【あらすじを語らない映画紹介】ローマの休日 | 気まぐれジューゴ

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「2010年ピグの旅」として、ピグの世界を旅行してきました
今度は外に出て、いろいろ表現してみたいと思います('◇')ゞ

 

ローマの休日

1953年 アメリカ映画

監督 ウィリアム・ワイラー

脚本 ダルトン・トランボ、イアン・マクレラン・ハンター、ジョン・ダイトン

主演 グレゴリー・ペック、オードリー・ヘプバーン、エディ・アルバート他

アカデミー賞主演女優賞、衣装デザイン賞、原案賞受賞

 

先週の5月13日、久しぶりにローマの休日が地上波でやっていましたね!

 

金曜ロードショーでは18年ぶりの放送だったそうです。

ちなみに面白いなと思ったのは、

18年前に金曜ロードショーで放映されたときも

18年ぶりの放映だったようです(笑)

 

36年間の間に、たった3回しか放映していないということですね。

18年周期でやってくださるのでしょうか?

ということは…次回は2040年!?

 

それはさておき、そんな話題に乗じて

久しぶりにローマの休日を見てみました。

 

全く無名だったオードリー・ヘプバーンの

ハリウッドデビュー作であり、

シンデレラストーリーを歩むことになった作品です。

 

こんなに気品があって、演技力もある女優さんを

発掘し、起用した人はすごい功績を残したなぁと思いますね。

 

さて、ここからはつれづれに語りますが、

まず、監督はカラーにしたかったと思ったようですが、

個人的には、この作品はモノクロでよかったなと思いました。

 

もちろん、カラーでも

オードリーは美しいですし、

グレゴリー・ペックもイケメンでしょう。

 

でも当時のカラーだったら、少しチープな感じになりそうですし、

ローマの景色に目を奪われそうな気がするんですよね。

 

そう考えると、モノクロの方が

シャープで上品な感じになりますし、

何よりも周りの景色に目を奪われず、

各キャラクター達に集中できる気が

個人的にはします。

 

その点では、モノクロで大正解だったのかなと思います。

 

さて、ローマの休日を見ていると錯覚しそうなのが、

オードリーヘップバーンが小柄な人に見えること。

 

実際は、オードリーは170センチのスラっとした人です。

 

余談ですが、昔札幌で

「オードリーヘプバーン展」がありまして、

その時、オードリーの着ていた衣装が展示されていましたが、

うーん…身長はもうちょっとあった気はしましたね…。

あくまでもこれは、私の主観ですが…。

 

共演しているグレゴリー・ペックが

190センチの大きな人だったので、

オードリーが小さく見えたのでしょうね。

 

組み合わせの妙だと思いました。

 

そんなローマの休日ですが、

若いころに見た時は、

コメディとちょっと切ないラブストーリーとして

見ていました。

 

それはもちろん、今も変わらないのですが、

大人になって見返してみると、

意外とシリアスな思いも脚本の中に織り交ぜているのだなぁと

感じました。

 

願いの壁の場面なんかは、

まさにそんな一面ですね。

 

若いころはスルーして見ていたのか、

あまり記憶にない場面だったのですが、

今見ると、なぜか心に残りました。

 

さて、ラストシーンに近づくにつれて、

オードリーの表情がとても心に突き刺さってきます。

 

側近たちに、毅然とした態度で自分の意志を伝えるシーン。

王女として、自立した姿と目力が印象的です。

 

そして最後のグレゴリー・ペックを見る場面。

心から泣き叫びたい衝動をこらえて、抑えて、

見つめる表情が本当に突き刺さります。

 

それに対するグレゴリー・ペックの、

受け止めて、こらえる表情もいいですよね。

 

余計な言葉が全くないラストシーン。

すばらしいなと思いました。