どうしてどうして……♪
という出だしのユーミンの歌があったっけ。あれは確か別れてしまった男女を歌った歌だと思うので、これから書こうとしていることには全然関係ないのだけど。
「どうしてどうして」とつぶやきながらパソコンに向かっている私。
不思議なのだけど、本当に不思議なんだけれども、締め切り間際にならないとアイディアがまとまらない。
2週間ごとに締め切りの来る短編コンクールに何とか皆勤を続けている私は、毎度そういった同じパターンに陥っている。
一つ書き終えて応募完了したところで脱力。ギリギリ間に合ったことでホッと安心。
でも、次まで2週間なのだからそっちのお題の作成をすぐ始めればいいものを、全然浮かんでいなくて着手できないことがほとんど。
募集は並行して行われているので、2つのお題のアイディアを一緒に進めておけばいいのに。
でも、どうしても締め切りが近い方しか進まなくて。
たとえば、8月はお盆休みがかかるので、間が3週間空いた。でも、それだけ時間があるから余裕で書くことができるな、とか、同じお題に2作応募できるな、というのは、私の場合、ない。
どれだけ時間があろうが、物語としてまとまるのは、やっぱり締め切り間際。
どうしてどうして。
またつぶやきながら、せっせと次のアイディア出しをしているのだが、どれもこれも何かこううまくない。気に入る展開にならない。
同サイトで活動している作者さんたちの作品を読んでいると、「ああこの人たちはみんな、本当に書くことが好きなんだなあ」と実感する。
息をするように、当たり前のルーチンとして、毎日書かずにはいられない。そういう種類の人たち。
だからと言って、するする書けるわけではないだろうとは、わかっているけれども。
じゃあ私は、それと同じように、「書くことが好き」と言えるのだろうか?
時々わからなくなる。
物語を作るというのは、結構しんどい作業で。
アイディアが出ない、まとまらない、キャラが動かない、でも最後まで強引に書くと気に入らない。ストーリーに無理がある。破綻発見。
なんてことの方が多くて。時間も結構かかる。
けれどまあ、何とか最後まで書き切るところまで行く。息切れしながらどうにかこうにか。
これって、「書かずにはいられない」という感じじゃないかもしれない。
何だか惰性で、「コンクールに出すため」に一生懸命書いている気もしなくもない。つまりただの意地。
でも、数だけは溜まった過去作を読み返すと、「自分が読みたい物語」に書き上がっている、と思える作品もたまにある。
そういった「自分が読みたい」と思えたものに共感のコメントを入れてくれる読者の方がいたりすると、更に舞い上がってまた次を書いてみよう、と思う。
これ、「書くのが好き」と言えるんだろうか。
と、やっぱり答えが出ない。
けれど書き続けてはいる。
(了)
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