小池博史直撃インタビュー❕❕【第二弾】 | 小池博史ブリッジプロジェクト公式ブログ

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小池博史ブリッジプロジェクトのTwitterをメインで動かしている
学生の荒井優花さんが

小池博史に直撃インタビューをしました!

現在Twitter、Instagramと
学生のSNSチームが協力して投稿してくれています。

新しい若い感覚で勉強させていただいています。

先日アップしたロングインタビューは

メルマガ編集長をしてくれていたkazueさん

こちらは荒井優花さんがライターですキラキラ

 

 

これから何部かに渡り、インタビューを投稿していきます!


第一弾はこちら

 

 

 

 

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小池博史インタビュー第一弾、続

ライター:荒井優花

 

④なぜマハーバーラタを舞台化しようとしたのでしょうか??

 

何故か?大昔だったのではっきりしていなのだけど、まずは長さに惹かれたんだよね。

 

最長の叙事詩を形にするというだけで面白いと思った。

なにかできるのではないかとワクワクした。

神々の神話的なものにはもともと興味があった。

 

2005年の「Heart of GOLD〜百年の孤独」が終わってから、

神話的なものをどう描くかをテーマにしたんだ。

 

なぜなら、1990年代半ばにバブルが崩壊し、日本全体が縮小化していく状況下にあって、

ガルシア・マルケスの「百年の孤独」を描くという壮大な、百年という時間をひとつのテーマとするスケール感では当時の社会全体との方向性がまったく違ってしまったと感じたからで。浦島太郎みたいな気分になったんだ。みんな近視眼になっていた。

限界を感じたな。

 

商業主義、民主主義、資本主義がどうなのか、そういうことを考えたときに、

もう一度“神話的なるものを作りたい”と思ったんだよね。

 

それから、「シンデレラ」や「白雪姫」などの童話を形にしたり、ジョナサン・スウィフトのシリーズを3本作った。いわゆる「神話的なもの」を扱ってみたんだ。

 

神話性を追求するなかで、最も挑戦しがいがある、

長〜い作品が、マハーバーラタだった。

だけど、もちろんそれだけじゃない。

 

きっかけは3.11。やらねばならないと思った。

当時、文明そのものが問われたと思った。

つまり人は自分の生活を豊かにしようと、文明を築き、技術発展させてきたが、

その一方で、大きなしっぺがえしを食らったわけだ。

 

結果、自分たちの力ではどうしようもなくなってしまった。

福島の浜通りの多くの人々は未だに帰れなくなっている現状があるしね。

 

「人間とはなにか」を再度強く問いかえす必要があると思った。

そこで、3.11を契機として自分のあり方を考えようと、

30年続けたパパ・タラフマラを解散させた。

 

大事だと抱え込んでいたものをゼロに戻してみよう、リセットする必要があると思った。

それによってなにが見えるか、なにを手に入れられるか、どう考えていけばいいのかを再考しようと思ったんだ。

 

まず、作品として作ったのは、宮沢賢治シリーズとマハーバーラタを積み上げていくこと。

 

宮沢賢治の作品は「注文の多い料理店」「銀河鉄道」「風の又三郎」を手掛けた。

 

「注文の多い料理店」は、動物の視点の物語

「銀河鉄道」は死者の視点。

風の又三郎」は自然そのものの視点

を描いているんだよね。

 

 

注文の多い料理店

 

銀河鉄道

 

風の又三郎

 

 

「風の又三郎」は、2通りあって、一般的なのが高田三郎という子供が主人公の童話。

もう1つは「風乃又三郎」とタイトルだけど、

完全に自然が主人公の童話で、

双方のバージョンを混ぜ合わせて「自然とはなにか?」という視点で作った。

 

マハーバーラタは、神話的なるもの、そもそもが“神様の話”なんだよね。

 

ものすごく人間臭い神々。

まず神々が地上に降りてきて、同根ではあるが2つの部族に分かれ、次第に争うようになり、最後には大戦争に発展し、結局は全員が滅びてしまうストーリー。

つまり「崩壊の物語」

神々でさえ滅びてしまうのにましてや人間をや、といった感じだね。

 

 

ストーリーの中で、ヴィシュヌ神という世界を司る絶対神が出てくる。

ヴィシュヌ神の化身がクリシュナで、そのクリシュナが、大戦争が始まって以降、

次から次へとだまし討を仕掛ける。騙した結果、一方のクル家がほぼ全滅。

 

その余波のようにしてクル家のたった三人の生き残りによってパーンドゥ家の人々もわずかなメンバーを残して殺され、その後、絶望感とともに全員が滅んでしまうという物語。

 

ここに興味が湧いた。

 

ヴィシュヌ神の化身であるクリシュナが、なぜ一族を崩壊に導いたのかといったところ。

それもだまし討ちを繰り返して。

 

 

「バガヴァッド・ギーター」は世界中で読まれるヒンドゥ教の聖典だけど、

これは戦争開始直前、同族間で戦うことに絶望したアルジュナに対し、

クリシュナは「戦いこそがお前の役割だ」と叱咤激励し、

戦いに参加させることを描いた部分の話。

 

クシャトリヤ階級(武士階級)は戦うのが使命だと。自分の義務をまっとうせよ、と。

クシャトリアとしての戦いを推奨し、そして自らものちに余波によって死ぬのだが、そもそもの根幹を考えるに、戦う兵士が、ではなく、戦いそのものが悪なのではないか?と思わざるを得ない。そのように考えないと、クリシュナが崩壊へ持っていった回答が見えてこないと思った。

 

 

3.11が起き、コロナが起きる。

 

こういった状況でいかにして世界は協調を生み出していくか、その必要性がわかってくる。特にコロナのような感染症は国境をスイスイと超えてしまう。

 

民族的な分断もまったく関係なく、コロナは襲ってくる。

なので、国境的なるもの、民族的なるものを超えた協調の認識であったり、

知識の共有といった団結性をどう作リ出すか、

ここのところを特に今、考えさせられるんだね。

 

あのとき、2012年の「マハーバーラタ」を創作しようと思ったときも同じで、

今後の社会に対して明確な「あり方」、

「指針」を舞台を通して示していきたいと思い始めていた。

 

 

この作品では6カ国のアーティストが参加する。

みな、バックグラウンドはバラバラだけど、調和と団結は可能であることを示そうと始めた。もう8年が経過し、毎年各章を形にしてきた。

 

 

 

それを来年、最終的な形にすることで、その認識が強く生まれることを祈念している。

 

******************

「完全版マハーバーラタ〜愛の章/嵐の章」

公演日程が決定いたしました!!

2021年8月20日(金)、21日(土)、22日(日)、23日(月)

場所:なかのZERO 大ホール

 

完全版マハーバーラタ特設ページ

 

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東京都の芸術文化活動支援事業アートにエールを!
に採択していただきました。

https://youtu.be/ksHKjPcK8gE

 

 

小池博史ロングインタビュー

 

1、生まれ故郷、茨城県日立市での子ども時代

2、大嫌いだった演劇と舞台芸術

3、小池博史の経験

4、舞台の観かた、創作の仕方

5、メキシコと東京

6、これからの舞台芸術

7、これからの舞台芸術2

8、タラフマラ劇場

9、最終回1/舞台と制作

10、最終回

 

 

 

今後の予定

 

 

・7月23日 20:00 ~ 7月26日20:00までパパ・タラフマラの「僕の青空」映像配信

 

 

 

 

・7月31日〜8月6日カラダワークショップ夏合宿2020

 

 

・8月19日20日kikhkidsラボ(詳細まもなく!)
 

・鬼才演出家・小池博史初の映画監督!

マハーバーラタから生まれるイメージの短編映画製作費を集めたい!

クラウドファンディング7月末からスタート!!

 

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