エイプリルの七面鳥
ケリティ・ホームズ
NYのアパートで彼氏と暮らすエイプリルは、家族…特に母親…と折り合いが悪く、ずっと会っていない。
母の病気を機に、なんとか仲直りをしようと、感謝祭のディナーに家族を招待することにする。
手作りのディナーを、と奮闘するエイプリルだが、メインディっシュの七面鳥を焼こうと、オーブンをセットしようとした時、異常事態発生!
オーブンが動かないのだ!
普段ご近所付き合いしていなかったエイプリルだが、オーブンを貸してくれるご近所さんを探すために、アパート中を七面鳥とともに駆け巡るが。
私は感謝祭というのが、一体どういう祝日なのか知らないのですが、こういう、仲直りの機会に最適な祝日があるのって、いいなあと思ったりする。
いや、よく知らないんですけどね。
ごちそう作って、家族で一緒に食べる日なんですよね?
違うかもしれないけれど、そういうことにしとく。
すごく日常の描写な気がして、エイプリルの不慣れな料理っぷりに、無闇にハラハラしてしまいます。
なかなか来ない彼女の家族にもハラハラします。
それでも、不慣れながらも一生懸命なエイプリルがすごく健気で、可愛くて、その気持ちが通じるといいなあって心から思いました。
一方で、本当に折り合いが悪かったから、改めて会うのが怖くて、遅々として進まないお母さんたち一行の、なんとも言えない気持ちも分かるんです。分かるんですけど、でも、もう大丈夫だよ、早くおいで、とかずっと思ってました。
すっごくエイプリルに対して冷たいこと言う妹とか、見ていてかなりカチンと来たりしたんだけど、あの子、おかあさんの不安を分かってて、行かなくていい理由を作ってあげようとしてたのかなあとか、最後まで見て思った。
みんな優しいなあ。
と、言うか、登場人物みんな優しいなって気がしました。
オーブン貸してくれるご近所さんもそれぞれステキだし、彼氏のボビーはすごくいい奴。彼が出かけてった理由が分かった時なんかは、もーーーーー!エイプリルの幸せ者!!とか思った。
派手なお話ではないのですが、ほのぼのとして、暖かくて、とても良い映画だと思いました。
どんなに仲悪くても、顔を合わせれば仲直りするのは案外簡単なのかもしれないなあ、と思いました。
顔を合わせるのがすごく難しいんですけど。
エイプリルとお母さんと家族とでごはんを食べる。そんな当たり前のハズなラストシーンが、見ていて絶対泣けるはず。
80分とコンパクトな作りも丁度よく、気持ちよく泣いてください。
