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10代からの子育てハッピーアドバイス / 明橋大二

大人気の「子育てハッピーアドバイス」シリーズの10代編。

初めてこのシリーズを読んだが非常に読みやすい。
伝えたいポイントがシンプルかつ的確な表現で書かれている。
また、マンガの挿絵がわかりやすく理解を助けてくれる。
人気の秘密がわかった。


10代の子を持つ親が全員この本を読んで子供の気持ちを理解することができれば、いじめも自殺も劇的に減ることだろう。

わかっていても、親も人間だけに「売り言葉に買い言葉」で事態を悪化させることもあれば、自分に手一杯で子供への気遣いができないこともある。

それでも、子供の揺れ動く気持ちを理解さえしていれば、大事になる一歩手前で事態悪化を食い止めることができるだろう。

本を読むことが苦痛な方でもマンガの挿絵を読むだけで、参考になることは間違いない。



甘えない人が自立するのではなく、甘えた人が自立するのです。

不登校さえもできなかった、親にも優しい、まじめな子が、自殺している、
という事実をわれわれはもっと知るべきだと思います。








明橋 大二, 太田 知子
10代からの子育てハッピーアドバイス

こうかいぼう@門前仲町

言わずと知れた門前仲町のラーメンの名店。

以前、東西線沿線に住んでいた頃には何度か途中下車して食べにいったことがある。
最後に食べたのはもう5年前になる。

向かったのは11:30。
既に5人待ち。

回転は速く、玉子ご飯つきの「ラーメンセット」¥700にする。

さきに出てくるのは玉子ご飯。
玉子を割って準備完了。

tamago

玉子ご飯好きにとっては、これだけで満足してしまいそうだが、メインはこちら。


koukaibou


ひさしぶりのこうかいぼうのラーメンはココロにしみる。

青葉ほどクリーミーなしつこさはなく、流行りの魚介類節系ラーメンほどダシが前面に出ていない。

一言で言うと「やわらかい」。

麺は太めストレートだが、スープによく合っている。

店主は見るからに誠実そうな方。
その誠実さが、味に表れているに違いない。

店名の「こうかいぼう」は広く皆に望まれる店を目指したい、とのことで、
「広皆望」
こうかいぼう

こうかいぼうはやはり素晴らしかった。

料理はハートも大切だよ。

Jealous Guy


I didn't mean to hurt you.
I'm sorry that I made you cry.
I didn't won't hurt you.
I'm just a jealous guy.

「僕はとても嫉妬心が強くて、独占欲が強い。いつだって不安でいっぱいなんだ」

昔から、パートナーがほかの男性と話すだけで起こりだしてしまう自分を回顧し、謝罪するこの歌。
Johnの切ない歌声と美しいメロディは聞くたびに聞く者をも切なくさせる。

幼い頃から親の愛情を切望しながら、それを獲得することができなかったJohn。
色んな作品の端々に、愛情の渇望が見てとれる。

やっとヨーコという安住の場所を見つけ、再び始めようとしたばかりだった。

あれから27年。
少しずつあなたのことが忘れ去られて行くような気がしている。

俗世的な夢ばかりが増えてきて、あなたのような美しい絵空事を語る人がいなくなってしまった。

「天国なんてないと考えてごらん、やってみれば簡単さ!」
なんて言いながら
「やきもち灼きのボクでゴメンネ」
とささやく、そんなアンバランスなあなたを私は今でも大好きです。








John Lennon
Imagine

なかがわ@築地

天ぷらは好きだ。

しかし、ランチで定食や天丼を食べることはあっても、夜に天ぷら屋を訪れることはなかった。
もちろん「高い」と言う先入観があるからだ。
日本橋の「はやし」なんて行きたくても簡単に行ける値段ではない。

また、以前「安め」の天ぷら屋に行ったときに、あの油のニオイに気分が悪くなってしまった記憶があるからだ。

昼時に築地に行く用事があったので、こりゃ場外で寿司だなと思ったが、築地は天ぷらもうまい店が多いことを思い出し、この店を訪問。

nakagawa

ご主人は名店「みかわ」にいらっしゃったことがあり、独立された。

店内はこじんまりしているが、窮屈さはなく、客層もやや年齢は高めで落ち着いている。

ランチは天丼と定食。
天ぷらを堪能すべく、定食をオーダー。

tempura


これは芸術である。
「今まで食べてきたのは天ぷらだったのだろうか」と疑問に思うほどに食感も味も違う。
本物の天ぷらとはあっさりした食べ物なのだ。

カリ。

サク。

ジュワッ。

天つゆに大根おろしを入れるのではなく、大根おろしに天つゆを入れるのだ!!


あの油の嫌なニオイもまったくない。

感激した。
¥1,200円の至福の時間。

夜も訪れてみたいが・・・
躊躇している。

脳死臓器移植は正しいか / 池田清彦

脳死臓器移植。

この問題には少なからず興味を持って推移を見守ってきた。
脳死臓器移植が行われるようになって先月で丸10年。
この間に行われた脳死臓器移植は現時点で62例のみ。

そもそも「脳死は人の死か」という段階の議論で、移植法施行時に梅原猛先生が、いわゆる3兆候(心臓停止、呼吸停止、瞳孔散大)以外は人間の自然な感情として死として認められないと反論されていた記憶がある。
私自身は、死の基準さえクリアになれば、移植自体は現段階における医療技術の「次善の策」として認められるべきだと考えてきたし、またそれを疑いさえしなかった。

そこで手に取ったのがこの本。
様々な点から脳死移植を批判しており、論点整理の意味でも非常に良い内容だと思う。

批判の内容には観念的な視点も含まれているものの、総じて冷静に脳死臓器移植の問題点をあぶり出している。

中でもこれまで議論のテーブルにさえ載らなかったのが、脳死臓器移植を市場原理の観点から否定していることだ。

希少価値のあるものは高価になる。
この当然の理論が臓器移植には通用しない。(脳死移植は原則無料)

しかし、移植は純粋な医療行為であり、市場原理を持ち込むことはそもそもなじまないものではないのか。
それに対し著者は、移植医、コーディネーター、医薬品メーカーが利益を得てコネクションを持っている以上、経済活動から切り離されるべき理由はない、と喝破する。
そして、現在光明が見え始めた再生医療に資源を注ぎ込むべきだ、と言うのだ。


それでも私は脳死臓器移植を支持したい。
現在の医療技術において「次善の策」としての脳死臓器移植は「仕方がない」。
もちろん近い将来、他人の身体を当てにしなくても良い再生医療が確実な技術となることが最も望ましいとは考える。



先日、生殖細胞ではなく、本人の皮膚から臓器が再生可能と言う「万能細胞」の発表がなされた。

期待が高まる。





池田 清彦
脳死臓器移植は正しいか (角川ソフィア文庫)

芝文@浜松町

最近、ランチは朝のうちにコンビニで仕入れてデスク飯。
そうすれば、時間のロスなく昼寝の時間もとれる。
少しだけでも、昼寝の時間は午後の生産性を上げてくれる。

しかし、昼には魚が食べたくなることもあり、そんなときには迷わずこの「芝文」へ向かう。
まず「安い」。
と言っても700円前後から1,000円程度なので価格帯は普通だが、出てくる魚の新鮮さが違うため、バリューがある。
そして「早い」。
どう準備しているのかわからないのだが、出てくるのが早い。
焼き魚も30秒程度で出てくる。
しかし、レンジで温めている感じではない。
何より「うまい」。
刺身が安めなので刺身のオーダーが多いのだが、とにかく焼き魚でも刺身でも何でも新鮮でうまい。

今日も焼き魚を食べたい気分で出向いたが、本日のメニューには
「紋甲いかの刺身とししゃも子の和え丼とうに盛り」¥1,000
の表示にふらりと惹かれ注文。

don

この淡い色合いが食欲をそそる。
紋甲いかはやわらかく、ししゃも子との組み合わせは絶品。
特にししゃも子をこのような食べ方としたのは初めてだが、こんな上品な味だとは知らなかった。
数の子を淡くした黄色。
歯ごたえは数の子とたらこの中間くらいのプチプチ加減。
これはうまいなぁ。


そして
uni

「輸入 あめりか」
の表示が板に書いてあるものの、おいしいウニ盛り。

これに納豆と漬け物、エノキの味噌汁。

ささやかな幸せを感じる魚ランチ。

栄昇らーめん@津田沼 

アブラギトギトの「なりたけ」は好みではなく、行列覚悟して「必勝軒」に並ぶのが嫌ならば津田沼でおいしいラーメンを食べるのは無理なのかというと、さにあらず。

駅で言えば京成津田沼が最寄りだが、やや入り組んだ路地に面している「栄昇らーめん」はあっさり好きの私にはぴったりの店だ。

以前に訪れたときに食べた、トンコツ、鶏ガラ、魚介の3種スープを合わせた「栄昇らーめん」は、ラーメンには珍しい柚子が効いた飽きのこない素晴らしい味だった。

今回は「魚だしらーめん」を頼んでみた。
月木土が「アゴ(とびうお)」、火金日は「煮干し」と日替わりでだしが違うこのらーめん。
この日のだしは「アゴ」。

栄昇

魚介のだしが濃厚、かつ油分も少なくさっぱりしたこの味はやはり私好み。
スープも全部飲みたくなるほどだが、それは塩分過多になるため断念。

麺の湯切りもしっかり、きっちりしており、店内の雰囲気も落ち着いている。
家族連れでも入りやすい店だ。

店主と思われる方の対応もさわやかで、そのお母様と思われる方も良い雰囲気。


次は「梅塩らーめん」を試してみたい。

アクセスが良ければもっと混雑するのだろうが、これくらいの混雑レベルが客としては嬉しい。

走ることについて語るときに僕の語ること / 村上春樹

村上春樹と出会ってから既に20年以上の月日が経つ。
一番始めに読んだのは「風の歌を聴け」。
高校生だった自分の心に、当時はそれほどメジャーではなかった村上春樹がスッと入り込んできたのは運命だったのか。

僕は今でも村上春樹の新刊が出ると反射的に購入し、冬眠明けの飢えたクマのように一心不乱に読み始める。
「パラパラパラ」

彼の小説のあの独特なリズム感は、もしかすると彼の長年のマラソンによって影響されてる面もあるのかもしれない。


今回の、「走り」を自身の創作活動と重ねあわせたこのエッセイは、村上春樹ファンにはたまらないエピソードがぎっしり詰まっている。


・そもそも彼がこれほどまでに「走ること」に生活の中で重みを置いていたこと。

・「羊をめぐる冒険」を書き終えた後に村上春樹が引っ越した場所は、現在私が住む千葉県某所の近所だったこと。

・アピール力に欠けるが品質には信頼感が持てる、とミズノのシューズを褒めており、「それは自動車ではスバルに似ている」としている。
(レガシィを乗り継いでいるスバリストの私としては非常にうれしい評価)


しかし、春樹フリーク以外の方が読んで面白いと思うのだろうか。







村上 春樹
走ることについて語るときに僕の語ること

豚肉ともやしの焼きそば@慶楽 

今日のランチは出先の有楽町で。
なんとなくラーメンではなく、焼きそばを食べたい気分だったので、慶楽へ。

慶楽の焼きそばと言えば、池波正太郎が好んで食べたという「豚肉ともやしの焼きそば」。

豚肉ともやし

味つけは塩味のあっさり目。
もやしのシャキシャキした食感が、豚肉の柔らかさと相まって良い感じ。
たっぷりのもやしをかき分けると、登場するのがやや細め、やや固めの麺。
この麺の食感は、今までの焼きそばでは食べたことがない。

食後は以外とアッサリしているため「また食べたい」という気にはならないのだが、不思議なものでこうして思い出すとまた無性に食べたくなってくる。

池波正太郎は、ビールを飲みながらこの焼きそばを食べるのを好んだと言う。

ナイルレストラン@東銀座

日本橋の「つたカレー」閉店後、なかなか好みに合うカレー屋が見つからない。

先日稲毛駅のすぐ近くにある「シバ」に訪れたが、あそこのカレーも最高。
近所にあれば毎日でも通いたいほど素晴らしいカレーだったが、
何せ稲毛。
そう簡単に行ける場所でもなく。

身体がスパイスを求める時はもっぱらココ壱かすき屋のカレーで欲望を満たしていた。


そこへ、ふと思いついたのがしばらく行っていない東銀座の「ナイルレストラン」。

妻と付き合っていた頃に2度ほど行った記憶があるが、もう15年近く前のこと。
店の入り口が、冗談ではなく斜めに歪んでいたのを覚えている。


思い出しながらナイルレストランを訪れると、入り口はすっかり綺麗になっていた。

中に入ると、名物店長のナイルさんはご健在。
頭には白いものが目立つようになってはいたが、あの有無を言わせないムルギーランチの進め方も変わらない。

息子さん?と思われる青年が店を継いでいるのだろうか。


murugi


実は当時は本場のカレーを食べたことがほとんどなく、ムルギーランチも、それほど「おいしい」と言う記憶がなかった。

本日食べてみて、うまさに納得。

やはり当時はスパイスに慣れていなかったのだろう。

あー良かった。
カレーが食べたくなったら、またナイルレストランに行けば良いのだ。