都心に向かう道路の渋滞が、そろそろニュースに表れる時期になりました。ゴールデンウイークは如何お過ごしですか。
こんにちは、語源大好き「交野一人百首」の水守勤三です。前回は私が大好きな接頭辞 ad- をご紹介させて頂きました。ある程度(英検2級取得済イメージ)の語彙を持った人が、接頭辞 ad- を知り活用すれば、語彙は飛躍的に増えます。学校英語のカリキュラムとして、高校2年の1学期にくらいに指導される日が来ることを夢見ています。お力添えを頂ければ幸いです。
さて、ゴールデンウイークですので、今回のブログは、クイズから始めてみます。次の語を英語にしてみてください。
ルール:すべての語に共通する音が登場する語を選ぶ
連休
遂行する
結果・影響
後の・次の
連続・順序
続編
迫害
起訴
如何でしたか。共通する音は響いてきたでしょうか。
答えは「シーク・シーキュ」でした。
古くは、ラテン語で sequi、また、フランス語に入って secute に起源を持つ語と、辞書が教えてくれています。綴りは sequ, secu と違っていますが、音にすると、「シーク、シーキュ」発音記号風にすればsとkの音が母音を挟んで続いています。
意味は「続く = to follow」です。
1時間(hour)と言う単位を、小さくしたもの=ミニにしたものが分(minute)、その分に「続いて」もう一度小さくしたものが second となっています。
時間・分 続くのは秒 second
ご賞味頂けましたでしょうか。因みに、second は、切れ目の無い語、シンプルに「続く」となっている語です。
そんな目で、もう一度、上の語にチャレンジしてみてください。
では、単語とざっくりした語源を見ていきましょう。
連休 consecutive holidays 一緒に続く休日
遂行する execute 命令に続く
結果・影響 consequence 完全に続く
後の・次の subsequent 後に続く
連続・順序 sequence 続くこと
続編 sequel 続くもの
迫害 persecution 完全に後ろを付ける
起訴 prosecution 前へと続ける
「続く」を意味する語幹 secu, sequ の内の sequ から q が脱落して変化したものに、sue, sui があります。音は「スー」です。では、こちらでもまずは意味だけを挙げていきます。チャレンジしてください。
スーツ suit
訴訟 suit
告訴する sue
追及する pursue
如何でしたか。では、早速、単語とざっくり語源をご紹介していきましょう。
スーツ suit 衣類が続くもの
訴訟 suit 犯罪に続くもの
告訴する sue suit の動詞形
追及する pursue pur- は pro- の変化形
「前へ・…の前」を意味する接頭辞 pro- が pur- に変わる現象は、propose → purpose にも見られます。慣れると同じように見えてきます。ご安心ください。
sue → suit と同じように、pursue も名詞になると pursuit となります。なにか嬉しくなります。
executive では「ゼキュ」に
「実行する・遂行する」という動詞 execute では、「セキュー」だったものが、「幹部・取締役」などの意味の名詞 executive になると、音が「ゼキュ」に変化します。
「セ」と「ゼ」は、日本語的に表現すると清音・濁音、英語的に表現すると「無声音」と「有声音」になるだけで、大きな意味では「同じ音」です。音に惑わされて、executive は知っているのに execute は知らないという人は多いのではないでしょうか。少しだけ多い目の努力で、安定した語彙を獲得する、それも語源の良さだと確信します。
如何でしたか。
時間・分 続くのは秒 second
お楽しみ頂けたでしょうか。
では、また次回、お会いしましょう。
〔編集後記〕
secondに「秒」という意味があることを知ったのは、何歳くらいだったでしょうか。「セカンド」はなんと言っても野球の「2塁」でした。「1時間(hour)をミニにして分(mimute)」→「分に続いてもう一度小さくしたものが分(second)」を知った時、とてもすっきりしたことが今でも思いだされます。
ボクシングにも second がいます。リング上で戦う選手の「付添人・補佐役」→「選手に続く人」というイメージです。秒や2塁を「セカンド」と発音することが多い一方、ボクシングでは「セコンド」になるのも、なにか楽しさを感じさせてくれます。
今回取り上げた語幹 secu, sequ は、GWからの発想でした。「連休」 consecutive holidays を、語幹 secu, sequに結び付けて使っている訳ではありませんが、語源のお蔭で、思い出すのが容易になっている場面が多々あると、いつも思います。