いったい何が大切で、必要なのか。
亡くなった夫の趣味は釣り。
大腸がんが快方に向かった
2001年以降、栃木や群馬へ
一緒に釣りに行くようになりました。
雑誌で群馬の釣り場を見て
とてもきれいなので
ここへ行こう!と
とてもうれしそうでした。
それが日航機墜落事故のあった
御巣鷹の尾根、上野村~神流町を
流れる神流川。
本当にとてもきれいな川です。
その頃は
今ほど川の整備もされておらず
シーズンオフにはいつも川の整備が
行われていました。
道路もその当時は
今よりももっと整備されておらず
やはりいつも工事していました。
墜落時は山へ行くのも大変な道だったでしょう。
(↑かつてイベントの時に搭乗した
ヘリコプターから撮影)
整備されてきたとはいえ
山道で、車同士がすれ違うのも
やっとの場所もありますから。
(↑かつてイベントの時に搭乗した
ヘリコプターから撮影)
山に登らなくても行ける
慰霊の園はもちろん
御巣鷹の登山入り口にも行きました。
家族で行こうかといったその日は
登山口が封鎖されていて
結局入り口を見ただけになりましたが。
墜落当時の私は
事故の大きさ
先に旅立った方の思い
残された遺族のつらさが
まだまだわかってはいませんでした。
私自身は過去に友人を二人
実の母を心臓病で
突然亡くした経験があります。
ある日突然、
元気であったはずの人がいなくなる・・・
それ以降、また同じことがあるのではないか?
そういう恐怖を
私も何度となく感じたことがあります。
その当時それを話しても
理解してくれる人も
理解できる人もいませんでした。
それゆえに話すことをやめ
自分で自分がおかしいのではないか?
そう追い込んでいた時期が
かなり長く続きました。
だからこそわかります。
飛行機事故という大惨事で突然、
一瞬にして大切な人が亡くなったつらさは
実際に同じような思いをした方ではないと
わかりえない思いだということ。
悲しみは時間とともに風化すると
思う方はいるかもしれません。
私のように夫が徐々に体力を奪われるのを
何もできなくても近くで見守り続け
天国に送り出した人と
突然大切な人がいなくなってしまった人とは
遺されたときの思いは違います。
「じゃあね!」
「いってきます」
「またね」
笑顔で送り出したときは
二度と会うことができなくなるなど
想像などすることもなかったはずです。
次に会う時には
”楽しかった土産ばなしと笑顔”がある、と。
生きていくとは過酷だったり
残酷に感じる時があります。
自分が理解できないことも
容赦なく降りかかり
受け入れるしかないこともあります。
生きていく中で亡くなった方の
生きた軌跡と生きた証を垣間見て
自分の無力感や悲しみと
向き合わなくてはならないこともあります。
事故や、震災、災害など
一瞬で大切な人を亡くした方は
これからのことを考えられず
前向きになるのに
時間がかかるかもしれません。
病気の人ももちろん例外ではありません。
そんな時、気持ちを
分かち合える人がいるということが
どれだけ救いになるでしょう。
「たとえ苦しくても前に進まなくては・・・」
その思いだけでは苦しくて潰れてしまいます。
先に旅立った大切な人たちが
生きていきたかった未来という時間。
たくさんの笑顔で笑い合うこと。
ケンカしても仲直りできるということ。
一緒に映画を見ようといった約束。
一緒にドライブ行こう!という約束。
いつでも会えると思っていたのに
約束していた時間や
来ると思っていた明日が二度と来ない。
そんなこともあるんです。
共感してくれる
同じ境遇の人がいるということ。
それは
背負っている荷物を
少しでも軽くして生きやすくなること。
新型コロナウイルス関連の過去記事
首都圏版。
新型コロナウイルスの予防の方法・注意点や相談窓口の情報。
こちらは全国版。
新型コロナウイルスの予防の方法・注意点や相談窓口の情報。
ホームページをリニューアルしました!
![ハート](https://emoji.ameba.jp/img/user/ta/tanutyan/340570.gif)
年代ごとに欲する「エネルギー」を手に入れる方法
わらわら出てくる地震予言者
疲れやすいなーと感じる人へ
飲み込み力をつけよう!のどトレ
「さよなら」を何度言ったら「さよなら」できる?
あなたの目薬のさしかたは効果がない?最大限に効果を出す方法!
嚥下ケア選び。その先にある「食べられるしあわせ」のために!