小池博史インタビュー第3弾! インタビュアーは学生の荒井優花さん。
現在小池博史ブリッジプロジェクトは
Instagram、Twitterと学生チーム (荒井優花さん、大澤悠乃さん) とタッグを組んで運営しています。 若い感性に日々刺激をもらっています
Q、マハーバーラタは戦いの果てに滅びる物語。 その中で誰が悪いかということではなく、 戦いそのものが「悪」と小池さんはおっしゃっていました。 ではこの物語の正義とは?
小池
マハーバーラタは、そもそも“正義はあるのか”が問われている作品だと思うんだ。 もしあるなら“いかにして戦わないか”ではないだろうかと思う。
ドリタラーシュトラという王様が出てくる。 彼は盲目で、自分では判断できないため、息子に従ってしまう。 彼が決定できず、揺れ動いたせいでどんどん状況は悪くなり、破滅に至ってしまう。
これはこの世界にもまったく同じように言えることでね、 ある国の首相は自分の言葉で国民に語りかけているけれど、 ある国のトップは自分の言葉をもっていない。 こういうドリタラーシュトラのようなリーダーが トップに立つことは非常に危ない結果をもたらすよね。
Q、この作品のキーポイントとなる人物はドリタラーシュトラですか?
小池
他にも色々あるけど、確かにクリシュナとドリタラーシュトラは鍵になる人物だと僕は思っている。通常はドリタラーシュトラは絶対に主役にはならないが、ドリタラーシュトラがいたがゆえに起きた悲劇と言って過言ではない。
Q、戦を起こした者でなく、戦いを原因をつくった人物がポイントということ?
小池
そうだね。でも考えてみれば彼らもみんな当事者なんだよ。
皆で寄ってたかって、まずい方へまずい方へと流れていった。 ボタンの掛け違いや、感情が悪化の原因となったんだな。
マハーバーラタ相関図
こちらのサイトから登場人物をクリックすると
登場人物の詳細に飛びます
http://kikh.com/mahabharata/familytree/
鬼才演出家・小池博史、初監督作!
世界のパフォーマー達と共にインドの大叙事詩マハーバーラタの短編映画を制作します!
制作費を集めるためクラウドファンディングをmotiongalleryで開始します。
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「完全版マハーバーラタ〜愛の章/嵐の章」
公演日程が決定いたしました!!
2021年8月20日(金)、21日(土)、22日(日)、23日(月)
場所:なかのZERO 大ホール
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東京都の芸術文化活動支援事業アートにエールを!
に採択していただきました。