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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、前回の記事では、
子どもの反抗期とは、
親の子どもへの投資を巡る競争だ、と書いた。
(前回の記事の詳細は、→コチラ )
では、それは、どのようなメカニズムによって生じるのか?
このことを説明するには、
まず親が間違って認識していることを指摘しておく必要がある。
それは、多くの親が、
反抗期は、否定や拒否の行動を示すなど、
子どもの態度が急に変化することだと思っている、ということだ。
しかし、これは間違った認識である。
実際、態度が急に変化するのは、
むしろ親のほうだ。
親、特に母親は、子どもが生まれた当初は、
常に、子どもの行動に敏感に反応し、
その要求にいつでも応えようと努力する。
お乳が欲しいと泣けば、母乳を与え、
夜中にぐずれば、抱いてあやしてやる。
赤ちゃんが笑ったと言っては、微笑みを返し、
言葉を話したと言っては、喜んで反応する。
このように、母親は、子どもの要求、
つまり自己主張に常に反応しようと努力する。
赤ちゃんにしてみれば、
母親からの投資が、常に100%自分に向けられていると感じるはすだ。
親からの投資とは、
幼い子どもにとって、それは親からの注目に他ならない。
赤ちゃんは、いつも親の注目を一身に集めている。
それが、子どもが歩けるようになり、
話せるようになり、
そして、一人で動けるようになると、親の態度は一変する。
今度は、一転して、子どもの要求に応えなくなるのだ。
「今はだめ」
「後でね」
「そんなことしてはいけません」
「これをしちゃだめ、あれをしちゃだめ」
と子どもの行動を否定する。
そして、
「ああしなさい。こうしなさい」
「一人でやりなさい」
と子どもに命令するようになる。
要するに、
子どもをしつけようとするようになるわけだ。
子どもの立場からしてみれば、
それは、青天の霹靂に違いない。
今まで何でも叶っていた自分の要求が、
突然叶わなくなるのだ。
そのことに戸惑わないわけがない。
私たちでもそうだろう。
今まで自由にできていたことが、
ある日、突然、
「するな」と言われれば、戸惑うのも当然である。
子どもが、この親の変化を敏感に察知し、
戸惑いを感じてもおかしくはない。
こうして、反抗期が生じる下地ができていく。
そして、このころになると、
子どもは、他人と自分の区別ができるようになる。
つまり、『心の理論』が理解できるようになる。
このことが、子どもの態度を反抗や拒否へと促すことに繋がる。
それは、一体どういうことか?
この続きは、次回に書きたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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