星のやと言えば、お料理も楽しみの一つです。
こちらは、度肝を抜かれて本当に感動した朝食の様子ですが、まずは夕食から。。
星のやでは「泊食分離」という考えのもと、「1泊2食付き」のようなスタイルではありません。お料理はお好きなところでご自由にというスタイルです。
もちろん「星のや京都」には施設唯一の食事処として、久保田一郎総料理長のお料理がいただけるダイニングがあります。
久保田料理長は、31歳でミシュランンの1つ星を獲得したという実績を持ち、2年前のニュースウィークでは世界が尊敬する日本人100人の1人に選ばれた方です。
星のやでのテーマは「五味自在」
お品書きの表紙にはこう書かれています。
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日本料理が育んできた伝統や
美意識を踏襲しながら
その枠にとらわれることなく、
世界の味、文化の雫を一滴たらし、
創意工夫することで生まれる
新たな日本料理の提案
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ありふれた日本料理ではなく、和の中に世界の味や文化が込められているテイスト。果たしてどんなお料理なのか。非日常感を存分に味わい尽くします!
五味自在の品々
ダイニングの2階の個室にアテンドしていただきました。軽快なジャズが流れていて心地良く、最適な室温、心地よい川のせせらぎ、照明の優しい明りと木のぬくもり。
さあ、あとはお料理が運ばれてくるのを待つのみ。期待を膨らませていると、早速やってきました!
先附 泡雪蒸し
冬をイメージした作品でしょうか?ふわふわした雪解けのような食感と国産くわいのシャキシャキ感が楽しめます。ちょうど先週から中国では旧正月でした。中国人は旧正月にくわいを食べるそうなので入っていたのでしょうか?世界の季節を感じさせる一品です。
八寸 初花月の肴核
左側から、えび豆、手綱寿司、鮟肝寄せ、畑菜辛し和え、白梅、諸子木の芽焼き
節分や初午神事をイメージした作品です。
向附 旬の変わり造里
お造りはさわらです。さわらは春が旬ですが、寒い今の時期も脂が乗っていておいしいんです。全体的に桃の節句をイメージした作品。赤白緑を彩ったひしもちような色彩で、季節感を見事に表現。透明の容器に入っているゴマ醤油と菜種のピューレをさっとかけ、カリカリとした食感の紅芯大根と合わせていただきました。
椀物 土瓶蒸し
ハマグリ入りの土瓶蒸し。
アツアツであっさりしていてすっきりまろやか。ほのかに香るかつおだし。何倍でも飲めそうです。五臓六腑に染み渡ります。だしってこんなにおいしんだと、改めて日本人で良かった思った瞬間でした。、
中から取り出したハマグリは身が締まっていて、ハフハフしながら肉厚でプリッとした食感を楽しみました。
焼物 鰤味噌幽庵焼き
このぶりなんですが、すごく脂が乗っていて、適度に身が締まっていて歯触りが良い。甘酒に付け込んであるので、ほんのり甘くてさっと箸で切れるくらい柔らかく、口の中でホロホロとほどけます。
強肴 牛フィレの炭火焼きと旬野菜の含メ煮
最近ブームの黒毛和牛のフィレはミディアムレアで肉肉しさが味わえます。文句なしで柔らかくておいしい。
野菜はトロットロ。野菜がこんなにおいしいとはびっくり!特に大根がとろっとろでした。まとめて煮るのではなく、それぞれの野菜を別々で煮て最後に合わせているので、素材の良さが最大限に引き出されています。全然煮崩れしてなくて、たぶん弱火でコトコトじっくり煮込んであるのでは?大根でこんなに感動したのは初めてです。イタリアなどではメジャーな食材のロマネスコは日本風に味付けがしてあります。
食事 旬の加薬飯
薄味のだしがきいていて、野菜はシャキシャキ。優しいお味です。
デザート 旬のデザート
デザートイチゴは地元でとれた曾我野のもの。粒粒が大きくてみずみずしい甘さが素晴らしい。
水菓子 旬の果物
天使音(あまね)メロンは、静岡産のメロン。皮ぎりぎりまで甘いです。パパイヤもあまくてみずみずしい。
と言うことで、五味自在。堪能させていただきました。
日本懐石をメインに、世界中のテイストが所々にちりばめられて、季節感もあり、ユニークで自由な発想が感じられました。細胞レベルでしびれました。またぜひ味わいたいです。
一流のおもてなし
料理だけではありません。やはり接客も徹底してます。
配膳していただいた係の方はしっかりとお料理の説明をされ、さりげない接客。「どうぞ、お楽しみください」と言うような言い回しに、言葉遣いにも気を配られてるところがうかがえました。
そして一番驚いたのが、食事を終えた後、2階から手すりにつかまって階段を降りようとした時、係の女性の方に先導していただいたんですが、その方がなんと、手すりにつかまりながら、私と対面しながら後ろ向きで階段をくだっていくではありませんか!階段から落ちて何かあれば、私が受け止めますよという姿勢なんでしょう。なんと素晴らしい!
そういえば、軽井沢の時もそうでしたが、お客様がお酒を飲みすぎてもどしていたんですが、そのお客様の嘔吐したものをなんと、係の方が両手で受け止めていたんです。
本物のおもてなしとはこういうところなんですね!
朝食
そして、これまた朝起きてからの朝食が震えるほどすごかった。
鮮烈に今でも思い出してしまうお部屋でいただいた朝鍋
窓から見える絶景の桜
この桜の木を眺めながら・・・
こんな朝食は贅沢すぎます。。心もおなかも朝から満たされました。
部屋着のまま、ぼ~っとしばらくあまりの美しさに見とれてしまいました。私がこの旅で一番感動したのがこの朝鍋のこの光景です。素晴らしかった。
実は結婚記念日と言うことで、お赤飯もサービスでいただきました。
お気遣いも嬉しかったです。
若いころはわからなかった奥深さを知ることで、歳とったのかなあと思うのと同時に、こういう五感を通じて食事を楽しめるようになった嬉しさもありました。
おやつ他
朝食や夕食のほかにもいろんなものを楽しみました。
ウエルカムスイーツ
サービスで出していただいた和菓子。真ん中は「亀屋良長(かめやよしなが)」の銘菓である黒砂糖の烏羽玉(うばたま)。
しょうがくずゆ
体がポカポカして温まりました。小粒のあられがかわいらしく浮かんでます。こちらは待合所で売ってます。もちろん購入しました。
稼ぎ頭
アルコール8%の京都伏見のお酒。すっきりとしていてほんのり甘い。ワインのようです。私お酒あんまり飲めないんですが、これは本当に飲みやすい!お酒ダメな私も飲めました。おいしぃ~
バーの蔵で注文したホットドリンクの横にちょこんとのっているのが「焼きカカオ」
さっきの和菓子と同じく「亀屋良長」が手掛ける「焼カカオ」です。京都のショコラティエ「Dari K」とのコラボレート商品で、JALのファーストクラスのお菓子としても採用されています。
あられ
京都あられ・おかきの老舗、鞍馬庵(藤澤永正堂)のおかき。一度食べだすととまりません。
実際に星のや京都を体験して、その素晴らしさに触れました。どれをとっても一流たるゆえんを堪能しました。
富士、東京、沖縄、バリの星のやも行ってみたいと、さらに夢膨らませてます。日常に戻った今も京都の余韻に浸っています。本当におすすめの宿でした。
ということで本日もご覧いただきましてありがとうございました。
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