俺様シネマ -2ページ目

好きな俳優について~ジョシュ・ハートネット編。

久々に語ってみたり。
ケイト・ブランシェットやデル・トロ、それからデップだ~~いすきって言うのは、照れもなく堂々と声高に宣言出来るんだけど、なんとなく、ジョシュくんだ~いすき、というのほ照れてしまう私です…
つーかジョシュくんとか言ってる時点で痛いよ。
分かってるんですけども、やっぱ「ハートネット」とか言うのもなあ…とか思っちゃう。
そんなスタンスなもんだから、こうこっぱずかしいんですよね…痛いよ、自分…
つーか、なんだってこんなに好きなのか自分でもよく分からんのですよ。
演技力やらそういう技量で言ったら、ヤッパ、コリン・ファレルとかあの辺には敵わないかなあ、と無意味に冷静になってさらに無意味に悔しくなってみたり、顔で言ったらヤッパ、ヘイデン・クリステンセンとかオーランド・ブルームとかには敵わないかなあ、とまたも無駄な冷静さで考えて、でも身長では勝ってるし、とか、しょーもないことで勝ち誇ってみたりとかしちゃうんですが、財布の紐を緩ませるのはジョシュくんだったりするんですよね。
英語も読めないくせに、うっかりあっちのアイドル雑誌もどきを輸入したりする始末。
馬鹿じゃねーの、自分。

そんなワケで自分なりに考察してみるに、要するに彼のあの犬っぽさにメロメロしてんのかな、と思い当たって見た。
んでもって、単純にデカイ人好きなんで、そーゆーことかな、とか。
色々考えてみても、ジョシュ・ハートネットに関しての私は、頭の悪い女子中学生のようで痛々しくてたまらない。
それでも、ほぼデビュー作から拝見しておりますので、なんつーか、ちょっとずつ巧くなってきたなあとか、そんな成長を見守る気分は幸せです。
デップとかデル・トロとか、初めて見た時から巧かったからね。
それが彼らを見るのとは違う楽しみかな、とか思ってみたりしてます。

恒例の好きな作品三題。

シャンプー台のむこうに
可愛いんで。
アラン・リックマンの息子ブライアン役で、ちゃんと親子に見えるところ、ヨークシャ訛り(私にはよく分からないが)が見所です。
田舎の善良なオトコノコ役は似合うなあ、と思う。


パラサイト
天才ヤンキージーク役。
勝手に自分で髪切って怒られた作品(アイドル雑誌購入効果)。
B級ホラーちっくながら、豪華キャストで学園もの。とても楽しく見られます。
真夏に長袖着てスカしててヘンに可愛いです。アホなんだか頭いいんだか分からず、実はアンタなんもしてないんじゃ…ってところも含めて。

ブラックホークダウン
実はコレ、軍用ヘリを見るための映画ではあるのですが、出演作の中では矢張り一番の出来かな、とか。
あくまで一兵士で、ただ、繊細なインテリのエヴァーズマン軍曹役。
全然戦場が似合ってなくて、とても残酷に見えた。戦争映画という意味ではとても正しいアプローチだと思ったわけで、その素材として、ジョシュ・ハートネットというキャラクターがハマっていたと思うのですが…カッコイイのはリトルバードとブラックホーク(とニコライ・コスター・ワルドーとエリック・バナ←そんなこと言うなよ)

とにもかくにも、将来が楽しみな役者さんかな、とか。
てゆーか、立派に成長してもらいたい役者さんかな。
センスとか、演技力とか磨いていって、誰とも違うキャリアを築いてくれたら嬉しいなあって思っています。
アーティスト志向で、これからしばらくインディペンデントの小品を中心の活動になるっぽいのですが、私のような田舎者にも普通に見られる作品に、年に一本くらいは出ておくれよ、と心の底から願ってまする。
でないと、わたし、余計なもの買っちゃうよ…アメリカ製カレンダーとかさ…(具体的)

ニュースの天才


ヘイデン・クリステンセン
ピーター・サイズガード
クロエ・セヴィニー
硬派が売りで、エアフォースワンに唯一乗せられている、信頼度の高い雑誌「リパブリック」。
その若きスター記者、スティーブン・グラスの記事捏造事件という、実際に起きた事件を、捏造された記事と、その疑惑を追求する側、追及される側、二つの視点で描く。

ヘイデンまたも闇堕ち…
言うに事欠いて開口一番言うことこれかよ(しかも太字で)、と我ながら呆れますが、この人はスターの転落みたいのばっかやってんじゃないかなあ、とか思ったりせずにいられなかった。まあ、出演作全部を見たわけじゃないんですけども。
しかもそれが似合うんだ…
堕ちてこそのヘイデン・クリステンセン…とか言ったら怒られるかな…

併せて、彼は巧く自分の綺麗な顔を使ってるなあと思いました。
記者に限らず人間にはやっていいことと悪いことがあり、この作品の主人公グラスは、どう言い繕ってもやっちゃイカンことをしているわけで、もっとこう責められても仕方がないと思うわけですが、いとも簡単にあの顔に騙されそうになってしまいます。
実際のグラスも、実際に会うととてもチャーミングは人だったそうですが、そういう人があの顔で、「僕は悪くないもん」とか、目の前でよよよと泣かれたら、ついつい「そうね、君は悪くないよ」とか口が滑ってしまいそうです。
そんなワケで、同僚のみなさんが騙されるのも無理はないなあ、というような、そんな変な説得力があります。
SWでも、なんでパドメが…ああ、顔ね、と思いつけば、もう諦めるしかないっつーかさ…

と、ふざけた御託はさておきまして、物語としましては、大変シリアスで深いものを内包していると思います。
ジャーナリストの人なんかは、こう、背中が寒くなったりしたんじゃないでしょうか。
事実をありのままに伝えることは難しい、その中に主観のようなものも混ざり、それが結果として受け手が捻じ曲げて受け取ってしまうこともあるだろう。
送り手側のモラルも大切だけど、受け手も同じくらい大切なんだとつくづく感じました。
受け手が、もっと冷静にグラスの記事を受け取っていたら、恐らく、この事件はここまで大きなものにはならなかった。
もっと早い段階で、捏造を見つけることが出来たはずだと思うのだ。
私には、どうも自分が信じたい記事だけ信じ、信じたくない記事は見なかったことにするような悪い傾向があって、それでいいんだと思ってたりしてたんですが、ちょっと改めようと思ったりしました。
これからはなんでも疑ってかかろうかと。
特に信じたいような、そういう記事は。

映画は、なかなか面白かったし、地味めながらリアルに、生々しく描かれていたと思うのですが、グラスの捏造や嘘を、だんだん段階を踏んでエスカレートしていくような、そんな作りだったらもっとスリリングで面白かったかなあ、と思いました。
唐突にダークサイドに転落したのではなく、底なし沼にずぶずぶ沈む感じと言うか。
とは言え、エンターテイメントでありつつ、問題提起と警告を含んだ、良い作品だと思います。
なんだかんだ言っても、闇落ちヘイデンは可愛いですしねー(って、言うに事欠いて締めもこれか)

エイプリルの七面鳥


ケリティ・ホームズ
NYのアパートで彼氏と暮らすエイプリルは、家族…特に母親…と折り合いが悪く、ずっと会っていない。
母の病気を機に、なんとか仲直りをしようと、感謝祭のディナーに家族を招待することにする。
手作りのディナーを、と奮闘するエイプリルだが、メインディっシュの七面鳥を焼こうと、オーブンをセットしようとした時、異常事態発生!
オーブンが動かないのだ!
普段ご近所付き合いしていなかったエイプリルだが、オーブンを貸してくれるご近所さんを探すために、アパート中を七面鳥とともに駆け巡るが。

私は感謝祭というのが、一体どういう祝日なのか知らないのですが、こういう、仲直りの機会に最適な祝日があるのって、いいなあと思ったりする。
いや、よく知らないんですけどね。
ごちそう作って、家族で一緒に食べる日なんですよね?
違うかもしれないけれど、そういうことにしとく。

すごく日常の描写な気がして、エイプリルの不慣れな料理っぷりに、無闇にハラハラしてしまいます。
なかなか来ない彼女の家族にもハラハラします。
それでも、不慣れながらも一生懸命なエイプリルがすごく健気で、可愛くて、その気持ちが通じるといいなあって心から思いました。
一方で、本当に折り合いが悪かったから、改めて会うのが怖くて、遅々として進まないお母さんたち一行の、なんとも言えない気持ちも分かるんです。分かるんですけど、でも、もう大丈夫だよ、早くおいで、とかずっと思ってました。
すっごくエイプリルに対して冷たいこと言う妹とか、見ていてかなりカチンと来たりしたんだけど、あの子、おかあさんの不安を分かってて、行かなくていい理由を作ってあげようとしてたのかなあとか、最後まで見て思った。
みんな優しいなあ。

と、言うか、登場人物みんな優しいなって気がしました。
オーブン貸してくれるご近所さんもそれぞれステキだし、彼氏のボビーはすごくいい奴。彼が出かけてった理由が分かった時なんかは、もーーーーー!エイプリルの幸せ者!!とか思った。
派手なお話ではないのですが、ほのぼのとして、暖かくて、とても良い映画だと思いました。
どんなに仲悪くても、顔を合わせれば仲直りするのは案外簡単なのかもしれないなあ、と思いました。
顔を合わせるのがすごく難しいんですけど。
エイプリルとお母さんと家族とでごはんを食べる。そんな当たり前のハズなラストシーンが、見ていて絶対泣けるはず。
80分とコンパクトな作りも丁度よく、気持ちよく泣いてください。

スターウォーズ~クローン大戦


ジョージ・ルーカス原作製作
EP2とEP3の間にある3年間に一体何が起こったのかを描くアニメーション。
EP2のラストで勃発した戦争と、それを戦うジェダイたちの苦闘の三年と、「シスの復讐」の直前までを、だいたい3時間くらいで。
アナキンの騎士昇格、顔の傷の理由なんかも明かされます。

ジェダイ強い!
特にメイス(サミュエル・L・ジャクソン)辺りはあまりに強すぎて、正直言って抱腹絶倒という按配。
ありえねえええ!
まるで、芝刈り機のようにバッタバッタと敵ドロイドを刈り取っていくのですが、もう、本当に有り得ない。なんであんなに強い人が、映画では…略。
全体的にジェダイのみなさん、本当に化け物じみたってゆーか、ほとんど化け物的な強さで、カッコイイを通り越して、逆にちょっと笑えてきました。フォースずばーーー!ライトセーバーぶううん!あとはドロイドたち死屍累々でございます。
そんなに強い人達が映画では…略

悲惨な戦争を描いているはずなのですが、この人達のあまりの強さで、あんまり悲惨さは伝わってきませんでした。
ルーカスのストレス解消だったのかしら、と思うほど、ものすごい勢いでドロイド部隊を倒していくジェダイだちですが、それを止めるのは、我らが(?)グリーヴァス将軍。
こっちもメチャクチャな強さです。
いくらアニメだからとは言えやり過ぎです。
得意の高速回転技を上から見た図は、危険なレコードのようで本当にやり過ぎです。
こんなに強かったのに映画では…略。
ルーカスは、その辺少し配慮が必要だったのではないでしょうか。

配慮が必要と言えば、キャラの顔が怖い。
メイス辺りはなかなか似てたし、シャーク・ティとか可愛いし、グリーヴァス辺りは寧ろアニメのが可愛かったのですが、何故あんなに綺麗なヘイデン・クリステンセンの顔が失敗ドラゴンボールになってしまい、あんなに可愛いナタリー・ポートマンが凶悪フェイスになってしまうのか、きちんとした説明を求めたい。
また、アナキンがワイルドに虫を食ったり、ものすげえ腋毛だったりするのは、一体何を意図しているのか、あわせて説明を求めたい。
映画とあまりに別人ですよ?アメコミにはあまり適していないでしょうが、アナキンはやっぱビューティフルでエキセントリックでダークな王子様でなくてはイカンと思うのです。少なくとも虫を踊り食いしてはイカンと思うのです。

とは言え、パダワン卒業の儀式であるとか、ライトセーバー製作の儀式だとか、さらにローカルな星人(戸田奈津子語)の聖域での、アナキンの暗い未来の暗示、クワイ=ガン・ジンの遺したもの、その他、見所は盛りだくさんです。
絵柄が正直スゴイんで、最初はどうしようかと思ったのですが、見てくうちに慣れるものですね。
展開がものすごく早く、一瞬見逃すともうワケ分からないくらいで、ぐいぐい引き込まれて最後まで一気に見れちゃいます。

それにしても、スターウォーズって本当に深いですね。
EP3見て、あまりに哀しい結末に、もー大嫌い、二度と見ないとかって思ってたんですが、サントラ買うはノベライズ買うはこのアニメ見るはDVDまで買い揃えるは、ペプシキャップを今更集める(グリーヴァスばかりが出る。呪われているのか?)は、気がついたらMay the force with youの人になっていますよ。
そんでもって、アナキンは、映画以外のが魅力的という事実に気がついてしまいました(顔はともかく)
ああ、せめてこのアニメのアナキン、成功ドラゴンボールくらいの顔だったらなー…
今は膨大なスピンオフを漁って、本屋やらネットの海やらをさまよう、スターウォーズの暗黒面にどっぷりハマっているのです…誰か助けてーー!

ヘルボーイ


ロン・パールマン
ギレルモ・デル・トロ
1945年WWⅡ末期。
連合軍に追い詰められたナチスは、悪魔を召還しようとして失敗したが、子供の悪魔をこっちの世界に召還した。
その悪魔の子供を拾った博士を父として育ち、やがて超常現象専門の捜査官となるが。

長い!
意外とアメコミものは好きで、結構楽しく見てたりする私なんですが、これは本当ーーーーーーーーーにっ長い!
タイトル画面までに20分!
全部で約150分!!!!!
正直途中で飽きましたよ…なんでこんなに長いんですか…私が見たのはSEEだったのでしょうか。途中でムカつくほど長いんですよ。話が全然進まないんですよ、映画雑誌とかでの粗筋で書かれてる分まで来るのに約二時間。
そう複雑な話でもないので、ここまで丁寧にやってくれなくてもいいですよ…本当…

超常現象捜査チームの仲間の半魚人みたいな人がすごく好みで、可愛くて大好きなのですが、大した活躍もなく途中で出てこなくなってしまうのが残念。
この後、何を楽しみにすればいいんだろう…とか途方に暮れてしまいました。
作り手の愛情はすごく伝わってきて、それはとてもステキだと思うのですが、この作品に初めて触れる人間にとっては、ちょっと色々詰め込みすぎて長すぎるんですよね。
折角長いのに、自分のお気に入りキャラが早々に出てこなくなるものだから、これは一体何のためにこんなに長くなってしまったのだろう、と思う。

終盤は寝てました。
ヘルボーイというでっかい体に少年の心というキャラクターに、愛情を全然まったくこれっぽっちも持てなかったのが敗因(負けたのか)だと思うのですが、近年稀に見る大外れでした。
褒めるべきポイントがひとつもない!
おすぎはこれの何に惹かれてイチオシしてたんだろ…
これ、半分の時間で出来るよ。マッタク!
原作知ってたら面白かったのかもしれないんですけどね…
半魚人のルービックキューブの完成までを、懇切丁寧にやってくれた方がマシですよ。
なんでもかんでもナチスのせいにすんじゃねーよ。
お好きな方はすみません。
だけど、なんとしても悪口を言わずにはいられないつまらなさなんですもん!無視できないつまらなさ!
なんでこんなにつまらないんだよーーーー!芸術的なまでにつまらない。天才(天災)的なつまらなさ!ありえないーーーー!!
見たことを後悔!生まれて初めて見なきゃ良かったと思った作品ですよ…そういう作品がこの世に存在するなんて、思いもしなかったです。
ただ、地上波放送する時は是非テレ東で!
予告CMが絶対面白いと思います。待ってますよ、テレ東!ヴァンダボー!!(←最近の傑作コピー)

MIND GAME


漫画家を目指す(もうデビューしてた?)西は、初恋のみょんに偶然出会い、彼女ん家の焼き鳥屋に誘われて行く。
ところがそれが運の尽き。
みょんの父親の借金のいざこざに巻き込まれ、ヤクザに殺されてしまう。
何がなんでも死にたくない西は、気合だけでなんとか生還。
生還したものの、ヤクザとのいざこざは続行中。
西はどう切り抜ける?

アニメです?
ところどころで実写っぽい映像が挿入されたり、漫画チックな画と超リアルな3Dがドッキングしたりと、映像の実験室と言うか、映像のおもちゃ箱というか、とにかく、出来るすべてを注いで楽しんじゃいました!という作品。
どのシーンをキャプってもとってもオシャレ。
色がすっごく綺麗というか、ポップでキャッチー。
キャラクターたちが音楽に乗って画面狭しと走り回る、その疾走感も快感です。
んなアホな…という展開も、その画で一気に見せてしまう。
土曜の深夜にNHKのBS2でやってる「デジスタ」という番組が大好きなのですが、あれの傑作を大結集させたような面白さがあると思います。
一人の人が作った映像には見えないんですよね。あと音楽も。

そういうキャッチーかつアートな映像で語られる物語は、一見コメディなんだけどいくらでも深読み出来る物語。
粗筋だけ説明してもちっとも面白さを伝えられない、そういう面白さなのだけど、非日常の体験で成長するキャラクターたちという、古典的テーマは外さない。
自分ならどうするかなあ、と、つい考えてしまうような作りもお見事。
二度、三度見るとさらに楽しくなる作品ですよね。
ワンカットごとに情報量っがすごく多い作品だと思う。
あ、あれ?この人どこかで…とか、さっきのアレがここにつながるんだなあ、とか、意識的にループを作ってあったり、とにかく、話の運びもとってもアートだ。
何言ってるか分からない?考えるのではない、感じるんだ。

とにかく映像が面白い作品だと思います。
何パターンもの映像、音楽のオイシイところをぎゅっと詰め込んだ作品で、絶対好きなパターンが見つかるのではないでしょうか。
私は、あのパターンとパターンのつなぎが好きですねえ。
あの、くるくると姿も声も次々変わる神様なんて最高に大好きです。
物語も映像も、とにかく思いついたものをぜ~~んぶ詰め込んだ、ある意味とても贅沢な一本。
日本の映像サブカルの頂点。
日本人ってなかなかやるなあ。

エレファント

ガス・ヴァン・サイト
コロンバイン高校の高校生銃乱射事件をベースに、ある高校の平凡な一日とその破綻を描く一本。
カンヌで二冠(作品賞と監督賞)という史上初の快挙を達成。

今、一番ハズレのないブランドと言えば、20世紀FOXでもMIRAMAXでもワーナー兄弟でもなく、HBOだと思う。
そんなワケで、コイツはHBO製作なわけですよ。
一番ノリに乗ってるHBOだけあって、他では作らないであろうテーマを、他ではやらないアプローチで作った作品。

なんとこれ、アドリブを軸に作ってあるそうなのですよ。
キーワードだけ与えて、あとは役者…しかも普通の高校生がほとんど…の自由に任せるという、自由の国アメリカでしか出来そうにない作り方。
そりゃあ、オーディションを勝ち抜いた猛者たちだからこそ成せる技なワケだが、いきなり銃乱射する高校生を、ロクな台本もなく演じるなんて離れ業、どうやれって言うんだよう!とか思う。すごいなあ。
多分それを狙ったのだろうが、その狙い通りに、大人には書けないリアルな高校生像で、その、ごくごく有り触れた高校の日常が必要以上に生々しくて、クライマックスの乱射事件がものすごく衝撃的です。
あくまで日常の延長線上のような感じがして、今思えば、学校というところはああいうことが起こるのも不思議じゃないような、そんな気分になってくるから恐ろしい。
あー学校燃えてなくなんえーかなー、とか、あの教師うぜえ、死ねやとか、やっぱ考えたりしましたよ、ええ、本当に放火したり殺人事件を起こそうと思ったワケではないんですけど。

見ていて楽しい作品ではありません。
当たり障りのない高校生活描きながら、でも確かに不思議な緊迫感があって、さらに事件の種がところどころに埋まってる。
沢山の高校生が出てきて、実際に銃乱射をするのは二人の高校生なのだけど、誰がそんなことやっちゃってもおかしくないような、そういう危うさが見え隠れしていて、その危うさには見に覚えがあるような、そういう居心地の悪さも感じます。
それを、徹底的に高校生の視点で、ある意味とても冷徹に描いてある。
分かりたくないけど分かってしまう。
本当に居心地が悪い。微妙に他人事じゃないのですよ、色々なことが。
つい、自分を当てはめて考えてしまう。
私は、我慢出来るかなあ?そんな自信がなかったりするんですよね…

色々考えずに、とりあえずピチピチの高校生を見る、みたいな目で見た方が楽しかったかもしれない…
アメリカの高校生(特に女の子)って大人っぽい!!自分と同い年くらいに見える!!いや、寧ろ年上に見える!!!そりゃ、お酒飲ませてくれないハズだ(私には、ここは子供の来るところじゃないと、酒場を追い出された経験があるばかりか、代わりにこれでも食っておけと、アイスクリームをもらった経験がある。一体幾つに見えたんだろ?)
制服がないから余計そうです。ばっちり化粧とかしちゃって、私アメリカ人じゃなくて本当に良かった。
この作品の看板はジョン・ロビンソンで、確かに可愛いんだけども、私はフォトグラファーなイーライが好み(聞いてない)
もしかしたら、この作品からスターが何人も誕生するかもしれない。
舞台度胸は折り紙付な気がするものですから。

瑞々しく憂鬱。
自分が今まだ高校生だったら、痛くて見れなかったかもしれない。
何はともあれとりあえず、自分も昔高校生だった。それは忘れずにいようと思った。

コラテラル


トム・クルーズ
ジェイミー・フォックス
マイケル・マン監督
ロサンゼルスのタクシー運転手マックスは有能な運転手。
知的な女性検事を乗せ、楽しい気持ちになった次の客は、どこか危険な空気を持つヴィンセントという男。
好条件で一晩チャーターということになったが、このヴィンセント、プロの殺し屋だった。
次々に、冷徹に「仕事」を片付けてゆくヴィンセントに振り回され、遂には警察には自分が犯人だと勘違いされる始末。
マックスの最悪の一夜が始まった…!

一度も笑わないトム・クルーズ。
それってなんか珍しくないですか?
アメリカンジャスティスって感じの、This is heroなトム・クルーズなので、ただ人殺しをするのではなく、なんか、ウラというかのっぴきならない事情とか、何かそういうものがあるのかなあ、とかいらん深読みをして読んでしまいました。
そーゆーもんじゃないのねえ…
ひたすら機械っぽく人殺しする役。「トレーニング・デイ」のデンゼル・ワシントンみたいなものでしょうか。
配役で深読みさせるという、ある意味とても卑怯な技を使っている映画です。
悪のトム・クルーズを楽しめばいい、みたいな?

見る側はジェイミー・フォックスの視点なわけですが、このフォックスがお見事です。
見てるスクリーンのこっち側の心の動きと、全く同じ心の動きをしていて、それを巧く演じてらっしゃると思う。
うさんくせえな~でもいっかあ、てゆーかよくねーよ!オイオイ、殺しちゃったよ、てか、もしかして次のターゲットって…やべえ当たり?助けな!みたいな、ものっすごくシンクロしやすい演技です。
時々、ヴィンセントに親近感と言うか仲間意識というか、そういうものを持ちそうになったり、ここで一発反抗しないと、とか、タイミングがドンピシャ。痒いところに手が届く感じ。
ものすごく普通の男を、ものすごく普通に演じているのに、遂に終盤、普通の男ではなく戦う男に変身、自分たちの代表が立ち上がったような感慨を覚え、素直にカッコイイと思った。
フォックス自身は決して普通の男っぽくはないのに、なんであんなにフツーのあんちゃんなんだよー巧いなあ。

そしてもう一人の主人公、それがきっと夜のロサンゼルス。
行ったことないから違うかもしれないけれど、この町はきっと、昼と夜で全然別人なんだと思った。
夜のLAは冷たくて余所余所しい感じ。
人殺しがふらりとさまよいこんでも、それが不思議じゃない感じ。
昼のLAだったら、ワタクシのような田舎者が迷いこむ余地があるけれど、夜のLAには入れない異世界感を感じる。
なので、この作品は夜のLAでしか撮れないと思う。

それにしても、ヴィンセントは腕のいい殺し屋なんですけねえ…それが疑問なのは私だけでしょうか?
手口とかはものすごく推理小説的でアリかな~って気がするんですけど、「仕事」の途中で警察にバレちゃ駄目でしょう…
資料を奪われちゃ駄目でしょう、二回も…
結構いい加減で大雑把でうっかりも多い。その割に自信満々なところがアメリカそのものって言ったら言い過ぎでしょうか?

スターウォーズEP1and2


ユアン・マクレガー
ナタリー・ポートマン
ヘイデン・クリステンセン
ジェイク・クロイド
リーアム・ニーソン
クリストファー・リー
サミュエル・L・ジャクソン
イアン・マクアミード
ジョージ・ルーカス原作監督
ダース・ヴェイダーの誕生を描くスターウォーズの第一話と第二話。
任務の途中で不時着した辺境の惑星タトゥイーンで、惑星ナブーの女王パドメとジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンとそのパダワンオビ=ワン・ケノービは、強大なフォースを持つ奴隷の少年アナキン・スカイウォーカーに出会う。
クワイ=ガン・ジンはアナキンを予言された『選ばれし者』として、ヨーダたちジェダイ評議会に引き合わせるが…

思うに、この作品はそれぞれ、ひとつの作品として成立していないのではないだろか。
始めに旧三部作ありきなのは当然なんだが、EP3もなくちゃ作品としてどうなのよ…ですよね、ぶっちゃけ。
全体的に玩具箱をひっくり返したかのような作りで、寧ろテーマパークと言うかアトラクションのような作り。映像技術が格段に進化しているので、旧三部作より過去の話に見えないのはご愛嬌。
ナタリー・ポートマンとヘイデン・クリステンセンの、とにかく綺麗な姫と騎士の間に、あのルークとレイアが誕生するかという疑問も感じるが、まあ、それもいい。
映像は美しくなったと思うのに、内容が薄くなったなあと感じるのはどういうワケだろう。
矢張り、起承転結のうち「結」を3にとっておいたせいでしょうか。全部アナキンの堕落の布石なんですよね…
全部がそのために出来ている。
でももうEP3見たので、それはそれで納得出来るんですけど、リアルタイムで劇場で見てたら、私ちょっとキレてたかも…

なので、内容に関してはこれくらいにしまして、キャラクターについて。
EP1はクワイ=ガン・ジンとか問答無用にカッコイイですよ。
風格も華も気品もあって、なのに融通利きまくりの柔軟さ。本当に頭の良い人って感じがする…割に弱かったのが残念…
一方、そのクワイ=ガン・ジンを倒したダース・モールのカッコ良さは、この時点でジェダイを超えた。(そしてマイパソの壁紙になった)
だって、ライトセーバー両刃(ってゆうのかな?)なんですよ?
うわーーーなんだあれ、なんだあれ!!ローブもなんかプリーツ入っていて、ジェダイローブよりどう見ても仕立てもデザインもイカス。
これで終わりなんてもったいなくて涙出ちゃう、女の子だもん…!
ヨーダは矢張りお人形ヨーダのがチャーミングですね。CGヨーダはエラそうだけどなんかその割に役に立たない感じ(ひでえ)
メイスもなんのためにいるのかよく分からないなあ、ジャージャー・ビンクスも。(ひでえ)

EP2はアレですね…なんかもう…
あんなに可愛かったアナキン少年は、すっかりグレてしまいました…
オビ=ワンはジェダイとしては有能なようだけど、子育ての才能はなかった様子。
アナキン青年は力有り余ってんだけど、発散する機会がなかったようで、何かあると爆発しがちで暴走しがちで周りを振り回しがちな迷惑男。だけど、顔が綺麗だから仕方がない。
男は顔じゃないんだけども、ここまでのレベルになるとねえ、しょーがないんよ。クレオパトラの鼻があと1センチ低かったらどうとかこうとかとかあれと一緒ですよ。
そんなアナキンになんだかだと一番甘いのがパドメで、二番目に甘いのがオビ=ワンな気がする。
ここ一番で叱れないのが弱点かと。クワイ=ガンが生きていれば良かったなあ、叱るの巧そう。その後のフォローも。んで、フォースやら何やらで超えても、なんかよー分からないけどこの人には勝てない、みたいな人な気がするのです。
惜しい人を亡くしたなあ…
それにしてもヴェイダーは、あのお茶目さをダークサイドに堕ちてから獲得したのなら、ダークサイドって結構楽しいのかも?

とか、色々書いてはみたものの、この作品の主人公は他でもないジョージ・ルーカスな気がしたりする。
「自分が面白いと思うものを作っているよ。自分が面白いと思わないものを誰が面白いと思うだろう。」って誰の言葉だったですかね?
案外ルーカスだったりして。

亡国のイージス

真田広之
中井貴一
寺尾聡
佐藤浩一
岸辺一徳ほか。
福井晴敏原作
ある防大生が自身のサイトに論文「亡国の盾」をアップ、程なく謎の事故死を遂げる。
その事件をきっかけに、某国の特殊工作員がアメリカ軍が極秘に開発した、化学兵器「GUTOH」を奪い逃走、自衛隊所属のイージス艦「いそかぜ」に潜り込んだ。
さらに、それを利用したテロを計画。
それを阻止するために「いそかぜ」に潜伏したのは自衛隊諜報部…通称DAISEの工作員だった。
それぞれの正体が分からないまま、国家を揺るがすその渦中に放り込まれた「いそかぜ」先任伍長仙石は、艦を、日本を護ることが出来るのか?

原作にものすごく思い入れがある作品は、なるべく二次作品みたいなものは見ないようにしている。
矢張り自分のイメージを大事にしたいし、解釈であるとか、映画を作る人と自分の萌えツボのようなものが同じ人間など、滅多にいるわけがないのだから。
それでなくても、仙石=真田広之はカッコ良過ぎ!!
絶対この作品の監督さんと私は、全く違う解釈をこの作品にしている。
…でも無料券もらったんで。そら見るでしょ?みたいな?

んで、見て思ったことには、矢張り仙石=真田広之はカッコ良過ぎ!!!
仙石はあんなかっちょいいナイスミドルであってはいけない。あんなキレのあるアクションをしてはならない。もっとこう無骨で不器用で、頑固一徹をカタチにしたような男でなくてはならない。
普通のおっさんなのに、誤解したことを謝ることなく置き去りにしたことを悔やみ、絶対部下を見捨てないとか、それだけで死地に帰ってきちゃうような、そういう、なんとも言えない無鉄砲な不器用さが泣かすのだ。
後先考えずに戻って来て、実戦なんて拙くて、それでも戦うカッコ悪いからこそのカッコ良さは、芸達者な真田広之だからこそ演じられない。
真田広之では、矢張り登場人物の中で一番強そうなので、サラっと戻ってしまうことに意外性がないではありませんか。
格段にアクションにキレがあってしまうので、ちょっとしたところで一生懸命カッコ悪く演技してるっぽくて、それはかなり可愛かった(間違った感想)けれど、折角真田広之なんだから、全開カッチョイイアクションを見たいですよね~

全体的に弱いです、エラそうですけど。
もともとかなり量の多い原作なので、全部詰め込むのは無理でしょうから、エピソードやキャラクターをもっと絞り込むべきだったと思うのです。
前半部分の工作員は誰か、という部分の緊迫感はもっと残してもらいたかったし、ミステリアスな如月はもっと深く掘り下げるべき。
筆はシャッターの降りた文具屋を叩き起こして買うべきだし、後輩に慕われてどぎまぎしたりするべきなのだ。
人物描写が物足りないので、どうも物語の中に入っていけないのが残念だ。
人物の深みが足りないから、この作品のキモである「見ろ日本人、これが戦争だ。」のフレーズが生きてない。この台詞の主がいかに戦場を見て、戦って来たかという描写があっての台詞だからだ。
台詞をなぞるだけじゃアカンのよ!!今までの人生があっての言葉なんだから!!
全体的にそういう部分が多くて、ハプーン発射シーンのカッコ良さだけでは追いつかないんよ。

正直、映画化は無理だったのではないだろうかと思う。
折角の豪華キャストも生きてない。
拙くはないと思うのだけど、ひたすらこれが、あれが、それが、どれが、と文句を言う場所を見つけ出して文句を言わずにいられない。
本当、原作オタクはうるさいですよね…
お好きな方ごめんなさい。別物だとは思うけれど、別物には思えなかった…