こんにちは。
お久しぶりとなってしまいました。アスコット開催に向けて意気込んでいたのが嘘のようです。言い訳をさせてもらいますと、EUROとか神域リーグとか競馬以外のコンテンツが充実し始めてしまって時間がいくらあっても足りなかったんです。1日が36時間じゃないのが悔しい。海外競馬については夏に上半期のビッグレースを振り返る記事を書けたら書きます。
ウマ娘の映画感想も見切り発車だったためあえなくストップ。いや、続きは書きますけどもいつになるか正直分からない。サブスク解禁の方が先になってしまったらいよいよ笑えない。
そもそもこのブログはドゥラメンテ産駒と名実況を細々と楽しむブログだったのが、欲をかいて色んなものに手を出すからこういうことになる。そんなこと言ってるそばからPOGとかについて書きたい。レーベンスティールに寄せる多大な期待も書きたい。何でもう6月が下旬に差し掛かっているんですか。
色んな自省をしつつ、でも懲りないんだろうなという諦念を漂わせつつ、今週の競馬です。何でもかんでも扱わずにトピックは二つだけ。
最終世代の一番槍
未勝利脱出タイムリミットまであと2か月ちょっとの3歳未勝利戦で奮闘する第4世代のドゥラっ子がたくさんいます。今日は6頭が挑戦して函館2Rでカンバーランド(武豊騎手)が未勝利脱出。明日はシャハザマーンやマックスセレナーデをはじめとする5頭が挑みます。頑張れ。
それと同時に、明日はいよいよドゥラメンテ産駒のラストクロップがお披露目となります。最終第5世代の一番槍は京都5Rに出走するシストロン(岩田望来騎手)。母父ダイワメジャーなのでサンデーの3×3です。驚くべきは5月5日という遅い生まれであるにもかかわらず、ドゥラっ子の中でデビューが一番先であるということです。仕上がりの進度や成長からみて、いきなり大きな期待をかけるのは酷というもの。でも貴重な世代の先鋒を務めるからには、立派な走りを見せてもらいたい気持ちも。
ノッている藤田晋オーナーと川田中内田の鉄板コンビで期待度青天井のエリキング(川田将雅騎手)、良血なのが名前から何となく察せられるサラコスティ(クリストフ・ルメール騎手)と強敵ぞろいですが、今見せられる最大限のパフォーマンスを期待しましょう。
GⅠ宝塚記念 展望
いよいよ上半期の総決算。時が経つのはあまりに早い。
18年ぶりの京都開催、どこまで渋るか読めない馬場。予想するのに困るポイントはあります。本気で当てにいくもよし、夢を語るもよし。
最近の宝塚記念は結構メンバーが揃っていましたし、フルゲートの年も続きましたが、今年は13頭立てでメンバーも例年と比べると少し落ちる印象があります。ただ、今回のメンバーに関しては使い分けの影響というより故障で出走できない馬があまりに多すぎる。
不出走が決まっていたにもかかわらず2年前のタイトルホルダーより多くの票を稼いでファン投票2位に入った三冠牝馬、「自由の令嬢」リバティアイランド。
完敗の金鯱賞、悪夢の天皇賞春を経てもなお、人気も期待も高止まりでファン投票4位となった菊花賞馬、「青武蔵」ドゥレッツァ。
圧倒的なスタミナと盤石のレース運びで長距離戦線を完全制圧し天皇賞馬、ファン投票6位の「長距離の帝王」テーオーロイヤル。
4歳世代のクラシックウィナーの復権をかけレーンのワンポイント騎乗に賭けていたダービー馬、ファン投票11位の「ファーストクラウン」タスティエーラ。
あまりに不運すぎていよいよネタに出来なくなってきている二冠牝馬、ファン投票16位の「星継ぐ血筋」スターズオンアース。
エリ女勝者のファン投票13位「ミス・ミュージカル」ブレイディヴェーグ、去年の大阪杯を制したファン投票15位「黄金の騎士」ジャックドール……みんな怪我。ドゥラメンテ産駒のエース3頭もみんな怪我。「破天荒な後継者サイコロ次走」ドゥラエレーデは何してるか分かんないし。
結局ファン投票上位10頭に与えられる優先出走権は59位のカラテまで及んだことを考えると、27位の「再生の物語」ステラヴェローチェはなんでここにいないんでしょうね。春の大目標が安田記念だったということですか?そんなことあります?中長距離をガンガンつかってみてほしいんですけど……
札幌記念に向かう予定の「偉大なる王」シャフリヤールはファン投票26位と実績に反して低すぎる。海外競馬を好走していてもあまり人気は上がらないことの証明となってしまっています。今年の秋もあまり国内にいる気はしないですけれども。
ドゥラっ子3頭(4頭?)が出ていたら私のテンションは今の比じゃなく上がり切っていたことでしょうが……残念。出走しないメンバーについてグダグダいうのはこのあたりにしておきましょう。どんなレースも出走しなければそもそも勝てないのですから。
ファン投票順位+オリジナルの二つ名、主な戦績付きで出走馬を見てみます。
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1位「夢をめざして」ドウデュース(武豊騎手)
GⅠ’23有馬記念1着・GⅠ’22東京優駿1着・GⅠ’21朝日杯FS1着・GⅡ’22京都記念1着
3位「大阪の歌劇王」ベラジオオペラ(横山和生騎手)
GⅠ’24大阪杯1着・GⅡ’23スプリングS1着・GⅢ’23チャレンジカップ1着
5位「万里の宮殿」ジャスティンパレス(クリストフ・ルメール騎手)
GⅠ’23天皇賞春1着・GⅡ’23阪神大賞典1着・GⅡ’22神戸新聞杯1着
7位「不屈の古豪」ディープボンド(幸英明騎手)
GⅡ’21/’22阪神大賞典1着・GⅡ’21フォワ賞1着・GⅡ’20京都新聞杯1着
10位「朝日はまた昇る」ソールオリエンス(横山武史騎手)
GⅠ’23皐月賞1着・GⅢ’23京成杯1着・GⅠ’23東京優駿2着
24位「決戦の合図」ブローザホーン(菅原明良騎手)
GⅡ’24日経新春杯1着・GⅠ’24天皇賞春2着・GⅡ’24阪神大賞典3着
29位「渦巻くゴシック」ローシャムパーク(戸崎圭太騎手)
GⅡ’23オールカマー1着・GⅢ’23函館記念1着・GⅠ’24大阪杯2着
30位「緑色の夏風」プラダリア(池添謙一騎手)
GⅡ’24京都記念1着・GⅡ’23京都大賞典1着・GⅡ’22青葉賞1着
34位「明けの紅星」ルージュエヴァイユ(川田将雅騎手)
GⅠ’23エリザベス女王杯2着・GⅠ’24大阪杯3着・GⅡ’23府中牝馬S2着
59位「新潟の道場主」カラテ(岩田望来騎手)
GⅢ’22新潟記念1着・GⅢ’23新潟大賞典1着・GⅢ’21東京新聞杯1着
81位「リズムを刻んで」ヒートオンビート(坂井瑠星騎手)
GⅡ’23目黒記念1着・GⅡ’21目黒記念2着・GⅡ’22/’23アルゼンチン共和国杯3着
87位「測り切った昇弧」シュトルーヴェ(ダミアン・レーン騎手)
GⅡ’24目黒記念1着・GⅡ’24日経賞1着
圏外「三連星座」ヤマニンサンパ(団野大成騎手)
’23飛鳥S(3勝クラス)1着
秋春グランプリ制覇を狙うドウデュースが中心になります。歴代の名馬に勝るとも劣らない走りをここぞという場面で見せる、正真正銘のスターホースです。初の淀を乗りこなせばその先には凱旋門リベンジまでの道筋がはっきりと見えるはず。馬場が渋ろうが、フランス遠征の用意と思えばなんてことはありません。歴代最多得票のスターホースがレジェンドと共に夢を叶える姿は、全ての競馬ファンが思わず拍手を贈ってしまう魅力に満ち満ちています。
淀と言えばディープインパクト産駒と考えるとジャスティンパレスとプラダリアが優位を得ているかもしれません。実際どちらも京都の重賞を制覇しており、京都の宝塚記念父子制覇というのも明確に想像することができます。ジャスティンパレスはルメール騎手、プラダリアは池添騎手と騎手だけ見ても怖い存在です。
春の中距離GⅠ連勝を狙うベラジオオペラ、ブリンカーを外してこの舞台に賭けるソールオリエンスは4歳世代の威信を担います。ソールオリエンスはあの皐月賞の再現を狙いたいところ。
エアグルーヴ、ルーラーシップ、ドゥラメンテなどダイナカールの一族が涙を呑んできた舞台で一族の悲願を叶えんと意気込むのがローシャムパーク、春GⅠで目を見張る末脚を見せて好走したブローザホーンとルージュエヴァイユ、重賞2連勝中のシュトルーヴェはタスティエーラのワンポイント騎乗が出来なかったレーン騎手に堀厩舎が用意したらしく、代役というにはなかなか豪華な実績馬です。
さて、ドゥラっ子が居れば、特にスターズオンアースがぜひともいてほしかったといつまでも思い続けてしまう私ですが、逆に言うとドゥラっ子がいないからこそ推せる馬がいます。
私の夢はディープボンドです。成長曲線は明らかに下降線をたどり、レースを走るたびに衰えが指摘される7歳馬は、もはや切れ味などあるはずがなく、とにかく先団についていき粘り切るというレースプランしかない状況です。カッコいいとは言えない、昔のようには走れない、もう終わった馬かもしれない。でも一生懸命走る彼の姿に、レースに来るたび披露される磨き上げられた青鹿毛の馬体に、ロングスパートをかけて直線入り口で先頭に立つ天皇賞の姿に、心を打たれないことなんてなかった。悲願かなう宝塚の舞台で、彼のレースプランが存分に生きる淀の舞台で、フランスの重馬場すら乗り越えた彼が初GⅠを戴く姿を見たくてたまらない。ノースヒルズ系の勝負服に幸騎手というのも何かの縁を感じます。
もう少し買いますがとりあえず夢の単勝。
他の記事もぼちぼち進めていきます。
最後に一言。
ヤマニンサン「パ」なんですね。サンバではなく。
それではまた。