間違いさがし(アライグマとタヌキ) | IDSアライグマ・ハクビシン・スズメバチ駆除日記

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ハチ・有害獣駆除担当のヴェスパ1号、アライグマ駆除担当の変人プロチョーネ1号、太ったネズミ駆除担当ムスムスクルスムスクルス初代 そして、ハクビシンのツヨシとヨワシの日常の奮闘ブログです♪
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 プロチョーネです。今って7月なんですよね?一時期毎日の天気を記録して季節感を養っていたという同僚曰く、「湿度と気温が合わさった不愉快極まりない最低の時期は7月初めから8月中旬」らしいですが、そうとは思えないほど異様に気温が低く、快適とすら感じる気温で驚き混じりで動物たちを捕獲しています。去年が毎日焼け付くように暑かっただけに楽ではあるのですが・・・地球規模で考えるとどうなんですかね。毎年「観測史上」がつくようでは、今年はどんな「異例」がくるのか楽しみに観測してる人がいてもおかしくないかもしれません。

 

 あとそうそう、もはや結構遠ざかってしまった5月23日にあったセミナーについてはメディアに掲載されるかどうかはっきりしないまま今日を迎えており、煮え切らない状態に陥っております。メディアが記事を扱う上で時勢が重要なのは確かですが、まだまだこの問題は「緊急性が低い」と思われているようです。季節の節目でレギュラー放送の穴埋め材料みたいな扱いはされていますが、あんな扱いではいつまでたっても日本列島中に動物がいて、彼らの被害と増加が尋常ではないことは伝わらないでしょうね。ともかく、もう少しセミナーについては待つとして、実は次回を既に企画しておりますのでその動きを進めてゆきます。

 

 

 さて、7月8月といえば去年で印象深いのが、アライグマと並んでかなりの数捕まった動物がいたことです。

 

 分かります?タヌキの子供です。おそらく生後3,4か月で親と一緒にうろついている段階でしょう。この子は今週捕まりました。こうして目がクリクリして一般の方が見ても可愛いですが、生後半年にもなれば体が大きくなるからか目も細くなり、野性味を増していきます。

 これが成獣ですが、やっぱり目の大きさ自体は変わってませんね。子供のころは可愛かったのがオッサン化オバサン化するのはヒトでもタヌキでも似た感じの経過があるみたいです。

 ともかくタヌキは通常警戒心が強いというか臆病なので罠ではほとんど捕まらず、こうして親と出歩くようになった幼獣が夏に捕まる場合がタヌキ捕獲のほとんどを占めると言っていいです。去年は回収して罠を仕掛けた翌日には捕まる勢いでアライグマの幼獣もですが、タヌキの幼獣も捕まりました。アライグマと違ってタヌキは一応在来種扱いされているので一部の自治体以外は捕獲しても放す決まりになっています。かといって、彼らもアライグマと同じく都市部にも生息して農作物を食べたり庭に大量の糞をしたりと被害を及ぼすことに違いは無いので、こうして逃がし続けていれば年々罠で捕まらずに平気な顔して畑や庭を荒らすタヌキが増えることになるのは予想できるはずなんですけれども・・・。

 

 で、このようにタヌキとアライグマは結構生まれる時期も活動範囲も似ており、長いことアライグマを捕獲している方でもタヌキとアライグマの見分けがつかないことが多いです。ですので今回はお互いの違いの一部をお示し致します。自分とは無縁だと思っている方も、特に埼玉県民である場合は見ていないだけであなたの街(町)にも必ずどこかにいるので役に立つと思いますよ、そのうち。

 

 

 アライグマ

こんなのとか

 こんな幼獣が捕まりましたけど、毛の色や鼻の形にしても似てますよね。世界的に見るとタヌキの方が生息域が狭いので学名は「Racoon Dog」とされているように、アライグマに似た犬みたいな呼び方になっています。しかし決定的に違うのがその手です。

 

 アライグマの手は見ての通り5本指でかなり指が長いです。関節もあってヒトやサルのように曲げ伸ばしもできるためかなり器用な動きが可能です。

 

 一方でこれがタヌキの前足ですが、爪の数に注目すると4本しかありません。タヌキは食肉目(ネコ目)イヌ科で犬と同じ前足してます。後ろ足の大きさもほとんど同じなので均一な足跡をつけていきます。一方でアライグマの後ろ足はかなり特徴的なんですが・・・。これはまた別の機会にお見せします。

 

 なんだか去年に比べると捕獲が多い気がしますし、今までにない形で彼らの動きがあると農家の方々からも聞いています。そのへんのお話もそのうち。