カウンセラー中島知賀です。
生きづらさの根本を紐解いて癒す
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傾聴スキルアップ記事では、オンライン講座で深めた内容や、受講生の方からの質問をシェアしています。
カウンセリングの資格をとってもカウンセリングができなかった過去の私が、20数年間悩みながら学び続けてきた内容を、みなさんに分かりやすい言葉でお伝えしたいと思っています。
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では、今日のお題は「相談に来た人の世間話にどう付き合う??」です。
3月のオンライン傾聴道場での質問は
「相談に来た人が世間話をするとき、どのように対応したらいいのか?そのまま世間話に付き合った方がいいのか?良くないのか?」
この記事をお読みになっている方の中には、クライエントから直接お金を貰う開業カウンセラーの他に、行政や、企業等の無料の相談窓口でカウンセラーとしてお仕事をされている方も多いのではないでしょうか?
私も、企業内のカウンセラー、某ボランティア団体の子どもの無料電話相談、自殺防止月間の働く人の電話相談、行政のカウンセリング等の経験があります。
お金を払って来る開業の場合は、クライエントは、「自分の悩みを解決するために、カウンセリングという心の援助を利用しよう」と思ってきますが、
無料の場合は、よろず人生相談的な場になります。
寂しいから話がしたい人。
とにかく愚痴を吐き出して受け止めて欲しい人。
困っていることを何とかして欲しい人。
何かしら解決方法を教えて欲しい人。
混乱しているので道を指し示して欲しい人。
などなど・・・・。です。
では、相談窓口を利用してまで、世間話をし始める人にどう対応したらいいのでしょか?
・相手が世間話をしたいから、世間話につきあったらいいのか?
・相談窓口なので、相手に世間話を辞めさせて「どんなことで相談に来られたのですか?」とか、世間話から深い話にもっていくような聴き方をしたほうがいいのか?
あなたは、どう思いますか?
ここでも、視点は一つです。
どんな時にも、まずは「共感的に理解すること」です。
「来談者のことを、来談者の身になって、あたかも自分のことのように想像して理解する」
ですから、相手への好奇心、興味関心をもって、来談者のことを共感的に理解しようとすることですね。
「相談窓口に来てまでどうでもいいような世間話をしている来談者は、いったいどういうことなんだろう?」
すると、例えば
・この世間話には、いったいどういう意味があるんだろう?来談者も気づいていない心の動き、意図は何かな?
・世間話ができるような親しい人間関係がないのかな?
・日頃から寂しい人なのかな?人の温もりを求めて来たのかな?
・何か相談したいことがあるけど、すぐには切り出せないから世間話をしているのかな?
・私(カウンセラー)の人となりを試しているのかな?私の様子を伺っているのかな?カウンセラーを怖がっているのかな?
こんなふうに想像できますね。
このように、共感的な理解をしながら共感的な言葉をかけていくことが大事です。
すると、そうしたカウンセラーの共感的な態度は、来談者に伝わっていきますので、世間話から重要な話に自然と変わっていきます。
私の多くの経験から、カウンセラー側が、
・世間話をただの世間話として聴いているのか?
それとも、
・世間話というオブラードに包まれた来談者の気持ちに想いを馳せて共感的に聴いているか?
その違いは大きいです。
ですから、この記事で何度も繰り返していますが、
「世間話に付き合っていいのか?悪いのか?」という表層的なハウツー、テクニックではなく、
世間話をせざるえない来談者の気持ちに想いを馳せ、来談者の身になって、あたかも自分が経験しているかのように、ありあり、ひしひしと想像して理解することです。
私たちは、「ああ、この人は、自分のことを自分の身になって分かってくれようとしている。私のことを否定したり、変えようとしないで、そのまま大切にしてくれている」と実感できると、心の防衛が緩み、自分の心を開いて素直になって、自分の弱さや、苦しみを語りたくなります。
そうした心の自己治癒力が動きだすのです。
「世間話をせざるえない私の気持ちをそのまま大切にしてくれている・・・・」
来談者が実感でき、安心したとき、しだいに、世間話の下にある重要な話へと移っていきます。
参考にしてみてくださいね。
本日もお読みいただきありがとうございました♪
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