こんにちは。
本当に衝撃的な事がありました。いろんな思いが渦巻き言語化に苦労しているところですが、まずは先週の振り返りから。
朝日杯は予想と馬券が当たったので嬉しい1戦でした。本命アドマイヤズームが大当たり。川田騎手のソツない好騎乗が存分に炸裂しました。3着のランスオブカオスも拾えました。ランスオブカオスが拾えたのは実況だった川島アナがYouTUbeのメンバーシップでやられているもりおの小部屋のおかげです。

ドゥラメンテ産駒がいないレースであれば脳が壊れることはないので、まあまあまともに予想できる。まともに予想して全然当たらないとそれはそれでダメージが来ます。正味、高額を賭けずにチビチビと楽しむ分には当たろうが当たるまいが観戦料だと割り切れるのですけども、たまにお金が帰ってくるのは嬉しい。そのくらいのスタンスの方が長く楽しめる。
なにより、有馬記念の予算が確保できました。有馬記念こそ、まともに予想するレースじゃないですし。
そして、もう一つ述べておきたいトピックは、「小さな姉さん」メロディーレーンの引退です。9歳での万葉ステークスも楽しみでしたが、その願いはかなわず。小さな体で挑み続けた彼女には、最大級の敬意を。
メロディーレーンがタイトルホルダーのお姉さんで本当に良かった。
GⅠ有馬記念

歴代最多得票でファン投票1位を獲得した「夢をめざして」ドウデュース(武豊騎手)。右前脚跛行で出走取消、引退となりました。第一報を聞いたときの衝撃はあまりに大きかった。
私のドウデュースに対する想いはかなり屈折しています。ドゥラ脳の私からすると、同期のイクイノックスと同じく、ドゥラメンテ産駒に立ちはだかる壁とみなして、なんとしてでも倒したい馬として見るのが私の中でのスタンダードだとは思います。ただ、彼はその枠組みすら超えるような馬でした。
そもそも、ドゥラ産駒を抜きにしてある程度まともに考えたときに、私はドウデュースを大好きにならないはずがない、と思います。名手と共に困難へと挑み続けるレース選択、心配な負け方と爽快な勝ち方、そして愛嬌たっぷりな性格。この秋ふと友人に漏らしたのは、「何も考えずにドウデュースのファンでいられたら、この秋はどんなに楽しいだろうか」という言葉でした。
やはり、今年のジャパンカップを現地観戦したのも自分の中では一つ大きなファクターでしょう。ゴール後、ドゥレッツァが届かなかった悔しさは雰囲気によって塗り替えられてしまいました。それほどレース場が一体となってドウデュースに、武豊に賛辞を贈っていました。「酔いしれる」という言葉の本当の意味をそこに見た気がします。他のことをしばし忘れて、ただ最高の人馬に酔いしれる、そんな瞬間がドゥラ至上主義者の私ですらあったのですから。
もう何もかもが主人公すぎて、まさに夢のような名馬でした。お疲れさまでした。
しかしまあ、ドウデュースですら達成できないなら、秋古馬三冠を達成できる馬なんてもういないんじゃないでしょうか。そんな思いが沸々と湧いてきますが、それはこれからの競馬界に期待するとしましょう。
その他、ファン投票上位の回避馬をざっとおさらい。
ファン投票4位、「長距離の帝王」テーオーロイヤルは京都大賞典回避、ジャパンカップ回避に続いてついに年内全休とあいなりました。これからの大目標は春盾の連覇となります。
ファン投票6位、「来光招福」チェルヴィニアはジャパンカップ4着後、来期に備えて休養にはいりました。
ファン投票11位、「自由の令嬢」リバティアイランドは香港カップに参戦して2着。
ファン投票12位の「日はまた昇る」ソールオリエンスはジャパンカップ14着、14位「青武蔵」ドゥレッツァはジャパンカップ2着同着、15位「静寂破る打鍵」タスティエーラは香港カップ3着で不参戦。後に言及しますが、今回は4歳世代の層が薄いです。
さて、それではいよいよ出走馬紹介に参りましょう。ファン投票上位からの紹介です。
ファン投票2位、「緻密なタクティシャン」ダノンデサイルと横山典弘騎手。皐月回避の決断が結実し、馬第一主義の神髄をみた日本ダービー制覇が記憶に新しい。全てが上手くいかなかった菊花賞6着から仕切り直しの参戦です。
ファン投票3位、「大阪の歌劇王」ベラジオオペラと横山和生騎手。今年は京都記念2着、大阪杯1着、宝塚記念3着、天皇賞秋6着と安定した成績と確かな先行力を誇る、春の中距離王者です。
ファン投票5位、「勝鬨の合図」ブローザホーンと菅原明良騎手。今年は日経新春杯1着、阪神大賞典3着、天皇賞春2着、宝塚記念1着と上半期は重馬場巧者ぶりも発揮しつつの絶好調。しかし一転して下半期は京都大賞典は最下位11着、ジャパンカップ12着。春秋グランプリ連覇には状態面での復調が必須です。
ファン投票7位、「洗練のスタイリスト」アーバンシックとクリストフ・ルメール騎手。今年は京成杯2着、皐月賞4着、東京優駿11着、セントライト記念1着、菊花賞1着。精神面と馬体の成長著しい菊花賞馬をルメール騎手は選択しました。
ファン投票8位、「不屈の古豪」ディープボンドと幸英明騎手。今年は阪神大賞典7着、天皇賞春3着、宝塚記念7着、京都大賞典2着。天皇賞春での四度目の好走や、勝利が目前ですり抜けた京都大賞典など、7歳になっても見せ場十分。いつも丈夫でいつも健康な歴史の生き証人です。
ファン投票9位、「薔薇一族の宿願」スタニングローズとライアン・ムーア騎手。大阪杯8着、ヴィクトリアマイル9着、クイーンステークス6着、そしてエリザベス女王杯1着。薔薇一族の悲願を二つも叶えた孝行娘です。復活の女王はこのグランプリを引退レースに選択しました。
ファン投票10位、「万里の宮殿」ジャスティンパレスと坂井瑠星騎手。ドバイシーマ4着、宝塚記念10着、天皇賞秋4着、ジャパンカップ5着。実は去年の有馬記念は1番人気。惜敗続く5歳の雄は同期の無念を背負って3度目の有馬記念参戦です。
ファン投票13位、「蕾の麗宮」レガレイラと戸崎圭太騎手。2歳の統一女王は牡馬クラシックに参戦も皐月賞6着、東京優駿5着。その後もローズステークス5着、エリザベス女王杯5着。背負った人気はいつも大きいながら、それに応えられない不器用さがどうにも歯がゆい3歳牝馬です。
ファン投票19位、「星に願いを」スターズオンアースと川田将雅騎手。ドバイシーマ8着、長期休養を経てジャパンカップ7着から参戦です。明言されていないですが、おそらく引退レースではないでしょうか。
ファン投票27位、「雪に溶ける白」ハヤヤッコと吉田豊騎手。金鯱賞4着、大阪杯12着、函館記念12着、タイランドカップ3着、アルゼンチン共和国杯1着。メンバー最年長の白毛は二刀流で芝ダート重賞を制しており、派手な見た目に負けない実績を誇ります。
ファン投票28位、「偉大なる王」シャフリヤールとクリスチャン・デムーロ騎手。ドバイシーマ2着、札幌記念5着、BCターフ3着から参戦です。国際派ダービー馬は大外枠という特大の試練を乗り越えられるか。陣営からは逃げ宣言も飛び出しています。
ファン投票31位、「渦巻くゴシック」ローシャムパークとトム・マーカンド騎手。大阪杯2着、宝塚記念5着、毎日王冠10着、BCターフ2着から参戦です。GⅠで2着2回といよいよトップランナーの仲間入りを果たした良血の鹿毛。確かな実力は折り紙付きです。
ファン投票37位、「遠洋の光」ダノンベルーガと松山弘平騎手。ドバイターフ3着、天皇賞秋14着、ジャパンカップ9着から参戦です。ハーツ産駒が魅せる大覚醒の時期は未だ訪れず。フォームを崩したこの秋2戦からの変わり身に注目です。
ファン投票52位、「大成の予知」プログノーシスと三浦皇成騎手。金鯱賞1着、クイーンエリザベス2世カップ2着、札幌記念4着、コックスプレート2着から参戦です。海外GⅠ2着3回であり、生粋の10ハロンマイスターですが、ここにきてまさかの距離延長を敢行しました。ロマンチックウォリアーを避けたかったんやろなあ
ファン投票78位、「測り切る昇弧」シュトルーヴェと鮫島克駿騎手。3勝クラス1着、日経賞1着、目黒記念1着、宝塚記念11着、ジャパンカップ10着から参戦です。2500のGⅡ2連勝もその後はGⅠの壁に当たっています。
流石グランプリ。面白いトピックは色々あります。
例えばシャフリヤールvsダービー馬。2021年ジャパンカップが4世代のダービー馬そろい踏みとなったとき、16年ダービー馬マカヒキ、18年ダービー馬ワグネリアン、20年ダービー馬コントレイルとぶつかった21年ダービー馬シャフリヤールは1番年下でした。2023年の3世代ダービー馬そろい踏みの時には22年ドウデュース、23年タスティエーラを相手取り、そしてついに、今回は24年ダービー馬ダノンデサイルとの対決。実に6頭ものダービー馬と当たったダービー馬は史上いるのでしょうか?
2022年の牝馬クラシックを分け合ったスターズオンアースとスタニングローズがその後路線を分かち、そして最後のレースで再会するというドラマチックな展開にも注目です。星の名を持つ二冠牝馬と薔薇の名を継ぐ秋華賞馬のライバル関係はめちゃくちゃ絵になります。
あまりに速すぎて、そして早すぎた皐月賞馬ジャスティンミラノの想いを背負い、ダービー馬ダノンデサイルと菊花賞馬アーバンシックの再戦もなかなか熱い。3歳馬が有馬で古馬と初対決という構図は奥ゆかしく、できればクラシック三冠競走優勝馬が全てそろい踏みというのも見たかった。昨年ドゥレッツァが回避した時も同じことを思いましたが、なかなかそろわないものです。
枠順抽選会で一番の笑いどころは藤原調教師を煽りに煽る川田将雅騎手でしょう。いやあ、スターズが出てきていない段階でご丁寧に大外枠が残り続けていたのはあまりに怖かった。おじさんたちが8枠を処理してくれました。
4歳のトップホースがジャパンカップや香港に分散し、今回、4歳馬の出走はベラジオオペラのみ。世代レベルについての言説が付き纏うなかで、絶好枠を引いた彼の好走も期待したい。
新種牡馬スワ―ヴリチャード産駒の牡牝代表の参戦も面白い。アーバンシックとレガレイラという強力な2頭を送り出したスワ―ヴリチャードは名種牡馬へのスタートダッシュをうまく切れました。
パッと思いつくのはこのあたりですが、探せばもっと色々あるはずです。いろんな視点で楽しみ尽くしたい。
ということで、私の予想、というか夢を。
私の夢はスターズオンアースです。もう何回言ってるか分かりませんが、彼女のパーソナリティは不幸という一言に集約されます。そんな彼女が(おそらく)最後のレースで引き当てたのは7番。不幸な彼女が大外の指定席をぎりぎりで回避し、ラッキーセブンを引き当てたことに、私は何らかの因果を感じずにはいられません。彼女の一つ目のGⅠ制覇、桜花賞の時も青帽でした。社台の勝負服に青帽はコーディネート的にも◎。
中間の調整はお世辞にもいいとは言えない状況です。記事が消された云々という事態もありましたが、一叩きして思ったほどに状態は上がっていないかもしれない。それでも彼女は苦境に追い込まれたときにこそ真価をみせるはずです。
狭い進路をこじ開けて穴評価を覆した桜花賞、大外枠に飛ばされ人気を落とし発走が遅れに遅れたにもかかわらず泰然自若の二冠制覇。怪我を乗り越えるもスタートで挟まれ、最後に意地を見せ追い上げるもすり抜けていった牝馬三冠。
道をこじ開けてジャックドールに肉薄した大阪杯、最強マイラーたちと渡り合ったヴィクトリアマイル、外枠から世界最強と三冠牝馬に追いすがったジャパンカップ、そして大外枠のジンクスを打ち砕いた有馬記念。どれも苦境に立ち向かい、栄光はあと一歩ですり抜けていきました。
ルメールを失ったドバイ、浮腫の発症、故障明けのレースで大外枠に放り込まれ、国内では初の複勝圏外となってしまいました。
このレースキャリアの結末が栄光に満ちた勝利でないならば、私は天を呪います。どこまで試練を与えれば気が済むのか、と。
そんな彼女に私がつけたオリジナルの二つ名は「星に願いを」。貴方に願いを託します。
もう一頭、歴史の生き証人となりつつある7歳馬、ディープボンドも応援します。
キズナ産駒の牡馬GⅠ初制覇を後輩にかっさらわれ、その後輩にあっという間に引退されてしまいました。「もう少しゆっくりしていってほしいプボ…」
ベテランの有馬記念制覇となると6歳・7歳で連覇しているスピードシンボリが連想されます。スピードシンボリが7歳時に制覇した時、有馬記念の前走はハリウッドターフクラブ賞(7着)でした。このレースは京都大賞典の前身にあたるので、今年のディープボンドはスピードシンボリのたどった道のりを追っているといえなくもない。
スターズの単勝、ボンドの複勝、スターズ軸の馬券などなど買いますが、やっぱり外せないのは三連複テーマ馬券。今回はどんなテーマが見出せるかな?と色々考えてみます。とりあえず今思いつくのは、
1.GⅠ未勝利のトップランナー
6-9-10
ローシャムパーク:GⅠ2着2回
ディープボンド:GⅠ2着4回、3着1回
プログノーシス:GⅠ2着3回、3着1回
2.政治色強く、年収の壁の目標178万を参考に
1-7-8
ダノンデサイル
スターズオンアース
レガレイラ
3.大谷選手の50-50、達成した試合は6打数6安打10打点
5-6-10
ベラジオオペラ
ローシャムパーク
プログノーシス
4.ドバイシーマの仲間たち
7-11-16
スターズオンアース:8着
ジャスティンパレス:4着
シャフリヤール:2着
5.前走海外の国際派
6-10-16
ローシャムパーク:アメリカ帰り
プログノーシス:オーストラリア帰り
シャフリヤール:アメリカ帰り
6.洗練された薔薇の庭園
3-6-13
アーバンシック:洗練された
ローシャムパーク:イギリスの風景式庭園
スタニングローズ:魅力的な薔薇
7.シロイルカ馬券
1-14-15
ダノンデサイル:白帽
ダノンベルーガ:Beluga
ハヤヤッコ:白毛の冷奴
8.今年の種牡馬は2013クラシックの2頭
1-4-9
ダノンデサイル:エピファネイア産駒
ブローザホーン:エピファネイア産駒
ディープボンド:キズナ産駒
9.若き力(3歳馬)
1-3-8
ダノンデサイル
アーバンシック
レガレイラ
10.リーディングジョッキー
3-7-8
ルメール:リーディング1位
川田将雅:リーディング2位
戸崎圭太:リーディング3位
11.短期免許ジョッキー
6-13-16
トム・マーカンド騎手
ライアン・ムーア騎手
クリスチャン・デムーロ騎手
当日までにまだまだ見つけていきます。朝日杯の勝ちで予算はあります。今日の阪神カップはウインマーベル飛ぶと思わなくて1000円負けましたけどね!ナムラクレアおめでとう!見事な末脚でした。何気にGⅡレースは初制覇というね。
それではまた。