随分前に書いた創作裏話類に近いかな、と一応その8としてみる。
小説サイトの短編コンクールに投稿し始めて4年。
2週間ごとに締め切りがやってくるペースで何とか続けてきた。
そういう追い詰められ感がないと書けない自分にはとても助かる。
更に「何を書けばいいのかわからない」ので、毎度「お題」があることにも本当に助かっている。
そのお題から妄想を広げると、自分の平凡な経験の中でもあんなことがあったなあ、そのときの気持ちはこうだったなあ、でも違うことを思っていた周りもいただろう、そのときそのときの後悔やら嬉しさやらが思い出される。
そこまで思考を巡らせてようやく、自分はこういうことが書きたいんだな、こんなテーマを物語にしたいぞ、といった柱のようなものが浮かんでくる。
(たぶん、作家さんというのは、先に「書きたいこと」や「テーマ」があって、その上で書き始めると思うので、自分はおそらく異質というか、基本的にピンキリの端っこの方のキリのキリなのだと思う)。
で、ただいま四苦八苦してようやく書き上げたのが「雨上がり」というお題。
次なる「届けたい〇〇」については何一つ浮かんでいない((ノД`)シクシク)。
でも、定期的に出題する側も大変なのだろう。
似たようなお題が出る時期がある。
今時分は梅雨に合わせているのか、「雨」関係が多い。今年は「雨上がり」、去年は「雨よ降れ」、おととしは「夕立」だった。
今回の「雨上がり」、アイディアが浮かばず苦しんだので、「雨よ降れ」「夕立」のときの落選作を転用しようと思ったけれど、微妙に「雨上がり」にならなくて、結局頑張って新作をひねり出した。
過去作を加筆修正して応募する、というのは、どうも罪悪感というか、敗北感がある。
新しいものを生み出せないのは、「負けた」気がしてしまうのだ。
だから今回は負けずに済んだわけで、とりあえず胸を撫で下ろした。
ただ。
すごく、すごーくのめり込んで、めちゃくちゃ細部にもこだわって、出来もそれなりに満足したのに、箸にも棒にもかからない結果に終わった過去作も結構あって。
「雨上がり」の1つ前に出た「黒」というお題、そこそこアイディアは浮かんだのだが、それらよりも、昨年に書いた1つを応募したくなった。
全然違うお題で書き上げたものだけど、まさに「黒」みたいな話だったし、とても気に入っていたので。
読み返してみたら、細々わかりにくかったり言葉が重なっていたり説明不足だったり。
それらを修正してドーンと出した。
なぜか、敗北感はなかった。
フォロワーさんから嬉しい反応があったせいかもしれない。
ということで、お題に見合う過去作、自分が入れ込んだものならリメイク提出もありかも、と思い直している。
(了)
「雨上がり」がお題の新作短編です。7分で読めます。(ヒューマンドラマ)
↓
「黒」がお題の短編です。14分で読めます。(現代ファンタジー)
↓
「パニック」がお題の短編です。8分で読めます。(ヒューマンドラマ)
↓
「のびる」がお題の短編です。9分で読めます。(童話)
↓
********
☆彡読み切り連載始めました⚾
「キッコのベンチ裏レポート」(ただいま第9話まで公開中)
第213回コンテストで佳作に選んでいただいた「ポケットの中」がお題の短編はこちら↓ 11分で読めます。
第185回コンテストで入賞作に選んでいただいた「○○解禁」がお題の短編はこちら↓ 14分で読めます。
バラを育ててはいけません (ファンタジー)