ヘルデンシュテュック | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

ヘルデンシュテュック

リーザー・ニーダーベルク・ヘルデン・リースリング・シュペートレーゼ・トロッケン

→リーザー・リースリング・シュペートレーゼ・トロッケン → リースリング・シュペートレーゼ・トロッケン

→リースリング・シュペートレーゼ・トロッケン「ヘルデン」と変遷し

この2018年産からは、リーザー・リースリング・クヴァリテーツヴァイン・トロッケン「ヘルデンシュテュック」へ。

10年間、エティケットの表示名はコロコロ変わっているが中身は同じである。

 

「辛口からシュペートレーゼの肩書きを外し、更にGGと重複する畑名も避ける」というのがVDPの既定路線。

いや、VDPに加盟していない生産者もそれに追随する動きが見られるので、これが時流というものなのだろう。

その意味ではシュロス・リーザー醸造所はむしろ遅過ぎたのかもしれない。

それにしてもシュテュック(Stueck)...「区画」なんて語尾がしっくりせず、何とも居心地が悪いのだけれども。

 

 

軽く緑色がかった明るいレモンイエロー。細かい気泡が比較的たくさんグラス壁に付着。

トップは蜜蝋で、次いで酵母や青リンゴ、スウィーティー系の柑橘、白い花、そして土臭い鉱物の香りなど。

まさに正統派のモーゼルらしい香り。

 

果実味はスマートで、酸は口当たりは意外に穏やかだが中盤からグーンと伸びて、ほんのり口内に持続する。

ちょっと歯にチクチク染みるか。これまた意外に控えめな柑橘の薄皮系ミネラル味。

総じて軽めで清涼感のある味わい。少し残糖は有る方かも。

時間と共にグラス内は土臭いシーファー香に満たされるが、この生産者にしては優しい味筋の生産年。

 

抜栓2日目。前半の果実味と後半のミネラル味が存在感を増して、相対的に酸は大人しめに感じる。86/100

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2018 Lieser Riesling Qualitaetswein trocken - Heldenstueck -

Weingut Schloss Lieser (Lieser/Mosel)

A P Nr 2 589 314 5 19,Alc 12.5%vol,17.00€