こんにちは。

 

2週続けてウマ娘の映画を見てきました。4回目なのにまだ新しい発見がある。

 

それにかこつけて競馬場に行ったりとインドア派の割には最近外出が多い。家でダラダラ競馬の動画みることもできていません。

 

先週の日本ダービー、ダノンデサイルお見事でした。横山典弘騎手が皐月賞の判断について言及されていましたが、色々な巡りあわせと判断の上に栄光というものは完成されるのだなとしみじみ感じました。競馬の面白さが詰まったダービーをありがとうございます。初の出走でいきなり夢をかなえてしまった安田翔伍調教師をはじめ陣営の皆さんおめでとうございます。

 

何週も続いたGⅠ展望もやっと一区切りです。海外競馬好きからしてみれば垂涎のレースとなってしまいました。余裕さえあればグダグダと香港馬について語るのですが、今回は少しあっさり目(当社比)に。

 

 

  安田記念 展望

 

トピックは何といっても香港馬2頭の来日です。ゴールデンシックスティが長い旅路を終えた今、香港競馬の勢力図において10ハロン路線で堂々と頂点に君臨するのが「浪漫の闘士」ロマンチックウォリアー。「太陽の輝き」カリフォルニアスパングルや「永遠の美」ビューティーエターナルとともに8ハロン路線の最前線を形成するのが「逆さ船の航海士」ヴォイッジバブル

 
やはり普段から海外競馬を見ていると、いざすごい海外馬が日本に来てくれるとなったときに応援の感情が強くなってしまいます。もちろん日本馬に頑張ってほしい気持ちはやまやまなのですが……
 
だって、海外馬の1番人気は2011年ジャパンカップのデインドリーム以来というではないですか。

 

盛り上がらずにいられるものか。
 
「浪漫の闘士」ロマンチックウォリアー(ジェームズ・マクドナルド騎手)は19戦15勝、香港と豪州でGⅠ7勝、GⅠ4連勝中と分かりやすい最強馬。主な戦場は10ハロンですが8ハロンでもクラシック路線におけるカリフォルニアスパングル撃破の経験や、ゴールデンシックスティへの肉薄など、能力が高すぎてカバーできているというありさま。直近だと、GⅠ4連勝の口火となったGⅠコックスプレート(ムーニーバレー2040)が特に出色のパフォーマンス。現地の錚々たる実績馬(アリゲーターブラッド、ミスターブライトサイド)との3頭併せとなった最終直線は迫力があまりにありすぎて大好きなレースの一つです。
 
不安要素は本当に狙っている舞台がここなのかということ。というのも、香港馬の2頭は宝塚記念にも予備登録をしています。ロマンチックウォリアーに関しては先に述べた豪州遠征についても遠征初戦となったGⅠターンブルS(フレミントン2000)を4着としっかり叩いてからコックスプレート制覇の偉業につなげています。安田は叩き仕上げで宝塚で本気を見せるという考えであってもおかしくない。まあこの馬の場合、叩き仕上げであろうがなんだろうが強すぎて全部薙ぎ払ってしまってもおかしくない。
 
もう一頭の香港馬、「逆さ船の航海士」ヴォイッジバブルは18戦6勝、GⅠ1勝。去年の12月から今年の2月にかけての3戦が圧巻でした。香港マイルでは完全体のゴールデンシックスティに食らいつこうとし、2強不在のトリプルクラウン第1戦香港スチュワーズカップでGⅠ初制覇。トリプルクラウン第2戦の香港ゴールドカップではロマンチックウォリアーにクビ差迫る大健闘。なんかこの馬も、8ハロンがいいのか10ハロンがいいのかいまいち判然としないです。
 
心配なのはドバイ遠征でフォームを崩していること。ドバイターフ13着、チャンピオンズマイル3着とこの馬本来の走りを失っていました。とはいえチャンピオンズマイルでは引退レース(多分)のゴールデンシックスティに先着しており、次代の香港競馬を担う存在として期待されているのは間違いないでしょう。
 
この2頭、実は一昨年のダービー馬と昨年のダービー馬だったりするんです。香港4歳クラシックはグレードレースもなく影が薄いので気づきにくいですけど。ああ、今年の香港4歳クラシックについても触れたい。ヘリオスエクスプレスについて触れたい。でもここではやめておきます。またいつか。
 
迎え撃つ日本馬もマイルCSを制したGⅠ馬2頭を筆頭に豪華メンバーそろい踏みです。
 
現マイル女王の「真珠の鐘楼」ナミュール(武豊騎手)、元マイル王の「大理石の望楼」セリフォス(川田将雅騎手)は対照的な枠に入りました。枠を交換してほしいな。
 
マイル女王ナミュールはドバイターフで世界にお披露目を済ませ、ヴィクトリアマイルではまさかの着外。藤岡康太騎手の神騎乗が思い出されるあの末脚を府中でも輝くところが見たい。
 
一昨年のマイル王セリフォスは今季初戦のGⅡマイラーズカップを2着と叩きとして完璧な使い方をしています。安定感ある先行力を存分に発揮するための上積みを期待しましょう。
 
そんなマイラーズカップで完勝した「一走入魂」ソウルラッシュ(ジョアン・モレイラ騎手)は2年連続で春前哨戦快走→安田記念惨敗→秋前哨戦快走→マイルCS惜敗という感じで、安田記念があまり合っていないようにも思います。そんな不安をかき消す力強い味方は「マジック・マン」。悲願のGⅠ制覇へ、体調や調教はこれ以上ない完璧な状態に仕上げています。
 
全てをトップレベルでこなすオールラウンダーの「大地の夜明け」ガイアフォース(長岡禎仁騎手)、復活気配の皐月賞馬「二色の地上絵」ジオグリフ(北村宏司騎手)、流れに乗っている藤田オーナー所有の高額馬ドーブネ(菱田裕二騎手)、2連勝と流れに乗って大舞台へ挑むパラレルヴィジョン(クリストフ・ルメール騎手)、人馬共に悲願のGⅠを狙う逃げ馬ウインカーネリアン(三浦皇成騎手)、ヴィクトリアマイル2着のフィアスプライド(坂井瑠星騎手)、ソングラインやシュネルマイスターを去年の毎日王冠で抑え込んだ「ロケットマン」エルトンバローズ(西村淳也騎手)、福永厩舎に転厩して復活気配を見せるダノンスコーピオン(戸崎圭太騎手)。NHKマイルカップでも大外、去年の安田記念で戸崎騎手も大外。何を意味する。
 
しかし私の本命は香港馬でも有力馬でもありません。本命はレッドモンレーヴ(横山和生騎手)。2年前の秋色ステークスから見つけていた逸材は、上がりの3ハロンを32秒台で上がればなんとかなるやろみたいな競馬をしてくれるので見ていて面白い。ダイナカール牝系だし、サイアーラインはキンカメから来ているし、血統もドゥラに似てる。ドゥラ産駒がいなかろうがドゥラ要素を見つけてしまう……ところはありつつ、結構本気で府中巧者だと思ってます。馬場が渋るのを想定していなかったのでそこはめちゃくちゃ不安。まあそもそも、いつも最後の末脚が間に合うか分からない本当にギャンブル要素強い子なので今更か。
 
応援したいのは「再生の物語」ステラヴェローチェ(横山典弘騎手)。鳴尾記念でヨーホーレイクが勝利した今、あの呪われた日経新春杯は復活の道筋を繋ぐものへと様相を変えてきています。大阪杯の走りに胸が熱くなったのは一人や二人ではないはず。しかしながら…なんでマイルなん?この馬に関しては行方不明中の扱いや復帰後のレース選択などに疑問が有り余っています。さすがに適性的に宝塚記念出ますよね?春の大目標が安田記念なんてことないですよね?
 
 
ちゃんと9文字以上でも馬名が印字されるんですね。なかなかレア。
 
展望も何もしていないのにイギリス・フランスのクラシック路線が進んでいってしまう。イギリスダービーおもしろかったですね。振り返り記事をぼちぼち出します。
 
あと一つ、できれば名実況列伝を更新したい。2000有馬とか、2001ジャパンカップとかを書きたい欲が映画のせいで湧いてきてしまっています。次回予告で触れていた実況を後回しにして久々に書くかな……気が向いたら。
 
それではまた。