【一枚の絵・38】

名古屋 松坂屋美術館
『マルケ展』(1991年)より
アルベール・マルケ
《サン=ルイ島の先端》
油彩
1928年 73×92

風景写真 カメラ1


アルベール・マルケはフランス、ボルドーの出身。アンリ・マティスとともにギュスターヴ・モローに師事し、その後、激しい色調とタッチを特色とするフォービスム(野獣派)へと進みました。

が、その画風は次第に淡い色調の穏やかなものになり、セーヌ河岸のパリの風景を好んで描く一方、ヨーロッパや北アフリカを旅して港や川といった、水のある景色に深い愛着を示したのです。
(実は、彼は一時期、裸婦も描いていて、これがなかなか「おいしい」絵なんだけど、絵ハガキになっていないのが残念だった…)

この作品は、パリのセーヌ河の中州サン=ルイ島と橋、川をゆく船を、落ち着いた色でまとめあげたものです。見ていて心がやすらぎますねー。特に、画面右下の川面の「緑」がなんとも言えない!
(1991年11月)


『マルケ展』
◆1991年10月31日(木)-11月17日(日)
 松坂屋美術館(名古屋)
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(名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)


【2011年・追記】
そのほかの展示作品ですキラキラ

アルベール・マルケ
《旧港、マルセイユ》
油彩
1916年 117×90.5
風景写真 レンズ1


アルベール・マルケ
《クレオパトラの水浴場―アスワンのナイル河の眺め》
油彩
1928年 64×80
風景写真 レンズ2


アルベール・マルケ
《トリエル(旧セーヌ=エ=オワーズ県)》
油彩
1931年 64.8×81
風景写真 レンズ3


アルベール・マルケ
《船、トリエルにて》
油彩
1931年 65×81.2
風景写真 レンズ4


アルベール・マルケ
《ポン=ヌフ、夜》
油彩
1938年 73×100
風景写真 レンズ5


アルベール・マルケ
《雪のストックホルム》
油彩
1938年 50×61
風景写真 レンズ6


アルベール・マルケ
《アルジェの港》
油彩
1942年 54×81
風景写真 レンズ7


参考までに、、、
マルケの裸婦の絵はこちらキラキラ


アルベール・マルケ
《青い背景の裸婦》
油彩
1913年
風景写真 レンズ1


アルベール・マルケ
《ブロンドの女》
油彩
1919年 98.5×98
風景写真 レンズ2


【アルベール・マルケ作品集】


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