慶長3(1598)年

家康は、五大老の筆頭として秀頼補佐

し、石田三成は五奉行のひとりとなる。

秀吉。伏見城にて病死、享年61歳。

秀吉の辞世の句

露と落ち露と消えにし我が身かな

 浪速のことは夢のまた夢

 

 

石田三成(中村七之助)と茶々(北川景子)

 

家康と豊臣家臣

慶長4(1599)年

家康(57歳)五大老・五奉行制度を無視

し、実権をほぼ掌握する。

家康、前田利家が朝鮮からの撤兵命じる。

前田利家没し、加藤清正・黒田長政らが

石田三成殺害を企てる。三成は家康のもと

に逃避する。

 

 

伏見城三成屋敷を囲む豊臣家臣(朝鮮出兵)

 

 

徳川家康(松本潤)の決断で、三成(中村七

之助)は近江の佐和山城に隠居。

 

 

伏見城家康屋敷の家康と石田三成

 

逆襲の三成

大坂城での家康は、周囲から天下人と称され

るが、茶々(北川景子)は、これを苦々しく

想う。

上杉景勝の謀反の噂が広がる。このときに茶

々は、家康に上杉征伐に向うべきことを家康

に諭す。

 

 

大坂城での茶々(1569誕生・30歳)と秀頼(1593誕生・6歳)

 

家康は留守を鳥居元忠(音尾琢磨)に預ける

ことになる。

石田三成は、「我が志を成してみせる。今し

かない、家康を成敗いたす”!」。

一方、鳥居元忠は、家康に「戦なき世を成し

遂げてくださいませ」という。

 

(伏見城の鳥居元忠)

家康が、大坂城をたち、伏見城にゆく。

伏見城は、東軍の西端にある重要な拠点。

家康は人質以来の家臣の鳥居元忠を伏見

城に残し、会津に向かう。(6月18日)

 

1ヶ月後に三成の命を受けた毛利秀元の軍

勢4万の大軍が、伏見城を襲う。

伏見城兵わずか1800人で、鳥居元忠は捨

石同然の伏見城とともに没する。(7月17日)

 

 

太閤秀吉築城の伏見城(京都市伏見区桃山町大蔵)

 

大坂城屋敷の細川ガラシャ)

父・明智光秀と母・煕子(ひろこ)の三女

・細川ガラシャ。

細川ガラシャの夫・細川忠興は、家康に従

い、上杉征伐に出陣。このときに石田三成

はガラシャを人質にしようとするがこれを

拒むガラシャ。

翌日17日三成が細川大坂城屋敷を囲む。

細川ガラシャは、侍女ら全員を外へ出した

のち、キリシタンゆえに自刃できず、家老

の小笠原少斎に介錯させ、屋敷に爆薬を仕

掛ける(7月17日)。

 

 

細川大坂城屋敷(大阪市中央区越中公園付近)

 

家康(江戸城入り)

伏見城を出た家康は江戸城にはいる(7月

2日)。

家康は「陣中ニ於テ人返シ之儀一切停止セ

シムル之事」などと、右の条に違背の輩に

おいては容赦無く成敗を加える「軍令15ヵ

条」を出し、徳川秀忠(22歳)を将として

江戸を発つ(7月19日)。

 

 

 

江戸城(現皇居)

 

三成と家康(小山評定)

家康が下野国小山(おやま)に着いた頃。

伏見城の使者から、石田三成ら挙兵の報

せが入る。(7月25日)

三成が集めた大名30名、家康は80名だ

が、そのほとんどが豊臣恩顧の大名であ

った。

家康は武将たちを集め、三成が大名たち

の家族を人質にとり挙兵したと告げ、そ

して「豊臣へ志ある者は大坂に帰られよ、

家康はそれを恨みには思わぬ」という。

決断を迫られる大名たち。

そのとき、「内府殿が、幼い秀頼君を

もりたてくださるならば、この福島正則。

先陣を承ろうぞ、小癪なり三成」と叫ぶ。

次いで三成の非難への大合唱となり、家

康への忠誠を大名らが誓う。

世にいう「小山評定」で、家康がは、福

島正則に口火を切る根回しがあった。

 

会津(上杉景勝)攻めの家康大軍は、小

山まできて引き返すことになる。

 

 

蜂須賀家正 福島正則  藤堂高虎

 

家康と徳川三人衆(関ヶ原合戦)

家康は、徳川三人衆(本田忠勝・柳原康政・

井伊直政)と酒井家次(酒井忠次の子)に、

豊臣譜代の連中に目を離すなと命じる。

 

徳川秀次には柳原康政、酒井家次が従い、東

山道から、家康には本田忠勝・井伊直政が従

い東海道から二手にわかれ西へ向かう。

これが関ケ原合戦の幕あけとなる。

 

慶長5(1600)年9月

9月14日正午、徳川家康、赤坂に到着。

同日午後、小早川秀秋が、三成の大垣籠城を

拒否し、松尾山新城にはいる。

午後7時頃、三成ら西軍主力、関ヶ原に向か

う。

9月15日

午前1時過ぎ、西軍主力に漸次到着。

午前2時頃、西軍の動きを知り家康が動く。

明け方に東軍・西軍が関ヶ原での布陣を完了。

家康の東軍約7万5千。石田三成の西軍約8万

2千。関ヶ原合戦の運命の一日となる。

 

 

関ヶ原古戦場・石田三成陣地(岐阜県不破郡関ヶ原町)

 

 

 

秀吉によるおもな大名配置(天正18年ー文禄4年)

 

 

参考「どうする家康」

家康と正室・継室・側室

家康の正室:築山殿

       長男・松平信康

       長女・亀姫(奥平信昌室)

家康の継室:旭(秀吉の妹)

 

家康の側室:於万の方(小督局)

       二男・結城秀康

       (越前松平家・宗家初代)

 

家康の側室:於愛(西郷局)

       三男・徳川秀忠(二代将軍)

       四男・松平忠吉(尾張・清州藩主)

 

家康の側室:お葉(西郡局)

       二女・督姫(おふう)

         (北条氏直室のち池田輝政室)       

 

家康の側室:下山の方

       三女・振姫

         (蒲生秀行室・浅野長晟室)

       五男・武田信吉(武田の名跡継)

家康の側室:阿茶局

       六男 松平忠輝

       七男 松千代(早世)

 

家康の家臣

酒井忠次(左衛門尉)  :大森南朋

 

本多忠勝(平八郎)   :山田祐樹

忠勝・娘の稲      :鳴海唯

 

榊原康政(小平太)   :杉野遥亮

 

鳥居元忠        :音尾琢真

 

大久保忠世       :小手伸也

 

井伊直政        :板垣李光人

直政の母・ひよ     :中島亜里沙

 

本多正信        :松山ケンイチ

 

渡辺半蔵守綱      :木村 昴

 

 

 

市(信長の妹)と浅井長政3人の娘

茶々(1569-1615)  :北川景子

初(1570-1633)

江(1573-1626)

 

豊臣家

豊臣秀吉        :ムロツヨシ

母・仲(大政所)    :高畑淳子

正室・寧々       :和久井映見

秀吉の妹・旭      :山田真歩

豊臣秀長        :佐藤隆太

 

秀吉の家臣

加藤清正        :淵上泰史

福島正則        :深水元基

石田三成        :中村七之助

前田利家        :宅麻伸

 

 

 

三都物語

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家康「欲望の怪物」秀吉ー三都物語㉞

 

2023.9.25

家康「於愛日記」ー男と女の物語(473)

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らんまん「モデル(スエコ笹)」ー三都物語㊴

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秀吉と家康(阿茶)ー男と女の物語(480)

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