今回は、大切な家族を亡くしたときの気持ちの整理の仕方を考えてみようと思います。
大切な家族とは、ペットなども含みます。
私は祖母について書きたいと思います。
私と祖母のかけがえのない思い出を二つ挙げます。
①お盆になると、二人でお墓参りに行った
②私のピアノの先生に、『テンペスト第三楽章』を弾きたいと先生に伝えてくれた
①について
私は幼稚園のころから毎年、祖母とお盆にお墓参りをしました。弟は寝てたのに…
二人で行くお墓参りは楽しく、今でもかけがえのない思い出です。
②について
私は『テンペスト第三楽章』(ベートーヴェン)が好きで、いつか弾きたいと思っていました。
しかし、高校生のとき、母と上手く言ってなかったので、祖母が相談相手でした。
私は当時のピアノの先生に、『テンペスト第三楽章』が弾きたいと言えずにいました。
そのことを祖母に話していました。
祖母は、ピアノの先生に会ったこともないのに、電話を掛けてくれて、
発表会で弾けることになりました。
この二つの思い出は、私にとって忘れられない思い出で、
その記憶は、カラーで蘇り、
ソフトフォーカスが
かかっています。
このような思い出は、そのときの、当事者として思い出しても、傍観者として思い出しても心が温かくなります。
一方で、
祖母の入院は、私にとって、辛いことが多かったです。
けれど時間が経った今は癒え、
その記憶は、
白黒で思い出し、
傍観者としてその思い出を見ることができるようになりました。
記憶を無くすことは出来ないので、
辛い出来事のイメージを書き直していくときに、サブモダリティ・チェンジを使います。
サブモダリティとは、
その出来事の付属要素のことで、
視覚、聴覚、身体感覚があります。
いつまでも辛い出来事から抜けられないときは、
その出来事をカラーで、鮮明に思い出し、
記憶の中で当事者として、
過去の目で今現在も、
その辛さを引きずっているのです。
そこで、サブモダリティをチェンジしていきます。
カラー→白黒へ
当事者→傍観者へ
大画面→より小さい画面へ
していくのです。
これは、思い出すたびに行ってください。
なぜなら、思い出すたびに、新しい情報としてアウトプットすることで、
脳にとっては、重要な問題だと認識してくれるからです。