コンクール応募に迷う(24/7/7) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

つい先週が締め切りだったテレビシナリオのコンクール、ほぼ体裁も出来上がった2日前の時点で、はたと迷いが生じた。


何年か前に、自由提出の作品を添削してくれるというシナリオ講座で、講師の方からもらった感想。それを思い出したのである。


その自由提出の作品とは、時間軸がズレた世界とのやり取りを描いた物語で、私の書くものには割とよくあるパターン。


で、それが、その当時流行っていた「君の名は。」という映画にインスパイアされているのが見え見えだ、と言われてしまったのである。


言い訳のようだけど、その時点でその映画は未見だった。

 

え、そんなに似ているの、と思ってすぐに観てみたら、確かに時間軸のズレがキーにはなっているものの……全く別物。私の書いたものとは趣旨も色合いもテーマも年齢層も違う。


でも、読み手からしてみれば同じに見えたのか……。


何度も言うけれど、私にとって、「時間のズレ」は本当によく使うパターンだし、まだ観てもいなかったのにインスパイアも何も。


ただ、コンクールにおいて、審査員にそう思われてしまうと非常に損だとは思った。


それを思い出したのが、今回応募の2日前。

もっと早く気づけよ、自分!


で、今回の応募作はタイムトラベルもの。未来がちょっとばかし極端なことになっている、という傾向のもので。


今更、気づいた。


この1月期に自分自身がハマっていた「不適切にもほどがある!」という連ドラが……それと似たパターンじゃないか、と。


もちろんこれも、内容は全く違う。

タイムトラベルもの、という括りで囲えば同じ集合に属さなくもないが、ジャンルも違う、視点も違う。

 

そもそも、これは一年も前に小説サイトで公開した自作を加筆修正したシナリオで、いわばセルフカバー。

インスパイアも何も、そのときまだ「不適切~」は放送前。当然観ているわけもない。


といくら言っても、この時期に出す応募作としてはタイミングが悪すぎる。


タイムトラベルで未来を憂う? ああ、あの「不適切にも~」にインスパイアされたわけね、と絶対に思われるだろう。


素人の妄想話なので、クドカンレベルには程遠いし。
せっかくギリギリ締め切りに間に合うように万事整ったけれど。


応募して後は野となれ山となれ、審査員側の問題だし、と思っとけばいいかもだけど。


いつもの私なら、出すだけならタダ。どうせダメでも出すだけ出しておこう。

そういうスタンスなのだけど。


ちょっと弱気になって迷った末に、誰かの言葉を思い出した。

「似たような話しか作れなかった自分が悪い」


身にしみて、応募はやめました。

(了)
 

 

「黒」がお題の新作短編です。14分で読めます。(現代ファンタジー)

エクスカリバーの白と黒


 

「パニック」がお題の短編です。8分で読めます。(ヒューマンドラマ)

少々お待ちくださいませ

 

 

 

 

 

「のびる」がお題の短編です。9分で読めます。(童話)

陽気なアサガオ

 

 

 

 

 「歌う」がお題の短編です。14分で読めます。(現代ファンタジー)

巖頭館へようこそ

 

 

 

 

********

 

 ☆彡読み切り連載始めました⚾

「キッコのベンチ裏レポート」(ただいま第9話まで公開中)

 

 

 

 

 

 

第213回コンテストで佳作に選んでいただいた「ポケットの中」がお題の短編はこちら↓ 11分で読めます。

ハンドメイド作家とただの客 

 

 

 

第185回コンテストで入賞作に選んでいただいた「○○解禁」がお題の短編はこちら↓ 14分で読めます。

バラを育ててはいけません (ファンタジー)