私のブログに度々登場する卵の殻。

 

本当に有能な奴で使い方を知れば知るほど生ごみとして捨てるのは有り得ないと考えています。

 

卵の殻に魅了された私が、再度、卵の殻の凄いところを列挙しますので、まだリサイクルしてない方は是非やってみてください。

 

 

卵の殻の凄いところ

 

虫めがね 卵の殻は堆肥になる

卵の殻には微量要素ミネラルが豊富で、カルシウム、チッソ、リン酸、カリ、ケイ酸、鉄、マンガン、ホウ酸、亜鉛、銅、モリブデンといった植物に必要な微量要素養分を多く含んでいます。

細かく砕いて畑に混ぜ込めば野菜や花の生長を促すことができるでしょう。

植物の細胞膜が強化され病害虫に対する抵抗力をつける働きがあります。

 

虫めがね 卵の殻は土壌改良材になる

卵の殻はアルカリ性ですので、酸性土壌を中和し土壌酸度(pH)を調整する効果があり土壌改良の効果が期待できます。

さらに植物体内でできる過剰な老廃物(有機酸)を中和する働きもあります。

 

虫めがね 卵の殻は害虫対策になる

荒く砕いた卵の殻の淵はギザギザに尖がっています。

手で触ると角が皮膚に刺さって大変痛いものです。

この特性を活かした害虫(主にネキリムシ)対策として、発芽した苗の周りにパラまきして利用しています。

こんな感じでガードしてみたら見事被害0でした。

収穫後、畑に漉き込めば堆肥にもなりますので、後片付けも無しと大変有能です。

 

虫めがね 卵の殻は自然農薬になる

自然農薬としての使い道もあります。

酢と化学反応させ酢酸カルシウムにすることにより口に入っても安全な農薬にすることもできます。

こちらの記事に詳細が記載されていますので興味のある方は御覧ください。

 

虫めがね 卵の殻は簡単に資材になる

卵の殻を資材に変える作業はとても簡単です。


卵の殻とミキサーを用意。

 

殻は洗って乾燥させてあります。

 

内側の薄い膜ありますが、取ったり取らなかったりしてますが、取らなくても全く問題ありません。

 

ミキサーはスムージーに使っていましたが今はこっちがメイン。

 

 

ミキサーに殻を適量投入。

 

 

スイッチオン!

 

 

完了!

 

 

こんな感じにサラサラに。

 

 

後は適当な袋にストックして完了です。

 

 

手で砕いたり麺棒や木材ですり潰してもいいですが、ミキサーが一番破砕され時間も短縮できます。

 

 

大した手間もかからず有用な資材になります。

我が家では生ゴミ削減に大いに役立っていて今でも継続して取り組んでいます。

菜園に使用していますが、毎年美味しい野菜を提供してくれているので、間違いなく効果はあると認識しています。

 

生ゴミとしてポイっと捨てるのではなく、洗って乾かしてストックする入れ物を台所の片隅にでも置いておけば、卵の殻リサイクルが身に付きますので是非取り組んでみてください。

 

 

有機廃棄物(生ゴミ)のリサイクル義務化の流れ

私はある意味趣味で生ゴミ(卵の殻や野菜クズなど)をリサイクルしています。

ただ単にゴミが有用なものになるという循環に好意を持っているだけなのですが、昨今この生ゴミリサイクルが義務化してるケースが見受けられます。

 

いくつかニュースがありますのでご紹介いたします。

 

メモ フランス コンポスト義務化

2024年1月からフランスでコンポスト義務化が開始されました。

一般家庭ではコンポストを設置して堆肥化するか、自治体が設置した回収場所に出すことが義務付けられています。

 

メモアメリカカリフォルニア州生ゴミ堆肥化が義務化

2022年にアメリカのカリフォルニア州で生ごみ堆肥化が義務化され、分別をしっかりしない場合には罰金が科せられるようになりました。

 

 

日本ではコンポスト義務化の法制度は導入されていませんが、一部の地域や自治体で、生ゴミ堆肥化、資源化物の分別促進、啓発活動や環境教育として取り組みが進められています。

 

 

その中でも熊本県の黒川温泉地域で行われている取り組みがあります。

旅館から出る食品残渣、温泉街の落ち葉を活用した完熟堆肥で地元の農家に野菜を育ててもらい、その野菜を旅館で仕入れ調理し提供するという循環取り組みです。

 

 

私の住む北海道石狩市は、みんな大好き佐藤水産さんが魚醤の搾りかすを鳥の餌にしたりと身近なところでも活動が見受けられます。

 

また、私もよく購入させていただいているふれあいきのこ村さん廃棄する菌床をペレットにして暖房の燃料にしたりしています。

 

ただ私の場合、栄養価の豊富な廃棄菌床に目をつけ畑の土壌改良にしました。

この廃棄菌床は、農地土壌改良資材、家庭菜園用肥料や堆肥、畜舎の床敷、カブトムシやクワガタのマット(要乾燥)、燃やして燃料にする等、使い道があり過ぎる代物で超有用資材です。

 

 

なぜコンポスト義務化するのか?

 

そもそも、何故コンポストを使って生ゴミ堆肥化するのでしょうか?

私が調べたところ目的として5項目挙げられます。

 

ゴミの削減

ゴミの3分の1が生ごみという実態です。これが削減されればゴミを大幅に減らすことができます。

温室効果ガスの削減

生ゴミを燃やさずに堆肥化して土に還すことで二酸化炭素の排出量を削減できます。

資源リサイクル

生ゴミを堆肥化することで有機物を再利用し資源の循環を促進します。

土壌改善

微生物によって分解され熟成された堆肥には栄養素が多く含まれ、それを使って野菜を育てることができます。

地域社会面での好循環

地域全体で取り組むことで、地域資源を循環させ、次世代へ繋いでいく持続可能な地域づくりを目指す。

 

こう列挙してみると、とても意義のある事だと思います。

コンポストを義務化するのは日本では大変時間が掛かるとは思われます。

 

私は個人で出来る範囲でやっていければいいんでない?思っています。

たまたま面白そうと思ってやっていたことが、こんな形で考えさせられるとは思いもしませんでしたが。

 

 

私のコンポストに対する意識としては、義務でやるのではなく、あくまで趣味の延長線上でやるものと認識しています。

 

皆がこのリサイクルが楽しいと思えるような環境になれば、自ずとゴミは減ってくると思っています。

 

私みたいに家庭菜園を愛好していると、この生ゴミが堆肥という宝になると知った瞬間に得も言われぬ喜びを感じましたが、皆さんはいかがでしょうか?

 

 

それではまた!