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医学史を読むと、医学の近代化に大きな影響を与えたものとして、解剖学を挙げているものが多い。
解剖学から近代医学がスタートしたと言っても過言ではないくらいの書き方が全てだ。
これを西洋医学と呼ぶなら、西洋医学が勃興してから人々は健康になり、病気を克服できるようになったという事実があるのだろうか?と疑問に思う。
他方、現在も残る東洋医学(中国人は中華思想だからか中医と言うが)は、ベースが陰陽五行、氣血水だったりする。五臓六腑は解剖学的に臓器が合わないという話もある。
しかし、現在もそれをベースにした鍼灸治療、気功などがあったりする。
ただ、理論の正邪は置いといて、解剖からスタートせず、体の反応と機能分類から診断治療するという手法が間違っているとも言えないと思う。
ファーブルの言葉
「あなた方は虫の腹を裂いておられる。だが私は生きた虫を研究しているのです。あなた方は虫を残酷な目にあわせ、嫌な、哀れむべきものにしておられる。私は虫を愛すべきものにしてやるのです。あなた方は研究室で虫を拷問にかけ、細切れにしておられるが、私は青空の下で、セミの歌を聞きながら観察しています。あなた方は薬品を使って細胞や原形質を調べておられるが、私は本能の、もっとも高度な現われ方を研究しています。あなた方は死を詮索しておられるが、私は生を探っているのです。」
ファーブルが医者だったら、虫を人に変えれば分かり易い。
人を人のまま観察し、対処を考える医学があっても良いと思うが、そういった手法は全く発展していないと思う。
なので、人がどういう生活をすれば健康に活動的になれるかということは、解剖して臓器が、組織が、細胞が、ホルモンがと、不健康な手法の研究になっていく。
そして、効果は実際の観察結果よりも、臓器が、組織が、細胞が、ホルモンがに注目して、効果的では無い方向へ向かっていく。
人間を人間として捉える医学はまだまだスタートも切っていない印象だ。
人間が健康になれるかどうかを人間レベルで考えると、キストレがいかに単純明快かが分かると思う。