子育てと親子の対立 その7 反抗期・その発生メカニズム | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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心理コンサルタントのしらたきです。


さて、前回の記事では、


子どもの反抗期とは、


親の子どもへの投資を巡る競争だ、と書いた。


(前回の記事の詳細は、→コチラ


では、それは、どのようなメカニズムによって生じるのか?


このことを説明するには、


まず親が間違って認識していることを指摘しておく必要がある。


それは、多くの親が、


反抗期は、否定や拒否の行動を示すなど、


子どもの態度が急に変化することだと思っている、ということだ。


しかし、これは間違った認識である。


実際、態度が急に変化するのは、


むしろ親のほうだ。


親、特に母親は、子どもが生まれた当初は、


常に、子どもの行動に敏感に反応し、


その要求にいつでも応えようと努力する。


お乳が欲しいと泣けば、母乳を与え、


夜中にぐずれば、抱いてあやしてやる。


赤ちゃんが笑ったと言っては、微笑みを返し、


言葉を話したと言っては、喜んで反応する。


このように、母親は、子どもの要求、


つまり自己主張に常に反応しようと努力する。


赤ちゃんにしてみれば、


母親からの投資が、常に100%自分に向けられていると感じるはすだ。


親からの投資とは、


幼い子どもにとって、それは親からの注目に他ならない。


赤ちゃんは、いつも親の注目を一身に集めている。


それが、子どもが歩けるようになり、


話せるようになり、


そして、一人で動けるようになると、親の態度は一変する。


今度は、一転して、子どもの要求に応えなくなるのだ。


「今はだめ」


「後でね」


「そんなことしてはいけません」


「これをしちゃだめ、あれをしちゃだめ」


と子どもの行動を否定する。


そして、


「ああしなさい。こうしなさい」


「一人でやりなさい」


と子どもに命令するようになる。


要するに、


子どもをしつけようとするようになるわけだ。


子どもの立場からしてみれば、


それは、青天の霹靂に違いない。


今まで何でも叶っていた自分の要求が、


突然叶わなくなるのだ。


そのことに戸惑わないわけがない。


私たちでもそうだろう。


今まで自由にできていたことが、


ある日、突然、


「するな」と言われれば、戸惑うのも当然である。


子どもが、この親の変化を敏感に察知し、


戸惑いを感じてもおかしくはない。


こうして、反抗期が生じる下地ができていく。


そして、このころになると、


子どもは、他人と自分の区別ができるようになる。


つまり、『心の理論』が理解できるようになる。


このことが、子どもの態度を反抗や拒否へと促すことに繋がる。


それは、一体どういうことか?


この続きは、次回に書きたいと思います。



最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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