狭山池
狭山池は行基により築造され、鎌倉時
代に重源が改修した。以後狭山池は、
天下の秀吉の奉行で家康に仕えた片桐
且元によって改修される。
池にかかわった人々に歴史ヒストリア
があり、池にもドラマがあり、池には
龍神が祀られている。
狭山池の龍神社(鳥居。)
北野武の映画『首』
北野武の映画『首』は、秀吉を主人公
にしたドラマである。また、狭山池の
近隣の人々は新興都市の堺ヘ大移動し
ておりともに縁もある。
斬首(文化)
映画の原作『首』を読んでも面白い。
斬首というならわしが、日本では自
ら自害し首を斬り、敵の首をとると
いう文化は戦乱の世をへて明治維新
まで続いてきた。
映画の感想だが、闇のなかのものがみ
えると、あらためて妖怪の正体を知り、
執着を解き放ち、自由になれる。
秀吉と曽呂利「首の噺」
物語は、秀吉の本能寺の変までを扱っ
ているが、天下取りしたあとの秀吉と
曽呂利新左衛門のふたりの会話に始ま
る。曽呂利を上座に座らせ、曽呂利の
天下取りにいたる噺。
秀吉はこれを噺を下座で聴く。
この噺の落ちはこうだ。
秀吉
まどろっこしいぞ、侍め!
俺は天下さえ取れたら、首などどうで
もよいわ!
そして、秀吉、曽呂利の足元で止まった
〇〇の首が二人を物を言わずみあげてい
た。
曽呂利新左衛門『和泉名所図会』
『和泉名所図会』(1796年刊行)によ
ると、「鼠楼栗(そろり)新左衛門は、
当津(堺ノ津)南ノ荘、目口町(現市之
町)に居住して、刀鞘(さや)師也。
細工に名誉を得て、刀の鞘口(さやく
ち)ソロリと能(よく)合ふゆへに、
世人(よのひと)異名せり。
其上、口軽き頓智噺の上手にて、秀吉
公に召出され、常に御伽(おとぎ)を
申上る。」とあり、中国の軍師(ウコ
ン)にもなぞえられている。
曽呂利新左衛門と秀吉
軍師でもあった曽呂利新左衛門。
秀吉を詠む曽呂利の歌。
指さきでつまみ給ひしふじの山
天下をたもつ御ちから也
病床の晩年の曽呂利、秀吉より使いが
有り読む歌。
御威勢で三千世界手にいらば
極楽浄土われに賜はれ
曽呂利新左衛門と秀吉(寛政8(1796)年「和泉名所図会」)
曽呂利新左衛門(屋敷跡)
堺では茶の湯はじめ遊技などの文化
の花が咲く。
ところで、堺には、曽呂利新左衛門
屋敷跡がある。
曽呂利新左衛門屋敷跡(堺市市之町東4丁1番)
曾呂利新左衛門(妙法寺)
堺の妙法寺には曽呂利新左衛門の350年
忌碑(昭和31(1956)年建立)があり、
その横には、北向道陳の墓がある。
妙法寺は、幾度か消失し、道陳により再
建。
道陳は千利休の最初の師で、曽呂利新左
衛門は妙法寺の檀家のひとりだったと伝
わる。
妙法寺(堺市堺区中之町東4丁)境内の曽呂利新左衛門350年忌碑(左端)
片桐且元(狭山池)と秀吉・家康。
秀吉(1537-1598)亡きその後。
片桐且元は大坂の陣では徳川と豊臣家
の仲介を果たす。
かつて秀吉の奉行だった片桐且元は慶
長19(1614)年に池づくりの改修で
才覚を発揮する。彼は病に侵されてい
た。
翌年慶長20(1615)1月家康に隠居
を願い出たが許されず、竜田、伏見な
どに転居後4月駿府に屋敷を与えられ
た。江戸への拝謁の途上で夏の陣が起
こる。
同年5月8日大坂城炎上、落城。
このとき豊臣方重臣の大野治長が片桐
且元のもとに、秀頼や淀殿が山里丸に
おり、助命嘆願の依頼にくる。片桐且
元は、徳川秀忠に報せるが、助命かな
わず豊臣家は滅びる。
片桐且元は、1614年より病を患い、
家康派遣の片山宗哲の診察を受けてい
たが、大坂夏の陣から20日ほどたち
亡くなる。
慶長20(1615)年5月28日片桐且
元没、享年60歳。
堺の都市
慶長20(1615)年4月28日、午後
4時頃、堺の町は炎上。
大坂夏の陣の前哨戦で、豊臣方の大野
道犬により放火される。
繁栄の頂点にあった堺の町が全域焼失。
これ以後徳川幕府により、都市大改造
が行われ、長方形街区と短冊形地割を
もつ近世都市として蘇る。
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