都心に向かう道路の渋滞が、そろそろニュースに表れる時期になりました。ゴールデンウイークは如何お過ごしですか。

 

こんにちは、語源大好き「交野一人百首」の水守勤三です。前回は私が大好きな接頭辞 ad- をご紹介させて頂きました。ある程度(英検2級取得済イメージ)の語彙を持った人が、接頭辞 ad- を知り活用すれば、語彙は飛躍的に増えます。学校英語のカリキュラムとして、高校2年の1学期にくらいに指導される日が来ることを夢見ています。お力添えを頂ければ幸いです。

 

さて、ゴールデンウイークですので、今回のブログは、クイズから始めてみます。次の語を英語にしてみてください。

ルール:すべての語に共通する音が登場する語を選ぶ

 

連休

遂行する       

結果・影響     

後の・次の     

連続・順序     

続編          

迫害          

起訴           

 

如何でしたか。共通する音は響いてきたでしょうか。

 

答えは「シーク・シーキュ」でした。

 

古くは、ラテン語で sequi、また、フランス語に入って secute に起源を持つ語と、辞書が教えてくれています。綴りは sequ, secu と違っていますが、音にすると、「シーク、シーキュ」発音記号風にすればsとkの音が母音を挟んで続いています。

意味は「続く = to follow」です。

1時間(hour)と言う単位を、小さくしたもの=ミニにしたものが分(minute)、その分に「続いて」もう一度小さくしたものが second となっています。

時間・分 続くのは秒 second

ご賞味頂けましたでしょうか。因みに、second は、切れ目の無い語、シンプルに「続く」となっている語です。

 

そんな目で、もう一度、上の語にチャレンジしてみてください。

 

では、単語とざっくりした語源を見ていきましょう。

 

連休    consecutive holidays   一緒に続く休日

遂行する        execute        命令に続く

結果・影響      consequence     完全に続く

後の・次の      subsequent     後に続く

連続・順序      sequence       続くこと

続編           sequel         続くもの

迫害           persecution     完全に後ろを付ける

起訴            prosecution     前へと続ける

 

「続く」を意味する語幹 secu, sequ の内の sequ から q が脱落して変化したものに、sue, sui があります。音は「スー」です。では、こちらでもまずは意味だけを挙げていきます。チャレンジしてください。

 

スーツ                     suit

訴訟                         suit

告訴する                 sue

追及する                 pursue

 

如何でしたか。では、早速、単語とざっくり語源をご紹介していきましょう。

 

スーツ         suit          衣類が続くもの

訴訟              suit          犯罪に続くもの

告訴する     sue           suit の動詞形

追及する    pursue    pur- は pro- の変化形

 

「前へ・…の前」を意味する接頭辞 pro- が pur- に変わる現象は、propose → purpose にも見られます。慣れると同じように見えてきます。ご安心ください。

 

sue → suit と同じように、pursue も名詞になると pursuit となります。なにか嬉しくなります。

executive では「ゼキュ」に

「実行する・遂行する」という動詞 execute では、「セキュー」だったものが、「幹部・取締役」などの意味の名詞 executive になると、音が「ゼキュ」に変化します。

「セ」と「ゼ」は、日本語的に表現すると清音・濁音、英語的に表現すると「無声音」と「有声音」になるだけで、大きな意味では「同じ音」です。音に惑わされて、executive は知っているのに execute は知らないという人は多いのではないでしょうか。少しだけ多い目の努力で、安定した語彙を獲得する、それも語源の良さだと確信します。

 

如何でしたか。

時間・分 続くのは秒 second

お楽しみ頂けたでしょうか。

では、また次回、お会いしましょう。

〔編集後記〕

secondに「秒」という意味があることを知ったのは、何歳くらいだったでしょうか。「セカンド」はなんと言っても野球の「2塁」でした。「1時間(hour)をミニにして分(mimute)」→「分に続いてもう一度小さくしたものが分(second)」を知った時、とてもすっきりしたことが今でも思いだされます。

 

ボクシングにも second がいます。リング上で戦う選手の「付添人・補佐役」→「選手に続く人」というイメージです。秒や2塁を「セカンド」と発音することが多い一方、ボクシングでは「セコンド」になるのも、なにか楽しさを感じさせてくれます。

 

今回取り上げた語幹 secu, sequ は、GWからの発想でした。「連休」 consecutive holidays を、語幹 secu, sequに結び付けて使っている訳ではありませんが、語源のお蔭で、思い出すのが容易になっている場面が多々あると、いつも思います。

こんにちは、語源大好き「交野一人百首」の水守勤三です。今日は、特別版として、

私が一番好きな接頭辞と、語源を活用する上で武器となる知識である同化を取り上げます。

 

あまり英単語が登場しない一風変わったブログになります。でもでも、とても役に立つブログです。長編です。日を分けてお読み頂くこともできます。ぜひぜひ、お付き合いください。

 

前回のブログ「目を向けて 状況見てから advise」で、advise の分解を次のようにご紹介しました。

 

advise = ad- + vise = …へ(to …) + 見る(to see, look)

接頭辞の ad- は、go to school に登場する前置詞の to で、「…へ」と方向を示します。

 

前回は、語幹に目を向けたのですが、今回は、

①   接頭辞 ad-

②   同化

に焦点を当てます。

どちらも、私が愛してやまない知識です。お付き合いください。

接頭辞 ad- = 前置詞の to

これほど登場回数が多くて、

これほど意味が分かりやすくて、

これほど役に立つのに、


知る人がほとんどいない接頭辞

 

これが、私が接頭辞 ad- に持つイメージです。

 

登場回数

re-, in-, com-, … 等々、登場回数の多い接頭辞はたくさんありますが、これらに負けず劣らず活躍しているのが接頭辞 ad- です。

 

意味が明確

接頭辞は多くの場合、複数の意味を持ちます。しかし、接頭辞 ad- は、go to school に登場する前置詞の to のイメージ、つまり「…へ」の意味さえ押さえれば完結する、意味がとても明確な接頭辞です。

 

思い切り訳に立つ

接頭辞 ad- を知ったことによって、意味を記憶することが非常に簡単になった単語がいくつもあります。また、文字を通しての意味だけでなく、イメージのある意味を獲得しました。同じことがみなさんにも起こると確信します。

 

徹底的に低い知名度

「re-という接頭辞はどんな感じでしょうか」

よくセミナーの始めの方で受講生の方々にお伺いをします。そうすると、手をくるくると回してくださる方が、毎回のようにおられます。

その一方で、接頭辞 ad- は、まず、接頭辞として認識さえもされていない、のが実情です。

これは大きな損失です。

 

接頭辞 ad- を持つ単語にチャレンジ!

では、adviseのように、ad- で始まる単語を上げてみましょう。目標は、品詞変化なしで20語!

サンプルは〔編集後記〕に上げますので、ご自分の挑戦が終わられた後で、ご参照ください。

 

如何でしたか。品詞の変化をさせずに、代表的な品詞のみで、20語以上言えたならかなりの上級者の方ではないでしょうか。

 

「少ないじゃないか…」ここから接頭辞ad- の不運が始まります。次に進みましょう。

 

a- で始まり、後ろに同じ綴りが続く単語にチャレンジ!

では次に、assistのように、先頭がa- で、その後に、同じ綴りが続く語に挑戦してみましょう。

ここでも品詞変化ができる語でも、代表をひとつ出すというルールで行ってみましょう。


例:assist, assistance, assistantでもassist一語で


チャレンジして頂いた後で、〔編集後記〕のリストをご覧ください。


**************


如何でしたか。チャレンジ後に〔編集後記〕に上げたリストを見られて、意外と少ないではないか、と思われたことと思います。


理由は、意図的に少ない目にご紹介したからです。リストには、3級・準2級・2級の3つの級から拾い出したものを挙げました。


準1級と1級の単語帳は材料として使用しませんでした。単語のレベルが上がると、接頭辞 ad- が登場する頻度は高くなり、もしリストにすると非常に長いものになってしまいます。

 

接頭辞 ad- 悲劇の原因 = 同化

前置詞 to の意味の接頭辞 ad- が英語学習者の間で、ほとんど認知されない理由は、ad- という形で出るよりも、assist, attack, accept のように、語幹(sist, tack, cept)の先頭の音に合わせて as-, at, ac- のように形を変えて登場している方がはるかに多いからです。

 

ad- + sist ⇒ assist

ad- + tack ⇒ attack

ad- + cept ⇒ accept

 

この時の ad- のように、語幹の影響で音が変わり、それを表すスペルが変わる現象を同化(assimilation)と呼びます。ad- の時だけでなく、

 

different = dis- + ferent

irregular = in- + regular

collect = com- + lect

success = sub- + cess

oppose = ob- + pose

assimilation = ad- + similation

 

などでも起こっています。

 

同化に気付けるようになると、語源が見えやすくなってきます。是非、慣れていきましょう。

 

では、お話を今日のテーマ 接頭辞 ad- に戻して、もう少しだけお話しさせてください。

 

接頭辞 ad- の同化の変則版

同化の単語は、「a-で始まり、その後ろに同じ綴りが2回続く」という条件で3級・準2級・2級から拾い出しました。

ところが、これら以外にも、同化ではあるが同じ綴りが2回続かない単語が3つ出ていました。

acquire, acknowledge の2語です。

 

acquire = ad- + quire

acknowledge = ad- + knowledge

 

となります。

元の語幹の音と綴りを守りながら、ad- に変化してもらった、という形です。これに類するものもたくさんあります。「これもかな?」と思った時には、是非、チェックして、応用できる範囲を広げていってください。

 

ad- の d- が消える接頭辞 ad-

3級・準2級・2級の単語帳の中に次のような語がありました。

agree, avenue, amount, aspect, achieve, avail

実は、これらの語の先頭の a- も接頭辞 ad- です。

同化ではなく、d- が消えた、現象と言えます。

接頭辞の最後の音・綴りが消える現象は、同化と同じく、ad- だけでなく多くの接頭辞で発生します。

怪しい、と思った時は、ぜひぜひチェックをしてみてください。段々、法則性のようなものが見えてきます。

 

如何でしたでしょうか。

接頭辞 ad- の魅力、同化の妙を感じて頂けましたら、幸いです。

では、またお会いしましょう。

〔編集後記〕

ad- で始まる語の例

英検3級から1級までの単語集を、各級から一冊ずつ用意し、索引をみながらピックアップしました。実際には、複数の品詞で取り上げられて語数は多くなっていますが、ここでは代表的な品詞1回での登場としました。(他のリストも同じ要領で作成しました)

 

1.    advise

2.    address

3.    adventure

4.    add

5.    admit

6.    adult

7.    administer

8.    advance

9.    advantage

10.  adapt

11.  addict

12.  adjust

13.  advertisement

14.  advocate

15.  adequate

16.  adhere

17.  adopt

18.  admire

19.  admonish

20.  adore

21.  adept

22.  adjacent

 

advanceとadvantage の先頭のad-は、見かけのad- で、接頭辞のad- ではありません。逆に言うと、他はすべて接頭辞 ad- の ad- です。

 

a-  で始まり、後ろに同じ綴りが続く単語

1.   accident   

2.   arrive             

3.   access

4.   announce

5.   arrange

6.   assist             

7.   attack             

8.   accept

9.   appeal

10. approach

11. assign

12. appear             

13. apply

14. attend

15. affect

16. attract

17. allow

18. appoint

19. approve

20. arrest

21. account

22. attain

23. afford

24. appreciate

25. appropriate

26. accompany

27. accomplish

28. accurate

 

a-  で始まっているが同化でない単語

今回しようしました3級・準2級・2級の単語帳の中には、a- で始まっているが、接頭辞ad-の同化でない単語が登場していました。

anniversary, annual, allergy, attitude, abbreviate

 

anniversary と annual は 先頭のann- で「年」の意味

allergy と attitude は切れ目のない単語

abbreviate は別の接頭辞 ab- に「短い」の意味のbreviate が続いた語

 

このように a- の後に同じ綴りが連続したからと言って、すべてがad- の同化だという訳ではありませんが、個人的な感覚としては、95%以上は ad- の同化と言っても過言ではないと感じられるレベルではないかと思います。

 

接頭辞 ad- が前置詞 to だから起こる現象

add A to B

attach A to B

apply A to B

assign A to B

adapt A to B

attribute A to B

 

のように、接頭辞 ad- で始まる動詞には、後ろにA to Bの形をとる語が多くいます。これも語源の味わいではないでしょうか。

こんにちは、語源大好き「交野一人百首」の水守勤三です。4月20日午後5時前に、三陸沖を震源とする震度5に達する地震が発生しました。4月末とは言え、東北・北海道ではまだまだ寒い日々が続いています。被災された方々の体調が心配です。

テレビでは、津波警報・注意報(tunami warning, tunami advisory)のニュースが流れました。

今日は、「注意報・advisory」からの一句をご紹介します。

目を向けて 状況見てから advise

まず、advise を分解します。

advise = ad- + vise = …へ(to …) + 見る(to see, look)

接頭辞の ad- は、go to school に登場する前置詞の to で、「…へ」と方向を示します。

語幹の vise が今日のテーマで「見る」を意味します。

結果として、advise の心は、「…へ視線を送る」=「…を見る」となります。

アドバイスをする時は、状況を自分の目で確かめてからするべきだ、そんな助言をくれている語だと個人的に思っています。

名詞のadvice は、動詞 advise の発音の最後が「ズ」となっているものを「ス」にして区別し、その区別を綴りとして表現するために当てられたものなので、vic という語幹がある、と思う必要はありません。

 

では、まず語尾に -viseとでるものを集めてみます。

意味に挑戦してみてください。

 

advise    

revise     

televise  

supervise

improvise

 

では、意味の紹介と大雑把な語源解説をしてみます。

 

advise     助言する=現場を見る       

revise      改訂する=もう一回(作り直して)見せる        

televise   テレビで放送する=遠くに見せる

supervise                監督する=上から見る

improvise                即興でやる=前もって見ていない

 

では、一気に変化形にもチャレンジしてみましょう。

 

vision

view

visit

survey

provide

provision

visa

visage

vista

deja vu

clairvoyant

belvedere

 

意味の紹介&大雑把語源解説へ

 

vision      視覚・未来像=見ているもの

view         意見・見解=心で見ているもの

visit         訪問する=見に行く(語幹it = to go)

survey     調査=上から見る(sur- = super-)

provide   供給する=前もって見ておく

provision 用意・供給=名詞にするとvis が見える

visa          ビザ・査証=だれかを見せるもの

visage      顔つき・姿=見た目そのもの

vista        眺め・眺望=見えるもの

déjà vu    既視(感)=déjà はalreadyの意味

clairvoyant 透視力を有する=clairはclearの意         

belvedere 展望台=bel は good の意

 

如何でしたか。

目を向けて 状況見てから advise

語幹 vis もとても意味がはっきりとした見破りやすい語幹です。是非、知識にストックしてみてください。

ではまた、次回、お会いしましょう。

〔編集後記〕

ブログの原稿は、パソコンで作っています。それほど行数の多くない原稿でも、スマホの画面でみるととても長くなります。前回のブログ「結婚の 提案前に置き propose」をスマホで見た時に、自分でも「長い!」と思いました。

そこで、今回は、意図的に丁寧さを少なくして、文面を短くしてみました。

ふたつの語幹「見る」と「行く」で出来上がるvisit や

provideとprovisionに登場する d と s の変化など、語りだすと切りがありませんが、じっと我慢しました。

興味を持って頂いた方は、ぜひ、ご自分でお楽しみ頂ければ幸いです。

 

devise の vise は別語源

「工夫する」を意味する devise も-viseで終わりますが、divide=分ける から来ていて、別語源です。「他人の空似」という偶然の産物ですので、「まぁ、そんなもんか~」くらいの軽さで処理しましょう。

 

では、今回は「編集後記」も短めで。

 桜に緑の若葉が混ざる季節になりました。ゴルフ好きの私には、最高の時期です。先日、友人とラウンドしていると、女子プロゴルファーの菅沼菜々選手の話になり、彼女が広場恐怖症(agoraphobia)であることを公表し、同じ病気に苦しむ人たちにエールを送っていることへと話題が移りました。

 

ラウンド中の何気ない会話の中に登場した「広場恐怖症」は、高所恐怖症(acrophobia)や閉所恐怖症(claustrophobia)に比べ、知る人の少ない病気だと思いますが、菅沼選手のファンにとしては、乗り越えてもらいたいと願わずにはいられません。

 

ゴルフのラウンド中に出てきた「恐怖症」という言葉を、「難しい英単語」として片付けてしまうことはできると思いますが、agoraphobiaと表現して、内容に進めることに価値があるとも考えます。「英語を使った豊かな意見交換」には語彙が必要だと言う思いが、このブログの根底にあります。

 

こんにちは、語源大好き「交野一人百首」の水守勤三です。

 

-phobiaに付きましては、2024.5.09.の「日本人は、外国人嫌いだから」  

https://ameblo.jp/kinzo-gogen/entry-12851513446.html

をご参照頂けると幸いです。

 

では、今日の俳句へ進みます。

結婚の 提案前へ置き propose

意味の切れ目を重視すると、「結婚の提案、(相手の)前へ置き、プロポーズ」となります。電子辞書のカタカナ語辞典で引いてみると「結婚の申し込み。求婚。▶~する ◆和製英語。(英語は proposal)」となっています。日本語では、名詞として使うけれど、英語の propose は動詞であることを説明してくれています。

 

propose は動詞であることを確認した上で、分解をしていきましょう。

 

propose = pro- + pose

pro-:「前へ」を意味する接頭辞

pose:「置く= to place」を意味する語幹

 

⇒ 結婚して欲しいという気持ちや持っている意見を、相手の前に置き、「求婚する・提案する」となります。

propose の変化形へ

パーツの意味が分かったところで、まずは、propose を変化させてみましょう。

 

提案する             propose

提案                 proposal

提案すること・発議   proposition

提案者・支持者       proponent

 

興味深いことが2つあります。

1つは、「ポジション」も仲間だということ

もう1つは、proponent では、pos が pon に変わっていること。

 

「提案者」は proposer とも言えますが、実際に使われるているのは proponent です。

語幹 pose の仲間たち

語幹 pos が pon にもなることを確認した上で、仲間たちに広げていきましょう。接頭辞を味わいながら、挑戦してみてください。

 

1. propose のように -pose で終わる語

提案する・申し出る  

目的・意志          

一石二鳥の          

多目的の            

思う・仮定する      

構成する・作曲する  

分解する・腐朽させる 

…の平静を失わせる  

反対する・争う      

取り除く・処分する  

…する気をなくさっせる 

課する・負わせる    

さらす・暴露する    

過度に露出する      

休息する・寝かせる  

退ける・罷免する    

立ち入る・意義を差し挟む

置き換える・入れ替える 

…の上に置く・重ねる 

二重焼き付けにする  

 

2. proponent のように -ponent で終わる語

提案者・支持者      

対抗者・反対者・相手 

構成要素・成分      

説明者・代表者・指数 

宣誓供述者          

 

3. その他の頻出語

…に姿勢をとらせる  

休む・中止する      

前置詞              

延期する            

姿勢・心構え        

指数関数的に        

 

では、早速、英単語を表示していってみます。

 

1. -poseグループ

提案する・申し出る   propose

目的・意志           purpose

一石二鳥の           dual-purpose

多目的の             multipurpose

思う・仮定する       suppose

構成する・作曲する   compose

分解する・腐朽させる  decompose

…の平静を失わせる   discompose

反対する・争う       oppose

取り除く・処分する   dispose

…する気をなくさっせる  indispose

課する・負わせる     impose

さらす・暴露する     expose

過度に露出する       overexpose

休息する・寝かせる   repose

退ける・罷免する     depose

立ち入る・意義を差し挟む        interpose

置き換える・入れ替える  transpose

…の上に置く・重ねる  superpose

二重焼き付けにする   superimpose

 

2.-ponentグループ

提案者・支持者       proponent

対抗者・反対者・相手  opponent

構成要素・成分       component

説明者・代表者・指数  exponent

宣誓供述者           deponent

 

3. その他の頻出語

…に姿勢をとらせる   pose

休む・中止する       pause

前置詞               preposition

延期する             postpone

姿勢・心構え         posture

指数関数的に         exponentially

 

如何でしたか、

結婚の 提案前へ置き propose / pos = to place, put

間違いなく最強語幹のひとつと言えます。また、定番ですが、上記の語を品詞で変化させると、更に広がりを見せます。是非、お試しください。

 

では、また、次回にお会いしましょう。

〔編集後記〕

NHKのニュースで、「イランがホルムズ海峡を通過する船舶に通行料を課した」を副音声の英語で、

Iran imposed a transit fee on vessels passing through the Strait of Hormuz.

のように表現していました。

その中にある impose が propose に繋がり、今回の俳句になりました。

また、トランプ大統領が何度も期限の延期をする報道では、postponeや postponementも登場していました。

 

purpose の接頭辞 pur-について

proposeの接頭辞 pro- の変化形です。そのため意味も全く同じ「前へ」を表します。

「目的」は、前方に置くもの、「提案」も、これからという前方に向けてするもの、イメージは重なります。

 

なお、接頭辞 pro-につきましては、2025.4.9.の

映像を 前に投げるよ projector / ject, jac = to throw, lie 

をご参照ください。

春の高校野球では、ベスト8が決まろうとしています。地元の学校が出ると、ついつい観てしまい、ブログの原稿作りも遅れ気味です。

 

こんにちは、語源大好き「交野一人百首」の水守勤三です。そこで、今日は、球児の姿から一句。

制服は 形がひとつ uniform

野球を観ていると「ユニフォーム 形がひとつ uniform」と思ったのですが、下の句を隠したい思いと、新学期で、学校や職場で新しい制服・ユニフォームに袖を通す方も多いと思い「制服は」としてみました。

 

まずは、uniform の分解から。

uniform = uni- + form

如何でしょうか、接頭辞 uni- = 1 はもうお馴染みになりましたでしょうか。

いくつか日本語を挙げますので、接頭辞 uni- 含む英語に直してみてください。

 

宇宙・唯一の・一輪車・組合・一団・一角獣・一致・一方的な・満場一致の

 

では早速、縦に並べてみます。

 

宇宙     universe

唯一の   unique

一輪車   unicycle

組合     union

一団     unit

一角獣   unicorn

一致     unity

一方的な unilateral

満場一致の  unanimous

 

これらは、ほんの一部です。英語の数については、語り始めると止まらなくなりますので、2024年6月28日の
『One, Two, Three…より、断然語源』

https://ameblo.jp/kinzo-gogen/entry-12857702745.html

をご参照ください。

語幹 form = formへ

uni- 「1・ひとつ」とform 「形」がひとつになって、uniform 「制服・ユニフォーム」が出来ている、なにか楽しくてたまりません。現代の形 form がそのまま意味を表している見やすい語幹です。

決して、派生する語が多いわけではないですので、少しゲーム的に進めてみます。

 

問:単語の中にformを含む語をできるだけたくさん挙げてみましょう。

 

上と同じように、日本語を挙げていきます。英語にしてみてください。

 

形式的な、公式、形式、形成の、知らせる、改革する、従う、変形させる、十字形の

 

英語にしていきます。

 

形式的な・堅苦しい        formal

公式・方法                        formula

形式・型・版型                format

形成の・造形の                formative

知らせる                             inform

改革する                             reform

従う・一致する                conform

変形させる                        deform

十字形の                             cruciform

 

いつものように、品詞を変化させるとこの輪は広がっていきます。

 

inform                                 知らせる

information                        情報

informative                        有益な

informant                           情報提供者

informed concept             説明に基づく同意

 

また、「変形させる= deform」は「デフォルメ」という言葉で、「十字形の= cruciform」は、「crucial =決定的な」や「crusade =十字軍・改革運動」へと広がりを見せます。

 

今日の語幹 form は、如何でしたでしょうか。

これからプロ野球も始まります。ユニフォームを目にされたら、

制服は 形がひとつ uniform

と呟いて頂けると幸いです。

 

では、また次回、お会いしましょう。

〔編集後記〕

家の改装・改築を一昔前までは「リフォーム」または「リホーム」と言っていたように思います。

最近では、renovate = 刷新する・修繕する がこれに当たることが広く知られてきたように思います。

reform 「(制度・事態などを)改善する・改革する」との差もご確認ください。

気候は寒の戻り、装いは冬服の戻り。

朝、目覚めると、温度計は10度を超えているのに、2月下旬に暖かさを経験した後では、寒さが応えます。

寒の戻り、三寒四温、花冷えとはよく言ったものだと感心するばかりです。

 

こんにちは、語源大好き「交野一人百首」の水守勤三です。今日は、そんな春が、前に進んだり、後ろに退いたりするのを味わう中で出てきた俳句から広げていきます。

前後ろ 実にばかげた preposterous

交野一人百首に詠み込む単語は、出来る限り馴染の単語を、と心掛けているのですが、今回は少し難しい目の語を使ってみました。

 

但し、語源が分かると「実にばかげた」ものですので、ご安心ください。

冗談みたいな単語 preposterous

発音はそのままで「プレポスタラス」(アクセントは“ポ”)。この単語を知ったのは、英検1級に向けて語彙を増やした時だと思います。それくらい“難しい”とされている語となります。

preposterous = 実にばかげた・不合理な・途方もない

しかし、一瞬で記憶に留めて頂けますので、ご安心を。

まずは、分解作業から始めてみましょう。

preposterous = pre- + poster + -ous

先頭の pre- は、prepare, predict, present などに登場する「前」を表す接頭辞。もうお馴染みになっておられると思いますので、説明は省略させて頂きます。


接頭辞 pre- をチェックされたい方は、

「大統領 前に座って president」2024.11.08 をご参照ください。

https://ameblo.jp/kinzo-gogen/entry-12873990156.html

 

preposterous の一番後ろの部分 -ous は形容詞を作る接尾辞。
例:delicious, precious, dangerous, ambitious, curious, religious, unanimous, …

 

そして、今日のテーマ poster 部分

post = 後ろ・後 = after, behind

語源を調べると preposterous のposter 部分には、coming after と説明をされていることが多いですが、「posterは接頭辞 post-の変化形」くらいに大きくまとめてしまうのがいいでしょう。

兎に角、post- は「後ろ・後」と思えば簡単です。

やっぱり冗談みたいな単語 preposterous

preposterous

pre- = 前

poster = 後ろ

-ous = 形容詞語尾

 

結果として、

preposterous = 前 + 後ろ + のような

 

なぜ今の時期に preposterousを取り上げようと思ったか、お分かりいただけたでしょうか。

 

2月下旬に、春のような暖かさが寒さの「前」にやって来たかと思うと、やっぱり寒さが戻ってきて、暖かさが「後ろ」に行ってしまった。もう厚手のセーターはクリーニングに出したのに、こんなの「実にばかげているよ」、そんな感じでした。

post-の愉快な仲間たち

では、今回も post- の仲間をご紹介していきましょう。初めは英語だけで、挑戦してみてください。

 

posterior

posterity

postwar

postgraduate

postscript

postpone

postmeridian

postnatal

posthumous

 

接頭辞 post- ははっきりと「後ろ・後」を意味するので、逆(≒反意語)とセットになることが多いという特徴があります。

上の語でやってみましょう。

 

posterior ⇔ anterior, prior

posterity ⇔ ancestry, descendant

postwar ⇔ prewar

postgraduate ⇔ graduate

postscript ⇔ preface, introduction

postpone ⇔ move forward

postmeridian ⇔ antemeridian

postnatal ⇔ prenatal

posthumous ⇔ antemortem

 

語幹を味わうことができるとともに、記憶にも残りやすくなるのではないでしょうか。

 

では、意味に進みましょう。

 

posterior   後ろの

posterity   後世・子孫

postwar     戦後の

postgraduate      大学院の

postscript = p.s. 追伸・あとがき

postpone    延期する

postmeridian = p.m.     午後の

postnatal   出生後の

posthumous  死後の・死後生じた

 

如何でしたか。寒さの中に、暖かさが前に行ったり後ろに行ったりする時期を俳句に詠んでみました。

前後ろ 実にばかげた preposterous

は、接頭辞 post- の記憶に役立ちましたでしょうか。

では、また次回お会いしましょう。

〔編集後記〕

ポスト高市考:政治の話などに「ポスト〇〇」という表現がよく出てきます。この表現は和製英語であるため、語源をはっきりと定義することはできません。

個人的には、「高市首相の後=後継者」という意味に使われていると思いますので、今日の接頭辞 post-から生まれていると思います。

 

首相のポストを狙う考:この場合のポストは、「部署・地位・任務」などを表す正式な英語の名詞 post だと断言できます。但し、語源は to place = 位置する から来ていますので、接頭辞 post- とは無関係です。

 

郵便ポスト考:語源は to place です。郵便の制度が生まれた時に、一定の距離に毎に、目印となる物が「置かれた」ことに由来します。この語幹には、まだ「交野一人百首」でのご説明が出来ていません。 今後のお楽しみとさせて頂きます。

前回の衆院選動画が28億回再生されたと報道されています。有権者の投票行動を左右する要素にSNSがあることは明らかなようです。

投票日前のニュースで、年配の候補者が、少しでも多くの有権者と握手をするために走り回る姿が映っていました。「選挙はこれなんだよね」というコメントが時代錯誤のように思われました。

そんな光景から、今日の俳句へ。

野心持ち あちこち行くぞ ambition

野心・大望と訳されることの多い ambition。語源は、野心を持つ人が、指示を求めて「あちこちと走り回った」ことに由来します。(語源の分析としては「走る」ではなく「行く= to go」ですが)
 

その形容詞形 ambitious とくれば、多くの人が次の言葉を耳にしているのではないでしょうか。

Boys, be ambitious! 

青年よ、大志を抱け!

1877年、北海道大学のクラーク博士が日本を去る時に、学生に送った言葉とされています。大学のホームページには、これに続く言葉が表現されています。

 

“Boys, be ambitious! Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement, not for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.”

 

青年よ、大志をもて。それは金銭や我欲のためにではなく,また人呼んで名声という空しいもののためであってはならない。人間として当然そなえていなければならぬあらゆることを成しとげるために大志をもて。

 

ホームページでは、これらがクラーク博士の発言であるかどうかについての言及もあり、興味がそそられます。

 

こんにちは、語源大好き「交野一人百首」の水守勤三です。今日は、ambition の頭部分 ambi- についてお話をさせて頂こうと思います。

 

語幹部分 it につきましては、2024年12月13日の「外へ行け あの出口から exit」

https://ameblo.jp/kinzo-gogen/entry-12878239767.html

で取り上げていますので、ご参照ください。

ambi-, amphi- = both, round

次の語を英語にしてみてください。すべて am- から始まります。

 

救急車

あいまいな

両生類

大使

相反する感情の

ぶらぶら歩く

外来の・歩行できる

多芸多能

円形競技場・劇場、

手足などを切断する

 

如何でしょうか、全ての語に、aroundやbothの意味が感じられるように思います。

 

救急車             ambulance

あいまいな        ambiguous

両生類             amphibian

大使             ambassador

相反する感情の     ambivalent

ぶらぶら歩く       amble

外来の・歩行できる ambulate

多芸多能          ambidexterity

円形競技場・劇場   amphitheater

手足などを切断する amputate

 

上記以外にも、専門用語の中などには、ambi-, amphi-が含まれる語があります。きっと around, bothの意味が含まれていることと思います。ご活用頂ける知識ではないでしょうか。

 

では、また次回、お会いしましょう。

〔編集後記〕

「両生類 = amphibian」に、

amphi- = both = 両

bi(o)  = to live = 生きる

-(i)an = 名詞語尾

を認めた時、「正にそのまま」と感じました。

 

「救急車 = ambulance」も「そこら中を動き回る車」そんなイメージと結び付きます。

 

一見、難しそうに見える ambi-, amphi-のお蔭で、amphibianにも、ambulance にも絵が浮かんでくる、それが語源の良さなのではないかと考えます。

 

尚、これまでこのブログにお付き合いを頂いている方々には、ambi-とamphi-の変化についても、音としての[b]と[p]が、有声音と無声音の関係にあることもお気付きだと思います。

 

いつもの確認ですが、語彙を語源などの知識で認識し、その上で、無意識に使うレベルに高めて、使える語にする、それが理想形のひとつではないかと思います。

 

 ゴルフの松山英樹選手が、フェニックスオープンで優勝を逃してしまいました。最終ホールのパーパットを外し、プレイオフの第1打を池に打ち込んでしまいました。残念な結果ですが、多くのアマチュアゴルファーが「プロでもそうなのか…」と勇気をもらったように思います。

 

国内では、第51回衆議院選挙で自民党が大勝(win a landslide victory)しました。小選挙区だけを見れば86.2%の議席を獲得したとの報道。同じ記事の中に、小選挙区で自民党の候補に投票した人の率は、26.9%とも報じられていました。

「10人中3人以下」で「10人中8人以上」が生まれる選挙に、矛盾(contradiction・inconsistency)のようなものを感じました。

 

 こんにちは、語源が大好きな「交野一人百首」のきんぞうです。語源をやっていて効果を実感する場面に、「久しぶりに使うことになった言葉が出てくる」があると常々思っています。今回は「矛盾=contradiction」がそうでした。

前もって 言うのが予言 predict

「矛盾 = contradiction」にも「予言 = prediction」にも登場する語幹 dic, dict は「言う = say」を意味します。

 

名詞語尾の-ionを取って、この2語を、動詞で見ていきましょう。

contradict, predict となります。

 

まず、お馴染みの接頭辞 pre- を持つ、predict から楽しんでいきましょう。

もう「pre- = 前の・前に」はお馴染みになっておられることと思います。

そうすると、

predict = pre- + dict
= (ことが起こる)前に + 言う

と語源の足し算がきれいに成立します。

 

次に、contradict ですが、これは少し戸惑うこともあると思います。

 

contradict = contra- + dict なのですが、

先頭のcon- に目が行くと、

contradict = con- + tradict や

contradict = con= + trad + -ict のようにも見えてしまうことでしょう。

「我儘現象」 = selfish

「我儘な」は、

selfish = sel- + fish  なのか

selfish = self + -ish  なのか

 

中学生にやってもらえば、圧倒的に上の sel- + fish になるでしょう。知識が増えてくれば、contradict も contra- + dictと自然に分けてしまえるようになります。小さいことは気にせず進みましょう。

 

因みに、接頭辞 contra- の代表的な語と言えば、「contrary = 反対の」ですので、contradict = 矛盾する・否定する」も、predictと同じく語源のままの意味が成立している語です。

意外と身近な 語幹 dic, dict

predict, contradict でお話をしてきました語幹 dic, dict ですが、意外と身近にも出てきています。「- ディクト -」と、あるいは、「- ディク -」という音を含む語は浮かぶでしょうか。

語幹の意味「言う」との関連でも考えてみましょう。

 

では、基礎編から。日本語を言いますので、英語に直してみてください。

 

1.   辞書

2.   書き取り・口述筆記

3.   独裁者

4.   索引・見出し・指数

 

次にやや高度な語へ。

 

5.   夢中にさせる・中毒にさせる

6.   起訴する

7.   評決

8.   言葉づかい

9.   司法権・支配権

 

-dicate で終わり、語幹 dictの語へ。

 

10.   暗示する・指し示す

11.   捧げる・ゆだねる

12.   退位する

 

では、それぞれを英語にしてみます。

 

1.   dictionary

2.   dictation

3.   dictator

4.   index

 

5.   addict

6.   indict (発音:インダイト)

7.   verdict

8.   diction

9.   jurisdiction

 

10.   indicate

11.   dedicate

12.   abdicate

 

接頭辞と語幹 dic, dict との連携が感じられる語が多く、一度、分析をすると、強く記憶に残るものが多いと思います。

 

なお、各語の分析は、下の記事の中にございますので、ご参照ください。

https://ameblo.jp/kinzo-gogen/entry-12846525739.html

 

衆議院選挙をヒントに、contradict, contradiction を取り上げてみした。

前もって 言うのが予言 predict

で、語幹 dic, dict = to say が皆さんの記憶に残りましたら幸いです。

また、次回、お会いしましょう。

〔編集後記〕

2月11日(2026年)の夜9時のNHKニュースは、4年前の失敗を乗り越えた高梨沙羅選手を取り上げて、

 

Tears of frustration at the previous Olympics have turned into tears of joy.

 

という言葉で始まりました。

 

悔し涙 = tears of frustration

喜びの涙 = tears of joy

 

語源も関係なく、印象に残りました。

 

一方、本文で取り上げた衆議院選挙の分析では、小選挙区制の限界をじわりと感じ、「矛盾」という語が、語源と共に、浮かび上がってきました。

 

語彙の記憶への残し方・残り方にルールはない、と常々考えます。みなさんの英語への取り組みの中で、語源を活用する方法として、このブログがお役に立てば幸せです。

 

高梨選手に負けないように、努力を続けていこうと思います。

こんにちは、語源が大好きな「交野一人百首」のきんぞうです。今、テレビの画面には、「大雪注意!」の文字が出ています。JPCZなるものが日本に襲い掛かっているとのこと。寒さも気になるもののJPCZ=日本海寒帯気団収束帯(かなり意訳された名称ですが)、に気持ちが向いてしまうのは私だけでしょうか。グーグルと、Japan sea Polar air mass Convergence Zoneの頭辞語(acronym)とのこと。convergence を引いてみると「一点への集中・集合(状態)・合流地点」などの意味が書かれていました。動詞は converge で、参照すべき語として verge が紹介されていました。

2つのverge

昔、We were on the verge of bankruptcy. 私たちは破産寸前だった の例文で覚えた verge = 端・ふち・へり が浮んできました。

もうひとつの verge では〈太陽が〉沈む・傾く・向かう となっていて、両方の語源が、最終的には to turn, bend になることが分かりました。

converge は“(ふたつのものが)曲がって一緒になる”

ここまで来て、JPCZが腑に落ちました。新聞を読んでいてもよくこんなことが起こります。本題が全く進まないのですが、結構、楽しい世界だと納得しています。

このverge は、2024年9月13日の第一首

一年が 回ったんだね Anniversary / vers, vert = to turn

で取り上げた語幹 vers, vert の変化形です。

この語幹を持つ語をご紹介する時に、converge, divergeも含めるかを考えたのですが、使用頻度が高くないと思い省きました。それが、この寒気到来で登場してきましたので、その感激を前書きとして書かせて頂きました。

気が済みましたので、今回の本題へ(短めに、笑)

神様が 息を吹きかけ inspiration

inspirationの分解から掛かりましょう。

 

inspiration = in- + spir + -ation

in- = 中へ

spir = to breathe = 息をする

-ation = 名詞語尾

 

日本語としての「インスピレーション」では、主に「霊感・閃き」のようなニュアンスとして使用しているように思いますが、英語にはこれらの意味の他に「激励・鼓舞」なども入ってくるようです。

霊感では、神様が人間に息を吹きかけているイメージ、激励では、周囲の人が頑張っている人に応援という息を吹きかけているイメージではないでしょうか。

では早速、inspirationの動詞形 inspire と同じように、-spireを持つ語だけを並べてみます。語源の説明と意味にチャレンジしてみてください。

 

inspire

expire

respire

aspire

conspire

perspire

transpire

__spire⇒__spirationの変化も同じ

inspire ⇒ inspiration

expire ⇒ expiration

respire ⇒ respiration

aspire ⇒ aspiration

conspire ⇒ conspiration, conspiracy

perspire ⇒ perspiration

transpire ⇒ transpiration

 

では語源の分解と意味に進んでみましょう。

 

〔語幹はすべて spire = 息をする なので省略〕

inspire = in- = 息を吹き込む

expire = ex- = 息が出ていく=期限が切れる

respire = re- = 何度も息をする=呼吸する

aspire = ad- = 何かに向けて息をする=切望する

conspire = con- = 一緒に息をする=共謀する

perspire = per- = 何かを通して息をする=汗をかく

transpire = trans- = 何かを越えて息をする=排出する

 

expireとtranspire では、接頭辞の最後の音と語幹の先頭の音が同じために-s-が省略された形になっています。

 

如何でしたか。分解と意味の間に納得性があったりなかったりするのは語源あるあるですので、大きな心で包んでいきましょう。分解する目的は語源の説明ではなくイメージを残すことですので。

息を一杯吸い込んだ状態が「スピリット」

「意気・気迫」などの意味で使われるspiritもこのグループです。そこから「スピリチュアル= spiritual = 精神の・霊的な」へとも展開していきます。その他に、

dispirit = …の意気をくじく・落胆させる

esprit = 機知・才気(esprit de corps = 団結心)

spiracle = 通風孔・空気孔 (-cle は“小さい”の意)

 

如何でしたでしょうか、

神様が 息を吹きかけ inspiration

はお楽しみ頂けたでしょうか。どうか expiration date(賞味期限)が過ぎない内にご賞味頂けると幸いです。

 

では、また次回、お会いしましょう。

〔編集後記〕

夜のニュースでは、各地の降雪が報じられています。JPCZを前書きで取り上げましたが、今回の積雪が災害級にならないことを祈るばかりです。

新年、明けましておめでとうございます。

こんにちは、語源が大好きな「交野一人百首」のきんぞうです。
みなさま、お正月はいかがお過ごしでしょうか。私はブログを書いています。

 

というような感じで、今年も、交野一人百首完成に向けて、歩を進めたいとおもっています。よろしくお願い致します。

 

新年ということで、今回は、世界四大文明のひとつメソポタミア文明(メソポ‘テイミア)を取り上げてみました。チグリス川とユーフラテス川の間で生まれた文明と習いました。

川と川 間の文明 メソポタミア(Mesopotamia)

まず分解して見ます。

Meso- + potam + -ia = middle + river + 名詞語尾

となります。

頭の meso- は、mid-, med-, meri-, mezzo- などと姿を変え、彙に登場してきます。接頭辞 meso- については、2025年2月14日のブログで扱っていますので、ご参照頂けると幸いです。

人と事 間に居るのが mass media / med, mid = middle  

potam = river

ChatGPTに「語幹 potam を持つ語を教えて」と問い掛けたところ、次のような語が返ってきました。

 

hippopotamus(カバ)

potamic(川の、河川の)

potamology(河川学)

potam(川)+-logy(学問)

potamogeton(ヒルムシロ属)

potamoplankton(河川プランクトン)

フォームの終わり

私がよく使う語源のサイト ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARYを見てみてもこれらが限界という感じです。

今年の干支「午」

なぜメソポタミア文明を使ったか、そうです。今年の干支・午に辿り着くことを目指していました。

Mesopotamia ⇒ potam = river ⇒ hippopotamus 河馬

hippopotamus : hippo = horse

「カバ」を漢字で書くと河馬。すなわち、川の馬。

「川」は Mesopotamia で登場した potam。

そして、カバの頭 hippo が馬なのです。

カバは口語では「ヒッポ」と呼ばれることもありますが、語源で見ると、カバを見ながら「馬!」と呼んでいることになります。

 

こちらもChatGPTに聞いてみると次のような語が出てきました。

 

hippodrome(競馬場)

hippo(馬)+dromos(走る)

hipparch(騎兵司令官)

hippology(馬学)

hippophile(馬好きの人)

hippocampus (タツノオトシゴ・海馬)

hippocras(香辛料入りワイン:中世)

hippotherapy(乗馬療法)

Hippopotamidae(カバ科)

hippocampal(海馬の)

 

 今日は、登場頻度が決して高くはない語幹 potam = river と hippo = 馬を取り上げました。

 

では、最後に、次の英語への変換に挑戦してみてください。

「今年は、日本の干支で、午年です」

干支 = zodiac

子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥と続く干支。英語にすると zodiac となります。見えてこられたでしょうか。動物園 = zoo がいます。動物学は zoology。zoo, zo に animal という意味が隠れています。

 

では、「今年は、日本の干支で、午年です」の英語版を。

This year is the Year of the Horse in the Japanese zodiac.

 

「干支」を英語で表現する機会は滅多にないでしょう。でも、語源の視点で zodiac を見ておくと、呼び出し可能な語彙になると体験として確信します。

では、また次回お会いしましょう。

〔編集後記〕 

今年も月2回のペースで、語源の知識を俳句に乗せてお届けをしていきます。今年も、末永いお付き合いをお願い致しま