コレステロールの酸化によってできる物質一覧 | 最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

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前回の記事の参考文献に、興味深いデータが記載されていましたので紹介します。

 

 

その参考文献とはこちらです。

Oxidized Low-Density Lipoprotein

Methods Mol Biol. 2010; 610: 403–417.

 

 

<参考文献より抜粋>

LDLが酸化される際に発生する脂質およびタンパク質酸化生成物一覧

1.脂肪酸の酸化生成物

  • 13-ヒドロペルオキシリノール酸(13-HPODE)などの遊離およびエステル化脂肪酸の過酸化物
  • 13-ヒドロキシリノール酸(13-HODE)などの遊離およびエステル化脂肪酸ヒドロキシド類
  • イソプロスタンなどのプロスタグランジン様生成物(遊離体およびエステル化体)
  • マロンジアルデヒド(MDA)、4-ヒドロキシノネナール、ヘキサナールなどのアルデヒド類
  • オキソバレリルホスファチジルコリンなど、エステル化された脂質骨格を含むコアアルデヒド類
  • ペンタンなどの炭化水素類

 

2.脂質由来の生成物

  • リゾホスファチジルコリン
  • 7ケトコレステロールなどのコレステロールの酸化生成物
  • ホスファチジルエタノールアミン/セリン内部修飾品

 

3.タンパク質の酸化生成物

  • プロテインカルボニル
  • 非酵素的タンパク質分解断片
  • 修飾されたシステイン、シスチン、ヒスチジン、メチオニン、リジン、アルギニン、トリプトファン、チロシン
  • チロシン架橋によるタンパク質架橋、および二官能性アルデヒドによるタンパク質架橋
  • セロイドに分類される脂質-タンパク質付加物(リポファシン)

上記の変化の多くは、構造変化と同様に、抗原性をもたらす可能性がある。

(つまり炎症ゴミになるということです)

 

 

4.その他の変化

  • 浮遊密度の増加
  • 負電荷の増加
  • 特徴的な黄色が失われる(恐らく黄ぐすみのことだと思われます。)
  • LDLに関連する酵素活性の消失

 

 

この中で特に問題なのは、

1.のマロンジアルデヒド(MDA)、4-ヒドロキシノネナール、ヘキサナールなどのアルデヒド類と

3.タンパク質の酸化生成物

です。

 

 

プーファが酸化して生成されるアルデヒド類は、いわゆる過酸化脂質で、

とても毒性が強く、細胞に付着するとその機能と構造が破壊されます。

 

 

その中でも特に、ミトコンドリアがアルデヒドによって破壊されると、

エネルギーの不完全燃焼が起こる他、活性酸素の大量発生が起こり、

身体に害のある反応が連鎖的に起こっていきます。

 

 

このアルデヒド類が健康に害をもたらす証拠は、膨大にあり、

美容や老化、多くの慢性病の原因となっていることが懸念されています。

 

 

身近な例だと、加齢臭の臭いはノネナールのアルデヒド臭です。

 

 

 

そして、もう一つのタンパク質の酸化生成物ですが、

別名をALEs(Advanced Lipoxidation Endproducts)と呼びます。

日本語だと、終末脂質過酸化産物と言います。

 

 

近年、AGEsという言葉を健康情報として発信している人が多くなりましたが、

まだALEsのことについて、言及している人がほとんどいません。

実のところ、AGEsよりも厄介なのがALEsです。

 

 

ALEsはアルデヒド類とタンパク質が結合したものです。

タンパク質は身体の材料となりますが、アルデヒド類が結合することで、

タンパク質としての機能が失われます。

 

 

そのため、身体の材料として使おうとするどころか、身体の中ではただのゴミとなります。

しかも、現代の人たちはエネルギー代謝が低下(甲状腺機能が低下)している人が多いため、

このゴミをうまく処理することができず、身体の中に溜め込んでいきます。

 

 

例えばアルツハイマー型認知症の原因となっているアミロイドβという異常なタンパク質は、

過酸化脂質とタンパク質が結合して生成されます。[1][2][3]

上記にもあるリポファシンというのも別名老人斑とも呼ばれているアミロイドβです。

 

 

 

記憶に新しいところだと、アントニオ猪木さんが

全身性アミロイドーシスという病気となり、身体中にアミロイドタンパク質が付着し、

本来のタンパク質として機能しなくなってしまい、心不全でお亡くなりになりました。

 

 

全身性アミロイドーシスは難病に指定されていますが、

身体からプーファをじっくりと抜くことと甲状腺機能を回復させることが、解決への近道です。

 

 

そして、なぜプーファフリーが健康に良いのか、

それがアルデヒド類とALEsを身体の中で発生させないことに尽きるからです。

現代の食生活の多くを占める、揚げる・炒める・かけるを見直すことをオススメします。

 

 

【関連記事】

 

 

 

 

【参考記事】

[1]Promotion of amyloid beta protein misfolding and fibrillogenesis by a lipid oxidation product

J Mol Biol . 2008 Apr 4;377(4):1236-50.

 

[2]Free fatty acids stimulate the polymerization of tau and amyloid beta peptides. In vitro evidence for a common effector of pathogenesis in Alzheimer's disease

Am J Pathol . 1997 Jun;150(6):2181-95.

 

[3]Effects of free fatty acid on polymerization of islet amyloid polypeptide (IAPP) in vitro and on amyloid fibril formation in cultivated isolated islets of transgenic mice overexpressing human IAPP

Mol Med . 2002 Dec;8(12):863-8.

 

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