ウクライナではプーチンによる侵略戦争が終わらない。 イスラエルでは民間人・子供が殺され続けている。

そんな中で、日本ではお金にまつわる話が新聞の一面を飾っている。 改めて、平和のありがたさ、それを支える民主主義の重要性を再認識する。

たとえ、今の政治そしてリーダが好ましくなくても時間が経って人々が政治の悪化に気づけば選挙により政治を変えることができる。このことがとても重要なんですネ、特にプーチンをはじめとする世界の独裁国家の状況をみるとそのことを感じます。

 

・・・・さて、本題の「お金」の話に・・・

 

34年ぶりに株価が史上最高値になったらしい・・・。かって安倍晋三が総理大臣に返り咲いたときに、総理大臣室に新たに設置した株価ボードに表示される上昇する株価を見て喜んだ・・・と言う報道を覚えている。 異次元金融緩和により株価が上昇し始めたころである。

『株価の上昇は景気の上昇を予見しており、やがて賃金が上がり生活が良くなる』と考えられていたためである。 しかし、現実は何も変わらず、やがて、株価も熱を冷ましてきた。

今回の株価の上昇も実態経済を反映しているわけではない・・・と言う意見も多い。

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おなじく、昨日、日銀の植田総裁が国会で「今はまさにインフレ状態です。」「インフレが景気上昇、賃金上昇につながるかを見る必要がある。」と答弁されていました・・・。

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『お金と経済の間にはどういう関係があるのか?』について書いてみようとしているのがこの一連の記事(「お金とは何か」)なのですが・・・、上記について考える前に、もう少し「お金」について理解を深めたいと思います。

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前回は「お金の誕生」についてみてみました。 今回は、経済活動とお金が増加する仕組みについて見てみたいと思います。

 

お金は『個人あるいは企業がお金が必要だと考え、銀行から借りる』ことにより増えてゆきます。 個人や企業が銀行に「お金を貸してください・・・」と依頼して、銀行が貸し出した時点でお金がその分増えてゆくことになります。 もちろん、銀行は借り手が生産活動をして借りたお金を返却できるかどうかを事前に審査します。

お金が増えていく仕組みは実に単純です。同時にお金が一国の経済活動に深くリンクしていて、むやみに増えたり、減ったりしてはいけないものだという事が感覚的にわかります。

 

市中銀行は企業に貸し出すお金をどこから調達するのでしょうか? 市中銀行は企業や個人からすぐに使わないお金を預金として預かっています。銀行はこのお金(企業や個人から預かっている預金)を他人に貸し出していいことになっています。 貸し出すお金が不足している場合は、日本銀行(日本で唯一、お金を印刷してよい銀行)からお金を借りることになります。

 

お金は市中銀行がお金を貸し出すことにより”お金を創造”していることになります。

こうして、経済活動に必要なお金が市中に供給されるとともに、それに応じた生産活動と消費が行われるということになります。

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次回は経済活動に必要なお金の量のコントロールについてです・・・。