こんにちは。

 

お久しぶりとなってしまいました。アスコット開催に向けて意気込んでいたのが嘘のようです。言い訳をさせてもらいますと、EUROとか神域リーグとか競馬以外のコンテンツが充実し始めてしまって時間がいくらあっても足りなかったんです。1日が36時間じゃないのが悔しい。海外競馬については夏に上半期のビッグレースを振り返る記事を書けたら書きます。

 

ウマ娘の映画感想も見切り発車だったためあえなくストップ。いや、続きは書きますけどもいつになるか正直分からない。サブスク解禁の方が先になってしまったらいよいよ笑えない。

 

そもそもこのブログはドゥラメンテ産駒と名実況を細々と楽しむブログだったのが、欲をかいて色んなものに手を出すからこういうことになる。そんなこと言ってるそばからPOGとかについて書きたい。レーベンスティールに寄せる多大な期待も書きたい。何でもう6月が下旬に差し掛かっているんですか。

 

色んな自省をしつつ、でも懲りないんだろうなという諦念を漂わせつつ、今週の競馬です。何でもかんでも扱わずにトピックは二つだけ。

 

  最終世代の一番槍

未勝利脱出タイムリミットまであと2か月ちょっとの3歳未勝利戦で奮闘する第4世代のドゥラっ子がたくさんいます。今日は6頭が挑戦して函館2Rでカンバーランド(武豊騎手)が未勝利脱出。明日はシャハザマーンマックスセレナーデをはじめとする5頭が挑みます。頑張れ。

 

それと同時に、明日はいよいよドゥラメンテ産駒のラストクロップがお披露目となります。最終第5世代の一番槍は京都5Rに出走するシストロン(岩田望来騎手)。母父ダイワメジャーなのでサンデーの3×3です。驚くべきは5月5日という遅い生まれであるにもかかわらず、ドゥラっ子の中でデビューが一番先であるということです。仕上がりの進度や成長からみて、いきなり大きな期待をかけるのは酷というもの。でも貴重な世代の先鋒を務めるからには、立派な走りを見せてもらいたい気持ちも。

 

ノッている藤田晋オーナーと川田中内田の鉄板コンビで期待度青天井のエリキング(川田将雅騎手)、良血なのが名前から何となく察せられるサラコスティ(クリストフ・ルメール騎手)と強敵ぞろいですが、今見せられる最大限のパフォーマンスを期待しましょう。

 

  GⅠ宝塚記念 展望

いよいよ上半期の総決算。時が経つのはあまりに早い。

 

18年ぶりの京都開催、どこまで渋るか読めない馬場。予想するのに困るポイントはあります。本気で当てにいくもよし、夢を語るもよし。

 

最近の宝塚記念は結構メンバーが揃っていましたし、フルゲートの年も続きましたが、今年は13頭立てでメンバーも例年と比べると少し落ちる印象があります。ただ、今回のメンバーに関しては使い分けの影響というより故障で出走できない馬があまりに多すぎる。

 

不出走が決まっていたにもかかわらず2年前のタイトルホルダーより多くの票を稼いでファン投票2位に入った三冠牝馬、「自由の令嬢」リバティアイランド。

 

完敗の金鯱賞、悪夢の天皇賞春を経てもなお、人気も期待も高止まりでファン投票4位となった菊花賞馬、「青武蔵」ドゥレッツァ

 

圧倒的なスタミナと盤石のレース運びで長距離戦線を完全制圧し天皇賞馬、ファン投票6位の「長距離の帝王」テーオーロイヤル

 

4歳世代のクラシックウィナーの復権をかけレーンのワンポイント騎乗に賭けていたダービー馬、ファン投票11位の「ファーストクラウン」タスティエーラ

 

あまりに不運すぎていよいよネタに出来なくなってきている二冠牝馬、ファン投票16位の「星継ぐ血筋」スターズオンアース

 

エリ女勝者のファン投票13位「ミス・ミュージカル」ブレイディヴェーグ、去年の大阪杯を制したファン投票15位「黄金の騎士」ジャックドール……みんな怪我。ドゥラメンテ産駒のエース3頭もみんな怪我。「破天荒な後継者サイコロ次走ドゥラエレーデは何してるか分かんないし。

 

結局ファン投票上位10頭に与えられる優先出走権は59位のカラテまで及んだことを考えると、27位の「再生の物語」ステラヴェローチェはなんでここにいないんでしょうね。春の大目標が安田記念だったということですか?そんなことあります?中長距離をガンガンつかってみてほしいんですけど……

 

札幌記念に向かう予定の「偉大なる王」シャフリヤールはファン投票26位と実績に反して低すぎる。海外競馬を好走していてもあまり人気は上がらないことの証明となってしまっています。今年の秋もあまり国内にいる気はしないですけれども。

 

ドゥラっ子3頭(4頭?)が出ていたら私のテンションは今の比じゃなく上がり切っていたことでしょうが……残念。出走しないメンバーについてグダグダいうのはこのあたりにしておきましょう。どんなレースも出走しなければそもそも勝てないのですから。

 

ファン投票順位+オリジナルの二つ名、主な戦績付きで出走馬を見てみます。

 

ーーー

1位「夢をめざして」ドウデュース(武豊騎手)

GⅠ’23有馬記念1着・GⅠ’22東京優駿1着・GⅠ’21朝日杯FS1着・GⅡ’22京都記念1着

 

3位「大阪の歌劇王」ベラジオオペラ(横山和生騎手)

GⅠ’24大阪杯1着・GⅡ’23スプリングS1着・GⅢ’23チャレンジカップ1着

 

5位「万里の宮殿」ジャスティンパレス(クリストフ・ルメール騎手)

GⅠ’23天皇賞春1着・GⅡ’23阪神大賞典1着・GⅡ’22神戸新聞杯1着

 

7位「不屈の古豪」ディープボンド(幸英明騎手)

GⅡ’21/’22阪神大賞典1着・GⅡ’21フォワ賞1着・GⅡ’20京都新聞杯1着

 

10位「朝日はまた昇る」ソールオリエンス(横山武史騎手)

GⅠ’23皐月賞1着・GⅢ’23京成杯1着・GⅠ’23東京優駿2着

 

24位「決戦の合図」ブローザホーン(菅原明良騎手)

GⅡ’24日経新春杯1着・GⅠ’24天皇賞春2着・GⅡ’24阪神大賞典3着

 

29位「渦巻くゴシック」ローシャムパーク(戸崎圭太騎手)

GⅡ’23オールカマー1着・GⅢ’23函館記念1着・GⅠ’24大阪杯2着

 

30位「緑色の夏風」プラダリア(池添謙一騎手)

GⅡ’24京都記念1着・GⅡ’23京都大賞典1着・GⅡ’22青葉賞1着

 

34位「明けの紅星」ルージュエヴァイユ(川田将雅騎手)

GⅠ’23エリザベス女王杯2着・GⅠ’24大阪杯3着・GⅡ’23府中牝馬S2着

 

59位「新潟の道場主」カラテ(岩田望来騎手)

GⅢ’22新潟記念1着・GⅢ’23新潟大賞典1着・GⅢ’21東京新聞杯1着

 

81位「リズムを刻んで」ヒートオンビート(坂井瑠星騎手)

GⅡ’23目黒記念1着・GⅡ’21目黒記念2着・GⅡ’22/’23アルゼンチン共和国杯3着

 

87位「測り切った昇弧」シュトルーヴェ(ダミアン・レーン騎手)

GⅡ’24目黒記念1着・GⅡ’24日経賞1着

 

圏外「三連星座」ヤマニンサンパ(団野大成騎手)

’23飛鳥S(3勝クラス)1着

 

秋春グランプリ制覇を狙うドウデュースが中心になります。歴代の名馬に勝るとも劣らない走りをここぞという場面で見せる、正真正銘のスターホースです。初の淀を乗りこなせばその先には凱旋門リベンジまでの道筋がはっきりと見えるはず。馬場が渋ろうが、フランス遠征の用意と思えばなんてことはありません。歴代最多得票のスターホースがレジェンドと共に夢を叶える姿は、全ての競馬ファンが思わず拍手を贈ってしまう魅力に満ち満ちています。

 

淀と言えばディープインパクト産駒と考えるとジャスティンパレスプラダリアが優位を得ているかもしれません。実際どちらも京都の重賞を制覇しており、京都の宝塚記念父子制覇というのも明確に想像することができます。ジャスティンパレスはルメール騎手、プラダリアは池添騎手と騎手だけ見ても怖い存在です。

 

春の中距離GⅠ連勝を狙うベラジオオペラ、ブリンカーを外してこの舞台に賭けるソールオリエンスは4歳世代の威信を担います。ソールオリエンスはあの皐月賞の再現を狙いたいところ。

 

エアグルーヴ、ルーラーシップ、ドゥラメンテなどダイナカールの一族が涙を呑んできた舞台で一族の悲願を叶えんと意気込むのがローシャムパーク、春GⅠで目を見張る末脚を見せて好走したブローザホーンルージュエヴァイユ、重賞2連勝中のシュトルーヴェはタスティエーラのワンポイント騎乗が出来なかったレーン騎手に堀厩舎が用意したらしく、代役というにはなかなか豪華な実績馬です。

 

さて、ドゥラっ子が居れば、特にスターズオンアースがぜひともいてほしかったといつまでも思い続けてしまう私ですが、逆に言うとドゥラっ子がいないからこそ推せる馬がいます。

 

私の夢はディープボンドです。成長曲線は明らかに下降線をたどり、レースを走るたびに衰えが指摘される7歳馬は、もはや切れ味などあるはずがなく、とにかく先団についていき粘り切るというレースプランしかない状況です。カッコいいとは言えない、昔のようには走れない、もう終わった馬かもしれない。でも一生懸命走る彼の姿に、レースに来るたび披露される磨き上げられた青鹿毛の馬体に、ロングスパートをかけて直線入り口で先頭に立つ天皇賞の姿に、心を打たれないことなんてなかった。悲願かなう宝塚の舞台で、彼のレースプランが存分に生きる淀の舞台で、フランスの重馬場すら乗り越えた彼が初GⅠを戴く姿を見たくてたまらない。ノースヒルズ系の勝負服に幸騎手というのも何かの縁を感じます。

 

 

もう少し買いますがとりあえず夢の単勝。

 

他の記事もぼちぼち進めていきます。

 

最後に一言。

 

ヤマニンサン「パ」なんですね。サンバではなく。

 

それではまた。

こんにちは。

 

アスコット開催に向け色々準備したいので、とりあえずウマ娘の感想を一区切りつけようと思います。もう1回くらいで終わるかな…

 

第一幕はこちらから↓

 

!注意! 映画どころかゲームアプリの育成ストーリーや史実のネタバレ100%です

 

  有馬記念 1着:テイエムオペラオー

 

衝撃のホープフルステークスから1日後、有馬記念の日。

 

タナベトレーナーの小屋が初登場。様々なトロフィーが飾られた雰囲気ある小屋ですが、この形態初めて見ました。トレセン学園の外に作ってもいいんですね。

 

ジャンポケの表情が豊かでかわいかったです。目が×になってるところとか。ハチミツレモンを差し出してくれるフジ先輩に向けて、「フジさんは負けなかったじゃないすか」と涙目のポッケ。それを優しいながらも少し複雑な面持ちで見つめるフジ。

 

そして始まる有馬記念。テレビはブラウン管なんだ。そしてすごいところに座るジャンポケ。なんか私も幼い時同じような事してた記憶ある。目が悪くならなくてよかった。

 

理科準備室も登場。ゲームアプリでもタキオンとカフェのプライベートスペースと化していますが、映像化してくれて嬉しい限り。タキオンが試験管で飲んでいるのはおそらく紅茶でしょう。「カフェー!」の言い方と表情が100点でした。

 

対するマンハッタンカフェ、初登場からやたら体調が悪い。3歳春は本当に体壊してばかりでしたから、この描写もやむなし。ゲームアプリだと体重の乱高下が霊障になってましたね。

 

ピーをパーしてポーのあたりはタキオンのFAで多用されそう。イマジナリーフレンドと揶揄されじっと暗がりからタキオンを見据えることで、カフェの不気味さが前面に際立つ演出となっています。第一印象は不気味なんですけど、知っていけばいくほど好きになるキャラであるから、つかみとしてはこのくらいでいいでしょう。

 

「何が君たちをそんなに突き動かすんだろうねえ?」

 

というタキオンのセリフはラストを知っていると特大ブーメランというかなんというか。

 

厳しい表情のオペラオーから画面の有馬記念へと場面が映ります。

 

蓋をするリュウガサキ?はアドマイヤベガの全弟アドマイヤボスと武豊かな?偽名の由来が少しわからないけど、あの有馬でテイエムの競馬を難しくした最大要因はこの馬に違いありません。トップロードと共に上がっていくウマ娘、ムツカドー?は多分ダイワテキサスかなあ?こちらも偽名の由来分からないけど。テキサスもこの有馬、蛯名正義騎手の素晴らしい騎乗でほとんど完璧な競馬してるんですけどね。

 

テイエムオペラオーが右目を怪我するのは史実通り。史実だとレース前に怪我していたかと思いますが、レース中のキックバックにやられるのもドラマチックなので、改変は全然許容できます。

 

覇王色全開のオーラのカッコよさはもとより、素晴らしかったのは実況です。勿論この映画通して本泉さん演じる泉本実況は素晴らしかった。元ネタのほとんどが三宅さんの実況なのもよかったかもですね。

 

「残り310メートルしかありません!」

 

「テイエムは来ないのか!」

 

「テイエム来た!テイエム来た!」

 

はいずれも珠玉。いつか名実況列伝にて取り扱いますが、元ネタリスペクトで「テイエム」と実況が呼んでいるところはしっかり制作陣が拘っているそうです(とパンフレットに書いてありました)

 

西日を背に左手を高らかに上げるオペラオーを「こんなんどうやって倒すねん……」的な表情で見るトップロード(9着)、キング(4着)、そしてドトウ(2着)。キングヘイローはこれが引退レースとなりました。高松宮記念馬が有馬4着ってとてつもない偉業ですよね。最後まで距離適性はよく分からず。

 

まあ、ここまでカッコよく描いてくれたら何も言うことはありません。

 

次回→共同通信杯 1着:ジャングルポケット~

 

それではまた。

こんにちは。

 

今週は久しぶりにGⅠがないので箸休めの週。ラファドゥラが負けてしょんぼりしてるのはまた別の話。

 

ウマ娘の映画についてグダグダ語りますけれども、5回くらい見たので色々な視点で見ることができました。4DXも初体験する予定でして、とても楽しみです。

 

ずっと前から楽しみにしていたエンタメを楽しみ尽くせることのなんと贅沢な事か。

 

ネタバレ100%のフルスロットルで参ります。

 

 

  弥生賞 1着:フジキセキ

 

おなじみのたずなさんナレと共に流れる映像。

 

 

なんと元ネタあるそうです。気づいた人気持ちよかっただろうなあ。知識があればあるほど楽しめるのは良質なコンテンツに他ならない。ウマ娘初の映画の冒頭を飾るのは映画の起源を思わせるクロノフォログラフィー。

 

サンドイッチを咥えて登場の主人公。トーストじゃないんかいという一ひねり。うしろにKWSKという店もあったりします。

 

ジャンポケ達がターフに向かうまでの間に歴代皐月賞ウマ娘がずらりと並ぶ空間が。タイシンなどは手前にいたので判別しやすかった。ヤエノムテキもトウカイテイオーもいました。私がじっくり見たいのは実名でない皐月賞ウマ娘の勝負服が史実準拠かどうか。ぜひとも一時停止してじっくり見たい。どうやらさかのぼっていくと白黒写真の皐月賞ウマ娘もいるみたいですし。赤と黄色の勝負服の子が誰なのか、今度調べてみます。

 

レース名がバンッと出る演出素晴らしい。単純だけどもカッコいい。

 

 

夜明けのような柔らかな曲、柔らかな雰囲気の中を駆けるフジキセキ。直線で並びかけられ、飲み込まれそうになるところから、もう一伸びして突き放す。観客を楽しませるための演出かのように。

 

「これが強さ!フジキセキの強さ!」

 

2着のホッコーカグラ?はホッカイルソーですね。

 

きらめくプリズムに多面に映るフジ、レース中は力をこめそしてレースが終わったときには涙していたタナベトレーナー。にっこりと笑い優雅にお辞儀をしてみせるフジ。桜のつぼみ。何時間経過しても動けないジャンポケ。セリフはないのにここまで満足感が高いのはなぜなんでしょう。もう泣けてくる。

 

「俺もあんな風に走ってみてえ!」

 

とジャングルポケットがフジキセキを見て言うことに本当に多大な意味がある。何も知らずとも王道アニメの冒頭としては完璧だと思いますが、やはり史実競馬を知ってみるとこのセリフだけで感じ入るものが出てきてしまいます。

 

飛びあがるジャンポケとともに、筆文字で「新時代の扉」とタイトルイン。

 

  オープニング

ニンジンバーガー喰ってるダンツフレーム、隣にはシャカールとミラ子。コーヒー嗜むマンハッタンカフェ、隣にはユキノとあと一人いたのに思い出せない……悔しい。

 

デビュー2戦はハイライトで消化。曇り空と晴れ空の札幌ゴール板を2回見せる演出、レコードタイムをズームする演出もスピード感があってたまりません。映像内で語られないレースであろうと、史実から細かい要素を紐解いていけるのがおもしろいところでして、ジャンポケのデビュー戦はメジロベイリー、タガノテイオー含めた出走馬8頭が全て勝ち上がる伝説のレースになっています。2戦目の札幌3歳ステークスも2着タガノテイオー、3着テイエムオーシャンと錚々たるメンツを打ち破った末のレコードタイム。掛け値なしに凄すぎる。

 

ジャンポケのデビュー勝ちの記事の横には今作のラスボスがチラ見え。「覇王の右に」という記事が見切れながらも確認できました。「覇王の右に出るものは現れるか」みたいな煽り文句かな?時期的には多分レース回顧じゃなくて秋レースの展望記事でしょうし。

 

  ホープフルステークス 1着:アグネスタキオン

阪神競馬場で行われるホープフルステークスが見られるのはウマ娘だけでしょうね。地味にウマ娘の関東GⅠファンファーレが阪神で聞けるのもこの舞台でしかありえない。

 

元ネタはラジオたんぱ杯3歳ステークス。当時の格付けはGⅢです。

 

映画とさほど関係はありませんが、同年の2歳王者決定戦である朝日杯3歳ステークスは当時中山開催で、2週前には既に開催されており、1着はメジロベイリー、2着はタガノテイオー。メジロ最後のGⅠ制覇となったレースです。

 

ペリースチームは勿論クロフネがモデル。ペリーの蒸気船とは素晴らしい偽名です。2戦連続で驚愕のレコードを記録してラジオたんぱ杯では単勝1.4倍の圧倒的1番人気。

 

控室と地下馬道での作画で何となく今作の絵のタッチを理解しました。タキオンに足を触られてぐにゃるジャンポケの作画が非常に好みです。後々のシーンでカフェにビビるダンツフレームの作画とかもそうでしたが、どこか赤塚漫画のようにもPEANUTSのようにも感じます。面白い。

 

下からぐっと身を起こしてジャンポケを見るタキオンのカットが最高にマッドでした。タキオンのキャラデザの最大のポイントは他作品ではまず見られないあの横線入りの目に違いないと思うのですが、その魅力が存分に発揮されていました。

 

タキオンは1戦1勝ながら、上がり33秒台を繰り出して完勝した前走のパフォーマンスと河内の夢を叶えたダービー馬を全兄に持つことから2番人気。2週前にGⅠでワンツーだった馬を倒しているにも関わらずジャングルポケットは3番人気に甘んじました。

 

 

レース中にジョッキーカメラのような視点がありましたね。ラブリアステロイド?=スターリーロマンスの逃げで開幕するレースは先団を並んで追走する外のペリースチームと内のジャングルポケット、少し離れて後方集団を引き連れるのがアグネスタキオン。

 

ジャンポケの仕掛けのタイミングで外から飛来する超光速の粒子。ジャンポケの斜め前に画角を構えてズームアウトで意識の外からタキオンが飛んできた様子を表しているあたりがカッコいい。抜き去られたタキオンのキックバックが頬に泥を飛ばし、目を見開くジャンポケ。

 

熾烈な2着争いを尻目に後ろとの差を広げ続けるアグネスタキオン。必死にペリースチームを交わすも初の敗北を喫して悔しい叫びをあげるジャンポケ。上位3人が従来のレコードを更新した伝説のレースです。

 

  OUTRO

はい、一旦ここで切ります。書いていて面白いんですけど、時間をどこまでも食ってしまう。このままだと今日の睡眠時間は3時間くらいになってしまいます。

 

続きはぼちぼち書きます。できるだけロングランになるであろうことを臨んでいるのですが、せめて劇場公開中に完結できるように続きを書いていきます。なんせ次はあの「ハナ差圧勝」ですからね。

 

それではまた。

こんにちは。

 

2週続けてウマ娘の映画を見てきました。4回目なのにまだ新しい発見がある。

 

それにかこつけて競馬場に行ったりとインドア派の割には最近外出が多い。家でダラダラ競馬の動画みることもできていません。

 

先週の日本ダービー、ダノンデサイルお見事でした。横山典弘騎手が皐月賞の判断について言及されていましたが、色々な巡りあわせと判断の上に栄光というものは完成されるのだなとしみじみ感じました。競馬の面白さが詰まったダービーをありがとうございます。初の出走でいきなり夢をかなえてしまった安田翔伍調教師をはじめ陣営の皆さんおめでとうございます。

 

何週も続いたGⅠ展望もやっと一区切りです。海外競馬好きからしてみれば垂涎のレースとなってしまいました。余裕さえあればグダグダと香港馬について語るのですが、今回は少しあっさり目(当社比)に。

 

 

  安田記念 展望

 

トピックは何といっても香港馬2頭の来日です。ゴールデンシックスティが長い旅路を終えた今、香港競馬の勢力図において10ハロン路線で堂々と頂点に君臨するのが「浪漫の闘士」ロマンチックウォリアー。「太陽の輝き」カリフォルニアスパングルや「永遠の美」ビューティーエターナルとともに8ハロン路線の最前線を形成するのが「逆さ船の航海士」ヴォイッジバブル

 
やはり普段から海外競馬を見ていると、いざすごい海外馬が日本に来てくれるとなったときに応援の感情が強くなってしまいます。もちろん日本馬に頑張ってほしい気持ちはやまやまなのですが……
 
だって、海外馬の1番人気は2011年ジャパンカップのデインドリーム以来というではないですか。

 

盛り上がらずにいられるものか。
 
「浪漫の闘士」ロマンチックウォリアー(ジェームズ・マクドナルド騎手)は19戦15勝、香港と豪州でGⅠ7勝、GⅠ4連勝中と分かりやすい最強馬。主な戦場は10ハロンですが8ハロンでもクラシック路線におけるカリフォルニアスパングル撃破の経験や、ゴールデンシックスティへの肉薄など、能力が高すぎてカバーできているというありさま。直近だと、GⅠ4連勝の口火となったGⅠコックスプレート(ムーニーバレー2040)が特に出色のパフォーマンス。現地の錚々たる実績馬(アリゲーターブラッド、ミスターブライトサイド)との3頭併せとなった最終直線は迫力があまりにありすぎて大好きなレースの一つです。
 
不安要素は本当に狙っている舞台がここなのかということ。というのも、香港馬の2頭は宝塚記念にも予備登録をしています。ロマンチックウォリアーに関しては先に述べた豪州遠征についても遠征初戦となったGⅠターンブルS(フレミントン2000)を4着としっかり叩いてからコックスプレート制覇の偉業につなげています。安田は叩き仕上げで宝塚で本気を見せるという考えであってもおかしくない。まあこの馬の場合、叩き仕上げであろうがなんだろうが強すぎて全部薙ぎ払ってしまってもおかしくない。
 
もう一頭の香港馬、「逆さ船の航海士」ヴォイッジバブルは18戦6勝、GⅠ1勝。去年の12月から今年の2月にかけての3戦が圧巻でした。香港マイルでは完全体のゴールデンシックスティに食らいつこうとし、2強不在のトリプルクラウン第1戦香港スチュワーズカップでGⅠ初制覇。トリプルクラウン第2戦の香港ゴールドカップではロマンチックウォリアーにクビ差迫る大健闘。なんかこの馬も、8ハロンがいいのか10ハロンがいいのかいまいち判然としないです。
 
心配なのはドバイ遠征でフォームを崩していること。ドバイターフ13着、チャンピオンズマイル3着とこの馬本来の走りを失っていました。とはいえチャンピオンズマイルでは引退レース(多分)のゴールデンシックスティに先着しており、次代の香港競馬を担う存在として期待されているのは間違いないでしょう。
 
この2頭、実は一昨年のダービー馬と昨年のダービー馬だったりするんです。香港4歳クラシックはグレードレースもなく影が薄いので気づきにくいですけど。ああ、今年の香港4歳クラシックについても触れたい。ヘリオスエクスプレスについて触れたい。でもここではやめておきます。またいつか。
 
迎え撃つ日本馬もマイルCSを制したGⅠ馬2頭を筆頭に豪華メンバーそろい踏みです。
 
現マイル女王の「真珠の鐘楼」ナミュール(武豊騎手)、元マイル王の「大理石の望楼」セリフォス(川田将雅騎手)は対照的な枠に入りました。枠を交換してほしいな。
 
マイル女王ナミュールはドバイターフで世界にお披露目を済ませ、ヴィクトリアマイルではまさかの着外。藤岡康太騎手の神騎乗が思い出されるあの末脚を府中でも輝くところが見たい。
 
一昨年のマイル王セリフォスは今季初戦のGⅡマイラーズカップを2着と叩きとして完璧な使い方をしています。安定感ある先行力を存分に発揮するための上積みを期待しましょう。
 
そんなマイラーズカップで完勝した「一走入魂」ソウルラッシュ(ジョアン・モレイラ騎手)は2年連続で春前哨戦快走→安田記念惨敗→秋前哨戦快走→マイルCS惜敗という感じで、安田記念があまり合っていないようにも思います。そんな不安をかき消す力強い味方は「マジック・マン」。悲願のGⅠ制覇へ、体調や調教はこれ以上ない完璧な状態に仕上げています。
 
全てをトップレベルでこなすオールラウンダーの「大地の夜明け」ガイアフォース(長岡禎仁騎手)、復活気配の皐月賞馬「二色の地上絵」ジオグリフ(北村宏司騎手)、流れに乗っている藤田オーナー所有の高額馬ドーブネ(菱田裕二騎手)、2連勝と流れに乗って大舞台へ挑むパラレルヴィジョン(クリストフ・ルメール騎手)、人馬共に悲願のGⅠを狙う逃げ馬ウインカーネリアン(三浦皇成騎手)、ヴィクトリアマイル2着のフィアスプライド(坂井瑠星騎手)、ソングラインやシュネルマイスターを去年の毎日王冠で抑え込んだ「ロケットマン」エルトンバローズ(西村淳也騎手)、福永厩舎に転厩して復活気配を見せるダノンスコーピオン(戸崎圭太騎手)。NHKマイルカップでも大外、去年の安田記念で戸崎騎手も大外。何を意味する。
 
しかし私の本命は香港馬でも有力馬でもありません。本命はレッドモンレーヴ(横山和生騎手)。2年前の秋色ステークスから見つけていた逸材は、上がりの3ハロンを32秒台で上がればなんとかなるやろみたいな競馬をしてくれるので見ていて面白い。ダイナカール牝系だし、サイアーラインはキンカメから来ているし、血統もドゥラに似てる。ドゥラ産駒がいなかろうがドゥラ要素を見つけてしまう……ところはありつつ、結構本気で府中巧者だと思ってます。馬場が渋るのを想定していなかったのでそこはめちゃくちゃ不安。まあそもそも、いつも最後の末脚が間に合うか分からない本当にギャンブル要素強い子なので今更か。
 
応援したいのは「再生の物語」ステラヴェローチェ(横山典弘騎手)。鳴尾記念でヨーホーレイクが勝利した今、あの呪われた日経新春杯は復活の道筋を繋ぐものへと様相を変えてきています。大阪杯の走りに胸が熱くなったのは一人や二人ではないはず。しかしながら…なんでマイルなん?この馬に関しては行方不明中の扱いや復帰後のレース選択などに疑問が有り余っています。さすがに適性的に宝塚記念出ますよね?春の大目標が安田記念なんてことないですよね?
 
 
ちゃんと9文字以上でも馬名が印字されるんですね。なかなかレア。
 
展望も何もしていないのにイギリス・フランスのクラシック路線が進んでいってしまう。イギリスダービーおもしろかったですね。振り返り記事をぼちぼち出します。
 
あと一つ、できれば名実況列伝を更新したい。2000有馬とか、2001ジャパンカップとかを書きたい欲が映画のせいで湧いてきてしまっています。次回予告で触れていた実況を後回しにして久々に書くかな……気が向いたら。
 
それではまた。

こんにちは。

 

なんて楽しみな週末だったことか。映画ウマ娘、そして日本ダービー。文字通り生きがいでした。

 

こんな楽しみな日本ダービーあります?驚愕のレコードを叩き出した無敗皐月賞馬、惜敗の雪辱を晴らさんとする弥生賞ウィナー、史上4頭目の栄光を掴まんとする牝馬、秋に里帰りをもくろむ凱旋門賞馬の弟、呪いを晴らさんとするGⅠ7勝馬の弟、ダービーに一点集中している無敗馬、最後の切符をもぎとった高額馬。

 

GⅠ連対馬ですら最下位人気になるレベルの高さに震えずにはいられません。

 

  東京優駿 展望

 

オークスから続いてオリジナル二つ名紹介です。

 

「日出ずる地」サンライズアース
「長者の宮」レガレイラ
「ロマンチックな映像作家」ジューンテイク
「永久の君府」ビザンチンドリーム
「緻密なタクティシャン」ダノンデサイル
「森の雫」コスモキュランダ
「高揚の響き」ミスタージーティー
「洗練のスタイリスト」アーバンシック
「聖なるモノリス」ダノンエアズロック
「日出ずる島」サンライズジパング
「光陰の交差点」シュガークン
「幸運のおまじない」シックスペンス
「新たなる皇帝」シンエンペラー
「聳え立つ煉瓦塔」ゴンバデカーブース
「冠戴くファッショニスタ」ジャスティンミラノ
「激戦の豪傑」メイショウタバル
「怒髪天仙」ショウナンラプンタ
「鍛冶研磨」エコロヴァルツ

 

ダービーでの騎乗数・管理馬出走についても、JRAさんのサイトを参考にして軽く振り返り。

 

「日出ずる地」サンライズアース
池添謙一騎手:2年ぶり14回目の騎乗、優勝1回

石坂公一調教師:初出走

 

「長者の宮」レガレイラ
クリストフ・ルメール騎手:5年連続9回目の騎乗、優勝1回

木村哲也調教師:延べ6頭出走、優勝なし

 

「ロマンチックな映像作家」ジューンテイク
岩田望来騎手:3年連続3回目の騎乗、優勝なし

武英智調教師:初出走

 

「永久の君府」ビザンチンドリーム
西村淳也騎手:初騎乗

坂口智康調教師:初出走

 

「緻密なタクティシャン」ダノンデサイル
横山典弘騎手:5年連続27回目の騎乗、優勝2回

安田翔伍調教師:初出走

 

「森の雫」コスモキュランダ
ミルコ・デムーロ騎手:10年連続12回目の騎乗、優勝2回

加藤士津八調教師:初出走

 

「高揚の響き」ミスタージーティー
藤岡佑介騎手:2年ぶり8回目の騎乗、優勝なし

矢作芳人調教師:延べ7頭出走、優勝2回

 

「洗練のスタイリスト」アーバンシック
横山武史騎手:4年連続5回目の騎乗、優勝なし

武井亮調教師:延べ1頭出走、優勝なし

 

「聖なるモノリス」ダノンエアズロック
ジョアン・モレイラ騎手:初騎乗

堀宣行調教師:延べ9頭出走、優勝2回

 

「日出ずる島」サンライズジパング
菅原明良騎手:2年ぶり2回目の騎乗、優勝なし

音無秀孝調教師:延べ7頭出走、優勝なし

 

「光陰の交差点」シュガークン
武豊騎手:14年連続35回目の騎乗、優勝6回

清水久詞調教師:延べ2頭出走、優勝なし

 

「幸運のおまじない」シックスペンス
川田将雅騎手:14年連続18回目の騎乗、優勝1回

国枝栄調教師:延べ8頭出走、優勝なし

 

「新たなる皇帝」シンエンペラー
坂井瑠星騎手:2年連続3回目の騎乗、優勝なし

矢作芳人調教師:延べ7頭出走、優勝2回

 

「聳え立つ煉瓦塔」ゴンバデカーブース
松山弘平騎手:5年連続9回目の騎乗、優勝なし

堀宣行調教師:延べ9頭出走、優勝2回

 

「冠戴くファッショニスタ」ジャスティンミラノ
戸崎圭太騎手:2年連続10回目の騎乗、優勝なし

友道康夫調教師:延べ13頭出走、優勝3回

 

「怒髪天仙」ショウナンラプンタ
鮫島克駿騎手:初騎乗

高野友和調教師:延べ2頭出走、優勝なし

 

「鍛冶研磨」エコロヴァルツ

岩田康誠騎手:2年ぶり14回目の騎乗、優勝1回

牧浦充徳調教師:初出走

 

 

映画鑑賞と併せて競馬場にも寄ったので、馬券をしっかり買ってきました。

 

バトルハーデンの単勝とか、葵ステークスの馬券とか、それに飽き足らずぬいぐるみだのキャップだのグラスだのジッポライターだのを買い込みとんでもない出費になりました。欲が抑えられません。

 

馬連の軸に指名したのは「森の雫」コスモキュランダ(ミルコ・デムーロ騎手)。弥生賞1着、皐月賞タイム差なしの2着でどうしてこの人気なのか疑問です。コスモという冠からどこかダービー向きではないような感覚に陥るのかも分かりませんが、血統はビッグレッドファームにしてみれば異質です。弥生賞のときにミルコが神騎乗して勝利したのがめちゃくちゃ嬉しかったので、今回の再タッグは胸熱です。

 

「光陰の交差点」シュガークン(武豊騎手)と「高揚の響き」ミスタージーティー(藤岡佑介騎手)は言わずもがな。青葉賞の呪いを解こうとする15世代ファン垂涎の弟君、そしてあまりに人気薄ながら府中コースがバチハマりする可能性大のGT。人気薄の馬でもみんな一芸があるのが面白くて難しい。それにしても、不作と評されるドゥラ第4世代もなんだかんだオークスとダービーに2頭ずつ送り出していますから、多分上の世代がおかしすぎるだけなんでしょうね。

 

皐月賞はあまりに速いペースすぎて、むしろマイル適性が求められたりしたのではと仮説を立ててみたりすると、ジャスティンミラノ(戸崎圭太騎手)にも少しケチが付けられたりしないかな?キズナは問題ないですが、母父エクシードアンドエクセルに距離延長の印象がまるでない。ダートスプリンターなんだからそりゃそうですけど。皐月賞を1分59秒よりはやいタイムで走破した馬が軒並みダービーで崩れているデータもあるらしく(例外はナリタブライアンとドゥラメンテ)、マイル寄りの皐月賞からスローペースになるであろうダービーへの適応はどうなのか。共同通信杯みたいな競馬が出来れば問題ないんでしょうけど。

 

「幸運のおまじない」シックスペンス(川田将雅騎手)はいかにも最も運の強い馬が勝つレースにはぴったりの馬名です。皐月の末脚が記憶に新しい「洗練のスタイリスト」アーバンシック(横山武史騎手)、京成杯でレース中にボロを出しながら勝利し皐月賞で無念の除外を食らった話題性抜群のダノンデサイル(横山典弘騎手)……

 

このまま全頭語れる勢いですけど、いつまでかかるか分からないのでやめておきます。

 

最後に言及したいのは「長者の宮」レガレイラ(クリストフ・ルメール騎手)。

 

 

上の記事を見てもらえば分かりますが、昨年以降、木村哲也調教師×ルメール騎手が芝2000メートル以上のレースで着外になったのは去年のダービー、スキルヴィングのみ。今回もあの時と同じ1枠2番。

 

馬と人のドラマは複雑に絡み合い、どこまでも広がります。7906分の1を決める、伝統の1戦を余すところなく楽しみましょう。

 

それではまた。

こんにちは。

 

劇場版ウマ娘は公開二日目。二回見てきました。できれば前の席と後ろの席とで二回見たかったのですが、二回とも前の方の席で見ました。

 

 

一回目の鑑賞と二回目の鑑賞の間に競馬場にも行きまして、ダービーの馬券やら新しいグッズやらを仕入れたせいで諭吉が束になって飛んでいきました。馬券当たれば帰ってきてくれるんですけどね。

 

それはそうと、映画の感想編です。正直、映画を二回見る体力は私にはあまりないので、くたくたに疲れました。先々週はRTTTを二回見ようとしたけど一回観て体力が底をついたので断念。それほどまでにストーリーが濃いことの裏返しでもあるんですけどね。

 

今回はできるだけ体調を整えていったんですが、やはり情報の洪水でとてもじゃないけど全貌を捉えきれませんでした。細部の記憶が正確ではない部分も多いでしょうが、ご了承ください。

 

!注意!ネタバレ100%です!

 

 

  現実は得てして複合的なものさ

 

もうなんか、言葉が出ない。これがクソデカ感情というものか。言語化が難しい。01世代というピックからして色々語りたいことがある。

 

ものすごく濃厚な108分でした。まさに大河ドラマ。繰り返し見たいポイントたくさんあります。円盤やら配信やらはいつになることやら。

 

どこから切り込んでいいものやら。とりあえず映画終わってからめちゃくちゃスマホのメモに備忘録残したので、それを見ながら感想を紡いでいきます。

 

一番最初に書いていたのはタキオンの無期限活動休止に荒れるポッケに向けたタナベトレーナーのセリフ。

 

「誰だって怪我なんてしたくない、させたくもない、けれど襲い掛かる運命を受け入れ立ち向かっていくしかない」(記憶曖昧なので細部不正確)

 

この場面で柱の後ろにいるフジ先輩が座り込んでしまいます。だれですかこの演出考えたやつ。というか、全般にわたって細部まで意識した作り込みがとんでもない。登場キャラ数も大開放されてしまって、本当に情報の暴力以外の何物でもない。何回見ればええねん。フランスパン食べるミークは確認できました。いよいよゲームのオリキャラにも思い入れが出てきているあたり、沼の底に沈んでいることを自覚させられます。

 

「幻の三冠ウマ娘」と称される二人を、ジャンポケの周囲で交差させたのが非常に面白かったですね。ウマ娘というコンテンツにおける最大の強みを「IF」だととらえている私からしてみれば、まさにタキオンやフジはうってつけの材料です。この「IF」の強みについてはNumber1096号(ウマ娘コラボ第2弾)の「『ウマ娘』で楽しむダービーの"if"」に詳しいので、ぜひご一読を。

 

ダービー後にジャンポケが精神的問題を抱えた際、音に敏感になっていたり、何かを示唆するような風景描写が入っていたりしていました。射的の音、ラムネを開ける音、自販機の音に再三ビクッとなるあたりは視野が狭くなりすぎていることを間接的に表現しています。また、夏祭りのシーンで切れかけた提灯、敗れてしまう金魚すくいのポイ、売れ残ったお面、木に隠された花火などがワンカット入るのは、どこか不安定さ、ないしは不完全性というテーマを想起させます。

 

私が好きなドゥラメンテもよっぽど最後の筆を入れ忘れまくった絵画の如くIFが語れる馬ですが、IFが語れる馬というのは言い方を変えれば不完全燃焼に見えた馬、もっと素晴らしい記録が残せたはずなのにと無念が残る馬です。フジ先輩とタキオンのことを話すときに不完全性を示すワンカットが何個か入るのは明らかに意図をもってのことでしょう。

 

とか言いつつ深読みしすぎかもしれませんが、深読みしてもしきれないような重厚なストーリー構成を映画どころがゲームでも仕上げてくる制作陣が悪い。ウマ娘の創作物は軒並み深読みせざるをえない。それが楽しみの一つでもあります。

 

今回の深読みポイントの一つにジャングルポケットがいつも身に着けているプリズムがあります。タキオンの研究室にももう一つ吊られていますが、それが表しているシンボルないしアレゴリーはなんなのか。少なくとも、綺麗だから、なんかカッコいいから、という理由だけで登場しているアイテムとは思えません。制作陣はこの石にどんな意味をこめたのか。

 

私はとりあえず二回見た限りでは「現実は複合的である」「個々の可能性は無限に広がっている」というメッセージであると受け取りました。無数の虚像を映し、七色に光を分散させるという機能を受けたものであると。

 

メインキャラ四人を四色の光で描くシーンや、旧理科準備室のマンハッタンカフェスペースにかかっている黒字に虹色の光が重なり合いながら分散していく抽象画もその示唆かもしれません。ジャパンカップ前のジャンポケとタキオンが久しぶりに対面するシーンにて、プリズムの光は異様なほどに描かれ、さらに話している二人の様子はビーカーや試験管に映されたものだったりします。明らかに光や像を意識した演出にちがいありません。そういえば、二人が話した後、タキオンが横切るときには壁の絵が星座になっていたような気がするんですけど、あれは何座なんでしょう。星座の知識がなくて悔しい。

 

なんか絵作りが物語シリーズ味あるなと思っていたらシャフトの人が作画に関わっていたりしたし、なんか関係あったりするのかな?音響監督鶴岡さんでニヤニヤしたりはしましたけど。

 

ネガティブな出来事や感情は赤色で統一されていましたね。タキオンの無期限活動休止発表会見はカフェシナリオの筋をなぞるものでしたが、あんなに赤を強調されて映像化されるといかに衝撃的な物かがひしひしと伝わってきます。個人的には、ダンツフレームがタキオンに向けて絞り出すようにセリフを紡ぐのが良かった。細部があやふやなのでセリフを言及することはできませんが、持たざる者が持つ者にむけて歯を食いしばりながら言葉を絞り出す様子は何とも言い難い。

 

ダンツフレームを実装したのは大成功でしたね。やはり世代を描くにあたっていてほしい脇役というのはいるわけで、ダンツフレームが居なければこの映画の魅力は幾分か落ちていたことは違いありません。後に宝塚記念を制するので幾分か救いもありますし。返す返すも、01世代が引退後に種牡馬としてもう一花咲かせたなかで、引退後すぐに急死してしまったのは惜しい。そんなところにまで思いが至ってしまう。

 

ペリースチームさんも触れづらいわりに存在感あってよかったですね。この方は紛れもなく世代の主役と見て良いでしょうけど。

 

史実実況もほぼまんまだったなあ。パンフレットに少し書いてありましたけど、ちゃんと変えないように意識をされているとのことで、素晴らしい。物語の中でオペラオーと呼ばれていようと、やっぱりあの有馬を表すには「テイエム来たっ!テイエム来たっ!」でないと。タキオンと呼ばれていようと、やっぱりあの皐月を表すには「アグネス、アグネス、大丈夫!」でないと。

 

思えば、タキオン周りの作劇はやはりThe WinnerのCMから着想を得ている部分が大きいのかなと。「ライバルたちを絶望させ」のくだりを極限まで広げた結果こうなったんんだろうなと。

 

いやしかし、ゲームにおけるタキオンシナリオとカフェシナリオを履修していると、今回はいわゆる「プランB」にあたるわけで。代替品で構わないと語るタキオンを耳を絞って睨みつけるカフェ。レース映像を脚を動かしながら食い入るように分析するタキオンにむけて呆れたような表情を見せるカフェ。カフェからしてみれば、タキオンがのちに後悔することがわかっていたんでしょう。自分の世界に土足で入り込まれ、オトモダチに肉薄したタキオンが他人任せで研究を進めたのが単純に気に入らないのもあったんでしょうが。

 

いやしかし、カフェシナリオでタキオンが自らの過ちに気が付くシーンも胸が締め付けられますが、今回はさすがに劇場版。何倍もマシマシでした。これまたパンフレットで少し触れられているのがタキオンの瞬き。詳細知りたければパンフレット勝ってくださいという話ですが、私はジャパンカップでジャンポケと目が合ったシーンで一回瞬きをしたのが確認できました。納得のタイミングですね。

 

映画のタイトルロゴが最後に出てきたのも素晴らしかった。まさに2001年の下半期をもって一時代が終わったわけで、NEW GATEが開くタイミングはまさにあそこがふさわしい。

 

ダメだ、この調子で言っていたらいつまでたっても終わらない。ダービーの展望も書きたいので、とりあえずこのあたりにしておきましょう。

 

まとまってもないですし、ただ自分が考察したことを書き散らしたいだけだったので、また改めてライトな感想を書くかもです。こんなもん書きたいこと多すぎてまとまるはずがない。どうせあと何回か見るし。最初のフジキセキの弥生賞のシーンで歴代皐月賞ウマ娘のポスターがあるので、そこは一時停止してみたい。無理か。

 

今からダービー展望を書きます。マーケティングの巧いこと上手いこと。

 

それではまた。

こんにちは。

 

先週はすさまじい嵐が吹き荒れました。本当は個別にGⅠ振り返り記事も出したいのですけれども、今のところは無理そうです。テンハッピーローズ、津村騎手、並びに陣営の皆さまおめでとうございます。

 

プリークネスSでミスティックダンが二冠を取り逃したり、ロッキンジSでインスパイラルがまさかの敗戦を喫したり、海外競馬も面白いレース一杯なんですけど、振り返り記事は6月になりそうです。英ダービーまでには出したいんですけどね。

 

二冠を狙えるのは、

英2000ギニー馬:ノータブルスピーチ

英1000ギニー馬:エルマルカ

仏2000ギニー馬:メトロポリタン

仏1000ギニー馬:ルーイヤ

 

となっております。2月時点で挙げた馬が誰もいねえ。競馬は国内外問わず難しい。

 

さて、今回は言わずもがな、オークスの展望をします。

 

 

  優駿牝馬 展望

 

まあ、せっかくの3歳牝馬頂上決戦なので二つ名もぼちぼち考えました。

 

「夢見る少女」ミアネーロ
「女王の歩み」クイーンズウォーク
「名高き貴婦人」エセルフリーダ
「愛こそすべて」パレハ
「絶句の射光」コガネノソラ
「窓辺の日暮」サンセットビュー
「魔酒の工房」ステレンボッシュ
「竪琴の賛歌」ホーエリート
「紫だちたるわたの原」ラヴァンダ
「才色兼備」アドマイヤベル
「純然たる凪」ヴェントシュティレ
「来光招福」チェルヴィニア
「魅了の魔女」スウィープフィート
「偶像の光背」ライトバック
「成就の青玉」サフィラ
「綾織のバイラオーラ」ショウナンマヌエラ
「希望の挑戦者」タガノエルピーダ
「黒檀の聖槍」ランスオブクイーン
 

こんな感じでいかがでしょう。

 

二冠に挑む桜の女王、「魔酒の工房」ステレンボッシュ(戸崎圭太騎手)が中心にいることは間違いありません。「古戦場の静寂」アスコリピチェーノがNHKマイルカップに参戦、「長者の宮殿」レガレイラが日本ダービーに挑戦したことで、世代牝馬のトップクラスで残っているのはこの子だけ。彼女たちがいないなら負けるわけにはいかないでしょう。二冠に挑む馬というのは牡牝問わず距離適性を疑問視されることがおおいですが、この馬に関してはそんな心配を一つもされないのがすごいなと。まあ、血統見ればエピファ×ルーラー+シーザリオ・ダイナカール牝系・祖母ウインドインハーヘアと欲張りセットすぎて距離がもたないわけがない。負ける要素を探す方が難しい。

 

正直桜花賞組が有利なのは分かっています。でも、私は他に応援している馬が何頭もいる。出馬表が出る前の段階から本命と対抗、それから大穴は決まっています。ぶれることなどない。

 

本命は「夢見る少女」ミアネーロ(津村明秀騎手)。津村騎手の2週連続GⅠ制覇を期待します。ドゥラメンテ産駒は驚異のオークス複勝率6割を記録しているのでそんなに頓智気な予想でもないとは思うのですが。フラワーカップのメンバーレベルは評価できると思います。3着のカンティアーモとか昨日カーネーションカップを勝ちましたし、6着のカニキュルとかフローラS3着だし。前々走の菜の花賞5着は勝ち馬ミラビリスマジックが結構素質馬なのはもちろん、スムーズな競馬が出来なかったことも大きな要素としてあります。中山しか走ってないですが、初の東京コースでも不安は特にないです。走ってみないと分からないとしか。なにより調教が素晴らしいタイムでした。牝馬の調教で最終追いまでしっかり時計を出すことはむしろ珍しいため、狙い通りの調教なのかと疑う向きもあるでしょうが、悪いよりは良い方が何倍もいいです。

 

対抗は「才色兼備」アドマイヤベル(横山武史騎手)。POG指名馬でオークス・ダービーにたどり着けそうなのはこの子とミスタージーティーくらいなので、ドゥラっ子じゃないのに応援の感情が非常に強い。今年は冠名付きの個人馬主が強い印象があります。ベラジオ、テーオー、ジャスティンなどなど。この子もアドマイヤの名を背負っているわけですから、その流れに乗りたいところ。百日草もフリージアもあまりに歯がゆくてもんどりうったことが記憶に新しいですが、フローラSで一発回答。雄大なフォームと綺麗な栗毛の馬体に惚れ惚れとしてしまいました。鼻づらまで覆う流星を綺麗ととらえるか、ノベッとしていると思うかは人により蹴りですが、ベルちゃんの場合は目が綺麗なので二つ名を「才色兼備」とさせていただいております。

 

単穴は「魅了の魔女」スウィープフィート(武豊騎手)。桜花賞組を入れないわけにはいかない、となったときに私がぜひとも注目したいのはこの馬です。「偶像の光背」ライトバックとともに最後方一気を狙うも、すんなりと道が空いたライトバックとは対照的に、そして豊さんにしては珍しく進路をなくして何回も方針転換を図らざるを得ない形となりました。それなのに上り2位での4着はかなり偉い。しっかり後方に控えることが出来る分、府中での勝ち方なんて体に染みついているであろう競馬界の伝説がどこで仕掛けるのか興味があります。祖母スイープトウショウはオークス2着。グランマの雪辱を晴らす機会でもあります。チューリップ賞勝ち馬が桜花賞で負けてオークスで好走するパターンもシンハライトソウルスターリング、最近だとナミュールなど、結構あります。

 

連下に外すわけにはいかない「魔酒の工房」ステレンボッシュ(戸崎圭太騎手)。戸崎騎手はダービーで「世界都市のファッショニスタ」ジャスティンミラノも二冠を狙うとなると、戸崎騎手が二週連続で二冠達成という青写真すら描けるのがなかなかえぐい。でも、アスコリピチェーノ・レガレイラで一冠目に挑んだ北村宏司騎手がどちらも取り逃してしまったことを考えると、競馬はそんなに簡単ではない…と思いたい。それから2歳戦でのパフォーマンスの再現に期待して「希望の挑戦者」タガノエルピーダ(ミルコ・デムーロ騎手)、ダービー2着である兄サリオスの距離適性に関する疑問を蒸し返してしまうかもしれない「成就の青玉」サフィラ(松山弘平騎手)。

 

大穴に「窓辺の日暮」サンセットビュー(三浦皇成騎手)としておきます。

 

 

楽しみが止まりません。森永聡さんがリアルにダビスタやってるラヴァンダ、オークス2着のビュアブリーゼを母に持つヴェントシュティレなど、下位人気の馬にも一芸あります。先週の流れが続いているとすれば……?とか思ってみたり。

 

それではまた。

こんにちは。

 

残業・飲み会・外出が立て続けに重なっており、相変わらず余裕がありません。

 

とりあえず何とか作成できたヴィクトリアマイルの出馬表を載せておきます。自己満足の作業ながら、作成しないとメンタル的に週末が迎えられない感じになってきています。

 

展望、というかメンバー見た雑感はスターズに刃を突き立てた5歳世代vsリバティにリベンジを誓う4歳世代。それぞれの総大将がナミュールマスクトディーヴァ。でも買うのは勿論

 

 

こうなる。

 

 

こちらも併せて買いました。

 

語りたいことは山ほどあれど、電車の時間が迫りつつあるので今回はこの辺で。夜にまとまった時間が取れれば追記できちんと記事を書きます。

 

(5/11追記)

4歳馬7頭、5歳馬6頭、6歳馬2頭。

 

大阪杯から2頭、ドバイから1頭、阪神牝馬Sから6頭、中山牝馬Sから3頭、福島牝馬Sから1頭、東京新聞杯から1頭、リステッド競走から1頭。

 

色んなくくりで見ると色んなつながりが見えてきて面白い。

 

世間の評価は2強対決でしょう。先週のそれはアスコリピチェーノの自滅感もあり2強並び立つみたいな展開ではなかったにしろ、1着2着が実績馬だとどこかレースレベルが高いような感覚に陥ります。

 

「真珠の鐘楼」ナミュール(武豊騎手)か、「仮面の歌姫」マスクトディーヴァ(ジョアン・モレイラ騎手)か。5歳牝馬のトップクラスと4歳牝馬のトップクラスの激突には興味が無限に湧いてきます。

 

春はスターズオンアースに食らいつき、秋はスタニングローズに届かず、雌伏の時を経て、昨年はマイル戦線を牡馬も絡げて統一したマイル女王。初の海外遠征でも堂々たるパフォーマンスを披露し一切衰えを見せずに充実期を満喫しているナミュール

 

ローズSで理外の世界レコードを叩き出し、秋華賞ではただ一頭リバティアイランドに猛烈な末脚で迫るも三冠牝馬の誕生を見送った素質馬。ローズSで下したブレイディヴェーグは世代の壁すら乗り越え女王戴冠成り、よりこの馬の評価は高まりました。出遅れでほとんど競馬をしなかった前々走は参考外とすれば、前哨戦である阪神牝馬Sで見せたあまりに盤石な競馬に負ける可能性などみじんもないであろうマスクトディーヴァ

 

いやあ、面白い。

 

もちろん去年5着のドゥラっ子、「快速のサウンド」サウンドビバーチェ(松山弘平騎手)が本命なのは間違いないのですが、2強を抑えて私が対抗印を打ちたいのは「透き通る音色」ハーパー(池添謙一騎手)。近2走の負けで評価を落としているのでしょうが、牝馬限定戦だとめちゃくちゃ安定感ありません?

 

さて、時間がない中でも少し追記できてよかった。京王杯もウインマーベルが勝利してすこしニヤリとしてしまいました。というのも、1400に強い馬というのはどうしようもなくいるのだな、と感じずにはいられないからです。ダノンファンタジーしかり、ダイアトニック然り。

 

私の周りの方々が体調を崩しており、自分の体が心配です。身体も心も不安定になる時期ですので、みなさんもご自愛ください。水分と睡眠はしっかりとること。そして競馬をはじめとするエンタメで心を潤すこと。

 

それではまた。

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

ゴールデンウィークも終盤戦。競馬もいよいよ上半期のピークを迎えつつあります。

 

語りたいことが多すぎて毎回パンク状態になる当ブログですが、今週はNHKマイルカップにアメリカ三冠・イギリス三冠の開幕戦も重なり、「あ、これはダメだ」と最初から分かってしまいます。ドゥラっ子だって色んな子出るのに。

 

 

  近況

 

5月3日は非常にメンタルがやられる1日でした。トリニータとU-23日本代表の勝利がなければ私のメンタルは完全にBADに入り、ゴールデンウィークがブルーウィークとなるところでした。そういえば最近BLUE GIANTをアマプラでもう一度見ました。その勢いでエロル・ガーナーやジョン・コルトレーンなど節操なく聞いています。ジャズの奥底にある抵抗の感性みたいなものにたまらなく魅力を感じつつある今日この頃です。文化の日だし、文化的な暮らしを最優先事項に置いている私としては、多忙ながらも充実した日々と言えそうです。

 

脱線しましたが、メンタルがやられる要因はドゥレッツァリバティアイランドの負傷の報。何も同日に発表しなくてもいいじゃないですか。スターズオンアースは大丈夫なんでしょうか。ドバイ以降、何も情報ないですけど。今年の宝塚は京都開催だし、合うと思うんだけどなあ。こんなに負傷しやすいなんて、君たちは一体誰の子だい、と問いたくなりますが、ドゥラメンテの子ならまあしょうがないのかなとなってしまうのが悲哀の極み。

 

今日はテーオーロイヤルの骨折も判明してしまい、宝塚の有力馬がまた一頭へってしまいました。ロイヤルは二回目の怪我ですか。そんなに過酷な運命背負わせなくてもいいじゃないですか。まあ、今回は前回よか軽度なので秋にはまた見られそうですけど。

 

  土曜競馬

 

シャハザマーンのデビュー戦は5着。ダービーより前にデビューしたということで、去年のバトルハーデンよりマシとはいえ、まだまだ仕上がり途上で残念無念。菊に間に合ってシュガークンミスタージーティーと一緒に走ってくれたら激熱なんですけどねえ。

 

ザブライドカリーニョは初勝利。とりあえず勝利したドゥラっ子がいるだけでもよかったよかった。昨今はドゥラに逆風が吹き荒れてますからね。

 

お姉ちゃんも奮わなかったなあ。走ってくれるだけでも嬉しいことこの上ないので、次はどこに出るのか楽しみです。札幌日経OPか丹頂Sには出るんでしょうけど、ファン投票で宝塚に出るか、それとも賞金を積むためにOP戦に出るか、それとも直行するか。

 

東京メインのプリンシパルSはダノンエアズロックがダービーに直行できる最後のチケットをつかみ取りました。去年のアイビーSに熱狂した私からしてみれば、もう一度ダノンエアズロックvsレガレイラが見られるのは嬉しい。ダノックスもよほどダービー取りたいのがわかります。

 

  NHKマイルカップ 展望

表題はウマ娘関係です。NHKマイルカップは実名登場なのに、日本テレビ盃はさざんかテレビ盃という偽名なので、適当に書きました。

 

 

かなりの好メンバー。一番の見どころは2歳王者vs2歳女王でしょう。朝日杯覇者にして皐月賞3着「星見博士」ジャンタルマンタル(川田将雅騎手)。阪神JF覇者にして桜花賞2着「古戦場の静寂」アスコリピチェーノ(クリストフ・ルメール騎手)。素晴らしい構図です。

 

どちらも外枠に降られましたが、ことNHKマイルに関しては特に内外でどうこうという認識は持っていません。データがどうなのかは知りませんけど。

 

2強を逆転するポテンシャルもちもわんさかいます。伝説の新馬戦候補となっているレースを勝利したダノンベルーガの半妹「ヒロイン目指して」ボンドガール(武豊騎手)、

大外に送り込まれた超良血の「格調ある行進」アルセナール(横山武史騎手)、

ホープフルは無念の取り消しとなった2戦2勝の「聳え立つ煉瓦塔」ゴンバデカーブース(ジョアン・モレイラ騎手)、

前哨戦アーリントンカップ勝者、兄ファントムシーフがもがいた春戦線を弟はどう歩むか「希望の光」ディスペランツァ(鮫島克駿騎手)。

シンザン記念勝者、クラシック登録のない外国産馬の襲来に震撼せよ「高貴な槍使い」ノーブルロジャー(松山弘平騎手)、

今年の暴れ馬枠筆頭、高い能力と激しい気性は表裏一体「燃え滾る花束」シュトラウス(北村宏司騎手)。

 

ドゥラっ子がいないので脳死予想ができません。うーん、荒れやすいレースという先入観があるのでやはり穴馬を狙いたくなる。唾をつけていたキャプテンシー(ミルコ・デムーロ騎手)は前走稍重馬場とはいえあまりに負けすぎで本命まで押し上げるにはどうにも躊躇してしまいます。ミルコだし応援の感情で印は回しますけども。

 

ジャンタルマンタルチャンネルトンネルのワンツーとかになったらどんな実況になるのか気になります。そのときにはゴンバデカーブースも添えたい。

 

まあ、色々考えましたが、今回のメインテーマは「兄姉の想い」です。

 

本命はディスペランツァ。前走の切れ味の鋭さが鮮烈でした。着差こそつかなかったですが皐月・桜花組を除くと能力は一つ抜け出ているように思います。半兄である「怪盗」ファントムシーフはクラシックで人気を背負いながら涙をのみました。弟は兄と違うルートを歩んでいますが、勝負服は同じ黒色に桃色格子。「希望の」という馬名に、オーナーであるターフスポートの入れ込みようが伝わってきます。

 

対抗はアルセナール。半姉ナミュールとともに2週連続姉妹でGⅠ制覇とか見てみたい。ラヴェルともども早熟みがあるサンブルエミューズの子供たちですが、そこに仕上がり早いエピファ産駒となればこの時点での完成度は推して知るべし。キャリアの浅さは不安ですが前走クイーンカップは狭いところにいたのもありエンジンのかかりが一瞬遅かった。しかし今回は大外から外目の好位置につけて、府中の直線を一刀両断する姿が目に見えます。

 

単穴はボンドガール。半兄ダノンベルーガは時代が悪かったとしかいいようのないほどになぜかまだGⅠ未勝利。藤田晋旋風が吹き荒れ始めた競馬界において、日米同日GⅠ制覇の偉業なんか達成したその日には、フォーエバーヤングともどもウマ娘化待ったなし。伝説の新馬戦メンバーが桜花賞で軒並み凡走したのが気になりますが、ゴンバデカーブースへのリベンジなどこの馬にはこの馬の因縁がある。

 

連下にはやはり外せないGⅠ馬2頭、アスコリピチェーノジャンタルマンタルを指名。大穴にキャプテンシーとしておきましょう。

 

本当はイギリス2000ギニー&1000ギニーおよびアメリカのケンタッキーダービー展望も入れたかったのですが、時間切れ。振り返り記事はしっかり出します。

 

何とか間に合いました。ご査収ください。

 

 

とりあえず、1月に書いた記事を貼付しておきます。上記記事内の「神話の痕」シティオブトロイの2000ギニー、「幸せ運ぶ少女」ポルタフォーチュナvs「灰色の堕天使」フォールンエンジェルの1000ギニー、そして「はじまりの日」フォーエバーヤング、「吉方位の解読者」テーオーパスワードが150年の歴史を背負う「迅雷風烈」フィアースネスにいどむケンタッキーダービー。このあたりが注目です。

 

出馬表作成をぼちぼち頑張ります。

 

それではまた。

こんにちは。

 

昨日の記事で書き残したスイートピーステークスと香港国際競走について少しだけ。結局香港の出馬表はチェアマンズスプリントプライズを作るのが精いっぱい。残っている2つのGⅠの出馬表は出せそうにない(追加するにしてもレース後になりそう)ので、ご了承ください。なんとか勝負服と馬主を割愛した出馬表は作成できました。ご査収ください。

 

L スイートピーステークス

1着馬にオークスの優先出走権が付与されます。カレンブーケドールの勝鞍が結局ずっとこのレースだったのも趣深い。青葉賞でシュガークンがダービーへの切符をつかんだように、1頭でも多くのドゥラっ子をクラシックの舞台で見られることを期待せずにはいられない。

 

出走するドゥラっ子は2頭。

 

不調と言われた現3歳ドゥラっ子において、11月に貴重な1勝を挙げてくれて重賞にも早々と挑戦したニシノティアモ(田辺裕信騎手)、「マイルの巨匠」シュネルマイスターの半妹としての素質は間違いないながらもデビューが遅れに遅れてようやくクラシックの舞台へと手をかけたシュネルラウフェン(津村明秀騎手)。

 

 

GⅠチェアマンズスプリントプライズ(1200)

唯一香港開催で間に合いそうな出馬表はこれだけです。本当にごめんなさい。
 
香港短距離シリーズ第3戦。第1戦センテナリースプリント覇者「征服王」ヴィクターザウィナー【維港智能】(カーチュン・リョン騎手)、第2戦クイーンズシルバージュビリーカップ覇者「太陽の輝き」カリフォルニアスパングル【加州星球】(ブレントン・アブドゥラ騎手)、そして高松宮記念覇者「熱狂のさなか」マッドクール【消暑樂祭】(坂井瑠星騎手)。日本競馬と香港競馬における短距離界の頂点がきまるレースです。異国でも強さを見せた香港馬2頭はホームに戻って改めての激突。そこに日本の短距離王が割って入れるか。
 
欲を言えばラッキースワイネスもいてほしかったなあ。阪急杯3着のサンライズロナウド【旭日朗途】(ダミアン・レーン騎手)は一気の相手強化にどこまでやれるか。

GⅠチャンピオンズマイル(1600)

(勝負服・馬主は割愛)
 
GⅠ10勝、世界の賞金王、「現在進行形の伝説」ゴールデンシックスティ【金鎗六十】(チャクイウ・ホー騎手)は同レース4連覇をかけた引退レースとなります。スチュワーズカップは残念ながら回避となってしまったので、23-24シーズンを3戦して終えるという当初のプランに立ち返るのであれば、安田記念で引退してもいいのでは?と何回でも言っておきます。
 
絶対王者に唯一食らいつけるであろう実力馬は、「逆さ船の航海士」ヴォイッジバブル【遨遊氣泡】(ジェームズ・マクドナルド騎手)。二強が不在の香港三冠第1戦、香港スチュワーズカップを勝利してGⅠ初制覇を達成。そして二強の一角が舞い戻った第2戦、香港ゴールドカップでは「浪漫の闘士」ロマンチックウォリアー相手にクビ差の大健闘。二強が不在だから勝利できたという言われなき汚名を自ら払拭する素晴らしい走りを見せています。そして今回はあの時不在だった二強のもう1頭と雌雄を決します。ここで勝たなければリベンジの機会はおそらく一生訪れません。
 
日本馬の出走はシャンパンカラー【鑽彩】(坂井瑠星騎手)、オオバンブルマイ【大宴重酬】(ダミアン・レーン騎手)、エルトンバローズ【傲蹄巴魯】(西村淳也騎手)の3頭。相手はとてつもなく強力ですが、健闘を期待します。シャンパンカラーの単勝には勿論100円をいれてますよ。

GⅠクイーンエリザベス2世カップ(2000)

シャティン10ハロンの絶対王者、GⅠ6勝「浪漫の闘士」ロマンチックウォリアー【浪漫勇士】(ジェームズ・マクドナルド騎手)を倒す馬が表れるのか、というレースになります。10ハロンでもこの馬に負けることがなかったゴールデンシックスティって本当になんなん。
 
対抗馬の筆頭は前年2着の雪辱を期す「大成の予知」プログノーシス【先見】(川田将雅騎手)。去年は若干追い出しが遅れた感じもあり、100点の競馬ではないような印象です。あの時から馬体の充実も著しく、前走金鯱賞はドゥラファンの期待を粉々に打ち砕く完璧な騎乗での圧勝劇。香港の魔王を打ち倒す準備はこれ以上ないほどに整っています。
 
香港カップにて「不屈の愛国王」ルクセンブルクとともに魔王に肉薄した「悠久の瀑布」ヒシイグアス【滂薄無比(ダミアン・レーン騎手)、遠征好きな「橋上の月見」ノースブリッジ【北橋】(岩田康誠騎手)にももちろん注目です。馬場があまり良くならないようなら、重馬場の鬼である香港馬ストレートアロン【直線力山】(チャクイウ・ホー騎手)にも魅力を感じます。
 
未作成の出馬表は出来上がり次第貼りますが、レース後になることが濃厚です。最早何のために作っているのか分かりません。レースの振り返りはしっかり描きたいな。ゴールデンウィーク中にでも。
 
それではまた。