カウンセラー中島知賀です。
 

生きづらさの根本を紐解いて癒す

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オンラインで傾聴講座を開催しています。

 

傾聴スキルアップ記事では、オンライン講座で深めた内容や、受講生の方からの質問をシェアしています。

 

カウンセリングの資格をとってもカウンセリングができなかった過去の私が、20年間悩みながら学び続けてきた内容を、みなさんに分かりやすい言葉でお伝えしたいと思っています。

 

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今日のお題は

「見立ての力を磨くには?」です。

 

先週の土曜日は

 

【プロカウンセラーのための傾聴スキルアップ講座】ーカウンセリングのトレーニングでした。

 

今年度は、月1回・第2土曜日・13時から17時半まで。

固定グループメンバーで、一年通しのトレーニングをしています。

 

さて、「見立て」と、「主訴」とは違います。

 

「主訴」とは、クライエントが面接において、「こんなことで悩んでいる、苦しい」という訴えの内容のことです。

 

「見立て」とは、

「クライエントが訴えている苦しみの源は何か?

クライエントの心の中で一体何が起きているのか?」

 

カウンセラーが、クライエントの話を聴いて、「クライエントの心の苦しみを深く共感的に理解すること」を、「見立て」といいます。

 

「見立て」は、理科の実験でいえば、「考察」のようなものです。

 

こういうことじゃないかな?

こんなことがあるから、こうなっているのかな?

 

あるいは、「見立て」は、クライエントと心の旅をするための「地図」のようなものです。

 

クライエント自身は、「自分がどこに向かうのか?」が分からなくても、

 

カウンセラーには「地図」があります。

「地図」があることで、カウンセラーは一喜一憂しないで、安定したカウンセリングができます。

これからクライエントと一緒に歩んでいく方向や、これから立ち向かうであろう難所なども予想できます。

実際に難所に来たら、焦ることなく、難所を一緒に越えていく覚悟もできます。

 

ただし、カウンセラーが考察したり、地図を描いても、それはカウンセリングを重ねる中で、より精密に、より具体的になっていきますし、間違いも出てくるので、随時、描き直し、修正をしていきます。

 

カウンセリングが30回進めば

見立ても、30回分新しくなります。

 

カウンセリングと、見立ては、同時進行で進んでいくわけです。

 

ですから、(「見立て」とは、クライエントを深く理解することなので)カウンセリングを重ねるほど、クライエントの理解も深まっていくし、クライエント自身も、自分の心への理解が深まっていくわけですね。

 

さて、傾聴スキルアップ講座では、今年度は、この「見立て力」を磨くことを意識的にトレーニングしています。

 

数カ月前から、

「セッションを重ねることでカウンセリングがどのように進展するのか?」

一人の話し手の人が、数回セッションします。聴き手がその都度変わることもあるし、同じ聴き手がカウンセリングするときもあります。

 

いずれにしろ

 

1回、1回のセッションの振り返り時間の中で、「見立て」を立てます。

 

そして、「見立て」を立てて、次のセッションに臨みます。

 

このように、クライエントの心を深く共感的に理解する「見立て」をもってから、カウンセリングをするのと、しないのでは、雲泥の差です。

 

「見立て力」のないカウンセラーのカウンセリングは、ただの行き当たりばったり、聴くだけカウンセリングになります。セッションを重ねても堂々巡りになります。

 

すると、

 

カウンセラーもカウンセリングが深まらないので、何とかしようとして意味不明のアドバイスをしたり、説教したり、お茶を濁すようなことをします。

クライエントは、堂々巡りのカウンセリングに意味を感じないし、カウンセラーからは誤魔化されている感じが伝わってくるので、最終的にカウンセリングは中断します。

 

ぜひ、「見立て力」をつけ、1回、1回のセッションに意味を感じられるような深まるカウンセリングができるようになってください。

 

そのためには、事例検討や、継続的なスーパービジョン(個人指導)を受けることは必須ですし、

 

そして、カウンセリングのグループトレーニングでは、「見立て力」がつくような深い振り返りをしてください。

 

見立て力とは

 

繰り返しになりますが、

 

「クライエントでさえ気づいていない心の動きや、苦しみの源、根本にまで思いを馳せ、想像して共感的に理解できる力」のことです。

 

トレーニングをコツコツと積み重ねていってくださいね。

 

クライエントは真剣です。

カウンセラーも真剣に精進していきましょう。

 

参考にしてみてください。

 

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オンライン傾聴講座では、ブログなどではなかなか言語化しきれないことをロールプレイなどのデモンストレーションを通して分かりやすくお伝えしています。

 

今後もオンラインでの傾聴講座を開催しますので機会があれば気軽にご参加くださいね。

 

本日もお読みいただきありがとうございました♪

 

■産業カウンセラー実技試験対策の過去記事は↓からどうぞご覧ください。お役に立てば幸いです。
産業カウンセラー実技試験対策①

その②

その③

その④

その⑤

その⑥

その⑦


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追伸:

岐阜産業保健総合支援センターの私の担当セミナーは9月、10月です。よかったらご利用くださいね。

 

産業保健総合支援センターの他のセミナーご案内は下です。

 

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【事例から学ぶメンタル不調者の早期発見と対応について】