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感じ良さげママから
話を
聞きながら
少し不満に思うのは
「既読スルーされた」
は
あたしが
気付いてないから
既読すら
ついてないはずだし
根掘り葉掘りも
聞いてない
聞いたのは
ひとつの学校用品サイズだけ
なんでそんな
印象に
なったんだろ
あれかな
頭の中で
この人
独特な
ファッション
センスだな
ジーンズ生地に
赤いバンダナ柄の
キルティング
どこで
売ってるんだろ
滝藤賢一レベル
でないと
着こなせなくね?
なんて
思ってたのが
悪かったのかな
漏れてたんかな
感じ良さげママが
続けて話す
「下校班のとき
私も
毎回一緒に
いたじゃないですかぁ?
それ以外で
話す機会
あったんですか?」
って
聞かれて
1回だけ
道で偶然会って
挨拶と
学校用品のサイズを
聞いた
くらいですね
って
答えたら
「ですよねー
だって
ちゅんさん
下校班のとき
ほぼ聞き役でしたもんねー
彼女の話
聞いてて
根掘り葉掘り
聞かれてたのは
ちゅんさんの方じゃね?
って
思ったんですよねー」
「あの人
気をつけた方が
いいですよー」
あはは〜
笑いながら
去っていった
気をつけろって
もう遅いわ
全体の郊外委員が
集まるのは
来年度末のみだし
あたしが
できることは
なにもない
まぁ
コメントにも
頂いた通り
忘れる
しかない
もしくは
学校の
PTA本部に
入るしかない
来年度
立候補して
やろうかな
そんなこんな
考えてたら
数日後に
偶然
既読スルーママを
見かけた
彼女は
家に入る直前で
やっぱり
センスは100年先で
思ってたより
あたしんちと
近くて
さいあくやん
って
家を横切ったら
思い出した
この家って
たしか
引っ越ししたてで
夜に
家の横を
何回か通った時
両親2人が
オラオラ口調で
子どもを
庭に追い出してたり
「宿題やれっつった
だろーが💢
ふざけんなよマジでお前
いーかげんにしろよ💢」
って
窓は
閉まってる状態で
家の前を
歩いてるあたし達にまで
聞こえる音量で
怒鳴る
ママがいる家だ
古い家だから
漏れやすいのかも知れないが
長男も
「ママよりヤバいねー」
って
ボヤいてた家だ
お前だった
んかーい
記憶喪失します
