カウンセラー中島知賀です。
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カウンセリングの資格をとってもカウンセリングができなかった過去の私が、20年間悩みながら学び続けてきた内容を、みなさんに分かりやすい言葉でお伝えしたいと思っています。
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今日のお題は
「肯定と受容は違う」です。
初心者のころの私も大きな勘違いをしていたのが、<肯定と受容>の違いです。
「無条件の受容」を「無条件の肯定」と勘違いしている人は多いのではないでしょうか?
例えば、こんな感じです。
子ども「もう、学校に行くのいやだ」
親「学校に行かなくてもいいんだよ」
子ども「ぼく、自信がないよ」
親「自信がなくてもいいよ」
子ども「自分のことが好きになれない」
親「好きになれなくてもいいんだよ」
Aさん「仕事がつまんないんだよ」
Bさん「仕事が楽しくなくてもいいと思うよ」
Aさん「めっちくちゃ腹が立つ!!」
Bさん「怒ってもいいと思うよ」
相手の気持ちや考えを、「それでいいんだよ」と、肯定することが=無条件の受容、傾聴だと思い込んでいる人も多いかと思いますが
そうではありません。
中には、口当たりのよいソフトな言葉にほっとする人もいるかもしれませんが、それも一時しのぎです。
自信がない気持ちや、自分のことを好きになれない気持ちが解決したわけではないので、辛い気持ちが再び湧いてきて、苦しくなります。
しかし、同じ悩みを、同じ人に話すと
「え?まだ悩んでいるの?」そう思われそうで、恥ずかしくて言えなくなります。
ですから、他の誰かに話すことになりますが、延々と自分の悩みを同じ人に話すことはできなくなります。
結果として、自分の気持ちを抑えるようになり、話せなくなって、苦しみが増えていきます。
あるいは、
傷つきが深いときほど、口当たりの良いソフトな言葉を言われると余計に傷つきます。腹が立ちます。
なぜならば、自分の辛い気持ちを分かってもらえず、軽々しく扱われたと感じるからです。
例えば、あなたが、ほんとうに辛くて苦しんでいるときに「自信がない自分がイヤだ」と言ったとします。
それを聴いた相手から「自信がなくてもいいんだよ」と簡単に言われたら、どうでしょうか?
腹が立ちませんか?
「自信がないからイヤだ」という気持ちを分かって欲しいのに、「それでいいんだよ」って言われたら、
「何をふざけたこと言っているんだよ!!そんな簡単に割り切れたら、悩んでいないよ!!!バカにするじゃないよ!!!」
って思いますよね。
あるいは、子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、「学校がイヤなんだけど、だったら行かない」と割り切れていたら、悩んだりしません。
学校に行けない自分のことを、肯定できないから苦しんでいるのです。
「みんなのように普通に学校に行けない自分はダメな子どもだ」
「みんなは学校に行くのが平気なのに、自分だけがこんなふうに悩んだり、学校に行けなくなるのは、自分がオカシイからだ、自分は変だ」
子どもは、学校に行けない自分や、学校を好きになれない自分のことを責めています。
学校に行くことが平気な友達と比較して自分のことを落ちこぼれの人間だと責めているのです。
そうした子どもの心を深く理解しないままに
「学校に行かなくてもいいよ」「学校は休めばいいよ」簡単に言われたらどうでしょうか?
「そういう問題じゃない!
そんな簡単なことじゃないよ!!
大人は何にも分かってない!!!!」
子どもは、心を閉ざしてしまいます。
傾聴という言葉が独り歩きして、口当たりのよい肯定的な言葉「これでいいんだよ~」を言えばいいと思い込んでいると、大きなズレが起きていることにも気づかないままです。
では、どう聴くの?
それは、相手のことをそのまま受け止めることです。
自信がないんだね
学校に行きたくないんだね
自分のことが好きになれないんだね
腹が立つんだね
仕事がつまらないんだね
相手の立場になって、分かろうとして聴くことです。
私たちは、自分の気持ちを、肯定も、否定もなく、そのまま大切に尊重されると、分かってもらえたとホットします。
すると、
もっと、自分の気持ちを話したくなるのです。もっと、相手に分かって欲しいと思うような心の働きが起きてきます。
繰り返しますが
肯定も否定もない、一切のジャッジがないのが無条件の受容です。
参考にしてみてください。
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本日もお読みいただきありがとうございました♪
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