前頭部(オデコ)と肩が痛くなる生理痛の整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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前頭部(オデコ)と肩が痛くなる生理痛の整体治療
患者Aさん=39才-女性-主婦の症例
 

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① Aさんの病歴・・・
患者Aさんは、生理痛はもともと下腹部が痛くなるタイプだったそうですが、数年前から軽減していて、最近ではほとんど感じなくなっていたそうです。ところが数か月前から月経時に前頭部(オデコ)が強く痛むようになったそうです。同時に左右の肩こりも生じるようになったそうです。月経が終わるとオデコ-肩の痛みも自然に消失するそうです。
 
 
 
 
② Aさんの診察
・月経周期は26日周期で、月経期間は5-6日くらいだそうです。月経血の塊はあまり無いそうで、どちらかと言うとダラダラと出るタイプだそうです。
・排卵痛はほとんど感じないそうです。
・血色は少し悪い印象でしたが、眼球結膜に黄染は無く、眼瞼結膜はやや薄いピンク色でした。食欲も普通で、微熱などの全身所見も無いそうです。しかし、半年ほど前に発熱したそうですが、その時の診断名が急性副鼻腔炎だったそうです。炎症部位は左右の上顎洞、篩骨洞、前頭洞の6か所だったそうです。当初「今は、ほとんど鼻水(鼻漏)などの所見はありません」と仰っていましたが、当院でのAさんの話し声は「鼻声」として聴取出来ました。そこで改めて問診すると、若干の鼻づまりは慢性的にあり、詳細に問診すると「後鼻漏」の認識はあるそうです。鼻孔から出る事は無いそうです。
・咳-痰、めまいや耳鳴り-難聴、視野障害、嚥下障害などはありませんでした。
・血圧は低めだそうです(☚具体的な数値は不明)。
・巧緻運動障害や歩行障害はありませんでした。悪心や嘔吐も無いそうです。
・左右鼻骨、上顎骨、前頭骨の叩打痛はありませんでした。
・左右の頬部の皮膚温が他部よりも低下していました。
・肝脾腫はなく、肝叩打痛もありませんでした。背中痛や背中の掻痒感もありませんでした。
・排便は毎日あり、便の色も普通だそうです。
・仙骨部に冷え性があるそうです。
・性交時疼痛症があり、特に後背位で膣深部が強く痛むそうです。
・基礎体温は正常に高低があるそうです。
・AMHは少し低めだそうですが、その他の血液検査での異常は無いそうです。
・婦人科での内診上、筋腫などの所見は無いそうです。しかし、造影検査では左卵管は癒着していて不通状態だったそうです。また、右卵巣は子宮外妊娠時の手術の後遺症で子宮と癒着しているそうです。さらに、右卵管に水腫があるらしく、同部から露出する体液が子宮内腔に還流することで受精卵が流されて着床されない、と婦人科医より指摘されていました。
・腹部聴診上、血管雑音-ハム音は無く、グル音はかなり弱く聴取出来ました。
・腹部は平坦-軟で、特段の腫瘤感-抵抗感は無く、肝脾腫もありませんでした。しかし、右の下腹部に著明な圧痛とアーモンド様の硬結がありました。また、臍の左右横5~6cmの縦のライン(臍の高さから恥骨上部まで)で著明な緊張と圧痛がありました。
 
 
 
➂ 治療目標と整体治療
   ⑴ 副鼻腔(左右の上顎洞、篩骨洞、前頭洞)の血流を改善し、局所免疫力を回復させる
・顎動脈解放テクニック
 
 
 
 
④ 経過と結果・・・
・1か月後の6診目来院時、「これまで排卵前に3日間はいつもオリモノが増えていたのに、今回は全くありませんでした。排卵痛や生理痛(オデコと肩の痛み)」も無く、身体の重だるさも解消しているので、調子は悪くないと思います。後鼻漏もほとんど気にならないくらいになりました。」と仰っていました。
 
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
・「生理痛」と言えば下腹部痛や吐き気などが代表的な症状ですが、今回のAさんの生理痛は「前頭部(オデコ)と肩の痛み」、と言った少々マイナーな部位に出ていると思います。では、オデコと婦人科臓器には何らかの解剖生理学的な因果関係があるのかどうか、、、という事ですが、おそらくオデコと婦人科臓器の因果関係は直結的には特に無い、と思われます。でも、これでは月経時にオデコの痛みが起こる機序が不明のままです。

・それでは、「なぜ月経時にオデコや肩が痛くなるのか?」についてですが、おそらくは局所ホルモンであるところの「プロスタグランジン」が関係しているのでは、と考えます。それは、プロスタグランジンは先述の様に身体の色々な部位で生成-分泌され様々な作用を営む局所ホルモンですが、婦人科に関係した所で言うと、月経時に子宮内膜から分泌されるホルモンです。

・そしてその作用は、子宮で受精卵が着床しなかった場合に次の受精-着床に向けて新しい子宮内膜を生成していかねばなりませんが、それはその前に不要になった古い子宮内膜組織を全部剥がして排出してきれいな状態になって初めて内膜を生成できます。その際に、その子宮内膜組織を剥がす為にプロスタグランジンが必要になります。その機序は、このホルモンが子宮内膜を栄養-維持させていた内膜にある「ラセン動脈」を閉塞させるからです。つまり、虚血により内膜が壊死する事で内膜がはがれやすい状況になる訳です。さらに同ホルモンには子宮を収縮させる作用もあるので、その子宮収縮により壊死した内膜を排出させるからです。
 
 

・ところでこのプロスタグランジンですが、このホルモンには別の作用もある事が臨床的な問題になります。その作用とは「神経の閾値を下げる作用」です。言い方を変えれば、閾値を下げるとは「神経を敏感に反応させる」という事です。例を挙げると、ある部位が障害されていてもその損傷が軽微であると神経への刺激が低く臨床的に痛みを感じませんが、プロスタグランジンが分泌されると閾値が下がりますので神経が敏感になるので、その痛みを感じなかった部位も「痛みを感じる」事になります。逆にプロスタグランジンが減少すると閾値が上がりますので(☚鈍感になるので)、障害があっても痛みを感じにくくなります。
 
 

・ですから月経時にプロスタグランジンが分泌されている女性は、身体の様々な部位が敏感な状態になっているのです。これは、月経時に女性が身体的にも精神的にも過敏な状態になる原因の一つです。今回のAさんもそれが関与したのかもしれません。つまり、普段は感じることの少ない軽微な副鼻腔炎様の状態でも、月経になりプロスタグランジンが分泌される事で神経が過敏になり、その副鼻腔炎の症状=オデコや肩の痛み、が知覚されるのでは、と考えられます。
 

 
 
・ですから、今回のAさん生理痛に関しては婦人科的なアプローチより、Aさんに潜在的に存在している可能性のある慢性副鼻腔炎に対するアプローチが生理痛の軽減-解消に近道である、と考えた訳です。
・慢性副鼻腔炎はその名の通り慢性的に炎症が持続している病態ですから、例えば副鼻腔の局所免疫力の低下などがその主な原因の一つですから、ここはそのセオリーに従って 

     ⑴ 副鼻腔(左右の上顎洞、篩骨洞、前頭洞)の血流を改善し、局所免疫力を回復させる
     ・顎動脈解放テクニック

を、施術する事にしました。結果的に治療後初めての月経の際にオデコや肩の痛みが解消していた(後鼻漏も改善していた)ので、この仮説がある程度関係していたのでは、と考えていいと思います。
 

 

 

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