日本経済はどこへ行く⑤:大変だー! 土地バブルが再びやってきた・・・
つい先日「大変だー!xxxx」の記事を書いたばかりなのに、ふたたび「大変だー!~~」を書くことになりました。 たまたまテレビのスイッチをONにしたらNHKーBSのクローズアップ現代が住宅価格の高騰に関する番組を放映していました。 下の写真は5月28日(2024年)のNHKーBSの『クローズアップ現代:家が高すぎて買えない、バブル超え”住まい高騰”の舞台裏』のテレビ画像を写真に撮ったものです。上から順に異次元金融緩和で生まれた膨大な投機マネーがマンションや住宅を買いあさって高騰スパイラルさせている様子。 2枚目の写真は投機マネーがマンション、土地などの不動産取引を活発化させている様子。 3枚目は大都市を中心に不動産価格が高騰していることを示す写真・・・。アベノミックスと異次元金融緩和は膨大な投機マネーを生み出しました。 投機マネーは「株式」から始まって、「ドル買い」、そして今、「土地などの不動産」に向かっているようです。『お金とは何か⑥:マネー供給量の拡大。インフレとバブルの違い。』経済規模に対してお金の総量を増やし過ぎるといろいろ困ったことが起きます。本題に入る前にお金の創造と総量のオサライ・・・お金の量が増える要因には、①”市中銀行…ameblo.jpかって、アメリカのノーベル賞経済学者で分かり安い解説で人気があったガルブレスはその著書「バブルの物語」の中で「バブルは必ず繰り返す」と言っていました。日本も、1990年初めに土地バブルが崩壊しました。そして今また、土地やマンションなど住宅価格が高騰しているようです。1990年初めに崩壊した土地バブルは、銀行が値上がりを見越して土地を買おうとする人にお金を際限なく貸付たことによる膨大な投機マネーが土地バブルを生み、やがて土地価格が暴落してバブルは崩壊しました。 あとに残ったのはほとんどすべての銀行の不良債権・・・。 各銀行のトップは無責任に貸し付けをおこなってきた責任を取って辞任することもなく、ダラダラと日銀の低金利融資を受け貸付け金利との金利差を不良債権処理に充ててきた結果、日本経済は長い不況に突入して今にいたっています。1990年に崩壊したバブルの責任は膨大が投機マネーを作った張本人の銀行にあったわけですが・・、今回のバブルの原因は、アホノミックスと異次元金融緩和が作った膨大な投機マネーにあります。 言わば今回のバブルは”官製バブル””異次元金融緩和バブル”と呼ぶべきかもしれません。 投機マネーはまず最初に株式に向かい実態のない株高を演出しています。 その後、投機マネーは日米の金利差を意識したドル買いに向かい今日の円安ドル高・物価高を招いています。 そして、今、投機マネーは不動産に向かっているようです、かっての土地バブルの再来でしょうか? ガルブレスの『バブルは必ず繰り返す』の予言通り・・。おわりに・・・バブルの発生について私たちは良く知っているはずなのに、なぜこのバカげたことがおこったのでしょうか・・・?もちろん、一義的には責任は「アベノミックス」と「異次元金融緩和」にあることは明らかなのですが・・・、わたしは、このことを知っていて、あるいは予想していたはずのメディアが何も言わずに10年間見過ごしていたことにも責任があると思うのです。大手メディアは安倍晋三さんに忖度していたのでしょうか? そうではないことを願いたいですが・・・。