神戸市立博物館
『大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美』(2011年)

大英博物館 古代ギリシャ展


神戸で開催中の
『大英博物館 古代ギリシャ展』に出かけました~音符
これまで古代エジプトと
古代ローマの展覧会は何度か見たけど、
古代ギリシャは初めて。
いよっ、待ってました!って感じです。


展示作品は彫像、レリーフ、壺絵、装身具などで、
ほぼすべてが人間の身体を表現してます。
「身体」こそが、美の極致!キラキラ
古代ギリシャ人の理想の「美」に迫ってみました。
(全4章、展示総数135点)


◆ 第1章 神々、英雄、別世界の者たち

ワタシの大好きなギリシャ神話の神々や、
ヘラクレス、ペルセウス、メドゥーサ、スフィンクス、シレノス…といった者が登場しまーす音符


擬人化した葡萄の木とディオニュソス像
大理石 後150-200年頃(原作 : おそらく前2世紀)
高さ158 幅68 奥行39
大英博物館

デュオニュソスは男神ですが、
女性的なフォルムで描かれてます目


スフィンクス像(おそらくテーブル脚部)
大理石 後120-140年頃
高さ84 幅80 奥行55
大英博物館


◆ 第2章 人のかたち

男女の美しい裸像、リアルな肖像を堪能音符
立ち姿ひとつをとっても、時代によるポーズの変遷がみられまーす。


優勝選手の像
大理石 後1世紀(原作 : 前430年頃)
高さ150 幅61 奥行55
大英博物館


アフロディテ像
パロス産大理石 ローマ時代(原作 : 前4世紀)
高さ107 幅33 奥行35
大英博物館


◆ 第3章 オリンピアとアスリート

古代オリンピックは、ギリシャ神話の大神ゼウスに捧げる宗教行事でした。
オリンピック発祥の地オリンピアにはゼウスを祀る神殿があり、4年に一度盛大な競技会が催されてギリシャ全土から選手が集まったそうな。

ただし、ゼウスが男神であることから参加者は男性のみ。
競技はすべて裸で行われたそうです。


で、、、こちらが今回の目玉キラキラ
鍛え抜かれた美しい肉体をどうぞ!


円盤投げ(ディスコボロス)
大理石 後2世紀(原作 : 前450-前440年頃)
高さ169 幅105 奥行63
大英博物館

右から見ると↓
1

前から見ると↓
円盤投げ ディスコボロス2

左から見ると↓
円盤投げ ディスコボロス3

ポストカードにはなってませんが、
後ろから見た姿も素敵ですよー。
引き締まったお尻が美・美・美でピンクハート
ほかの皆さんがそれぞれお気に入りのアングルで立ち止まり、作品からやや離れて鑑賞するなか、
ワタシ一人、作品の台座の周りをぐるぐる、ぐるぐる回って至近距離で観察してましたタラー

だって、唇からわずかに覗く前歯とか、縦割れ・横割れの腹筋とか、めっちゃ踏ん張ってる右足の爪先とか、振り上げた上腕に浮かび上がる血管とかって、近くからじゃないと よーく見えないんですもん。


そして、競技の勝者に恩恵を授けるのが、
勝利の女神ニケキラキラ
(近代オリンピックのメダルにも描かれている有翼の女神)


ニケ小像
ブロンズ 前500年頃
高さ15 幅17 奥行4
大英博物館

なにやら見得を切ってらっしゃるようにも見えますが……


壺絵もいっぱい展示されてますよキラキラ


左 : 黒像式パナテナイア競技祭アンフォラ : 長距離走
上 : 赤像式ピュクシス(化粧品および宝飾品入れ): 家の中の女たち
下 : 黒像式頸部アンフォラ : ヘファイストスのオリュンポスへの帰還
右 : 黒像式パナテナイア競技祭アンフォラ : 幅跳び、槍投げ、円盤投げ
陶器
大英博物館


◆ 第4章 人々の暮らし

冠婚葬祭にまつわるもの、日用品類が展示されてまーす。
ヘラクレスの結び目のある冠と、金の耳飾りがGood!グッ


耳飾り
金 前330-前300年
縦6
大英博物館


また、人間の愛と欲望がおおらかに(赤裸々に?)表現された酒器や水差しには ちょっとドキドキしちゃいましたピンクハート


筋肉フェチの方も、そうでない方も、
目の保養を兼ねてぜひどうぞキラキラ
ちなみに、彫刻作品はほとんどが古代ローマ時代に作られた複製品……
当時、ローマではギリシャの美術品が大人気で、
コピーが大量に作られたそうな。

「ギリシャはローマに征服されたが、文化でローマを征服した」

のですねぇグッ


ショップでは、カプセル玩具販売機(ガチャ)で展示作品の公式フィギュアを買い求めることができますよ。


展覧会公式フィギュア、詳しくはこちら →(海洋堂)

1回400円、フィギュアは全部で6種類。
何が出るかはお楽しみ~音符


『大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美』
◆2011年3月12日(土)-6月12日(日)
 神戸市立博物館
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国立西洋美術館(東京)に回ります)


神戸市立博物館 →
(神戸市中央区京町24)

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【大英博物館における美の定義】


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名古屋 ヤマザキマザック美術館
『開館記念 ヤマザキマザック美術館所蔵作品展』(2010-11年)



ヤマザキマザック美術館は、ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、シャルダン等ロココの時代から、新古典主義のアングル、ロマン主義を代表するドラクロワ、写実主義、印象派、そしてエコール・ド・パリ等、18世紀から20世紀に至るフランス美術200年の流れが一望できるコレクションで構成されています。
さらには19世紀末にフランスを中心に花開いたアール・ヌーヴォーの代表的な作家であるガレをはじめとする様々な作家達のガラス作品や家具も展示しております。

(美術館のパンフレットより)


昨年の4月に開館したのに、ずーっと行けずじまいだった
ヤマザキマザック美術館(名古屋市東区)。
『開館記念 所蔵作品展』の最終日にやっと出かけてまいりましたタラー

市営地下鉄東山線・新栄町駅(1番出口)の地下通路と美術館の地下2階が繋がっていて、雨に濡れずに入館できます。
1階受付で入館料を支払うと、
もれなく音声ガイドの無料サービスが受けられますよ(太っ腹!)。

展示室は建物の4階と5階。
まずはエレべーターで
5階の絵画・彫刻展示フロアへGO〜音符

フランス美術史の流れが一目でわかる展示になってます。
また、絵画作品はガラス板のない額に入っているため、
筆致や色彩をしっかり見ることができますグッ


で、今回のイチ押しは、こちら~キラキラ


キース・ヴァン・ドンゲン
《花》
キャンバスに油彩 1931年 130.8×97.5
ヤマザキマザック美術館

この「青」とっても好きですピンクハート
作品自体、ものすごく存在感がありましたね。
厚塗りの画面から花の質感、生命力が伝わってきます。

【キース・ヴァン・ドンゲン作品集】



印象に残った、そのほかの作品~キラキラ


ユベール・ロベール
《メレヴィル庭園の眺め》
キャンバスに油彩
制作年不詳 195.7×143.5
ヤマザキマザック美術館


エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
《リラを弾く女性》
キャンバスに油彩 1804年 100.7×80.9
ヤマザキマザック美術館


ウジェーヌ・ドラクロワ
《シビュラと黄金の小枝》
キャンバスに油彩 1838年 130.2×97.5
ヤマザキマザック美術館


クロード・モネ
《アムステルダムの港》
キャンバスに油彩 1874年 60.2×81.3
ヤマザキマザック美術館


モーリス・ドニ
《エウリュディケ》
キャンバスに油彩 1906年 113.8×195
ヤマザキマザック美術館


エドゥアール・ヴュイヤール
《書斎にて》
キャンバスに油彩
1927-28年 126.5×116.7
ヤマザキマザック美術館


アンドレ・ドラン
《オーの風景》
キャンバスに油彩 1939年 115.8×168.6
ヤマザキマザック美術館


モーリス・ド・ヴラマンク
《花》
キャンバスに油彩 制作年不詳 55×38
ヤマザキマザック美術館


モーリス・ユトリロ
《マルカデ通り》
キャンバスに油彩 1911年 57.8×77.8
ヤマザキマザック美術館


シャイム・スーティン
《野兎》
キャンバスに油彩 1923年 72.9×38
ヤマザキマザック美術館


マリー・ローランサン
《3人の若い女》
キャンバスに油彩 1935年頃 46.4×55.1
ヤマザキマザック美術館


モイズ・キスリング
《雉子と鴨》
キャンバスに油彩 1935年 80.4×120.5
ヤマザキマザック美術館


そして4階のアール・ヌーヴォー展示フロアには、
当時の家具、ガラス製品、工芸品がキラキラ

「ポール・アレクサンドル・デュマの部屋」「ルイ・マジョレルの部屋」、フランス・バカラ社製のシャンデリア、ドイツ・ポリフォン社製のディスクオルゴール(毎日14時から実演があります)、エミール・ガレの家具&渋い雰囲気のガラス製品などなど……
どれもみなかっこいい。
素敵~ピンクハート


ヤマザキマザック美術館。
お気に入りの場所のひとつとなりましたグッ




『開館記念 ヤマザキマザック美術館所蔵作品展』
◆2010年4月23日(金)-2011年4月17日(日)
 ヤマザキマザック美術館(名古屋)
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ヤマザキマザック美術館 →
(名古屋市東区葵1-19-30)

【ヤマザキマザック美術館】


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名古屋市美術館
『没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった』(2011年)

風景写真 カメラ1


4月10日、名古屋市美術館で開催されていた
『ゴッホ展』に行ってきましたチューリップ


美術館の前
風景写真 カメラ2


そうです、この日が最終日・・・
絶対に混むとわかっていたのに、結局デスうずまき


当日券は長蛇の列、、、並んだのは40分くらいかな。
入場制限がなかっただけよかったかな。
にしても、とってもいい天気でしたピンク音符


ベルギーに行った際に、お隣の国オランダにも足を伸ばし、
ファン・ゴッホ美術館にも行ってきました~。


そのとき、強烈な印象があったのが、
《じゃがいもを食べる人々》と浮世絵を髣髴とさせる「お花」の絵。
初期の絵を知らなかったので、「じゃがいもシリーズ」(勝手に呼んでる)はかなりの衝撃でした。


フィンセント・ファン・ゴッホ
《じゃがいもを食べる人々》(参考作品)
キャンバスに油彩 1885年 82×114
ファン・ゴッホ美術館
風景写真 レンズ1


今回も「じゃがいも」、名古屋に来てましたよ。
よみがえる記憶くるくる


フィンセント・ファン・ゴッホ
《じゃがいもを食べる人々》
網目紙にリトグラフ 1885年
クレラー=ミュラー美術館
風景写真 レンズ2


フィンセント・ファン・ゴッホ
《籠いっぱいのじゃがいも》
キャンバスに油彩 1885年 44.5×60
ファン・ゴッホ美術館
風景写真 レンズ3


フィンセント・ファン・ゴッホ
《じゃがいものある静物》
キャンバスに油彩 1888年
クレラー=ミュラー美術館
風景写真 レンズ4


自画像のところはまさに袋小路になっていて、
人人人で、にっちもさっちも動けませんでした。
なんとか、近くにいってみましたが、その筆遣いはすごいですねカラーパレット


今回の展覧会で好きだったのは
《ゴーギャンの椅子》《アルルの寝室》《サン=レミの療養院の庭》《アイリス》かな。
どの作品も私的には特に黄色遣いが鮮烈でしたイエローハート


フィンセント・ファン・ゴッホ
《ゴーギャンの椅子》
目の粗いジュート布に油彩
1888年 90.5×72.5
ファン・ゴッホ美術館
風景写真 レンズ5


フィンセント・ファン・ゴッホ
《サン=レミの療養院の庭》
キャンバスに油彩 1889年
クレラー=ミュラー美術館
風景写真 レンズ6


フィンセント・ファン・ゴッホ
《アイリス》
キャンバスに油彩 1890年 92×73.5
ファン・ゴッホ美術館
風景写真 レンズ7


《アルルの寝室》の実写版は結構リアルでビックリ。
よくつくったな~って感じですヒマワリ


フィンセント・ファン・ゴッホ
《アルルの寝室》
キャンバスに油彩 1888年 72×90
ファン・ゴッホ美術館
風景写真 レンズ8


《アルルの寝室》実写版(参考画像)
風景写真 レンズ9


ぎりぎりだったけど、いけてよかった~
次はレンブラントなんですよね~こちらも気になるラブ
近々に豊田市美術館にはフェルメールもくるらしいし。
また忙しくなりますナ。


『没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった』
◆2011年2月22日(火)-3月21日(月・祝)【前期】
 2011年3月23日(水)-4月10日(日)【後期】
 名古屋市美術館
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(名古屋が最終会場です)

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名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

ファン・ゴッホ美術館 →

クレラー=ミュラー美術館 →

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『ゴッホ展』①(2011年)


【フィンセント・ファン・ゴッホ作品集】


・テーマ「新印象派・ポスト印象派」の記事一覧 →
【一枚の絵・39】

名古屋市博物館
『北斎 不屈の画人魂』(1991年)より
葛飾北斎
《鵙・小薊》(いすか・おにあざみ)
ベルリン東洋美術館

風景写真 カメラ1


……と、言う訳で『北斎』です。
鵙(イスカ)はスズメ目アトリ科の小鳥で、上下のくちばしの先端が食い違っている面白い鳥です。
それにオニアザミを合わせ、色調、構図の妙と共に、北斎流の見立てと言うか、語呂合わせと言うか、ちょっとしたユーモアが漂います。
トゲ立った葉に、美しく匂う針の花、そこにちょこんと止まって口説くのは鵙(很※)……ちょっとヘソ曲がりの小鳥が男なら、トゲを忍ばせる女は品川芸者の心意気、かな? 書いてある狂歌が読めないので、あくまでオイラの想像です。ごめんなすって。
(※很し(いすかし): 鳥の「イスカ」と同根の形容詞。性質や、やり方が曲がっている。心がねじけている、の意)

この頃の北斎に特徴的なのは、花鳥なら花鳥で、ひとつの対のテーマにこれでもかとばかりのバリエーションを出していること。『北斎漫画』にも見られる、たったひとつの言葉からどんどん想像をふくらませられる、人間の懐の深さなのです。
多分、落語や都々逸が好きな人ならわかると思います。うーん、そう、助平って言うのかなぁ…。
(1991年11月)


『北斎 不屈の画人魂』
◆1991年10月26日(土)-11月24日(日)
 名古屋市博物館
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名古屋市博物館 →
(名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)


【2011年・追記】
そのほかの展示作品は、こちらキラキラ

葛飾北斎
《冨嶽三十六景 凱風快晴》
メトロポリタン美術館
風景写真 レンズ1


葛飾北斎
《鷽・垂桜》(うそ・したれさくら)
ベルリン東洋美術館
風景写真 レンズ2


葛飾北斎
《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》
メトロポリタン美術館
風景写真 レンズ3


【葛飾北斎作品集 : 北斎漫画】


・テーマ「版画」の記事一覧 →
名古屋 ルイス・C.ティファニー美術館
『ティファニー生誕150年特別展示 聖なるステンド・グラス』(1998年)



1999年の4月まで、名古屋市瑞穂区(地下鉄八事駅近く)に
「ルイス・C.ティファニー美術館」なるものがありました。
知る人ぞ知る、というか、ちょっと穴場的な美術館で……

その後、島根県松江市へ移転してしまったため、
今回の展覧会に出かけたのが最初で最後にタラー
(ちなみに、移転先の松江でOPENした「ルイス・C.ティファニー庭園美術館」も、2007年の3月末に閉館してしまったとか…)


気を取り直して、、、
ティファニーの教会用ステンドグラスの作品をどうぞ!キラキラ


ルイス・C.ティファニー
教会用窓 : トランペットが鳴る…
1900-10年 198×86


ルイス・C.ティファニー
教会用窓 : 天使と十字架(部分)
1900-10年


ルイス・C.ティファニー
教会用窓 : 天使(部分)
1900-10年


ルイス・C.ティファニー
教会用窓 : 子供達を祝福するキリスト(部分)
1900-10年


ルイス・C.ティファニー
教会用窓 : 聖母マリア(部分)
1900-10年


ルイス・C.ティファニー
教会用窓 : ドアを叩くキリスト
1900-10年 198×86


顔の部分が妙にリアルなんですが、それもまたGood。


ルイス・C.ティファニー
教会用作品
十字架 1892年頃
燭台一対 1898年


ルイス・C.ティファニー
教会用作品 : 最後の晩餐(部分)
1885年頃


そして、こちら↓の2点は
美術館で常設展示されていた作品ですキラキラ


ルイス・C.ティファニー
スカイライト : 蔓薔薇とクレマチス
1914年 225×170


ルイス・C.ティファニー
ヘレン・グールドの風景(通称 : 鹿の窓)
1910-15年 330×178

この窓はティファニーの最高傑作と言えるものキラキラ
平面なのに、ものすごーく奥行きが感じられます。
しかも、作品の後ろから当たるライトがコンピューター制御になっていて、朝→昼→夕→夜という感じで光の強さや色調が変わり、実際に家の窓に取り付けるとこんな風に見える…のをちゃんと再現してくれていたのが素晴らしいっ。
(ただ、朝から夜までの所要時間1分半は、ちょっと短かったけどタラー

空の部分は白いガラスなので、朝日や夕日の色がそのまま作品の中の朝日や夕日の色になるわけです。
で、日が暮れていく場合は作品全体が徐々に暗くなるのではなく、まず鹿の手前にある赤い葉が燃え立つような色に染まり、だんだんと陽が沈むにつれて、今度は水辺付近の青や緑が強調される…といった具合に刻々と変化するようになってます。
一日の光による作品の見え方をしっかり計算しながら制作したんだ~目と改めて感動。


彼の作品を常設展示する美術館、
ぜひぜひどこかの地で復活してほしいです!
(できれば名古屋へカムバ~~ックピンクハート


『ティファニー生誕150年特別展示 聖なるステンド・グラス』
◆1998年9月5日(土)-11月29日(日)
 ルイス・C.ティファニー美術館(名古屋)
(1999年4月にて閉館しました)


【ルイス・C.ティファニー展@チャールズ・ホスマー・モース・アメリカ美術館】


・テーマ「ガラスアート」の記事一覧 →
岐阜県美術館
『工芸のジャポニスム展』(1998年)



19世紀末、フランスを始めヨーロッパの国々では「ジャポニスム」と呼ばれる装飾スタイルが流行したわけですが……
絵画ではなく工芸の分野から「ジャポニスム」をとらえようという展覧会は珍しいなぁと思い、出かけてみました。
(エミール・ガレがお目当てピンクハートというのもアリ)


展示総数は約180点。
陶磁器、ガラス製品、家具など
日本趣味な品がそろってましたよー。

蜻蛉文様のガレの飾り棚、
魚の形をした真っ赤なバカラの花瓶は、
特に素晴らしかった!


工芸のジャポニスム展2 岐阜県美術館

中央 : バカラ社 双魚形花瓶 1878年 バカラ美術館
左上 : アルダン社(リモージュ) 山水花鳥文花瓶 1879年 アドリアン・デュブーシェ国立博物館
左下 : エミール・ガレ 蜻蛉文飾り棚 1900年頃 飛騨高山美術館
右上 : クリストフル社 菊文花器 1900年 ブイエ=クリストフル美術館
右下は、こちら↓


香蘭社
色絵貼花翡翠鯉文壺
1900年頃
有田ポーセリンパーク

カワセミが鯉を狙ってます……


しかしながら、
それ以上にワタシのツボにハマったのが、こちらの花瓶キラキラ


ジェラール・デュフレセ・モレル社
波涛文花瓶
アドリアン・デュブーシェ国立博物館

「ジャポニスム」と言ってもフォルムは西洋っぽいままで、そこに付ける飾りや文様を日本風にしてある…というものがほとんどを占めるなか、
この波涛文花瓶は形も純和風??
波の色も素敵だし、
これ、徳利としても使えそうじゃないですか!

ワタシはまったくお酒を飲まないけれど、
当時フランスから逆輸入してなかったのかしら…と妙に気になった一品でした。


また、こういうものも展示されてましたよ音符


バカラ社
花木文デザートセット
バカラ美術館


面白かったのは、葛飾北斎の『北斎漫画』をそのまんまコピーした、お皿のシリーズ。
魚釣りをする男性や雨の中で傘をさす人々などの図で、
絵柄自体は北斎のタッチに似せたコミカルなものなんです。
でも、西洋の写実主義というか、
それらの人物には、陰影をつけてものすごーくリアルな立体感を出すようにして色が塗られているため、なんか奇妙な雰囲気タラー
おまけに、お皿の余白部分に書き写された絵の題名の漢字が、もうメチャクチャタラータラー
いったいなんて書いてあるのか判読不能で笑えました~爆  笑


『工芸のジャポニスム展』
◆1998年9月4日(金)-10月11日(日)
 岐阜県美術館
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岐阜県美術館 →
(岐阜市宇佐4-1-22)

【エミール・ガレ作品集 : テーブル&トレイ】


・テーマ「ジャポニスム」の記事一覧 →
愛知県美術館
『カンディンスキーと青騎士展』(2011年)



『没後120年 ゴッホ展』(@名古屋市美術館)と同じ日に見てまいりました。

抽象絵画の創始者ワシリー・カンディンスキー(1866-1944)と、彼が結成したドイツ表現主義のグループ「青騎士」。
どちらも詳しく観るのは初めて音符
(全4章、9作家、展示総数65点)


ところで、、、
ドイツ表現主義の画家たちに影響を与えたのはファン・ゴッホなんですよね。
市美と県美、ふたつの展覧会が見事に繋がってますグッ
また、カンディンスキーが師事したフランツ・フォン・シュトゥックはミュンヘン分離派の創始者で、
昨年末の『アール・ヌーヴォーのポスター芸術展』(@松坂屋美術館)でも紹介されてました。
「あっ、ここもこう繋がるのねー」と納得。

そのシュトゥックが、そしてカンディンスキーが反旗を翻した保守的なミュンヘン画壇。
まずは当時の肖像画の大家の作品をどうぞ。


フランツ・フォン・レンバッハ
《自画像》
カードボードに油彩 1903年頃 99×87.5
レンバッハハウス美術館

アカデミックな絵ではあるけれど、
これはこれですごいっポーン

ちなみに、、、
レンバッハの邸宅兼アトリエを改装したのが
レンバッハハウス美術館(ドイツ、ミュンヘン)です。


……さて。
カンディンスキーは肖像画を描かないひとだったそうで、
こちらの作品はとても珍しいのだとか。
というか、彼の写実的な絵を初めて見ました!目


ワシリー・カンディンスキー
《ガブリエーレ・ミュンターの肖像》
キャンバスに油彩 1905年 45.2×45
レンバッハハウス美術館

もともとはカンディンスキーの教え子、
その後パートナーとして彼と行動を共にしたミュンター。
カンディンスキーは妻帯者だったため正式な奥さんではないんですが、
第二次世界大戦中、カンディンスキーと「青騎士」メンバーの多くの作品を戦禍から守ったのはミュンターなのです。
そして彼女は、戦後それらの作品をレンバッハハウス美術館へ寄贈したのでした。


で、、、今回の展示作品はカラフルでキレイ!
これに尽きます。
文字通り「色」の「彩」を楽しみましたよ音符


アウグスト・マッケ
《花の絨毯》
キャンバスに油彩 1913年 60.5×48.5
レンバッハハウス美術館


フランツ・マルクは動物好きの画家さん。
これまでに「猫」と「馬」を見ましたが、
今回は「鹿」と「牛」と「虎」が来てます。


フランツ・マルク
《薄明のなかの鹿》
キャンバスに油彩 1909年 70.8×100.5
レンバッハハウス美術館


フランツ・マルク
《牛、黄-赤-緑》
キャンバスに油彩 1911年 62.5×88.5
レンバッハハウス美術館


フランツ・マルク
《虎》
キャンバスに油彩 1912年 111×101.5
レンバッハハウス美術館


面白かったのは、こちら。
ほぼ同じ時期に同じ人物を描いているのに、まるで別人爆  笑
(よーく見ると、眉の形が同じ!)


ガブリエーレ・ミュンター
《マリアンネ・フォン・ヴェレフキンの肖像》
カードボードに油彩 1909年 81×55
レンバッハハウス美術館


マリアンネ・フォン・ヴェレフキン
《自画像》
紙にテンペラ 1910年頃 51×34
レンバッハハウス美術館


そして再びカンディンスキー。


ワシリー・カンディンスキー
《「ムルナウ」―「塔のある風景」のための習作》
カードボートに油彩、グワッシュ(?)
1908年 33×40.8
レンバッハハウス美術館


ワシリー・カンディンスキー
《室内(私の食堂)》
カードボートに油彩 1909年 50×64.5
レンバッハハウス美術館


ワシリー・カンディンスキー
《オリエント風》
カードボートにオイルテンペラ、水彩(?)
1909年 70×97.5
レンバッハハウス美術館


芸術家集団「ファーランクス」、
「ミュンヘン新芸術家協会」。
同じ志を持った芸術家たちと新しい会を立ち上げても、
やがては内部で保守派と革新派のグループに分かれ対立してしまう。
それはもう致し方ないことなのかもタラー

ただ、その後も新たに「青騎士」を結成したカンディンスキーは、常に「革新」の側に居続けたんですねグッ


『カンディンスキーと青騎士展』
◆2011年2月15日(火)-4月17日(日)
 愛知県美術館
・Twitter →
兵庫県立美術館山口県立美術館に回ります)


愛知県美術館 →
(名古屋市東区東桜1-13-2)

レンバッハハウス美術館 →

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『カンディンスキーと青騎士展』②(2011年)


【ワシリー・カンディンスキー作品集】


・テーマ「表現主義」の記事一覧 →
愛知県美術館
『カンディンスキーと青騎士展』(2011年)



ちわ~、クマ太郎ですくま

久々に展覧会に行って来ました。
愛知県美術館の『カンディンスキーと青騎士展』です。

体調も良くなかったし、デロデロに疲れてましたが、なかなか良い内容に元気をもらいました。
作品もカンディンスキーだけでなく、その友人・理解者のものも含めて、時代が何を要求していたかを知ることが出来ます。
最近、名古屋の市美・県美と、景気の煽りを受けながらもずいぶんと工夫のある展覧会をやってます。
いいことだと思いますので評価してあげて欲しいです。

今回のオススメはこの三枚。
友人のヤウレンスキーとヴェレフキンのくつろぐ様子の一枚が、特にいいですね。


ガブリエーレ・ミュンター
《ヤウレンスキーとヴェレフキン》
カードボードに油彩
1908/09年 32.7×44.5
レンバッハハウス美術館


ガブリエーレ・ミュンター
《テーブルの男(カンディンスキー)》
カードボードに油彩
1911年 51.6×68.5
レンバッハハウス美術館


ワシリー・カンディンスキー
《「コンポジションⅦ」のための習作2》
キャンバスにオイルテンペラ
1913年 100×140
レンバッハハウス美術館


カンディンスキーらしい作品も良いのですが、こうした「日常を描きたい時に描いた」小品は、後々我々が当時を思い浮かべてみるために残された痕跡となります。
ありがたい。

お近くの方はぜひご覧下さいくま


『カンディンスキーと青騎士展』
◆2011年2月15日(火)-4月17日(日)
 愛知県美術館
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兵庫県立美術館山口県立美術館に回ります)


愛知県美術館 →
(名古屋市東区東桜1-13-2)

レンバッハハウス美術館 →

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『カンディンスキーと青騎士展』①(2011年)


【ガブリエーレ・ミュンター作品集】


・テーマ「表現主義」の記事一覧 →
【一枚の絵・38】

名古屋 松坂屋美術館
『マルケ展』(1991年)より
アルベール・マルケ
《サン=ルイ島の先端》
油彩
1928年 73×92

風景写真 カメラ1


アルベール・マルケはフランス、ボルドーの出身。アンリ・マティスとともにギュスターヴ・モローに師事し、その後、激しい色調とタッチを特色とするフォービスム(野獣派)へと進みました。

が、その画風は次第に淡い色調の穏やかなものになり、セーヌ河岸のパリの風景を好んで描く一方、ヨーロッパや北アフリカを旅して港や川といった、水のある景色に深い愛着を示したのです。
(実は、彼は一時期、裸婦も描いていて、これがなかなか「おいしい」絵なんだけど、絵ハガキになっていないのが残念だった…)

この作品は、パリのセーヌ河の中州サン=ルイ島と橋、川をゆく船を、落ち着いた色でまとめあげたものです。見ていて心がやすらぎますねー。特に、画面右下の川面の「緑」がなんとも言えない!
(1991年11月)


『マルケ展』
◆1991年10月31日(木)-11月17日(日)
 松坂屋美術館(名古屋)
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松坂屋美術館 →
(名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)


【2011年・追記】
そのほかの展示作品ですキラキラ

アルベール・マルケ
《旧港、マルセイユ》
油彩
1916年 117×90.5
風景写真 レンズ1


アルベール・マルケ
《クレオパトラの水浴場―アスワンのナイル河の眺め》
油彩
1928年 64×80
風景写真 レンズ2


アルベール・マルケ
《トリエル(旧セーヌ=エ=オワーズ県)》
油彩
1931年 64.8×81
風景写真 レンズ3


アルベール・マルケ
《船、トリエルにて》
油彩
1931年 65×81.2
風景写真 レンズ4


アルベール・マルケ
《ポン=ヌフ、夜》
油彩
1938年 73×100
風景写真 レンズ5


アルベール・マルケ
《雪のストックホルム》
油彩
1938年 50×61
風景写真 レンズ6


アルベール・マルケ
《アルジェの港》
油彩
1942年 54×81
風景写真 レンズ7


参考までに、、、
マルケの裸婦の絵はこちらキラキラ


アルベール・マルケ
《青い背景の裸婦》
油彩
1913年
風景写真 レンズ1


アルベール・マルケ
《ブロンドの女》
油彩
1919年 98.5×98
風景写真 レンズ2


【アルベール・マルケ作品集】


・テーマ「フォーヴィスム」の記事一覧 →
名古屋市美術館
『没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった』(2011年)

風景写真 カメラ1


1996年の『ゴッホ展』、
2005年の『ゴッホ展』も盛況だったけれど、
今回が一番混雑してるかも!?目
日曜日に美術館へ出かけて入場制限に引っかかったのは初めてです~タラー

ゴッホと言えば「孤高の天才」というイメージがありますが、実は大変な努力家だったんですね。
ほとんど独学で絵を学んだ彼が、どんな書物を参考にし、どういう画家たちの影響を受けたのか……
その創造の秘密に迫る展覧会です。
(全6章、37作家、展示総数123点。会期中に入れ替えあり)


今回、彼の風景画に惹かれるものがありました。
イチ押しは、
一番最後の展示室にあった、この作品キラキラ


フィンセント・ファン・ゴッホ
《サン=レミの療養院の庭》
キャンバスに油彩 1889年
クレラー=ミュラー美術館
風景写真 レンズ6

サン=ポール=ド=モーゾールという精神科の病院にある、
荒れ放題の庭を描いたもの。


そのほかの風景画も、
見ていて心が安らぐというか、
「ゴッホって、こんなに優しい絵を描くひとだったんだ!」
と今になって気づきました。


フィンセント・ファン・ゴッホ
《曇り空の下の積み藁》
キャンバスに油彩 1890年
クレラー=ミュラー美術館


フィンセント・ファン・ゴッホ
《ヒバリの飛び立つ麦畑》
キャンバスに油彩 1887年
ファン・ゴッホ美術館


フィンセント・ファン・ゴッホ
《糸杉に囲まれた果樹園》
キャンバスに油彩 1888年
クレラー=ミュラー美術館


フィンセント・ファン・ゴッホ
《緑の葡萄畑》
キャンバスに油彩 1888年
クレラー=ミュラー美術館


フィンセント・ファン・ゴッホ
《渓谷の小道》
キャンバスに油彩 1889年
クレラー=ミュラー美術館


フィンセント・ファン・ゴッホ
《夕暮れの松の木》
キャンバスに油彩 1889年
クレラー=ミュラー美術館


フィンセント・ファン・ゴッホ
《草むらの中の幹》
キャンバスに油彩 1890年
クレラー=ミュラー美術館


あと、注目すべきは やはり彼の絵筆の跡。
作品を斜め横から見たり、下から見上げたりして
筆致を観賞しましたよ目


フィンセント・ファン・ゴッホ
《灰色のフェルト帽の自画像》
綿布に油彩 1887年 44×37.5
ファン・ゴッホ美術館


フィンセント・ファン・ゴッホ
《種まく人》
キャンバスに油彩 1888年 32×40
ファン・ゴッホ美術館


フィンセント・ファン・ゴッホ
《アイリス》
キャンバスに油彩 1890年 92×73.5
ファン・ゴッホ美術館
風景写真 レンズ7


フィンセント・ファン・ゴッホ
《アルルの寝室》
キャンバスに油彩 1888年 72×90
ファン・ゴッホ美術館
風景写真 レンズ8


《アルルの寝室》に描かれている部屋を
実物大で再現したセットもあります。
また、ゴッホのほかに、
歌川広重、ミレー、クールベ、モネ、ピサロ、シスレー、スーラ、シニャック、ゴーギャンetc…の作品も楽しめますグッ


売店には『ゴッホ展』オリジナルのスイーツ(マカロン、ラスク、ワッフル&カフェセット、バンホーテンココア)がピンクハート
ゆっくりグッズを見ている時間がなかったため、
平日に改めてゲットしようかと思いまーす音符


『没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった』
◆2011年2月22日(火)-3月21日(月・祝)【前期】
 2011年3月23日(水)-4月10日(日)【後期】
 名古屋市美術館
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名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

ファン・ゴッホ美術館 →

クレラー=ミュラー美術館 →

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『ゴッホ展』②(2011年)


おまけ。
ゴッホの絵を動かしてみると…(夜→朝→昼)

【ファン・ゴッホの絵画を「動画」に】


・テーマ「新印象派・ポスト印象派」の記事一覧 →


そして、こちらもお見逃しなく!



和紙で作られた人体像が、
神秘的で清らかな世界へと誘います。
この展示室で一日中 瞑想していたいです~ピンクハート


『ポジション2011 米山和子展 : ほどくかたち、つむぐけしき』
◆2011年2月19日(土)-4月10日(日)
 名古屋市美術館 常設展示室3