技術日誌 -2ページ目

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 私はAIに対してはまだ懐疑的です。特に文章を作らせたりするのは,盗作の疑いを否めません。先日,麻布ヒルズの展望階に行く方法をChat GPTに訊き,うまく行くことができました。この展望階はあまり広く知られないようにしているらしいです。いくつかのサイトから必要なことを引き出してきてくれました。自分で探したら結構時間がかかったと思います。こういう使い方なら便利と感じました。

 今回,2元2連の連立方程式を解く必要がありました。中学生レベルの数学ですが,消去法で1変数を消去すると途中で式が長くなり面倒です。Chat GPTは文句を言わず(?)黙々と計算してくれました。下のスクリーンショットは,「先ほどの計算結果をもう一度示してください」として,出てきたものです。こんな使い方もできるとは,使い方によっては便利なツールだと改めて感じました。

 ガレージ横に棚を増設したいと思いました。棚受けはたいてい壁にねじ留めします。ここでは棚受けを固定する場所が壁に垂直になっています。これは,市販の棚受けとタイプが異なります。そこで自作することにしました。合板をジグソーで棚受けの形に切り出し,幅を広くさせるため,角材を沿わせました。この棚受けは,ガレージの柱に沿わせた木材に4か所ねじ留めしました。

 自転車でホームセンターに行ったついでに,自転車の荷台に縛り付けられる程度の大きさのカット合板を購入しました。9 mm厚の合板が手持ちにほとんどなくなったので,欲しかったからです。すぐ使う必要はなかったので,立てかけておきました。ただちょっと見ると一部の色が変わっていました。よく見ると,その部分は他と異なる木材が継いである感じでした。合板は通常内部は多少質の悪いものが使われていても,表面は比較的きれいなものが使われています。このように,表面が継ぎあてになっているものもないわけではありませんが,カット合板の場合,その面積の割合が大きくなるので影響が大きいです。次からは,しっかりと確認してから購入することにしたいと思います。

 このケースでは斜交いはちょっと邪魔な感じがするので省略したいと思います。しかし,枠全体のせん断ひずみは困ります。そこで,側面のフレームの四隅に隅がね金具を入れました。隅がねは通常木材の中心に取り付けるものだと思いますが,ここでは内側に取り付けました。この方がモーメントが強くなると考えたからです。ところで,隅がねの厚さ分だけ表面から浮くので彫り込みを入れたいところです。しかし,三枚組継ぎにより,コーナー部分は薄い3つの層からなっています。彫り込みを入れると更に薄くなってしまいます。そこで,彫り込みは入れず,ここにかぶせる板の方に彫り込みを入れることにしたいと思います。

 三枚組継ぎを行いましたが,継ぎ部分に段差ができてしまいました。使っている1×2材は2×4材から切り出したものです。メーカーの自動切断とは異なり,厚さにばらつきがあります(売っている1×2材にもばらつきはあるようです)。そのため,どうしても段差が生じてしまいます。プロはカンナで平坦にするらしいです。しかし,初心者の私がやると,低い方まで削ってしまい,そこに段差を作ってしまいます。素人が簡単に行えるのはやすりです。段差が大きいときはまず鋸やすりを用い,次に金属用やすり,そして最後にペーパーと,粗い順にやすり掛けします。段差の度合いにより粗い方のやすりがけは不要です。このようにすることできれいな継ぎとなりました。なお,写真では側面のやすり掛けはまだ行っていません。四面をやすり掛けすることにより,見かけ上プロのような仕上げになりました。

 1枚の合板の上,左右に別の合板(ストッパー)を貼り付けてあります。そして,トリマベースをストッパーに沿って移動させ下の合板に穴を開けてあります。この下に被加工材をセットして,トリマベースをストッパーに沿わせて移動させると穴の位置が削る端となります。被加工材に墨入れをし,墨の位置を穴の位置に合わせることにより,削る端をきちんと決められます。これまで使ってきたトリマジグは1×2材専用に作ったものでした。そのため,下の合板の下に,1×2材を固定する仕組みを作ってあります。ただ,これはいろいろな形の木材を加工するには邪魔になります。


 そこで,被加工材を固定する,下側の機構を付けないジグを改めて作製しました。まず,下の合板を切り出し,その上,左右にストッパーになる合板を貼り付けました。トリマくず集塵台に立ててあるボルトに挿しこむ穴もあけました。このジグの前後に1×2材を挟み浮かせました。そして,トリマ台をストッパーに沿わせて下の合板を切削しました。前後にも仮のストッパーをセットして穴がきれいな直方体になるようにしました。


 被加工材をこのジグの下にセットしました。そしてボルトの右上と左下に被加工材と同じ厚さの木材を当てました。この状態でナットを締めると被加工材が固定されます。


 このジグを用いて相欠き継ぎ加工を行いました。加工後の材料を合わせてみるとぴたりとはまりました。このジグは使えそうです。

 電動エアポンプを購入したがうまく働かなくなった記事をすでに書いています。そこでは,虫ゴムを百均から買ってきて交換したらうまく行ったことも書きました。今日,電動エアポンプで空気を入れなおしてホームセンターに行ってきました。ところが,ホームセンターに着いた時にはかなり空気が抜けてしまっていました。ホームセンターには自転車屋さんもあるので,持ち込みました。「最近虫ゴムを自分で変えたので,パンク以外の原因もあるかも知れない」と伝えると,虫ゴムを見てくれました。破れていました(無料で交換してくれました。感謝です)。どうも自分で付けたときから虫ゴムは劣化したような感じがしました。本当に劣化していたようです。百均の店頭で劣化したようです。話は別ですが,レコードプレーヤーのベルトを在庫として持っている秋葉原のお店はほとんどないようです(購入した時,「在庫しているのはうちだけだと思う」と言われました)。在庫として置いておくうちに劣化が進むので在庫できないとのことでした。虫ゴムも在庫中に劣化するのだと思いました。

 丸鋸やトリマの刃を調整するときなど,安全のために電源プラグを抜く習慣をつけてあります。ところがそれをコンセントに挿す時,挿しにくいことがしばしばあります。プラグを観察すると電極が内側に曲がっていました。プライヤーで直しても再びこのようなトラブルが発生しました。どこで曲がってしまうのか不思議に思っていました。よく考えてみると,プラグをコンセントから外した後,床に落としていました。この時電極が床に当たり,内側に曲がってしまうのだとわかりました。プラグを外した時は,プラグは床に落とさないように注意しないといけないようです。

 三枚組継ぎのオスの形成や,相欠き継ぎの加工に,トリマジグをトリマくず集塵台の上にセットしています。集塵台に固定のボルトを立ててあります。トリマジグには,対応する位置に穴を開けてあります。ボルトが穴にスムーズに入るよう,ボルトM6に対してφ10 mmの穴にしてあります。ナットが穴に落ち込まないよう,間に平ワッシャーを入れていました。ジグを取り付けたり外したりするとき,ナットとワッシャーを外したり,取り付けたりしなければなりませんでした。ここで,フランジナットを使ってみました。フランジナットはボルトとワッシャーが一体になったものです。これにより,外したボルト,ワッシャーの管理や取り付けの手間が短くなり,効率的になりました。

 ジグの押さえつけにボルトを使っているところがあります。ナットには当初,爪付きナットを用いていました(図右)。ところがボルトを締めるために上から押しあてると,力のかけすぎにより爪付きナットが抜けてしまいました(図の下方へ)。たびたびあるので不便を感じていました。そこで鬼目ナットを用いることにしました(図左)。鬼目ナットでも,外側に粗いねじ溝が出ていて,六角レンチで木材に締め付けるものがあります。その鬼目ナットを用いて木材に取り付けました。これで上からボルトを強く押しても抜けることがなくなりました。

 

 鬼目ナットを取り付けたところです。以前に木ねじを使っていた時,だんだんネジ山が崩れて締められなくなったことがあります。その時は,ダボに接着剤を付けて打ち込みました。しかし強い力で引っ張られると引き抜けてしまいました。その跡も残っています。その後,爪付きナットを使っていた時の4か所の爪の跡も残っています。金属の部分が鬼目ナットです。今度は大丈夫でしょう。