念願の採石場見学っ!石切山脈ツアー!! | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

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一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

茨城県での仕事前のウロウロ車キラキラ

笠間稲荷神社で美味しい蕎麦いなり寿司を食べ
 


稲田石の充実した資料館に感動したあと
 


近くに

稲田石の採石場を見学できるところがあるので

行ってみましたおねがいラブラブ



日本最大の採石場を体感!

株式会社想石さんの採石場を
車で案内していただけます。

1日4回開催されるその名も

石切山脈ツアー


ホームページで事前予約が必要ですがスマホ
当日飛び込みで空いてたら参加できるようです。


かつて採石場だった遺跡を見学したことあるけど

現役の採石場を見学するのが夢だったので

これは参加するでしょラブキラキラー!!!

大興奮ですアップアップアップ!!


ツアーが始まるまで


石の彫刻のギャラリーを散策。

ここでもモンブランが食べられるようでした。
意外と穴場かも栗!?



土偶なのもいました(笑)

古墳好きからしたら


石室にしか見えない謎の通路も(笑)

トイレの案内板も男性トイレ女性トイレ


石です。

ツアーの待合室には


稲田石、石切山脈の説明。

この稲田石ができたのは約6000万年前。
花崗岩の石材としては若い方なので結晶の結合がしっかりしていたり、石英や長石多めで白くて硬いので石材としては最高なんだそうです。
ちなみに大阪のうちの近くや瀬戸内周辺は1億年前ころできた花崗岩なのです。



ワゴンに乗って車

さてさていよいよツアー開始!

私の他にも県内から来られた母娘の参加者がいました。


この風景、


見たことある方もいるかなウインク

このツアー参加したあとに『Qさま』のクイズで出題されてるのを見ました♪
 

『地図にない湖』として有名だそうで

もともと山だった場所を

採石して削り出し、、とうとう穴に。

そこに雨水や地下水が溜まってできたもので

湖とは異なり地図には載ってないとのこと。


この巨石は


東日本大震災のときに崩れたものなんだってガーン

地震の揺れには強い花崗岩ですが
さすがの東日本大震災では落石したとのこと。。


かなり広大な敷地をワゴンで周り

ところどころ車から降りて見学できます。

現役の採石場。


従業員さんはちょうど休憩時間とのことで

近くまで行くことができました爆笑ラブラブ


ダイヤモンドがついたワイヤーや火薬を使って

切り出された新鮮な石たちびっくりキラキラ!!


切り出された石のうち、
建築材として使われる良質なのは3割くらいとのこと。
残りは細かく砕いて埋め立て地に使ったり
粉末にして肥料にするので
余すところなく使えるそうです。


それにしても


大迫力っ爆笑キラキラ!!!

100年近く採石してるけど

あと50〜100年は採石できるくらい残ってるそう。


そう、この稲田石が採石され始めて約100年。
江戸時代などにもお城の石垣に使われていましたが、
明治に入ってから本格的な採石が始まりました。
というのも、明治になり東京などで西洋建築の建設に使う石材が大量に必要になりました。
そこで関東から近い稲田石が注目され採石が本格化、
鉄道によって東京に運ばれました。
明治以前の石材は船で運ばれるのが普通ですが、
稲田石は明治から採石が本格化したので
最初から鉄道による輸送だったそうです。
また、大量に石材が必要になったため、
関西や瀬戸内の花崗岩地域の職人さんたちが移住して
開発を行ったとのこと。
なのでこの地域のご先祖は西日本の人が多いそうです。
ちなみにこの会社の創設者も
小豆島近くにある豊島のご出身なんですって。
花崗岩地域+祖先が関西人、、
ますます茨城に親近感が湧いて好きになりましたー!!


さてさてツアーの最後は


地図にない湖の近くまで行って終了。

この石壁に朝日が当たって赤く輝く写真が新聞で紹介されて一躍有名になり、見学者が増えたのでツアーが始まったとのこと。
映画やドラマ、ミュージシャンのMVなどの撮影にもよく使われているそうで、ファンの方が聖地巡りにくるそうです(笑)


ツアーを案内してくださった方が

かなり勉強されていて

何を聞いても教えていただけました。

最後には資料もいただきましたラブキラキラ



一緒に写っているのはヤシャブシ。
この実は黒の染料やお歯黒として使われていたそうです。


石の百年館、石切山脈ツアー、、

もうね花崗岩の魅力にメロメロ酔っ払いラブラブ

お腹いっぱい夢いっぱいの大感動な笠間旅でした。

まだまだ続くよ笠間紀行下矢印 



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いつか『花崗岩の文化史』という本が書けそう。

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