一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

このブログは小学生バレーボールチーム「矢口タートルズVC」の情報と、小学校教育に関する情報を発信しています。

本日、東京都小学生科学展の大田区表彰が発表され、矢口タートルズの6年生、4年生の男子コンビが夏休みに取り組んだ研究である「デジタル時計に負けるな!  〜1分単位の日時計を作る〜」が最優秀賞に輝き、大田区代表作品として東京都科学展に進むことになりました。

本当におめでとうございます。


二人は夏休み前から、6年生男子が、「バレーボールの練習もあって学校に来ることも多くあるから、一緒に科学研究して、入賞をねらおうよ。」

と、仲の良い4年生男子に呼びかけて、共同研究がスタートしました。午前中でも猛暑だったこの夏、彼らは10時から11時の時間帯に校庭に出ていき、詳細なデータを集めていました。練習のない日も、「校長先生や副校長先生にも許可を得たから、研究を続けます。」

と言って、コツコツとまとめていきました。この努力の結果が、最高の形で表彰されることはチームとしても誇りです。


私の選手育成方針の第一は、小学生バレーボール選手は、「全校児童の模範たれ」というもので、強いチームである前に、誰もが応援したくなる魅力的な小学生であってほしいという期待を込めています。


今回の最優秀賞授賞は、まさに「全校児童の模範」であると同時に、「大田区全小学生の模範」にもなったわけで、バレーボールで都大会に出場する以上に嬉しいことだと思います。



井上の育てる子供たちは、学校生活でも飛び抜けて優秀になる。じつはチーム関係者ではない方から、そうした評価をしていただけることも少なくありません。


チームの子供たち全員が、せひ模範の小学生に育ってほしいと願っています。

バレーボール監督と校長の兼務をしているが故のエピソードが生まれました。

校長として勤務校の移動教室引率責任者で区内2校合同泊の宿舎でのできごと。食堂での夕食前に、一緒に来ていた他校の児童が私のところにあいさつに来ました。



「失礼します。もしかしたら校長先生は、矢口タートルズの監督をしていませんか?」
「うん、そうだよ。君たちはどこかのチームの子?」
「はい、東蒲のチームでバレーボールをしています。試合で先生のことを見ているので、あいさつに来ました。」
「それはありがとう。東京新聞杯は頑張っているかな?」
「はい、明後日、都大会をかけた予選をやります。」
「大変なときに移動教室だったね。明後日、頑張ってね。」
「はい、ありがとうございます。頑張ります。」

と、このような会話をしました。

昨年の移動教室でも、いつも試合しているチームのエースアタッカーの子と一緒になりました。



私の二つの立場はこうした楽しく嬉しい出会いがあるようです。

今日、私は勤務校の教員研修に参加し、途中で抜け出して矢口タートルズの練習に参加しました。どのような研修かというと、リンクした団体の脳科学的な研修でした。

 

 

ここで学んだ脳科学的なワークを、矢口タートルズのチームビルディングに使えそうだと判断し、すぐにやってみました。

 

まずはじめに、一人一人の脳のタイプを把握することをしました。両てのひらを合わせてにぎった時に、左右どちらの親指が上になるかどうかで、脳タイプの分類ができる。

次に、胸の前で腕を組んでもらう(腕組みをしてもらう)ことで、左右どちらの手が上に来るかどうかで脳タイプの分類をする。

てのひらで2分類×腕組みで2分類=4分類の脳タイプに人を区別することができる。

この分析によると、私はリーダータイプの脳のようでした。

子供たちはどうだったか?

(リーダータイプ脳 計画的に自己ミッションを達成していくタイプ)6名

(愛情タイプ脳 自分が必要とされていることで力を発揮)2名

(存在を承認してほしい脳 自分の存在自体を認めてほしい 承認欲求)2名

(自己愛タイプ脳 自分の話を最後まで聞いてほしいタイプ)3名

今日練習に参加した子供たちの脳タイプは、このように分類することができました。私と同じタイプの脳の子供たちが多いことを把握。ここから判断すると、私が無意識で指導をしていると、自分と似たタイプの子供ばかりが集まってくると考えても良いのかと思いました。ここで指導者側は、自分とは違う脳タイプの子供も、参加しやすいような指導をしていかないといけないなと客観視することが大事になりそうです。

 

脳科学的に、上記の4タイプの脳に応じて、その子の最も求める指導をしてあげることで、その子は指導者からの愛情や期待感、承認、達成感などの、その子の自信を高める経験につながりやすくなるということなので、私も今日の子供たちへのリサーチ結果を参考にして、チームを高めていきたいと思いました。

 

 

次に、フラフープを使ってのチームビルディングワークをしてみました。今日練習参加した13名全員で円陣を組みます。そこにフラフープを持ってきます。円陣になった子供たちに、右手の人差し指だけを出して、全員でフラフープを支えるように指示します。こうして全員の人差し指で支えているフラフープを床まで降ろすワークをします。最初はあらあら不思議。床に下げたいフラフープが、みんなの意思に反して頭の上に上がってしまう。大失敗。

どうも人を責めるマイナスな言葉、「ダメダメ」「あああ、待って待って」「そうじゃないよ」などをを言うと、目標の床におろすことができなくなるようだ。

そこで、「OK!」「いいよ!」「大丈夫!」「呼吸を合わせるよ!」「落ち着いて!」「行ける!」といった、ポジティブワードを使うとあらあら不思議。フラフープがゆっくりと床に落ちていく。

このワークを何回か行った後、私から「みんなはどんなポジティブな言葉を言ったら、フラフープを床に下げることができたのかな?」と問いかければ、子供たちから、「ナイス!ナイス!」「いいよ!」「いける!」「落ち着いて!」「呼吸を合わせるよ!」「みんな一斉にひざをついて、せーの!」「あきらめない!」「我慢!我慢!」といった案がたくさん出る。何回かフラフープを床に下げるチャレンジをさせていると、みんなのチームワークがどう見ても向上している。そこで私から、

「今、みんなが自然と口にしていたポジティブワードを、バレーボールのコートの中でも言えるようになると、何かが変わるんじゃない?」

と投げかける。子供たちは全員納得の様子。

このワーク、矢口小の6年生は「研究授業でやったよ!ネガティブなことを言ったらダメなんだよね。」と知識と経験として知っていました。大田区の小学校教育界は、教科「おおたの未来づくり」という独自教科を開発するために、様々な新しい取組を導入しています。矢口小はその最先端にいますので、今回のワークもすでに体験していたのです。1度経験しているため、6年生のリーダーシップが光り、下級生からの信頼感は、いや増すばかりでした。

 

チームが良い方向に動き出した感覚はありましたね。

公式戦に勝って泣いてほしい。

負けて泣くなら、練習中に歯を食いしばって頑張って、自分たちの実力を高めてからであってほしい。

そんな思いを私はもっています。

 

今日から東京新聞杯予選の試合用の練習を始めました。はっきりいって、準備が遅いなんてものではありません。今晩の混合の部代表者会議で、一次予選は8月31日(日)と決まりました。あと2回の練習で本番です。いたしかたありません。なにしろ基礎基本を身に付けなくてはならない部員ばかりだからです。一人アンダーをノーミスで1000回できるとか、みんなでランニングパスを2000回できるとか、当たり前の練習レベルにぜんぜん達していないのに、公式戦を迎えてしまいます。

 

そんなチーム状況ですが、この夏休みに練習をほとんど休まなかった5年生3人の急成長がありがたい。こんな短期間に、急成長した5年生は、私の指導者経験でも数少ないと感じています。

 

今日の練習からはじめた試合用のフォーメーションを、初めて経験する5年生でしたから、当然、以下のような戸惑いが起こります。

 

・どうやって動いたかいいのか?

・どんな声を出せばいいのか?

・どこに立てばいいのか?

・レシーブをどこに返せばいいのか?

・スパイクを打つためのトスを呼んでいいのか?

・ラリーの中でどこにポジショニングしたらいいのか?

・ブロックとレシーブの位置取りはどうなのか?

・今は積極的に打つべきなのか? 安全に返した方がいいのか?

                                 等々

 

指導する私も、今日からいきなり厳しい指導を入れている。そのため、子供の中には、できるわけないのに「やらなければコートに立つ資格はない。」と言われて涙する場面もありました。私が「大きな壁」になる指導です。この壁をぶち破っていくことで、子供たちは強い心をもてるのかなと思って指導しています。

 

試合は勝つから楽しい。当たり前です。勝っても負けても頑張ればよいなどという指導者はニセモノです。子供たちが2点差(21-19)でいいから、なんとか勝って、頑張ってきて本当に良かったと感じてくれたら最高です。

夏休みも後半に入りました。この夏休み、学期中よりも集中した練習を積み重ねてきた結果、子供たちの技術の向上には目覚ましいものがあります。今日は練習ポイントをスパイク技術の向上に決めて指導しました。その成果はたちまちあらわれ、5,6年生はとてもよいスパイクを打てるようになりました。

 

一方、メンタルトレーニング的な指導もしました。私の場合、メンタルトレーニングというよりいも、「メンタルリテラシー指導」と言った方がよいです。この「メンタルリテラシー」という言葉を使う場合の「メンタル」とは、心のことではなく、「脳機能」のことを示します。私たちが行動することで、脳がどのような情報処理を行うのかを数多く指導した今日1日でした。とても重要なことを指導しましたので、記録として書き残しておきます。私が教えたことではなく、ファシリテーターとして子供たちから引き出した意見を記録します。

 

(1)脳はどのような情報をキャッチして、物事を判断しているのか?

耳・・・聞こえる声がどのようなものなのかを脳がキャッチして、自分の行動に指示を出している。

目・・・ボールの動きや選手の動きなど、見える情報をキャッチして次の動きを決めている。

鼻・・・においを感じて情報を受け付ける。

舌・・・味を感じることで、何かを考える。感じる。

身体感覚・・・自分の体が感じていることを脳がキャッチしている。

雰囲気・・・今、どのような雰囲気なのか、盛り上がっているのか、元気ないのかを感じている。

 

(2)すると出している声の質が脳に影響するはず。どうしたらよいか?

・できるだけ大きな声を出した方がよい。

・人に伝わる声を出した方がよい。

・元気な声を出した方が、練習や試合に前向きになれる。

・今、自分はがんばっているということを脳に伝えるような声を出した方がよい。

 

(3)脳は自分の身体の状態をキャッチして次の行動を決める。自分の口角をあげて、笑顔を作るだけで、前向きな状態、成功に向かう状態だと脳が判断する。反対に、口角をさげると、どれだけ頑張っていても、脳はダメな自分が今いるというマイナスイメージを作り出す。口角を上げるだけで幸福の道に入り、口角をさげるだけで不幸な方向に向かいやすくなる。割りばしを口にはさんで、口角を上げる練習をすることで、自分のやっていることが成功の道に進んでいく。

☆これは毎日の宿題にします。

 

 

練習のスタートで、以上のような指導を入れたことで、その後の練習効果は倍増しました。

 

 

メンタルリテラシーの指導はまだ続きます。

 

練習最後のミーティングで、「ふりかえり」の効果について話しました。

「みんなは学校の授業で、ふりかえりをさせられることがあるはずですが、何のためにふりかえりをしているのか分かっているかな?これは、その授業をふりかえることで、学習内容を脳に刻み込むことを目的としている。だから、ふりかえりでは、今日理解したことはこのような内容で、それをもとに次にこのようなことをしていこう。どうしてできるようになったのか、その理由をふりかえることで、理論の定着をはかろう。さらに効果を上げるためには、自分の次の課題をふりかえりで考え、今日はこうだったから次の練習ではこうしたいと決めておくことで、学びの連続性を生み出すことができる。ぶつぎれの学びよりも、学びが続いていることが脳を活性化させる効果が高い。」

 

今日は、人生を成功の方向に導くための理論を子供たちに染み込ませました。97%の子供は忘れてしまうでしょうが、3%の自分の実践をさっそく起こす子供がいることを期待してやみません。(この3%という数字にも研究データの裏付けがあります。人間社会のしくみは、3%の成功者のために、97%の人々が汗水流して働いているという長期研究データがあります。)

今日は25年来の交流のあるチームに声をかけてもらって遠征し、1日、14セットの練習試合をすることができました。

6年生4人が中心になって試合をするしかない矢口タートルズですが、入部3か月以内である5年生3人がたくさんの経験を積む大チャンスだったので、できるだけ多く試合出場させました。先週は全国大会に出場したチームと試合をすることができ、今週は都大会に出場しているチームと試合をするという2週間。バレーボール経験3か月以内の子たちには、普通では経験できない試合です。相手をしてくださったチームの皆さんに感謝しています。

 

自分たちの実力ではどうにも太刀打ちできない、レベルの高い練習試合に出場することで、それまで自分たちが甘い考えで練習をしていたことが間違っていると、目を開かれることでしょう。このような経験は日頃通学している小学校教育の中では決してできない、レベルの高い社会教育です。

 

矢口タートルズ。夏休みにたくさん練習したといっても、やっと一人アンダー100回をできるようになったレベルですから、たとえれば「温室の中で、雨風もまったく受けることなく、やさしく育てられている」ようなもので、今日の試合は、まだ根がしっかりはっていない植物が、いきなり暴風雨の中にさらされたようなものです。ぜひ今日、1セットも取ることができなかったことを心から悔しく思い、反対に相手のスピードとパワーのあるボールに対して、勇気を出してチャレンジした楽しさも忘れずに、これからの練習に挑んでくれたら、遠征した甲斐があります。

 

今日参加した10名の個人成績ランキングはすべて公表しておきます。

 

【サーブ成功率】チーム82.8%

1位 T.A(6年)97.1%

2位 T.H(3年)88.9%

3位 T.K(6年)88.5%

4位 Y.K(6年)88.2%

5位 T.H(6年)82.1%

6位 S.R(5年)72.7%

7位 U.K(5年) K.Y(4年)66.7%

9位 N.S(5年)60%

10位 T.Y(3年)40%

 

【サービスエース率】チーム20.4%

1位 T.A(6年)34.3%

2位 T.H(6年)32.1%

3位 T.H(3年)22.2%

4位 T.K(6年)19.2%

5位 K.Y(4年)16.7%

6位 U.K(5年)11.1%

7位 S.R(5年)9.1%

8位 Y.K(6年) N.S(5年) T.Y(3年)0%

 

【 サーブ得点率】チーム36.3%

1位 T.H(6年)50%

2位 T.A(6年)45.7%

3位 T.H(3年)44.4%

4位 K.Y(4年)41.7%

5位 N.S(5年)40%

6位 T.K(6年)30.8%

7位 Y.K(6年)23.5%

8位 U.K(5年)22.2%

9位 S.R(5年)18.2%

10位 T.Y(3年)0%

 

【スパイク成功率】チーム54.2%

1位 T.K(6年)60.5%

2位 T.A(6年)60%

3位 T.H(6年)55.6%

4位 Y.K(6年)33.3%

5位 K.Y(4年)25%

6位 S.R(5年)0%

 

【ブロック決定数】

1位 T.A 6本

 

【総得点数】

1位 T.K(6年)31点

2位 T.A(6年)25点

3位 T.H(6年)24点

4位 Y.K(6年) K.Y(4年)6点

6位 T.H(3年) 4点

7位 N.S(5年) U.K(5年) S.R(5年) 2点

10位 T.Y(3年)0点

夏休み。いつもより多くの時間をかけてバレーボールの練習をすることができます。休まずに練習参加している子たちは、どんどんうまくなってきました。特に入部して3か月の5年生が、バレーボール理解度を一気に高めています。まだまだ基本的な技術は安定していませんが、練習するたびに新しいことを一つ一つ覚えることができています。

 

今日の練習でも、新しいことにたくさん取り組みました。

 

(1)ランニングパスを初めてやった。さすがにうまくできず、5年生がミスをたくさんしていましたが、ランニングパスさえさせられなかったこれまでとは違って、ワンステージ高いレベルに行っている証拠である。

 

(2)クロスステップのスタートダッシュからのレシーブに初めて取り組んだ。動きながらのレシーブで、確実に次の人にパスする練習も初めて行った。

 

(3)オーバーハンドパスの本格的練習を始めることができた。これまではアンダーハンドばかりを指導してきたが、一人での直上オーバーハンド100回連続をできるようになったため、ステップアップできた。

 

(4)スパイク練習もただ打つだけではなく、体重移動をしながら、打つボールに重みを乗せられるように改善した。

 

(5)試合のラリーをつないで、相手に返すことができた回数が一気に増えてきた。

 

 

5年生に限らず、一人一人の修正ポイントをていねいに直していく指導をしていると、たちまち3時間の練習が終わってしまいます。そんな時にいつも、(ああ、辰巳ジャンプ時代の練習は午前3時間、午後3時間、計6時間だったけれども、それでも足りなかったよな。)などと思うこともよくあります。

短い時間で最大限の効果を上げる指導法を、もっともっと工夫しないといけません。

岡山県の大元スポーツ少年団女子チームが、昨年に続いて2年連続で今年の小学生バレーボール全国大会に出場しました。結果は昨日1勝1敗、今日も1勝1敗と、残念ながら最終日のベスト8には勝ち残れず、今日の最終日の予定が空いたため、矢口小学校体育館に来てくれました。

このことが決まったのが昨日の夕方だったので、私、今朝は朝早くから平和島のドン・キホーテに行き、完全大人買いで大量のお菓子を仕入れ、そのうちから写真のような「お菓子トロフィ-」を体育館に来てから大急ぎで仕上げて、大元スポーツ少年団ご一行の訪問を待ちました。去年は有名な手作りキャンディーをお土産に用意したのですが、今年はトロフィーをあげたくなったので、大元さんが来る直前に頑張って作りました。

 

午前中は大元VS矢口のガチの練習試合。

大元さんは、全国大会の試合にあまり出場できなかった子供たちを中心に試合をしてくれたこともあって、矢口タートルズがゲームを取ることもあり、きっと矢口っ子たちは良い気分だったのではないかと想像します。

矢口もレギュラー4年生2人が休んでいたので、試合になるかなと心配していましたが、代わりに出場した子たちが活躍できたので、この夏休み中の特訓練習の成果を感じました。

 

昼食後は、今朝、大量に仕入れてきたお菓子を奪い合う「王様ジャンケン大会」で楽しんでもらいました。ジャンケンで勝ち抜いて、王様なったらお菓子をもらえるというルール。このゲームで一番お菓子をゲットした子は、なんと大元さんの選手の妹、まだ幼稚園児の子。王様の席で次々とジャンケン勝利していき、ゲットしたお菓子が袋に入りきらなくなって、2枚目の袋に入るほどの大勝利。最後には、「もうジャンケンするのは疲れた」と言って、ご休憩に入るほど連勝していました。将来、大元チームのラッキーガールになるのではないでしょうか。

 

その後、大元チーム、矢口チームをガチャして4チームに分け、トーナメント戦を楽しみました。ここで両チームのレギュラークラスではない子供たちが大活躍しました。いつものチーム練習では見せないような、積極的な動き、声出しをする子供たち。私からすると、チームで試合をすると動かないのに、大元さんとのガチャチームだと何で積極的にバレーボールをすることができるんだろうと不思議でなりませんでした。矢口の1年生のHさんなどは、いつもはボールが来たら怖くて逃げていたのに、今日は大元さんの6年生のスパイクを逃げずに体で受けて、体育館の全員から「大丈夫?」という声をかけられる。このプレーで、大元チーム上級生は「とてもかわいい1年生」と受け止めてくれて、ちやほやしてくれたので、Hさんはとても大きな自信になったのではないでしょうか。

 

全国大会の決勝トーナメントの裏側で、心温まるこのような交流会をしていたことも、小学生バレーボールらしくてよくないですか。

 

個人的に応援している卓球の張本美和選手が、ブラジルで開催されていた大会で優勝した。これで2大会連続優勝し、おそらく世界ランキングを7位から6位に上げるだろうと思われる。決勝を戦った長崎選手も好調で、シード選手を破っての準優勝。日本の女子卓球は卓球王国の中国に迫る若手選手の勢いがある。30年以上前から長期計画を立てて、小学校就学前から選手を育成する体制を整えた日本卓球協会の成果と言える。

 

この決勝戦の動画を見ていて、卓球競技のリズム感は「16ビート」の高速リズムだと感じた。“タカタカタカタカタカタカタカタカ”と言いながら観戦するとリズムが合う。16ビートと言えば、ハロープロジェクトの特訓に「地獄の16ビートレッスン」というものがある。身体に16ビートがしみ込むまで、リズムの動きをやめられないという厳しいトレーニングである。

 

バレーボールについて考えれば、私はこれまで小学生バレーボールを指導する際に、3拍子のリズムを意識して指導してきた。もしかしたら遅くないか???という疑問が今生じている。

 

この夏休み、3拍子をやめて、まずは「8ビート」までスピードを速めてみようと思う。さらには卓球レベルの「16ビート」まで身体能力を高められたらどうなるのだろうか。「地獄の16ビートバレーボール練習」というものをあみ出すのも楽しいように思える。これが卓球経験者である私の独特の指導感覚である。

 

 

参考のためにこちらもどうぞ。

 

ブログ記事を書くことが1か月も滞ってしまいました。

この4月、私が他校に異動して、土曜日の練習にしか行けなくなったことが、ブログ記事を書けなかった理由です。やはり平日練習も見てあげた流れで、土曜日の長時間練習について文章化するということが、これまでの習慣だったのです。

 

いよいよ夏休みの練習が始まりました。昨年度より10日間以上も少ない練習日数になりますが、私も練習を休まずに指導できる期間となりますので、少しでもチーム力が上がるように、子供たちを励ましていきたいと思います。

 

ここ2か月間くらいの練習では、他校から来ている新入部員のメンバーのバレーボールへの情熱を強く感じています。3年生1名、5年生3名の新入部員がいますが、上達スピードがとても早いので感心しています。「心こそ大切」です。「やる気こそ上達への道」です。毎回の練習で、できることが増えていく。それがとても楽しいのでしょう。バレーボールがどんどんうまくなる姿を見ていると、指導者魂がかき立てられます。

 

現状は15名の子供たちが活動しているチームですが、できれば男子10名、女子15名、計25名ほどの部員数になると、切磋琢磨が激しくなって、さらに上達が早くなるでしょう。

 

 

ひとつ迷っていることがあります。

他のチームとの練習試合を組んだ方が良いのかということです。当然、その方が良いのでしょうが、そうすると試合に出られない子たちの練習ができなくなってしまうこともあるため、今のところ踏みとどまっています。