【226話】ちづるのキス 本当の彼女になるための決断 | 恋心、お借りします

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(自称)水原千鶴を応援する会の会長。
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【226話】ちづるのキス 本当の彼女になるための決断

 

はいどーも!甲楽わんです。かのかり楽しんでますか?

 

まず、お知らせです。僕のTwitterアカウント(@korakuone_shu)では、毎週水曜の21時ごろから最新話の感想会スペース(オフじゃなくもない会)をやっています。これまではただしゃべって終わりだったのですが、3週間前からアーカイブを残しています。ですから、録音されたトーク内容が聞けます(録音した日から30日間)。

 

Twitterアカウントをお持ちであれば、感想会に参加していただいたり、アーカイブを聞くことができます。また、ハッシュタグ(#オフじゃなくもない会)でコメントしていただければ、スペース内で拾ってコメントします。ぜひぜひ遊びに来てください。

 

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◆和也にキスをする千鶴 226話

 

では、226話の話をしましょう。はははっ。あまりの急展開に草生えたわwww もう少し時間をかけてくるかと思ったら、一気に行きましたね。ガッツポーズ。

 

That's one small kiss for rental girlfriend, one giant leap for Chizuru and Kazuya. (Neil A Armstrong)

これは、レンタル彼女にとってはただのキスであるが、ちづると和也にとっては大きな飛躍である(ニール・アームストロング)。

 

ついに着陸してしまいましたね。ちづるの唇が和也の唇にw

 

これは冗談ではなく、このキスにはそれ以上の意味があります!まさに、千鶴が和也の恋人になるためへの第一歩を踏み出したと言っていい。

 

今回も、しっかり千鶴の気持ちの流れを整理していきますよおおおおおおお。

 

 

 

  本当の彼女になるために

 

千鶴は和也に恋をしていると自覚した後(86話)、いつか和也の恋人になりたいと願ってきました。彼にとっては自分はただのレンタル彼女であると不安を感じながら、それでも二人の未来を信じていました。不安を抱えながらも、映画を作るという二人の夢を実現します。

 

小百合さんが亡くなったとき、強がりな千鶴は、死んでしまいそうなくらい大きな悲しみと寂しさを抱え込んでしまいます。本当は和也を頼りたかった。「俺の理想の彼女はさ」。和也は、お客としてできる精一杯の言葉で、その悲しみを受け止めてくれます(164話)。そのとき千鶴は分かったはずです。自分の弱さを受け止めてくれる場所がどこにあるのか、誰に傍にいてほしいのかを(166話)。

 

そして、ついに千鶴は和也の本心を知ります。彼もまた、千鶴と同じように嘘を真実へと変えようと願っていてくれたんです。顔を真っ赤にしながらベッドに顔を伏せた千鶴は、心から好きな人が自分を好きでいてくれたことを知って嬉しくて仕方がなかった(174話)。

 

しかし、その後千鶴は和也に本心を明かすことができなかった。告白は聞こえていたよ。私もずっと好きだった。あなたの恋人になりたいです。そう和也伝えられなかった。これまでずっと、客とレンタル彼女という関係で、気のない態度をとっていたのに、急に好きだとは言えなかった。自分の本心を見せることが苦手な千鶴は、そのたった一言が言えないんです。

 

(千鶴が好きだと言えない理由についてはこちら→(【190話】「和也が好き!」だからこそ彼女にはなれない…

 

 

◆告白を止めようとする千鶴 213話

 

だから、千鶴は和也の告白から逃げるしかありませんでした。きっと頭の片隅で分かっていたはずです。いつか彼の告白に向き合って、恋人になる決断をしないとけないと。それでも、どうしても自分の気持ちを伝えることができなかった。

 

そして、ついに千鶴が和也の本当の恋人になることと向き合う決断をする時が訪れます。

 

 

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◆最愛の孫娘に 初めて彼氏を紹介されたと きっと 最期の最後…その瞬間まで… 223話

 

千鶴は和也との関係が嘘だとバレ、小百合さんに嘘をついていたことを和おばあさんに責められてしまいます。

 

和おばあさんの言う通りです。小百合おばあさんは、千鶴の言うことが嘘だとは思わず、ずっとふたりを応援してくれていた。和也に恋をして、この恋を信じて良いか不安なとき、「彼ほど相応しい人はいない」と教えてくれた。自分の恋を信じればいいと、背中を押してくれたのです(112話)。小百合さんは、いつだって千鶴の幸せを願ってくれていました。そして、きっと今も天国で自分を見守ってくれている。

 

 

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◆和也の告白から逃げ続けて来た千鶴 223話

 

なのに千鶴は、和也に本心を打ち明けることができず、小百合おばあちゃんの思いを裏切り続けているのです。幸せになって欲しいと願う気持ちから目を背けて来たんです。

 

そして、そのせいで、大切な人たちの思いを裏切り、世界で一番大切な人を傷つけてしまっている。

 

 

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◆後悔に拳を握りしめる千鶴 223話

 

私 何やってるんだろう

おばあちゃんは 私を信じてくれたのに

私の幸せを願ってくれていたのに

和おばあさんやご両親まで裏切って

大切な人を傷つけて

ホント 私 何やってるんだろう

 

千鶴は、両手の拳を強く握りしめます。

 

もし千鶴が和也のことが好きだと打ち明けることができていたら、こんなことにはならなかった。自分が不甲斐ないせいで、大切な人たちの、大切な気持ちを裏切ってしまった。千鶴は、和也に好きだと言えない自分を強く責めます。

 

(千鶴の決意と後悔について詳しくはこちら→【223話】まさに分水嶺! 千鶴の後悔と決意

 

 

 

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◆そんな水原千鶴が 俺は 大好きなんだから…っ! 224話

 

だって 付き合ってるのは 本当なんだ…っ!

 

そのとき、和也が自分を守るために、本当は付き合っているんだと嘘を重ねてくれます。失ったはずの嘘の恋人関係も、木ノ下家の人たちに見せてきた感謝も敬意も信頼も、すべて取り戻そうとしてくれた。振ってしまってもなお、彼は自分を守ろうとしてくれている。自分のことを大好きだと言ってくれる。

 

 

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◆キスして じゃぁ キスして 224話

 

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◆嘘つきだと思った事は 一度だってなかったよ 違うか? 225話

 

麻美は、キスをもって二人の関係を証明してみろと言います(224話)。さらに木部は真実を明かすように和也に詰め寄ります。瑠夏と栗林のフォローもほとんど意味をなさなかった(225-226話)。和也は罪悪感から目に涙を浮かべ何も言えません。このままでは、和也が自分のためについてくれた嘘がバレてしまいます。

 

千鶴の身体をめぐる後悔。

 

今何をすべきか分かった千鶴は、和也の嘘を「嘘」にする気はありませんでした。和也に歩み寄ると、最初の一歩を踏み出します。これ以上大切な人たちの思いを裏切らないために。未来を変えるために。嘘を真実へと変えるために。

 

 

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◆和也にキスをする千鶴 226話

 

このキスは、ただのキスでも、単に和也の嘘を隠すためのキスでもありません。ちづるは、その先に嘘を真実にする未来を見ています。木ノ下家や木部くんたちに和也の嘘(本当に自分たちは付き合っている)を信じてもらい、後に和也と本当の恋人関係になって、その嘘を真実にするつもりでいるということです。

 

もちろん今の千鶴には、まだ告白できるほどの決意はないでしょうし、瑠夏や麻美が阻止しようとする可能性があるため、簡単に嘘を真実に変えられるとは思いません。真実がすべて明かされてしまい、再び嘘の恋人関係を失うかもしれません。それでも、船の舵は和也と恋人になる方角へ大きく切られたわけです。まさに分水嶺。

 

223話で千鶴の後悔が描かれたとき、僕は本当にうれしかったです。ずっと待ち望んでいた瞬間が訪れた。そのときは、恋人になるための第一歩がキスになるのか、はたまた別の何かなのかは分かりませんでしたが、きっとこの後悔を未来を変えるための「行動」へと移してくれると信じていました(【223話】まさに分水嶺! 千鶴の後悔と決意)。そして、226話で千鶴は自分の行動を変えてくれた。嘘を真実に変えるための一歩を踏み出したんですね。千鶴、よく決心した!千鶴を抱きしめて頭を撫でてあげたいです笑。

 

 

 

  負けを認めざるを得ない麻美

 

 

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◆千鶴と和也のキスに驚く麻美 226話

 

麻美は、和也がレンタル彼女の千鶴にキスなんてできないと踏んでいました。しかし、予想を超えて千鶴が和也にキスした。周りがそれで和也の嘘を100%信じるのかは分かりませんが、麻美が不利な状況に追い込まれたのは間違いありません。

 

レンタル彼女である千鶴がお客にキスをするなんて、事務所に報告できるはずもないし、本来ならばあり得ないことです。それでも、千鶴はキスをした。和也の嘘を完全に信じ込ませるには足りなくても、少なくとも今千鶴と和也はお互いに好き合っていて、本当の恋人の関係なんだと信じさせるには十分じゃないでしょうか。

 

麻美は、水原千鶴と和也の「恋人ごっこ」を終わらせたくて、ここハワイアンズに来ました。しかし、思い通りにはいきませんでした。目的を達成できないまま、敗北を認めるのか、さらにカードを切るのか、決断を迫られています。

 

麻美の残されたカードは、瑠夏が本当の彼女であることくらいです。このカードを切れば、和也の本当の彼女は瑠夏で、千鶴のキスは自分の嘘を誤魔化すためのものだと主張できます。

 

しかし、このカードはあまりにもリスクが高すぎる。瑠夏が和也と千鶴をかばう側に立ってしまったからです(225話)。

 

 

◆その時が来たら あなたはどうする? 200話

 

麻美は、瑠夏をふたりの恋人関係を壊すためのカードとして計算していた可能性が高い。プールで瑠夏に話しかけると、千鶴と和也の関係は間違っていると思っていることを打ち明け、「その時」(千鶴が嘘の彼女だとバレるとき)が来たら、どうするのか問いかけました。本物の彼女は自分なのに、千鶴がいるせいで和也にも木ノ下家にも彼女として扱ってもらえない。その瑠夏の苦悩を知っている麻美は、瑠夏も自分と同様に二人に大きな不満があるはずで、その時が来たら自分の味方になるだろうと踏んでいたのかもしれません。(【202話】おばあちゃん わたし今幸せだよ)。しかし、それは麻美の誤算だった。

 

 

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◆和也の嘘を庇う瑠夏に舌打ちをする麻美 225話

 

和也の嘘を隠そうとする瑠夏を見て、麻美は舌打ちをします。もしここで、本物の彼女は千鶴でなく瑠夏だと明かしても、麻美の言っていることはデタラメだ(自分は和也の彼女ではない)と否定されてしまう可能性が高い。もしそうなれば、今度は麻美の千鶴を嘘つきにしたいという思惑がバレ、麻美のやったことが千鶴を悪者にするための打算だったと疑われかねない。ですから、麻美はこのカードは切れない、少なくとも切りづらいだろうなと思います。

 

ただ、現状をひっくり返すためには、カードを切らないといけないのも事実。麻美ちゃんがどう反撃してくるのか、はたまた撤退してしまうのか、注目です。

 

 

 

  「真実」に直面した瑠夏

 

僕は、和也が実質的に千鶴に告白してしまったので、瑠夏はふたりがこのまま本当に恋人になってしまうんではないかと不安になるだろうと思っていました(【224話】嘘を真実に変えた和也の告白)。しかし、瑠夏は二人の嘘がバレたとき、嘘を守る立場に立つのか、真実を明かす立場に立つのかばかり悩んでしまい、そこまで思考が回っていなかったようです(【225話】更科瑠夏 現状維持という選択)。

 

瑠夏は、和おばあさんを悲しませることはしたくなくて、また、いつか千鶴との関係を終わらせると言った和也の言葉を信じて、嘘の恋人関係を続けることを黙認する選択をしました(225話)。しかし、はやくもこの選択を後悔しなければいけない事態に陥ったかもしれません。すくなくとも、気が気じゃないでしょう。

 

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◆千鶴と和也のキスに驚く瑠夏 226話

 

シンプルに千鶴が和也にキスをしたことにも不満はあると思いますが、そんな事よりも千鶴が和也にキスが出来てしまったという事実(千鶴の和也への思い)への恐怖が半端ないはずです。レンタル彼女がお客さんにキスをするのはあり得ないことなのに、和也君の嘘を庇うためにそれが出来てしまった。確かに和也の嘘を隠すためには仕方がなかったのは事実ですが、それでもそんなことができてしまったのは、千鶴さんも本当は和也くんと付き合いたいと思ってるのではないかと疑って当然です。

 

瑠夏は泊りがけの旅行について行くと言った千鶴を見て、万が一の可能性を考え、もうすでに和也とエッチをした(自分と和也の関係はそこまで進んでいるのだから、おとなしく身を引いてください)とブラフを打ちました(187話)。和也君のことが好きなのではないかとさらに疑わなければならないこの状況で、瑠夏が黙っているわけがありません。いま瑠夏は和也の嘘を隠す立場に立っているため、今ここで千鶴に何か言うことはないと思いますが、後々、他人の彼氏にキスをしたことを責め立てるはずです。

 

これをきっかけに、千鶴と和也の間の真実に瑠夏は直面しなければいけなくなるのかもしれませんね。

 

 

 

という感じで226話を振り返ってみました。話さなければいけないことは、223話の記事でほとんど話してしまっていたので、割と短かったですね。223話も改めて振り返ってもらいたいです(【223話】まさに分水嶺! 千鶴の後悔と決意)。

 

和也と恋人になるための第一歩を踏み出した千鶴ですが、そう簡単にはいかないでしょう。まず和也とはもう別れる約束をしてしまったため(219話)、何とか理由を付けて別れたと周りに言わないようにしてもらわなければいけません。また、千鶴は瑠夏に本心を隠し、騙し続けて来た。彼の彼女になれとまで言った(27話、187話)。和也の恋人になる前に、瑠夏に和也と別れることを納得してもらわなければいけません。さらに、今回嘘に嘘を重ねると言う選択をしたため、自分のありのままを木ノ下家の人たちに見せられているわけではありません。それも乗り越えないといけないのかもしれません。

 

一方和也は、千鶴に振られてしまったという事実に抗い、再び告白をする決意をしなければいけません。それがどういう形になるのかは分かりませんが、千鶴のことが好きでもう一度告白するんだというところまで気持ちが届かないといけない。千鶴にも、和也の気持ちを引き止められるように頑張ってもらいたいですね。好きアピールに期待。

 

東京に帰った後、間違いなく、和也の恋人になろうと一生懸命な千鶴が見られるハズです(にやり)。これまでに見たことない千鶴が見られずハズです。期待しておきましょー!

 

では、また次の記事で!