
 
Mixで荒々しい声質に調整したこともあって、かなりイメージに近いボーカルができたかなと、思ってます。満足満足。
 
 
では、また。