IDSアライグマ・ハクビシン・スズメバチ駆除日記 -12ページ目

IDSアライグマ・ハクビシン・スズメバチ駆除日記

ハチ・有害獣駆除担当のヴェスパ1号、アライグマ駆除担当の変人プロチョーネ1号、太ったネズミ駆除担当ムスムスクルスムスクルス初代 そして、ハクビシンのツヨシとヨワシの日常の奮闘ブログです♪
最近はツイッター中心
ツイッター https://twitter.com/cZkS6rKHLmEb5Be

 今週は猛烈な状況です。

 火曜日の朝、出勤するとヴェスパさんが会社の床で寝てました。蜂駆除とさいたま周辺での害獣駆除も連日多数の依頼、捕獲連絡があるようで、その対応に追われるヴェスパさんはこんなことになってしまうわけです。

 

 一方、プロチョーネの方も月曜から状況に対応していました。

 

 月曜から依頼が9件もあり、親子やらうろついてるオスやらハクビシンが捕まりました。今年はやたらと農家の方からの依頼が多く、スイカやキュウリが狙われており、そういったところから一斉に連絡があったのです。どうも今年の天候不順は野生動物を例年以上に食糧不足に追いやり、人間の農作物を狙わせているのか、それとも去年のうちに数が増えた彼らが野生の領域から押し出されるように人間の生活圏に出てきているのか・・・正確なことは分かりませんが、かなり夏場が忙しくなっているのは間違いないでしょう。

 牧場にタヌキが侵入しているという話もありました。どうも疥癬ダニに感染して皮膚が壊死したタヌキが寝床を求めて侵入したことでウシたちにもダニが感染したという話を聞きました。在来種も在来種で問題を引き起こしています。

 

 あとこれは僕のミスですが、舗装された道から外れたぬかるみに車で入った結果動けなくなり、ここでアライグマを捕獲している方にけん引してもらいました。ホッとしたのもつかの間

 ズコーーーーーーーーーーーーーッ!

 

 ぬかるみ道に入るところにある溝の存在を忘れており、車がはまってしまいました。

 それでも冷静に鉄パイプを差し込んでもらってタイヤを持ち上げ、程なく脱出する事ができました・・・。本当に助かりました。

 

 ひとまず月曜からの依頼も落ち着いてきていますが、今度は暑さがいよいよ本格化してきています。単純に外で活動するだけでも災難かのような季節がやってきました・・・。どうにかあと一日乗り切ります。

 

 

 

 

 

 プロチョーネです。寒い寒いと思っていたら今日急に気温が上がってきて高温多湿というものを見せつけられましたが、生物たちは暑さで参るわけでもなくこの7月も各地に出没しています。

 昨日は専門外ですがハチの駆除の手伝いに出まして、スズメバチが巣食っていたところに行ってきました。

 先輩の頼もしい後姿。専用の殺虫スプレーを専用の道具で噴射しています。

 巣は結構大きく、巣を駆除した後も夕方なので帰ってきた働きバチが飛び回り、おそらく20匹規模の巣のようでした。日頃からアライグマと会っている僕としては、あれだけ小さいくせしてやたらと堅くて猛毒を持ってるハチの方がよほど恐ろしい気がします。まだアライグマには丸み、柔らかさを感じるので昆虫の機械的な身体には体格差では埋まらない恐怖があるのかもしれません。ともかくハチの方もこのところは一日15件以上は依頼が来ており、ヴェスパさんが走り回って対処しています。

 

 で、一方プロチョーネが対応しているアライグマの動向もなかなか活発化しています。今の時期でおおよそ冬の終わりから春先に生まれた子供たちは生後4~6ヵ月に達しており、今までにも言ってきたように完全に親に同行してうろつきまわるようになっています。

 これは今月鶏小屋の下にアライグマの幼獣らしき動物がいるという連絡があった現場です。残念ながら駆け付けた時には既に逃げられていましたが、親からはぐれた幼獣が人の家の近くにも出没しているわけです。

 以前幼獣を捕まえた現場と同じく、連絡した方のところの柴犬さんが真っ先に気づいたそうです。吠えられてこの下で震えていたのでしょうが、今回の幼獣は既に体も大きく親から離れてもある程度動けるようになっていたためか、隙を見て逃げ出したようです。

 頭を突っ込んで臭いを確認してくれていましたが、既にいませんでした。

 

 で、今日はこれまた緊急の連絡がありました。ある学校のコンテナの中にアライグマの幼獣が6頭入り込んでいるというもので、母親は既に逃げ出したとのことでした。駆けつけてみると・・・

 最初コンテナと聞いたので物置みたいなものを連想していたのですが、この学校で出たゴミを集積するゴミ捨て場でした。この通り上はがら空きで、今年になってからこのコンテナに捨ててあるゴミを何かが漁っていたとの話でした。警備員の方も監視カメラでアライグマの親子が平然と学校内の敷地を歩く姿を目撃していたそうです。

 いつもはコンテナ山盛りのゴミを漁っていた一家ですが、今日はゴミの運搬日でいつもよりもゴミの量が少なくなったところに入り込んだ結果、出られなくなったようでした。ただ、母親は問題なく乗り越えて早々に逃げ出し、残された6頭の子供たちも当初は逃げられなかったのですが、そのうち閃いたのか親の姿を真似したのか、弱って動かない1頭を踏み台にして次々とコンテナから出て行ったそうなのです。

 僕がついたときには残っていたのは1頭だけ。隅で動かずにじっとしていました。

 この子がうずくまっている隅の上にはちょうどでっぱりがあるので、きょうだいたちはこの子を踏み台にしてでっぱりに手をかけて上がっていったようです。おそらく聞いた読者の方は薄情だと思うかもしれませんし、僕も非情なやり方だと最初思いましたが、きょうだい全員が死ぬよりは1頭を犠牲にして逃げた方がいいという合理性から考えれば賢明な判断とも言えるでしょう。彼らがどう判断したのかは知りませんが、結果としては1家族のうち1頭以外はプロチョーネに捕まらずに逃げ延びることができてしまいました。改めて彼らの賢さを垣間見た現場でしたよ。

 で、置き去りっ子は捕まえましたけれど、弱っているのかと思いきや以前対応した犬にほえられて動けずにいた幼獣と同じく、捕まえようと道具で捕まえたとたんに大声で鳴き、活発に動き出しました。この猛暑の中でこの1頭だけは夜まで体力を温存するつもりだったのかもしれないと思うほど、普通に元気がありました。

 既に半年程度も育てばいくら幼獣でも犬歯がある程度のところまで伸びていますので素手での捕獲はかなり危険です。単純な怪我だけでなく彼らの保有する細菌に感染したり、暴れる際にまき散らすことのある尿からアライグマ回虫という、人間に感染すると体内で暴れる(超簡単に要約すると)寄生虫に感染することもあるので見かけても決して触れないようにしてください。そんな機会があれば自治体の担当者か、アイディーサービスにでも連絡を。

 

 さて、だんだん暑さがひどくなってきますが、動物たちの移動範囲も広がってきます。皆さんも奇妙な物音や足跡にお気をつけて。

 プロチョーネです。今って7月なんですよね?一時期毎日の天気を記録して季節感を養っていたという同僚曰く、「湿度と気温が合わさった不愉快極まりない最低の時期は7月初めから8月中旬」らしいですが、そうとは思えないほど異様に気温が低く、快適とすら感じる気温で驚き混じりで動物たちを捕獲しています。去年が毎日焼け付くように暑かっただけに楽ではあるのですが・・・地球規模で考えるとどうなんですかね。毎年「観測史上」がつくようでは、今年はどんな「異例」がくるのか楽しみに観測してる人がいてもおかしくないかもしれません。

 

 あとそうそう、もはや結構遠ざかってしまった5月23日にあったセミナーについてはメディアに掲載されるかどうかはっきりしないまま今日を迎えており、煮え切らない状態に陥っております。メディアが記事を扱う上で時勢が重要なのは確かですが、まだまだこの問題は「緊急性が低い」と思われているようです。季節の節目でレギュラー放送の穴埋め材料みたいな扱いはされていますが、あんな扱いではいつまでたっても日本列島中に動物がいて、彼らの被害と増加が尋常ではないことは伝わらないでしょうね。ともかく、もう少しセミナーについては待つとして、実は次回を既に企画しておりますのでその動きを進めてゆきます。

 

 

 さて、7月8月といえば去年で印象深いのが、アライグマと並んでかなりの数捕まった動物がいたことです。

 

 分かります?タヌキの子供です。おそらく生後3,4か月で親と一緒にうろついている段階でしょう。この子は今週捕まりました。こうして目がクリクリして一般の方が見ても可愛いですが、生後半年にもなれば体が大きくなるからか目も細くなり、野性味を増していきます。

 これが成獣ですが、やっぱり目の大きさ自体は変わってませんね。子供のころは可愛かったのがオッサン化オバサン化するのはヒトでもタヌキでも似た感じの経過があるみたいです。

 ともかくタヌキは通常警戒心が強いというか臆病なので罠ではほとんど捕まらず、こうして親と出歩くようになった幼獣が夏に捕まる場合がタヌキ捕獲のほとんどを占めると言っていいです。去年は回収して罠を仕掛けた翌日には捕まる勢いでアライグマの幼獣もですが、タヌキの幼獣も捕まりました。アライグマと違ってタヌキは一応在来種扱いされているので一部の自治体以外は捕獲しても放す決まりになっています。かといって、彼らもアライグマと同じく都市部にも生息して農作物を食べたり庭に大量の糞をしたりと被害を及ぼすことに違いは無いので、こうして逃がし続けていれば年々罠で捕まらずに平気な顔して畑や庭を荒らすタヌキが増えることになるのは予想できるはずなんですけれども・・・。

 

 で、このようにタヌキとアライグマは結構生まれる時期も活動範囲も似ており、長いことアライグマを捕獲している方でもタヌキとアライグマの見分けがつかないことが多いです。ですので今回はお互いの違いの一部をお示し致します。自分とは無縁だと思っている方も、特に埼玉県民である場合は見ていないだけであなたの街(町)にも必ずどこかにいるので役に立つと思いますよ、そのうち。

 

 

 アライグマ

こんなのとか

 こんな幼獣が捕まりましたけど、毛の色や鼻の形にしても似てますよね。世界的に見るとタヌキの方が生息域が狭いので学名は「Racoon Dog」とされているように、アライグマに似た犬みたいな呼び方になっています。しかし決定的に違うのがその手です。

 

 アライグマの手は見ての通り5本指でかなり指が長いです。関節もあってヒトやサルのように曲げ伸ばしもできるためかなり器用な動きが可能です。

 

 一方でこれがタヌキの前足ですが、爪の数に注目すると4本しかありません。タヌキは食肉目(ネコ目)イヌ科で犬と同じ前足してます。後ろ足の大きさもほとんど同じなので均一な足跡をつけていきます。一方でアライグマの後ろ足はかなり特徴的なんですが・・・。これはまた別の機会にお見せします。

 

 なんだか去年に比べると捕獲が多い気がしますし、今までにない形で彼らの動きがあると農家の方々からも聞いています。そのへんのお話もそのうち。

 

 プロチョーネです。今週は月曜に7頭のアライグマ捕獲から始まった疲れが出てきて気だるいですが、動物たちにとってはなかなかいい季節になってきているとは思います。1年中アライグマの動向を追っていると、いかに冬から4,5月くらいまで彼らの餌になるようなものがないかが分かってきてますので、今の風景を見るとかなり豊かな実り、彼らにとっては餌がそこらじゅうにある恵まれた季節に見えます。

 この今の埼玉県だとそこらじゅうにあるであろう、細長い花をつけた木は栗。僕の通っていた大学の敷地にもこの時期になると花が咲いていていい香りだったのですが、当時は何なのかも分かりませんでした。今では、野生動物の餌場になるとはっきり見えますが。まだ実りはさきですけれど、去年の秋にも割られて食べられている実をあちこちで見かけました。

 

 あと、埼玉県でよく見るのがビワ。ビワといえば長崎県を連想するし、そのへんのスーパーに高い値段で売ってあるビワも長崎産がほとんどですけれども埼玉県には家庭にも植えてあったり、果樹園にも植えてあったり、さらには誰の敷地かもわからないところに放置されていたりとあちこちに見受けられます。長崎県出身の同僚曰く「埼玉県中にビワがあるんだからわざわざ長崎県から取り寄せる必要あんのか」とのことでした。おそらく品種で当然味のできも違うのでしょうが・・・これだけあるのなら埼玉県民向けに売ってもいいのではと思いもします。

 ともかく、こういった放置された果実は野生動物の格好の餌になるのは言うまでもありません。

 これはある工場の天井の上にあったハクビシンの糞です。見ての通り大量にビワを食べています。他にも桑の実(見たことは無いですが、糞としてはよく見ます)、季節が来れば柿と、彼らがいかに人間の放置した果実をおいしく食べて生きているかが伝わってきます。

 

 そりゃ、これだけ楽に食べ物が手に入るならアライグマもハクビシンも増えますよね。

 どうもー、プロチョーネ1号です。近頃セミナーの反応なのか、別の自治体からの依頼も出てきており埼玉中を走り回っています。会社が依頼に対応するうえでは自治体ごと、現場ごとに動物を捕獲する許可を申請して許可を得なければならないのでどうしても時間もかかり、会社から結構離れた市町村に直接届け出なければならないので大変です。そして依頼で多いのは、やはり天井裏への侵入被害。今の時期は3~5月くらいに生まれたアライグマの子供(猫もタヌキもだいたいこの時期です)が早いものではしっかりと足腰もできて親と同伴して駆け回るようになる段階になってきています。今週はその寸前の状態に出くわしました・・・。

 アライグマの幼獣が2頭いるという連絡があってやってきたのは、いかにもな空き家。持主との連絡はとれず、もう10年以上は放置されているとのこと。ここはこの自治体の役所の目と鼻の先で、数年の捕獲記録を参照しても捕まっているのは町の外周ばかりでこんなところにもうアライグマがいるとは思っていなかったので、最初はハクビシンあたりの子供ではないかと思っていたのですが・・・。

 い    ま      し      た          よ。

 既に十分走り回ることのできる状態に見えたのであまり刺激しないようにしていたのですが、どうも近づいても動かないようです。

 これだけ近づいても動きません。どうやら、連絡があった家の犬が昨晩から吠え続けていたので怖くなって動けなくなっていたようです。以前にもこんな現場があったように、アライグマは吠える犬は苦手なことが多いようです。それでもウィキなんかには「猟犬を殺すこともある」と書いてあったりと、定かではありませんが個体差は大いにありますけどね。

 聞いた話では、群馬県のリンゴ園の経営者が秋田犬(体重30㎏以上)を夜中に放し飼いにしていたところ、アライグマを狩って食べていたという話もあるようです。日本でイノシシやシカが増えているのはオオカミが絶滅したのが原因なんて言われますが、1世紀以上前のことですので今となってはタラレバ話にすぎないので分かりませんがね。もしアライグマ程度の大きさの動物を狩る肉食動物が日本列島にいた場合ここまで増えなかった、とも言えるかもしれませんし、しかし肉食獣がそれなりにいて、オオカミも再導入されてるアメリカ大陸でもアライグマがどこにでもいるのを見ると食われる速度より増える速度の方がはるかに速いのも間違いないでしょうね。

 

 で、大きな網と特殊な道具を使って無事捕獲。道具で捕まえたとたんに騒ぎ出して庭の隅を走り回ったので、犬への恐怖から生じていた硬直状態が解けたようですね。その速さはかなりのもので、放っておいたら普通に親とあちこちを動き回って作物を荒らしたりペットの餌を食べたりしていた事でしょう。しかしアライグマの一旦怖がると丸まって動かなくなる習性は今後の捕獲に利用できるかもしれませんね。吠え続けてくれる犬を連れて木の上にでも追い込んで然るべき道具で捕まえることができれば・・・なんて想像もはかどります。

 

 で、幼獣がいるということは親も当然近くに、ほぼこの空家に住んでいると思われるので翌日改めて空き家を調査しました。

 この木は空き家の敷地内に生えており、見ての通り家よりも高く伸びています。これではアライグマの格好の家への侵入口になっちゃいます。

 周りを調べると存外家自体は綺麗で、壊れている部分も無かったのですが、一箇所だけ、おそらく台所の換気扇の部分(木のそば)が明らかに壊されているのを発見。太い木の枝に登って中を覗くと・・・

 いました。一瞬でかいゲジゲジかと思いましたが、真ん中の毛の色は明らかにアライグマです。ここで寝ているようですので換気口は家の中に入るには使えず、この空洞のスペースで寝泊まり子育てをしてきたのだと思われます。大した広さもなさそうですが、アライグマはこの程度の隙間でも十分に暮らせてしまうのです。しかも、この日の朝にまた幼獣が目撃されたという話でしたので、あの2頭の残りのきょうだいがいるのは間違いないでしょう。即座に近辺に罠を設置して様子を見ることにしました。

 さすがに成獣を直接捕獲するのは位置からしても難しいですし、どれほど暴れられるか分からないのでやめておきました。防除の基本は罠での捕獲なのですけれども、今後はこうした場合に安全に、効率よく捕獲できる方法も考えなければならないとも思います。

 

 さて、近頃はこんな感じでアライグマの行動範囲が広がっています。また、セミナーに関しては近日取材して頂いた記事が刊行されるというお話ですのでそれに合わせて内容を御報告致します。

 

追記(6月17日)

金曜日に罠を二台仕掛けていたのですが、早速月曜に幼獣が二頭捕まりました。

再び穴を覗いたところ何もいなかったので、おそらく4頭すべての子供を失った母親はここにいる理由もなく、危険だと判断して逃げたのかもしれません。念の為明日も罠を仕掛けますけれども、こうして逃げられてしまうと夏から秋にかけて再び妊娠する可能性もありますので、結局増えてしまいます。そして、ここで捕まった幼獣は全てメス。彼らの習性上、少数のオスに対して多数のメスがいれば繁殖するのに向いているわけですから、彼らは特にメスが多めに生まれるのかもしれません。だからここまで増えてきているのでしょうね。

 

 

 

最近静まってきましたが、春から初夏は鳥の子育てに伴い

 

ヒヨコペンギン鳥の案件が増えてまいりますペンギンヒヨコ

 

 

現代ではあまり見かけない針金ハンガーを必死に集めて作った巣

4羽の仔ガラスがいました

 

 

場所が代わって、別の木にも巣が

しかし、

雛は巣立った後でした・・・

 

 

カラス・ムクドリ・その他野生動物の駆除で障害になるのが

 

鳥獣保護管理法

 

基本的に我々の業界で野生動物を捕獲する場合は、

鳥獣保護管理法で守られたいますので、

 

埼玉県の場合は、各市町村ごとに鳥獣の捕獲等又は鳥類の卵の採取等許可申請』を提出し、

 

許可が出てからの捕獲となります。

 

 

しかし、

 

許可には何かと時間がかかる・・・・

 

現場調査⇒申請書・報告書の作成⇒管轄部署へ届け出⇒市の職員による現地調査⇒許可

 

と言った大まかな流れがありますが、

 

当然、1日では終わりません。

 

最低でも1週間はお時間がかかります滝汗あせるあせるあせる

 

 

鳥の雛の成長は早いもので、許可が下りる前に巣立ってしまう事も多々・・・

 

 

それから、困るのが

 

ムクドリ

 

この時期戸袋に巣を作ったらり、屋根裏に巣を作ったりと何かと迷惑

 

しか~しビックリマークビックリマークビックリマーク

 

ムクドリの捕獲の為の申請は、

埼玉県では、親鳥と卵・雛で異なるあせるあせるあせる

 

親鳥は市町村の担当部署名なのだが、雛と卵は県への申請

 

これがまた遅いし、場所によっては遠いおーっ!あせるあせるあせる

 

なので、必ずと言っていいほど許可が下りるまでに巣立ってしまう・・・

 

 

なので、ムクドリの雛が居る場合は作業をお断りしており、

 

巣立ってから作業をしています。

 

 

鳥だけでなく、アライグマ、ハクビシンもこの

鳥獣保護管理法鳥獣の捕獲等又は鳥類の卵の採取等許可申請』により、捕獲作業が遅れる事が多々・・・

 

埼玉県では「埼玉県アライグマ防除実施計画(県計画)」でアライグマは直ぐに捕まえることも出来が、

 

ハクビシン等は対象外なので、その場で放獣しなければならない・・・

 

野生動物を扱う事は中々難しい問題である。

 

 

 どうも、プロチョーネ1号です。先日23日は無事アライグマ対策セミナーが開催され、多くの方々に参加頂きました。その事については近々改めてお知らせいたします。今回はこの5月のアライグマ事情をご紹介します。

 

 今月は川口の例のように、あちこちで子育て中のメスが捕まり、親を失った幼獣がうろついている状況が多々見られました。例年であればどこかの天井裏や床下で育てられている幼獣が見つかり、親だけは捕まらずに逃げることが多かったのですが、今年は親が先に捕まることが多かったです。

 このようにアライグマのメスは乳首が基本6つあり、子供に吸われた摩擦でお腹の毛が薄くなっています。

 

 親を亡くした子供たちは自分たちで生きていくしかなく、このように親が捕まった場所近くの家の玄関先でうずくまっていました。この子は衰弱しているためか目がほとんど見えないようで、動けずにいました。

 また別の場所で親を亡くした3人きょうだいは近隣の動物愛護精神の高い人に一時保護されていました。しかし子猫を保護するノリでアライグマを保護して飼育してしまっては特定外来生物法の禁止事項に違反し、1年以下の懲役、100万円以下の罰金を受けます。詳しくは以下のリンクから御参照下さい。

https://www.env.go.jp/nature/intro/1law/bassoku.html

 このアライグマは法律について説明してすぐに回収致しました。数十年前にアライグマを愛玩目的または単に可愛いからという理由で輸入して飼育していた人々も、まさかここまで彼らが野生化して増えるとは思っていなかったことでしょう。これで母親が生き残ってしまってはアライグマの場合は通常冬に訪れる発情、繁殖期が夏から秋にかけても起こるためにまた子供が生まれる可能性があるので、防除をする者としては親子共々捕獲する事ができてよかったと言えるでしょう。

 

 ただし、こうして捕まった彼らはごくごく一部にすぎないことも間違いありません。このような親子が日本列島の各地に何千何万組もいて、無事に育てられているからこそアライグマはここまで増え続けられるわけです。皆さん、特に埼玉県の方々の近隣には確実にいると思われます。

 どうもープロチョーネ1号ですけれどもねー、なんでまた今週も土曜に会社でこんなものを書いているかといえばですね、昨晩アライグマの幼獣が見つかったと連絡があって本日対応する羽目になったからなんですよ。しかも・・・

 

 先週の記事を読んだ方ならすぐに分かりません?あの大きな母アライグマを捕獲したところの地下の収納スペースに幼獣がいるという話がまた来たんですよ。先週は床下の底まで荷物を除いて調べたにも関わらず、なのですから一応プロの業者として動揺はしましたね。「見逃すはずがない!」そうは言ってもここに何かがいるのは事実らしいので早速確かめに行ったのでした・・・。

 

 彼らはすぐに見つかりました。

 

 仲良く2頭。

 そしてもう1頭が見つかるなり下に潜り込んで逃げました。ここでちょっと比較を。

 

 一応皆さんにも確かめてほしい。これが先週土曜に同じところを覗いた際の写真なんですが、青いシートの入った桶に幼獣がいるように見えますか?ここに入り込んですべて調べているときに見逃すと思いますか?・・・いや、いかに人間の思い込み、感覚器官が信用ならないかは分かっているので「絶対」とは言えませんが、ひとまず先週述べたように彼らの行動に対する推測がさらに広がってしまいます。

 

・先週捕まった母親は子供を近所に逃がしていたが、戻ってこない母親を求めて子供だけでここに戻ってきた

・そもそもこの幼獣は別のアライグマの子供で、金曜日のあたりに母親が連れてきた

・単純に僕が先週の時点で見逃していてそのままだった

 

 さあて、どうなのやら。しかし先週と同じく、捕獲という結果だけは僕の目の前に現れました。

 この3頭がどこからどうやってここに来たか、いたかは推測するほかありませんが、アライグマがこうした人間の目の届かない隙間を目ざとく見つけて子供を育てる場所にすることだけは確かでしょう。彼らはすでに歩く事も、障害物をよじ登ることもできていましたので自分たちでここにやってきた可能性も十分にあると思います。生後、おそらく2~3ヵ月くらいで身長は成獣の半分くらいで約45cm。体重は1㎏にも満たないですが十分な餌が与えられればすぐに大きくなり、6,7月には親と共に餌を探してあちこちを歩き回るはずです。そして冬には成獣となって独り立ちし、各地に広がって繁殖をする・・・非常に短いサイクルで活動可能になり頑丈で器用。さらには田舎でも都市部でも暮らすことが出来る適応力がある。そりゃ増えるわけだと納得させられます。

 

 もはや日本列島でアライグマがいない都道府県はほぼないと言われており、日本全体の年間捕獲数はおそらく5万頭程度はいっているはずで(うろ覚え)、それだけの数が捕獲されても増えるほどの数が生息し、こうしている間にもどこかの森の中、林、天井裏屋根裏、河原などで増え続けているわけです。

 

 生物としては素晴らしい能力。果たして数十年前に彼らを輸入したヒトは見た目の可愛さ以外の素晴らしさを知っていたのでしょうかね。知らないからこうなっているのでしょうが・・・。

 

 追記:この現場ですが、月曜になってもまた「幼獣を2頭見た」という電話があってヴェスパさんが駆け付けたところ、何もいなかったとのこと。これで幼獣が自分たちでこの近辺をうろうろしていることが分かりましたし、僕が見落としたわけでもないことも証明できました。皆さんも、毛むくじゃらな大きなネズミみたいな動物を見た場合は親とはぐれたアライグマかもしれませんので見かけたら自治体に通報くださいませ。

 

再追記:5月29日、この現場近くの方からアライグマが木に登っていると通報がありました。ヴェスパ氏が向かったところ、今度こそここにいたであろう2頭を捕獲致しました。

親と姉妹(全頭メスでした)がいなくなってから10日程度ですが、健康状態もよく、このくらいの年の幼獣でもある程度餌がある状態ならば自力で生きていけるのかもしれません。もう6月にもなれば親と同伴するようになって各地の田畑を荒らしたりするようになってきます。もうその時に捕獲をしても彼らの拡散を促すばかりで駆除の効果も低くなってしまいます・・・。

 

 プロチョーネ1号です。7日からというもの、各地でアライグマを始めとした野生動物の気配がかなり出てきており、農家では稲の苗を育てている苗場が荒らされたり、家庭菜園、畑をお持ちの家では畑、埋めて捨てていた野菜、さらには鉢植えまで見境なく掘り返されていました。どれもイノシシにしては荒らされた規模が小さいのでアライグマと推測できましたが、早いところでは罠を設置した翌日にはアライグマが捕獲されました。

 

 それだけ春という季節は野生動物が人のいるところに出てきてはいるものの、作物もまだ実っておらず、食べ応えのある虫や両生類も少ないので彼らはあちこちを植物の根っこやミミズ、眠っているカエルや虫でも求めて掘り返しているのでしょう。だからこそ、一年で最もアライグマもハクビシンも捕まりやすい時期でもあるのだろうと実感しています。そりゃ、何カ月もほぼ絶食状態で秋の間に蓄えた脂肪も2,3kgも落ちてきて痩せ細ったところに餌をぶら下げられたら罠と分かっていても捕まってしまいますよね。

 

 で、今日はプロチョーネのいつもの活動範囲を外れて某市街地へアライグマの回収に行ってまいりました。

 このように川沿いに小さな工場と家が並んでいるところだったのですが、その一角で昨日奇妙な動物の鳴き声がするという通報があったのでヴェスパ氏が駆け付けたところ、倉庫の床下に作られた収納スペースにアライグマの幼獣がおり、母親を捕まえるためにひとまず子供は放置したまま罠を設置することにしたのです。そしてその夜にはアライグマが捕まったと連絡があり、私が向かったわけです。

倉庫の裏側にわなを仕掛け・・・

 アライグマが捕獲されました。

この隙間から入り込んでいたようです。

 床下スペースには色々な物が収納されていましたが、この荷物の下の隙間から鳴き声がしたとのことでしたので荷物を除いたのですが

 この下の部分に尿らしき痕跡があり、このあたりに子供を置いていたのは確かなようですが、すでに姿はありませんでした。そこらじゅうからアライグマの獣臭もしましたけれども、やはりどこを探しても見当たらず。捕獲された母親は子供を先に逃がして、なぜかここに戻ってきて捕まったという推測ができました。

 ただし、この結果は私が見てきた限りでは珍しいです。大抵子持ちの母親の警戒心は強いため捕まりにくく、罠を仕掛けても母親には逃げられ、仕方なく子供だけを回収するケースが大半でしたからね。今回は・・・・子供を逃がしたはいいものの近頃あまり食べ物にありつけていなかったためか、罠に入った食べ物のことを忘れられずに子供の安全を確保した後で食べに戻ってきた、なんて想像が浮かびましたが、なぜかは分かるはずもありません。もしかすると既にここにいた母子は逃げ出して、この個体が全くの別人(別アライグマ)という可能性もありますからね。いくら彼らを捕獲しているからといって、僕が見ることができるのは彼らが捕まった結果だけでしかなく、こうして捕まるまでに彼らがどのように暮らして、交流して、食べ物を得ているのかなどはほとんど分かっていないのが現状なのです・・・。

 

 既にアライグマは人間の生活圏の隙間で大勢くらしていますが、人間が彼らについて知っているわけではなく、彼らは少なくとも人間がどのように建物を作り、どこに食べ物を置く、育てるかは知っているわけです。アンバランスですね。