割りと知られていないのが、赤ちゃんの多くは左手使用を好む傾向にあり、その要因となるのが心臓の位置で、しかも本人ではなく抱っこする側のそれなのだという事
赤ちゃんが泣き止まない時、母親等の心音が聞こえやすい状態を作る事で母胎内時の環境を想起させ、精神の安定化を図れる事があるのはご存知だろう
赤ちゃんを抱っこしている姿をイメージしてみると、上向きに抱っこした場合、必然的に左手側の方が自由度が高い手となるからだ
その後幾らかの経験を経て、だいたい4歳前後で利き手が確定するらしい
多少の地域差はあれど、成人人口における左利きの割合はおおよそ10%ほど
古代の壁画や石像を見ても、人類史上では右利きが圧倒的に多かった様で、左利きの発生率は文化・教育・食事な等、様々な後天的要素にも影響を受けながらも、その割合にさほど変化はみられない
しかし何故左利きが少数なのか❕❓
何故10%前後で変動がないのかは、現代科学において明確な説明が為されてはいない
しかも、右利きと左利きでDNAや染色体に相違は無く、利き腕を決定付ける遺伝子は未発見
また統計によれば、高年齢層ほど左利きの割合が減少する事から、左利きは右利きに比べて比較的短命だと言われている
しかし時代を遡っていくと、200~250万年前の原始人類の使用した石器等から判定する限り、左利きの割合は41%程度と増加し、更に遡ってサル・チンパンジーに眼を向けると、様々な検証結果から利き手は無いと判断されている
と言う事は、250~300万年という人類の長い歴史の中で、90%を右利きにする何か特異な現象が起こったと容易に推測出来るだろう
猿人から原人、そして人類への特異な変化といって思い当たるのが、二足歩行や火・道具(武器)の使用
そして言語という、人類のみが使用する特殊なコミュニケーション手段の取得
人間の身体を司るのは脳
その脳にも左右が存在し、左脳が右半身・右脳が左半身に影響を及ぼしている事が分かっている
人が比較的進化して、所謂文化圏を構築してからの左右の割合には、言語や宗教の影響が大きい
左利きの皆さんならお分かりだと思うが、今の世の中は右利き用の物品で溢れ返っている
それがいつ頃からの流れなのかはここでは取り上げないが、宗教的考えから左利きは排斥され、右利きへと強制され、更に使いにくい道具にストレスを感じて生きて来た・・・
そう言った降り掛かるストレスの蓄積が、彼等の短命へと繋がったと言っても過言ではあるまい
人類にのみ存在する利き腕という現象の謎
その確固たる要因の証明が成されていない現象を、ここで改めて整理してみよう
まず火の使用
心臓は胸の中央部よりやや左側に位置するため、原始人類は本能的に危険な物を遠ざけようとし、自然と火を右手に持つ個体が多かったと思われ、ここでまず多少の淘汰が行われた
また左脳は言語脳とも呼ばれ、主に言語や論理的思考を司る
家族の様なミニマムな構成から群れへ、群れ対群れによる取引や争い等、複雑なコミュニケーションの必要性に駆られる中で、必然的に左脳に支配される右手側が発達した
翻って右脳・・・
つまり左半身を司る箇所は感覚脳と呼ばれ、主に情緒・感情・空間等、割と非論理的分野で活躍する
左利きは右に比べ短命傾向である事から推測しても、日常で様々なストレスを感じながらの生活を強いられているのは間違いない
言うなれば刺激に対して敏感で、論理的コミュニケーションを敬遠しがちあると言う事
少々長くなったが、ここから結論へと向かおう
一般的な人間、即ち左脳・右利き人間達が順調に増殖するのに対して、右脳・左利き人間達は、自らの感覚を理解されない事を憂い、徐々にパーソナルスペースへと逃げ込んだ
要するに・・・
引き籠りニートばっかだから、勝手に数が減っちゃったってこと
オマイダヨ(*`ω´)9mソコノオマイ