カウンセラー中島知賀です。
生きづらさの根本を紐解いて癒す
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カウンセリングの資格をとってもカウンセリングができなかった過去の私が、20年間悩みながら学び続けてきた内容を、みなさんに分かりやすい言葉でお伝えしたいと思っています。
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今日のお題は
「簡単にアドバイスするのは?無条件の受容ができていない・・・」
無条件の受容というのは言葉では簡単。
でも、とっても難しい。
さて、無条件に受容していないときの、カウンセラーの在り方とは、相手を変えようとしているときです。具体的には次のような行為です。
例えば、
クライエントの辛い気持ちを諭そうとする
クライエントの気持ちをもっと話させようとする
クライエントの気持ちを深堀しようとする
クライエントに気づかせようとする
クライエントの気持ちを軽くしようと励ます
クライエントの気持ちを楽にしようとして一般論を持ち出す
クライエントの気持ちを正そうとして何かを教える
クライエントの気持ちを解決しようとする
クライエントの気持ちを解決しようとしてアドバイスする
などなど・・・・・
相手を変えようとするとき、クライエントの苦しみをそのまま大切にできていないときです。要するに無条件に受け止めていないとき。
なぜ、クライエントの苦しみを無条件に受容できていないのか?
それは、クライエントの苦しみを、クライエントの心の奥深くまで理解できていないからです。
例えば
前回のブログでは、失敗を怖がってオドオドする優秀な社員の人のことを書きましたが、ブログで書いたような心の動きがあると理解しながら話を聴いていたら、アドバイスできるでしょうか?
できませんね。
そんな簡単なことではないからです。
すると、カウンセラーはこんなふうに共感しながら話を聴くでしょう。
「この人にとって、失敗することは人に見捨てられる恐怖と隣り合わせになっているんだなあ。それは怖いよね・・・・・動けなくなってしまうのは当然だよな。失敗を怖がらなくてもいいって頭で理解しても、身体と心が動かない。二つの気持ちのせめぎ合いで、すごく葛藤が大きくなって苦しいだろうなあ・・・」
反対に、クライエントの苦しみへの共感が足らないカウンセラーは「失敗から学べばいいんですよ」と、簡単にアドバイスをします。
クライエントにしたら「そんなことで怖がってなんていないで、さっさとやったらどうですか」そんなメッセージになります。
クライエントは「自分の苦しみを分かってもらえないな」と傷つきますね。
カウンセラーがしていることは、無条件に受容、共感の正反対のこと=失敗することへの恐怖心を変えようとしてるんです。
次の例として
「彼女に会えないのなら自殺します」というクライエントに
「あなたを大事に思う人がいるんですよ、ですから自殺してダメですよ」と言ってもそれは、苦しみを増やすだけです。
死なないことを約束することは必須ですが、
その前に「自殺まで考えざるえないクライエントの気持ち」をクライエントの身になって分かろうとして寄り添うことが無条件の受容です。
例えば、クライエントの苦しみに想いを馳せながら、こんな応答をするかもしれません。
カウンセラー「・・・・ああ、あなたにとって彼女はあなたの人生ものなんですね・・・・・・・」
クライエント「・・・そうです・・・・・・・私にとって彼女がいない人生なんて・・・・・考えられない」
カウンセラー「・・・・・・・・彼女がいない人生なんて・・・・・あなたにとって・・・・死んでいるのと同じこと・・・・・・」
クライエント「・・・彼女は希望なんです私の・・・・・・希望のない人生なんて生きていてもしかたがない・・・・・」
・・・・・・・・・・・・
自分の死にたくなるほどの苦しみを、自分の身になって分かってもらえるとき、私たちは「独りぼっちじゃない」と感じられるのです。
私たちの心の苦しみを支える杖があれば、よろよろしながらでも一歩、一歩と、歩んでいくことができます。
クライエントが表現している苦しみの背後に存在する心の深い痛みまでの深い共感がないと、簡単にアドバイスしたり、簡単に深堀して話させようとしたりします。
それは、何度もいうように、無条件の受容とは反対の、<否定や批判>です。
今のあなたは良くないよ。
今のあなたからさっさと変わりなさいよ。
もっと深く見つめなさい。
失敗を恐れてはいけない。
死にたいなんて考えてはいけない。
こうしたカウンセラーの無意識の考えの表れです。
ジャッジしているわけです。
くどいですが、深く共感的に理解できていないとき、無条件に受容できていません。
でも、それすら気づいていないので、多くのカウンセラーが
「共感していたのに、話が堂々巡りになるんです」
「共感してからアドバイスしましたが、うまくいきませんでした」
「無条件に受容していたんですけど、話が深まらないので、何が足らなかったのですか?もっと、質問したらよかったですか?介入したらよかったですか?」
トンチンカンなことを言います。
(実は、昔の私も言っていました:笑:だからわかるんです)
いえいえ、そうではないんです。
共感も受容もできていないから、話が堂々巡りになるし、深まらないんです。
じゃあ、どこが共感できていないんですか?
共感がズレていたり、共感の深さが足らないところは、ケースを出して、詳細に検討して学ぶことです。
あるいは、実際の練習の中で、クライエントを深く共感的に理解するという地道な学びが必要です。表面的な言葉の応答の練習をしても本質の学びにはなりません。
応答とは、共感的に理解したときに「どんな応答になるか?」が導かれるのです。
そういう学びをするカウンセラーが増えて欲しい…そう思います。
参考にしてみてくださいね。
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本日もお読みいただきありがとうございました♪
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